模型関係のメモ
●アカデミーから、大戦末期のプラハ蜂起の市民軍のヘッツァーが出るそうだ。
同じ頃、同じ辺りにいて共闘したロシア自由軍(ROA)のヘッツァーともども、よほど物好きが(……つまり私のような)作ろうと思うネタ。しかもROAのヘッツァーは一応ちゃんとした車輌であるのに対し、プラハ蜂起軍のものは、工場から未完成車輌を接収してきており、主砲は付いていないものが多いので、ますますキワモノ度が高い。
まさかこんなものが、メーカー品で出るとはなあ。
(しかし最近の新製品の中では、個人的にはだいぶ「欲しい度」が高い。)
●そういえば、先日B's Hobbyに寄った時、ガルパン晩のポルシェ・ティーガーが発売になっていた。後期ドイツ戦車は基本、対象外の私だが、P虎はあの格好悪さが以前から妙にそそられている。
ちなみにガルパンに出て来るP虎は基本試作型のままなのだが、ドラゴン版はH虎の量産型砲塔を載せた実戦参加型で、今回のガルパン版もそのままになっているらしい。実を言えばドラゴンで試作型――つまり正規のP虎はキット化されていないというのを今回初めて知った。「前からそそられている」といっても、まあ、こんなレベルってことです。
というのはいいとしてドラゴンからP虎のキットが出たのはそこそこ前のことなので、今回のガルパン版で何かしら手直しが入っていたりしないのかどうか、というのがちょっと気になる。「ガルパン仕様準拠」の改変が入っていると(私の用事的には逆に)困るけれど、ディテールの向上とか、より出来のいい新パーツの付加とかがあるなら手に入れたいかも。
●尾藤満氏の「Panzer Memorandum」では、先日 I号sIG33自走砲の連載が終了。
車体は延長、戦闘室周りの装甲はVOYAGERのエッチング、砲は丸ごとAFVクラブに交換という、流石というか何と言うか、
「キットの意味ねえええっ」
と、感服しつつも、笑っていいのか慄いていいのか的な内容。
さすがにあそこまでの工作は私には無理で、せいぜいドラゴンのキットに多少手を入れる程度になるけれど、それでも大いに参考になる。
なお、sIG33自走砲の後は、47mm対戦車自走砲がスタート。
●hideさんの「Panzer-Werkstatt」ではしばらく前からIV号の考証話が続いているのだけれど、最近の2回は転輪の話。
特に今日、25日付でupされた「Ⅳ号戦車の転輪に関する傾向と対策:前期型編その①」には、これまで他には出ておらず、hideさん自身が写真から読み取った新知見があれこれでてきて、考証派モデラー必読。
自分がIV号を作る際にどこまでそれを反映するかはさておき(……するかなあ)、とにかく面白い。
初期型転輪にこれほどバリエーションがあるとは思わなかった。
●今夜はやけに米軍機がやかましい。
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コメント
わざわざ宣伝有難うございます。
ところでプラッツ版P虎は元キットからエッチング抜いて値段が上がってるだけ、という有る意味38以上にアレなキットですよ。しかもこのキットだけ箱のどこにも完成見本の写真が無いという。これでちゃんとした試作型が白箱ででも出ようものなら暴動必至ですわ。と言いつつ一箱積みましたけどねw。
投稿: hide | 2013年3月26日 (火) 22時01分
>hideさん
>>元キットからエッチング抜いて値段が上がってるだけ
ええええええ。
いやいや、そもそもドラゴン/プラッツのガルパン・シリーズって他のも基本、エッチング抜きダウングレード版なんですか?
そうだとするとほとんど私には用事がないなあ……。
それに比べると、わざわざ別タイプを起こしたファインモールドは良心的だなあ。……いや、F社はF社で、マガジンキットを店売りできて、しかもこの機会に本命のタイプを出せてラッキー♪、というところなんでしょうけれど。
投稿: かば◎ | 2013年3月27日 (水) 00時33分
やっぱり版権分とか上乗せされてるんでしょうか?
>ちゃんとした試作型が白箱ででも出ようものなら
アニメ版はパッケージも売りになってる気がしなくもないです。
投稿: めがーぬ | 2013年3月27日 (水) 12時29分
スケモとして見ても今更中身がアレなⅢ突以外は一応買ってみたんですけど、プラッツ版でPEパーツが入ってるのはⅣ号短砲身だけですね。アレ誘導輪の一部に使う事になってますから。“初心者に優しい”の陰に隠れてコストカットしてる感じが・・・加えて38以外はDSキャタ。38だけマジトラなのは元々作ってなかったからだと思うので、要はガルパン用に型を起こし直す気は全くない、という事でしょう。ま~ほぼ日本市場限定の色物商品にそこまで投資せいという方が酷かもしれませんが。ちなみにファインのはっきゅん(というらしいです笑)は流石にマフラーガード等のEP入り、三式は元キット手元に無かったんで確認できませんが多分もともとEP無しキットで別売り純正品があったと思います。
投稿: hide | 2013年3月27日 (水) 12時50分
>めがーぬさん
>アニメ版はパッケージも売りになってる気がしなくもないです。
確かに私なんかは半分そのノリで、アニメグッズとしてのプラモ。支援買いに近いです。自分の為に組むガルパン戦車は48に絞ることにしたので、その為の資料としては35のパッケージは役に立ちますけどね。中身はそのウチふつーのスケモとして組もうかと。
投稿: hide | 2013年3月27日 (水) 12時58分
プラッツは既存の部品を組み合わせて売っているだけですよね。
新金型となれば費用負担することになりそうだし。
(金ピカ38tはどうやったのやら)
>ファインのはっきゅんは流石にマフラーガード等のEP入り
マガジンキットには入っていなかったのに・・・
投稿: めがーぬ | 2013年3月28日 (木) 12時27分
>hideさん、めがーぬさん
ふむふむ。
普通にスケールモデルとして作る用事であれば、手に入れる価値があるのは、マガジンキットよりもタイプとしての汎用性も高い八九式くらい、ということですかね。
私は個人的に、八九式を今後2輌手掛けることはまずないと思うので、マガジンキットのほうで我慢しますが。
ガルパンとして作る場合には、例えばIV号などは、ある程度劇中のそれに合わせてヌエ的仕様の一部でもフォローするような部品構成になっているんでしょうか。
38(t)キットが設定のB/C型ではなく(実際はB/C型とも言い切れない形ですが)、段付き装甲ではないのは知っていますが。
投稿: かば◎ | 2013年3月28日 (木) 16時46分
>汎用性も高い八九式くらい
そうですね。第一弾のD型だけはミキシングの結果足まわりの余剰パーツが多いので私のように部品取り用と思えばお買い得かもしれませんが、あくまで特殊ケースですしw
>ヌエ的仕様の一部でもフォロー
結局それも実際はほとんどないです。D型のミキシングも本質は元キットの難易度を下げるのが眼目ですし。例えば虎1はオレンジ箱の値上げ版wですし、H型仕様のⅣ号も中身はほぼG型です。恐らくシュルツェンの外観を優先したのでしょう。やろうと思えばできる筈の起動輪やデフケースもG型のまま、ボルトオンの増加装甲が追加された位?某掲示板ではデカールを除けば結局タミヤンから改造した方がリーズナブルという流れですねぇ、プラッツ版に関しては。
投稿: hide | 2013年3月28日 (木) 23時48分
うーん。結局は箱とデカールの価値、という感じなんですかね。
でもデカールは別売りのものも出てるんでしたっけ。
投稿: かば◎ | 2013年3月29日 (金) 00時42分
オク市場で、イタレリP虎の価格が高騰しているとか(笑)。
http://blogs.yahoo.co.jp/maefuna/9120522.html
私はガルパンにはまったく興味がありませんが(失礼!)、ちょっと、ドラのP虎(実戦参加仕様ですね。)が作りたくなりました。あれは「普通のカッコいい戦車」と言えるかな…?(笑)
投稿: TFマンリーコ | 2013年3月31日 (日) 12時21分
私は、もし作るとすれば実戦参加型のほうです。
そもそも私の模型作りの対象は、
・どんなに格好よくても試作車輌にはあまり惹かれない。
・どんなに不格好で、どんなに少数生産でも、あるいはどんなにイレギュラーな状況でも、実戦に使われた経歴があれば、とたんに魅力が増す(いやむしろその場合、不格好な車輌のほうがよかったりして)。
という傾向があります。
そんなわけなので、例えば日本戦車の場合だと、一式中戦車以降は優れた新製品が出ても「ふうん……」くらいの、感動が薄いヤツになってしまいます。
TFマンリーコさんのところのイタレリP虎は、ブログ更新直後にしっかりチェックしました。あれは新製品で出たときビックリしたもので、前記のように「単なる試作車はパス」な私でも、あまりの物珍しさにちょっとクラクラしました。
その後、「指揮戦車で使われた」「写真も出てきた」というんで、さらに興味が出てきた経緯があるので、私も作るなら実戦型ですね。しかしコーティングは面倒だな……。
投稿: かば◎ | 2013年3月31日 (日) 16時08分
私も昔は「試作車輌は完全にNG」だったんですが、イタのP虎あたりから「形がおもしろければOK」に変わってきました。
今日、実家に行って、ドラのP虎(プレミアムの方)をチェックしてきたんですが、あれはコーティングがモールドされていないんですね…。一気にめげました(苦笑)。
投稿: TFマンリーコ | 2013年3月31日 (日) 20時28分
>TFマンリーコさん
私も、今までコーティングをして完成させたのは、フジミ76の後期型ティーガーIだけ。だもんで、コーティングをしなきゃいけない車輌はハードル高いですね。
フジミ76ティーガーの時は、ミニスケールなので、サラサラ接着剤で表面を溶かして模様付け。
35でも未完成ならタミヤのIV突にやったことがあるのですが、これは大昔なんで、ラッカーパテにドライバーで模様を付けていく、「太古の方法」でした。
したがって、35の今風コーティングは一切したことがないのです。……経験値低っ!
投稿: かば◎ | 2013年3月31日 (日) 23時08分