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置いてけ掘

●前回書き忘れたこと。

ドラゴン/サイバーから、I号爆薬運搬車のキットが出るそうだ。アイテムとしてはなかなか惹かれるものはあるが、何しろベースとなるI号戦車B型がちょっとアレなキットなのが悩みどころ。

私自身、古いイタレリのキットをこれでようやく代替できると思って喜び勇んで買ったはいいものの、組み立て始めるとなんだか「あれ?」な部分が多く、早々に中断してしまった。

エンジンルーム周りのタテツケもあまりよくなく、砲塔がやけに小さく(トライスターと比較する以前に、ぱっと見の印象ですでに小さい)、しかも戦闘室の前後幅はその小さい砲塔に見合う形になっているので、トライスターの砲塔を持ってきてB型仕様にして、といった作業をするにも大手術になる。

●普段、艦船の模型の新製品情報などチェックすることはないので知らなかったが、HPBBYBOSSからいつのまにやら、フランスの「大艦巨砲潜水艦」、シュルクーフの新キットが出ていた。日本語でも書かれている艦名(キット名)は「スルクフ」。旧ソ連の原潜か何かかと思った(今ググってみたら、wikipediaの項目名も「スルクフ」になっていた)。

なお、実際の発音は、フランス語は「u」の発音は「ユ」、「ou」が「ウ」なので、「スュルクフ」が近いのではと思う。

●27日、生憎の雨だが、仕事で東京深川、住吉に行く。

住吉の すみにすずめが巣をかけて さぞやすずめは 住みよかろ

F1033025という歌だか都都逸だかを、昔、川原泉の漫画で読んだことがあるが、あの住吉ってのはこの辺ですかね(……大阪の可能性のほうが高そうだ)。

帰りは錦糸町まで歩く。右は錦糸町駅近くで見た歩道のタイル。……そうか、本所七不思議の「置いてけ掘」てなぁこの辺りか。

別に何かを置いて行けと強要されることもなく錦糸町駅に到着し、駅近くのバーガーキングで遅めの昼食。

●せっかく半蔵門線沿線にいるので、直通の田園都市線沿線である川崎の実家に、母のご機嫌伺いに行く。夕食を実家でとり、夜帰宅。

実家近くのBookOffで、池上永一「テンペスト」単行本上下が、1冊105円で売られていて、つい買ってしまう。以前読んだ本だが、そのうち読み返したいと思っていたので。それにしてもあちこちでBookOffばかり行ってるな……。

●タミヤのティーガーIIの砲塔上面のピルツは初期の配置で、コーティング無しで作ろうと思うなら、後期の配置に直す必要がある(たぶん)。

ちなみにガルパンに出て来るティーガーIIは、前方1箇所のみ後期で、残りが前期という折衷。これは「パンツァーズ・イン・ソミュールNo.1」の飯沼一雄氏の図面と同じ。……トリビアネタ?

さて、その後期配置の3カ所のピルツのうち、最前部は多くの写真に写っていて判り易いのだが、後の2つ、特に右側の装填手ハッチ付近の1つが、どれくらい移動したのかちょっと判りにくい。

結局、第503重戦車大隊が演習場で整列行進する有名な動画や、少ない写真からなんとか見当を付けた。

●その写真探しの過程で、たまたま、ハンガリー軍仕様のクルップ・プロッツェ兵員輸送型の荷台後面が写っている写真を見つけてウハウハ。ハンガリアン・プロッツェについての概略は以前の記事に詳しい。

兵員輸送型についていくつか追加すると、

  • ドイツ軍用の兵員輸送型Kfz.70(あるいは20mm高射機関砲牽引型のKfz.81)に似ているが、ハンガリー型ではキャビン左右にドアがある。
  • キャビン平面形は、ドイツ軍用型ではシート左右は平行、足元ですぼまっているが、ハンガリー型では(ドア形状からすると)キャビン後方から一様に緩やかにすぼまっているのではないかと思われる。
  • キャビン前方の幅(タミヤのキットで言うとパーツA27の幅)が、ハンガリー型では若干広い可能性がある。また、フロントウィンドウの幅が広い。これはそもそもタミヤのキットのウインドウ幅が実車より狭いのかもしれない。
  • キャビン左右のスペアタイヤに“ホイールアーチ”(フェンダー状のもの)がなくむき出し。
  • 荷台は、ドイツ軍用では木製だが、ハンガリー型ではおそらく全金属製。床板までも金属かどうかは不明。側板の上半分には4本の水平の溝(背もたれ部分に対応した強化用のプレス溝?)、外側最上部に横棒。
  • 荷台下部、最前部左右の収納箱部分が、ハンガリー型にはない。
  • 荷台中央に機銃架装着可能。

などの差異がある。

まだ一部不明な部分もあり、想像で補わなければならないにしても、なんとか模型製作に取り掛かることは出来そう。

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コメント

>ハンガリー軍仕様のクルップ・プロッツェ兵員輸送型の荷台後面
気になる情報ですが、AHFのココ↓
ttp://forum.axishistory.com/viewtopic.php?f=47&p=1777763
にあるのと同じ写真ですか?

投稿: hide | 2013年4月 2日 (火) 18時31分

>hideさん

落とした写真は手元のフォルダにあるのですが、元のURLがよくわからなくなってちょっと焦りました……が、無事見つけ出しました。

hideさんの上げたURLに出ているのと同じ写真ではありますが、もっとちゃんと後面が写っています。

http://militarymodels.co.nz/wp-content/uploads/Krupp-Protze-Unknown-Truck-Variant-Slat-sided-1.jpg

ミソはいくつかあって、

・後面パネルはつんつるてんに見えるので、ここも金属製である可能性は高いけれども、基本形状は木製のドイツ軍型と変わらない。
・写りこんでいる荷台内部の様子からすると、ベンチシートの背当てはドイツ型と違って上下に高い?
・幌骨が棒でなく板。
・後輪フェンダーの内側左右角に僅かにrがついている(もっともAHFの最初の写真のプロッツェにはないので、細かい仕様変化があるらしい)。

などなどかな、と思います。

投稿: かば◎ | 2013年4月 2日 (火) 21時47分

ちなみにこの幌骨、AHFに出ている最初のプロッツェの写真と合わせて考えると、荷台の外側に這わせるように、横に寝かせて荷台と運転席の間に収納するようですね。

AHFの写真だけだと何が付いているのかよくわかりませんでしたが、militarymodels.co.nzではサンドチャンネル(?)が外れているおかげで、幌骨用のものと思われるブラケットも確認できます。

投稿: かば◎ | 2013年4月 2日 (火) 21時58分

ああ、基本的に同じ写真ですね(AHFにうpされてる写真ってブラウザ上では勝手にトリミングされちゃいますけど、落としてみたらちゃんと続きがあるんですよ)。

この角度だとサンドチャンネルの厚みが意外に厚い(あるいは二枚載せたのか)のが判りますね。荷台サイドの溝はメルセデスのG3あたりでも似た造りのがありますけど、ベンチシートの背もたれを外した時にココが突き抜けるのか抜けないのかが未だに疑問です。
あと、この写真だと荷台の右後方隅、開いたドアの上に怪しげなブラケットっぽいモノが写っているような・・・

投稿: hide | 2013年4月 3日 (水) 18時30分

>hideさん

>>この角度だとサンドチャンネルの厚みが意外に厚い

え? サンドチャンネル載ってないんじゃ……と思ったのですが、左右のストッパーの長さを指しているのでしょうか。

これなんですが、おそらく先述の幌骨のホルダーがあるために、サンドチャンネル取り付け部にスペーサーを咬ませている(2つの四角い部分)のが原因ではないかと。

ちなみにサンドチャンネル、タミヤのパーツだとただの板ですが、実際にはもうちょっと厚みがあって、両端だけ薄くなっている形状ですよね。

投稿: かば◎ | 2013年4月 3日 (水) 23時26分

ああ、なるほど。幌骨ストッパー用のベースプレートが作る影と
チャンネルラックの影が重なってるんですね。それで奥行きがあるように見えたのか。言われてみればベースプレートの真ん中あたりに
ラック自身の基部が見えますね。

チャンネルの板形状はその通りと思います。タミヤのパーツは何を参考にしたのかよく判りませんが本来の装備品はそうなってるはずです。

投稿: hide | 2013年4月 4日 (木) 19時57分

>hideさん

前回のresで書き忘れましたが、

>>開いたドアの上に怪しげなブラケットっぽいモノが

も、非常に気になりますね。なんだろう……ドアを閉じた時に、後面パネル中央の開口部から後方を撃つための機銃マウント基部?

いやいや、荷台の中央に背の高い機銃マウントを装着できるんだから(前端に付いているならまだしも)、わざわざもう一つは付けないか……。

さらに、よく見ると開いたドアに付いているのではなく、荷台の右側面よりも向こう側にあるようにも見えます。

謎ですなあ。

投稿: かば◎ | 2013年4月 4日 (木) 22時47分

>右側面よりも向こう側

確かに写り方が何というかこう、“心霊写真っぽい"ですよね(笑)

投稿: hide | 2013年4月 4日 (木) 23時10分

まさに! 私もそう思ってました(大笑い)

投稿: かば◎ | 2013年4月 5日 (金) 00時06分

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