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しるこサンド

●「 」っていう漢字、なんだか梵字くさいよね。

●先日、「ミレービスケット」なる揚げビスケットを食べた話を書いたが、某所で、「ミレー文化圏」である中京在住の某女史より、

「『ミレーフライ(中京地区における呼称)』が全国メジャーでないこと自体を知らなかった、では『しるこサンド』や『かにチップ』、『まころん』はどうなのか」

とのコメントを頂いた。……いやいや。そんなん全部知りませんて。

そんなこんなで、ローカル菓子談義で少々盛り上がってしまった。特に小豆系が好きな私としては「しるこサンド」に少々惹かれたのだが、後でかみさんに聞いたところ、「『しるこサンド』は職場で普通におやつに出てくる」とのこと。

調べてみると、やはり名古屋のメーカーで名古屋周辺でポピュラーではあるけれど、関東でも店によっては普通に売られているようだ。ちなみにかみさんのイメージでは、「鈴カステラ」や「おばゼリー」と同列の、要するに先日のミレー同様、「ばーちゃんちに行ったら出てくる」系おやつであるらしい。

F1032953●そして今日、東逗子のダイソー(100円ショップ)で発見。ちなみに姉妹品の「しるこサンドスティック」も売られていた……だけでなく、「まころん」も「鈴カステラ」も「おばゼリー」もあった。100円ショップ、ぱねぇ!

初めて食ったそれは、甘さと軽い塩味のバランスと、ぱりっとした歯ざわりがよく、かなり気に入った。今度また買ってこよう……。

もっとも、その食感と「しるこサンド」というネーミングはどう考えても合っていない気がする。

●昔からその傾向はあるが、こんな具合で、最近特に「ローカル食い物」に傾倒中。

といっても、その土地の名物なり銘菓なりとして定評のあるものではなくて(そちらはそちらで好きではあるのだが)、たまたまローカルな中小食品メーカーが出していて、その土地ではポピュラーなのだけれど、全国的にはそれほど受け入れられず、というよりもむしろ展開する企業体力もないので無名なまま、というものがツボ。

そういえばまだ「ポールウインナ」を食ってないな(大手メーカー品だけれど)。

●東逗子に行ったのは主婦陣(かみさんと義妹とチビ助)の買い物のついでに車に乗せて行ってもらったため。時刻は昼過ぎ。乗せて行ってもらった先を起点に、適当に散歩に出ようという魂胆である。

F1032981東逗子のヨークマートの前で、さて、どこに行こうかと考える。

見回して、田越川の橋の脇に大きなパイプが走っているのに気付く。横須賀市水道局名の注意書きがある。そういえばこのヨークマート北側の道は、以前探査した「すいどうみち」の東側の続きである。

そんなわけで、改めてここと逗子間の海軍標石を探してみようか、あるいは逆にもっと東に歩いて、沼間ポンプ場跡地を見物しようか、などと考えてしばしウロウロする。

●そんなことを考えつつ東逗子駅前に出て、駅前の地図に神武寺までの道案内が出ているのを見てさらに予定変更。そういえば近隣の神社仏閣にあれこれ行っていながら、これまで神武寺には行っていなかった。

F1032957というわけで、結局また山歩き。

神武寺は東逗子駅の北側の山の上にある天台宗の寺で、創建は奈良時代にまで遡るというが、そのへんははっきりしない。ただ、「吾妻鏡」に実朝が参詣した記録はあるというから、古い寺であることは確か。

なお、京浜急行逗子線に「神武寺」駅があるが、こちらは東逗子駅とは山を挟んで反対側。裏参道の登り口にあたり、寺まではむしろ東逗子からよりも遠い。寺の入口というよりは米軍の池子住宅地の正面駅という感じで、門番のいる専用改札もある。

F1032966閑話休題。

考えてみると、鎌倉の寺社は山に抱かれるような位置にあるのがほとんどで、山の上にある寺は珍しいかも(裾から続いて奥の院が山の上というのはよくあるが)。山岳信仰がらみの寺であることを感じさせる。

左はなんだか山水画的な、境内の小切通し。

●神武寺からは、そのまま横須賀市との境にある鷹取山までのハイキングコースの矢印が出ていて、またまた突発的に、その道を辿ってみることにする。行き当たりばったり。

F1032938鷹取山に行くのはずいぶん久しぶり。神武寺からはだいたい尾根伝いの道なので比較的楽に歩ける。ただし鷹取山山頂直前に、斜めになった岩場を伝わなければいけないところも1カ所ある。息子が小さい時に滑落して肝を冷やした(転げ落ちながら泣き叫んだので口の中が泥だらけになったが、奇跡的に怪我らしい怪我は何もしなかった)。

鷹取山は近世の石切り場の跡で、ちょうど東京湾を挟んで向かい側あたりにある、同じく石切り場だった鋸山のミニミニ版といった山容。垂直の岩壁は、クライミングの練習をする人がいっぱい。

山頂の展望台で時計を見たら2時半ちょっと前で、神武寺で結構ゆっくりしていたにもかかわらず、東逗子からおそらく1時間ちょっと。さっさと歩けば1時間掛からないはず。

それでもずっと山道で、なかなかいいハイキングになる――のだが、鷹取山に到着すると、反対側の横須賀(追浜)側はすぐそこまで宅地開発されていて、すぐ足元が小学校のグラウンドという、「猿の惑星」のエンディングのショボい版みたいなシュールな光景に遭遇することになる。まあ、「山」とは言っても標高は200m足らずなので仕方がない。

F1032932もっとも展望台からは東京湾も相模湾も見ることができ、なかなか爽快。相模湾側(逗子側)はずっと尾根が続いているのに対して、東京湾側はこの山が丘陵地の突端に近く遮るものがなく、距離的にも近いので見晴らしが良い。金沢八景の野島や旧海軍の追浜飛行場跡などがよく判る。

右は山頂からちょっと下ったところにある磨崖仏。昭和40年頃の作ということで、歴史的にどうというものではないが、なかなか立派。

●途中ちょっと回り道もしてしまったが、追浜駅まで歩いて京急で新逗子まで。

●知人から伝え聞いたところによると、今春の花粉は例年の約9倍だそうだ。つまりパチンコ玉くらいの花粉がどっかんどっかん降って来る……という馬鹿な話を引っ張ろうかと思ったが、花粉を9倍してもそんな大きさにはならんわな。

●次回は満を持して(?)、ちょっとはモデラーらしい話を書いてみるつもり。

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コメント

まころーん、まころ〜ん、まころ〜〜ん。

食べるですか?送るですか?
仙台マコロンなる不可思議な焼き菓子あるです。
カルメ焼きに近いかなぁ。

って........なんだっけ、えー、あ、旅立てひらりん か。

投稿: donji | 2013年3月 4日 (月) 22時12分

神武寺 懐かしいです。
でも写真見ても思い出せませんでした・・
当時我々逗子高生は東逗子をトンズシと呼んでたのを思い出しました。
鷹取山にはパイロットの石像もあった記憶があるのですが、いまどうしてるのかな・・・

投稿: みやまえ | 2013年3月 4日 (月) 22時36分

>donjiさん

はい、「仙臺まころん」ですよね。なぜかまころんは、中京と杜の都に生き残っている不思議な菓子です。

そういえば、100円ショップにあった「まころん」は仙臺まころんだったか、本田まころん(名古屋産)だったか確認し忘れました。実はマカロン系の「口のなかでほろほろ崩れる甘い菓子」はあまり得意でないので、今回はパスしてしまいました。

ところで、なぜ山上たつひこ?

>みやまえさん

みやまえさん、うちの息子の先輩かあ……。仕事仲間の奥さんもそうだというのが数年前に判明。以外に逗子高OB、あっちこっちにいますね。

ところで、鷹取山のパイロット像……以前、コメントでそのお話、聞いてましたよね。しまった。すっかり忘れていて確認しませんでした。秋水がらみの像なんでしたっけ?

投稿: かば◎ | 2013年3月 4日 (月) 23時25分

あらら、既出だったですか・・・もうすっかりおじいちゃんノリですね私・・・申し訳ない・・・
パイロットの像は、詳細がそばになかった記憶があります。横空絡みだとは思ってましたけど、秋水の犬塚大尉だったんでしょうか。

投稿: みやまえ | 2013年3月 5日 (火) 23時18分

>みやまえさん

いやいや、私のほうが忘れてた、って話で。

しかし、「鷹取山 パイロット」で検索してもそれらしきものがヒットしません。

今度また行ったら、ぜひ所在を確認してみたいと思います。
山頂から小学校方面に降りる途中なのでしょうか。

投稿: かば◎ | 2013年3月 6日 (水) 16時27分

パイロットの像ですが私も30年前の記憶で
たしか追浜の方へ降りる時に見かけてたと思います。
像の見つめる先に遠くに日産が見えたような記憶があるのは思い出補正かも・・・
磨崖仏の色を見て思い出したのです。

投稿: みやまえ | 2013年3月 7日 (木) 00時20分

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