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2013年2月

これはしたり

●これはしたり!

(単に言ってみたかっただけ)

……以前読んだ何かにも、「これはしたり」と言ってみたかっただけ、というくだりがあったような、なかったような。

●25日月曜日。

毎週初め、とあるジャンルのニュースのサマリーを作成する仕事がある。

先週末、N女史から「これも入れてください」とネタを一つ貰ったのだが、月曜午後、原稿にそれが入っていないと指摘される。これはしたり。確かに加えたはず。にもかかわらず、見直してみると実際入っていない。

一応、サマリーはフォーマットが決まっているため、追加する際にはどれかをコピー&上書きして増やしている。どうやら、一度書いて、迂闊にも(それをコピーせずに)別のネタを上書きしてしまったらしい。

N女史の「わざわざ前週メールしているのに堂々と無視しやがったな、あの***野郎」(大意)という心のつぶやきが聞こえてくるような、と思ったがN女史も時折ここを覗いているのでこれ以上書くわけにはいかぬ。

マクタロウさんに教えていただいたネタ。

ポーランド製の空中戦の自主制作アニメ

メッサーvsスピット。場所は……ノルウェーのフィヨルド? マーキングでお判りの方、よろしく。

個人的な感想としては、後半やけにファンタジーっぽくなってしまうのが何だなあ、という気がするのと、中盤以降、特にメッサーはエルロンが片方しか残っておらず、しかもそれも損傷しているにも関わらず機動性が良すぎるのが引っ掛かるのだが、それでもなかなか格好よい。

マクタロウさん曰く、「動くバンド・デシネ!!」。

ただし絵それ自体は、かなり輪郭線を強調した感じ。私はちょっと松本零士の戦場まんがを思い出した。

●26日火曜日。父母兄弟ハ皆泣イテオルゾ。

●27日木曜日。今のところ(私のところで)遅れている仕事はない。珍しいことに。が、今日明日で片付けなければならない仕事を放っておいて、来週締切の仕事を始めてしまう。

どうしてこう緊急性のないほう、ないほうに流れるかね。いや、来週〆の仕事もえらく七面倒臭く、早めに手を付けておかないと後で泣きを見るのは確かなのだけれど。

ちなみに「七面倒臭い」と「七面鳥臭い」は似ているけれども七面鳥がどんな臭いがするのか知らないので、内容的な近似度は不明。

F1032923●28日木曜日。近所の家からフキノトウを頂く。だいぶ伸びているが蕗味噌を作る分には大丈夫と思う。

むふふふふ。これでまた食える期間が延びた。

●これはしたり。

BRONCOが、シムカ5の原型であるフィアット・トポリーノの発売予定を発表した(PMMSの新製品情報)。シムカ5はタミヤから半年ほど前に出たばかりの新製品だが、ほとんど正面からぶつけてきたなあ。

もっとも、タミヤのシムカ5は、そのままではトポリーノに先祖帰りさせるにはいろいろ面倒なうえ、今後バリエーションとして若干のパーツ替えでトポリーノが発売されるような構成にも見えなかったから、トポリーノ・ファンには嬉しいことに違いない。

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ふきみそ

F1032911F1032917●先日E先生からフキノトウを貰って作った蕗味噌はたちまち食べてしまった話はしばらく前に書いたが、無性にもうちょっと食べたくなり、23日土曜日、近所にフキノトウを摘みに行く。

といってもこのところ寒さが続いているせいか、目を付けていた場所のフキノトウは発育不全で、その中でも大き目のものだけ摘んだ(それでも写真のようにちまちまとしたもの)。

帰って早速細かく刻み、ごま油と料理酒、奄美の「きびざら」(サトウキビから作った、精製し切っていない薄茶のザラメ)を加えて炒め、ほぼ同量か若干少なめくらいの味噌を合わせる。結局、出来上がりはご覧のようにちょっぴりだが、わが家では子供らはこの手のものは食べないし、かみさんはアレルギー体質がひどく、ちょっとでもえぐみやらあくやらあるものを食べるとエライ目に遭うので、食うのは私だけ。

前回よりちょっとほろ苦感が強いかな? それもまた良し。

●フキノトウを刻んでいたら、チビが見に来る。

「これなに?」

「フキノトウだよ」

「フキノトウって、やさい?」

「まあ、やさいの一種だなあ。正確に言ったら山菜?」

「さんさいだったら、○○○(自分の名前)といっしょだー」

――それを言うならフキノトウは0歳だ!(たぶん生後1ヶ月も経ってない) そしてなぜ三歳児とボケツッコミをしなければならんのだ!

●神保町N社のC社長にテープ起こしを頼まれ安請け合いしたのだが、土曜日に送られてきたそれは、本当にカセットテープだった。

「テープ起こし」と言っても、それは言葉の綾というか慣用句というか、とにかく今時、当然ながら媒体はデジタルな何かだと思い込んでいたので慌てた。何しろ、カセットテープなんてものを再生するハードは既にわが家にはない。

結局、かみさんが知人に頼んで借りてきてくれた……何やら古ぼけたCDラジカセ。動くんかいコレ(まだ試していない)。

●24日日曜日。あれやこれや仕事はあるが(有難いことで)、とりあえず寸秒を争うものはないので(珍しく)、ようやく、正月に買った外付HDDを接続して、いまいち調子のよろしくない旧外付HDDからデータを移動する。

基本、データ類はなんでもかんでも外付に放り込んでいるので、何年か分のほぼ全仕事、旧「河馬之巣」のコンテンツ類、なんだかんだと大量に入っているが、中でも(個人的に)重要性が高く失いたくないのは、溜め込んだAFVや航空機の資料写真集。walkaroundなどある程度まとまっているものはまだいいが、1、2枚ずつ拾い集めて同じフォルダに無造作に突っ込んであるものなどは、すでにどこのサイトで拾ったものやらまったく判らない。もちろん、もう閉鎖されてしまったサイトのものもある。

本当はタイプごとにDVDか何かにバックアップを取っておくべきだと思うのだが、じわじわ増え続けるので「ここでコピーしておこう」というタイミングが掴めない。皆さんどうしてるんですかね?>同好の方々

それはそれとして、単純に移しているだけなのに、旧HDDに入っていたときよりも容量を食っているような……なぜ?

●ロシアの「セレブロ」というお姉ちゃん3人組が一部で人気だそうで、youtube上のPVが話題になっているのだそうだ。

個人的な好みということでいうとピンと来ないものの、「ブレジネフが墓の中で身もだえしていそうだ」とか、「キミたち、『西側の退廃した文化』って言い回しを知ってるかね?」とか、要するに曲だのお姉ちゃんたち本人だのとは関係のない感想が次々浮かんでくる。

ああ、ソ連って遠くなったなあ。

●もっとも女性がしたたかなのはソ連時代も変わらないロシアの伝統、というのが私の思い込みで、それを考えればこういう好き勝手ぶりはある種ロシアっぽいのかも。

それで思い出したが、ICMの労農赤軍女性兵士フィギュア・セットのシーンについて、四谷仙波堂さんは「目立つところに下着を干したのを、金ぴかをいっぱい付けた将校にガミガミ怒られている女性兵士」と解説しているけれども、あの男性将校の鯱張り振りと、対している女性兵士の腰に手を当て落ち着き払った(むしろ余裕ある)態度からすると、

目立つところに下着を干したのを注意しに来た男性将校を逆に言い負かし、男性将校はなお食い下がってはいるものの、冷や汗を流しながらしどろもどろ。

というシーンだろうと思う。そもそもあの女性兵士の小洒落た感じからすると、前線の兵士ではなく本部付きのノメンクラトゥーラっぽい。

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落穂拾い

●たんかん、うめえ。

たんかんは奄美、沖縄あたりで栽培されている柑橘類。

皮は薄いものの身にしっかりくっついているので、どうしても細切れにちまちま剥いていく、いわゆる「猿剥き」になってしまってワジワジするのが難点だが、温州みかんよりもずっと甘い。

ただし、以前にも書いたが昨年は不作で、今年もそれを引きずっているらしく、皮の表面は傷ついたりつやがなかったり、あまり見た目はよろしくない。味も豊作の時はもっといいような気がするのだが、それでも充分に美味い。

先の土日(16、17日)に実家に行った際に分けてもらったもの。

●忙しさにかまけて当雑記禄も今年に入ってだいぶ更新頻度が下がっている。そのぶん、いざ書く段になると、単なる日常生活の細切れの内容がだらだら重なってしまう。

なんかこう、びしっと、模型の話とか考証の話とか書きたいものだのう(←書けるのか?)。

●というわけで、16日(土)、17日(日)に母のご機嫌伺いに行く。途中スーパーで酒を買い込んで行き、手酌で飲みながら、母ととりとめのない話をする。

時折、話の流れで田舎(奄美)の話やら親戚の話やらになる。父方も母方も兄弟親戚の人数がやたらに多い上に込み入っていて、いつまで経ってもよく判らないのを、こういう折に少し覚える(もっとも次の日になるとほとんど忘れている)。

ちょっと備忘録的に書き留めておくと、早くに亡くなって私は会ったことがない(たぶん写真も見たことがない)母の母の名前は(初めて聞いた気がするが)「徳千代」だそうだ。奄美大島っぽい名前だ。

写真がないのは、戦時中、大事なものを山の洞穴に避難させておいたところ、全部湿気で傷んでしまっていたからである由。祖母はちょうど戦争の終わり頃に亡くなったので、写真はその中にあるものだけだったらしい。

●実家からの帰り、多摩プラーザのB's HOBBYに寄る。激しく久しぶりの模型屋。HOBBY BOSSのI号F型、T-26単砲塔型なども発売されていた(見ただけ)。

I号F型は「Early」と書いてあったので、今後、後期仕様が出るのかもしれない。といっても、初期と後期で何がどう違うのかはよく知らない。TFマンリーコさんによれば、アハパン/アランとは装備品の位置が違うらしい。配備後に部隊で使い勝手がいいように移したのだろうか。

T-26馬蹄形砲塔型は「1935年型(Mod.1935)」の表記。……あれって33年型じゃなかったんですか。それはどうでもいいとして、ちらりと中身を見て気になったのは、転輪がゴム部の大きな初期型しか入っていないこと。箱絵は標準型で描かれているので、余計に引っ掛かる。

もっとも、車体も全面リベット止めの、このタイプの中でも初期生産型なので、初期型転輪を履いていること自体はおかしくはない。しかし、青木氏に聞いたところでは、車体後部に付く予備転輪パーツは標準型(のみ)が付属しているそうだ。なんだそりゃあ。

今後、傾斜砲塔型も出ることになっているので、標準型転輪はいずれにせよパーツ化されるはずなのだが、馬蹄形砲塔で標準型転輪のものも出るのかなあ……。それにしては、I号F型とは逆に、「このタイプのキットはこれだけっ!」みたいなキット名称なのが気になる。

●芦奈野ひとし「カブのイサキ」(講談社)は単行本で読み継いでいるマンガなのだが、ボーっとしているうちに5巻、6巻が出ていて、しかもその6巻で完結していた。迂闊。

早速買って読むが、今までほんわ~っと進んで来たのが、最終巻終盤になっての怒濤の急展開は一体何なんですか。

一緒に萩尾望都「王妃マルゴ」第1巻(集英社)も買う。未読。

●20日水曜日。都内で打ち合わせのハシゴ。

久しぶりに銀座の「わした」に寄る。

なぜだか先日、「さーたーあんだぎー食いたいなあ……」とボンヤリ考えていたのを思い出す。袋入りのしんなりして冷たいものはちょっとガッカリだが、「わした」では奥のスタンドで、保温ケースに入れて暖かいままのものを売っているので、プレーンと黒糖のを一つずつ買い食い。でもまあ、普段食えないさーたーあんだぎーを食べている、というところがミソで、中身は普通にドーナツだよね。

ついでに、沖縄そば、「天使のはね」(塩味と梅味)、「ミミガージャーキー」などあれこれ買い込む。

F1032919●ちなみに有楽町から銀座一丁目方面にかけては、「わした」だけではなく道府県のアンテナショップだらけになっていて、「わした」の並びにある高知県のショップで、こんなものを買った。

店頭のPOPを見ると高知独特のビスケットらしい。パッと見、ただの小さいビスケットなのだが、よく見ると袋の内側が妙に油っぽい。帰宅後に調べてみると、「油で揚げたビスケット」なのだそうだ。

本当に高知独特のものなのかというとちょっと話がややこしく、「中京圏と高知」に分布という、マダガスカルレーザーオオトカゲみたいな存在であることが判った。

揚げる前の中間製品は名古屋のメーカーが作っており、それを、揚げて販売する各社に卸しているのだが、その最終メーカーが名古屋・岐阜に数社と、高知に1社あり、その地域で(だけ)はポピュラーであるらしい。なお、そもそもは明治製菓の製品であったのを、同社は手を引き、おそらく下請けであった中間メーカーが引き継いでいるもののようだ。

ちなみに写真の「高知産」は「野村煎豆加工店」という会社で揚げていて、同社曰く、ここのミレービスケットを揚げている油は普段豆菓子を揚げている油と同じなので、豆のエキスで余計美味しいそうだ。アレルギー注意表示を逆手に取ったような自慢だ。

肝心の味は、「いかにも田舎のばあちゃんの家でお茶菓子として木皿に盛って出てきそうな味」。もちろん不味くはない。実際、一袋ポリポリ食うてしもうちょるきに。

●「姫路城」と書こうとしたら「姫事情」と変換されてしまった。ちょっと淫靡な感じ。

ついでに。

仕事で昔の大阪について触れる必要があり、表記も時代に合わせて「大坂」なのだが、おかげで、その仕事を離れて「現代に戻ってくる」たびに「大阪」が「大坂」になっていないか確認しなければならない。こちらは逆に辞書がマジメに仕事をしていて困る例。

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突発的ハイキング

●14日午前中、兄から

「名越の切通に行きたいんだが迷ってる」

との電話あり。横浜市在住の人が、なんで我が家の近所で迷子になってますか?

職場の仲間と三浦半島ハイキングに出掛けてきたものの、遅刻したメンバーがおり、合流するまで、逗子近辺の手近なところを歩いて暇を潰している由。

先日来の仕事の波は、まだ少しやり残しはあったものの山場は越えて一息ついていたので迎えに出て、名越の切通を案内。大町方面に下りて、鎌倉から歩いてきていた遅刻メンバーとも合流。結局、兄と、兄の職場仲間のお2人と一緒に、計4人で俄かハイキング。

大町の奥からハイランドに上り、衣張山に登って二階堂に下りる。

F1032909●杉本寺に寄る。階段のところで、リスを狩って、咥えて歩いているブチ猫に遭遇した。

猫は普通の大きさ、タイワンリスも普通の大きさだが、タイワンリスはそもそも割と大きいリスなので、シッポを引きずるほど。リスのように用心深く素早い獲物をよく捕まえられたものだし、よく反撃を食らわず無傷だったものだと感心する。

もちろんとっさにこのワイルドなシーンを撮ろうとしたのだが、猫はさっさと登っていってしまうし、ようやく切ったシャッターは右の通り。

もしかしたらまん中あたりに見えている茶色のものは、運ばれていくリスのしっぽかもしれない……が、違う可能性のほうが高そうだ。

●杉本寺から八幡宮まで歩き、小町の腸詰屋でホットドッグと鎌倉ビールで一息。壱番屋の割れ煎餅を歩き食い。佐助に美味しい甘味処があるはずで、そこに行きたいというので、佐助稲荷方面に行く道筋の小川沿いの店かと思って、佐助トンネルをくぐって行こうとしたら、その手前で「ここだここだ」という。

「茶房雲母(きらら)」という店。宇治白玉クリームあんみつを皆で食べる。美味。白玉がゆでたてで、冷たい食べ物なのに白玉のまん中だけがほんわり暖かいのがよい。

F1032907●扇ヶ谷の寿福寺に行き、その後、亀ヶ谷坂を越えて北鎌倉へ、という道を考えたが、できれば山道っぽいところを歩きたいというので、海蔵寺の手前の右手の谷戸の奥をよじ登り、浄智寺の裏に出る。

北鎌倉駅で別れる。兄たちはその後、横浜中華街へ行って夕食という計画だったらしいのだが、曰く、「どうも白玉でおなかいっぱいだなあ」。中華街行けたかな……。

そんなわけで、平日にたっぷり、膝が笑いそうなほど歩き回ってしまった。

●なんだか全然模型を作ってない気がする。

ティーガーIIの起動輪の歯は数本削ったけど!

●15日、ロシア、チェリャビンスクに大隕石落ちる。

隕石が大火球となって流れていく様子の動画がどんどんyoutubeに上がってくるのが、さすが現代。ところでチェリャビンスクといえばソ連戦車者にとってはタンコグラードだが、動画に映る様子を見ると、単にだだっ広くて寒々としている感じ。

なお、とある小惑星が非常に地球近くを通過するというのが先日来話題になっていて、この隕石もその小惑星と関係があるのでは、という噂もあったりするのだが、実際には軌道がまったく逆で、要するに「赤の他人」だそうだ。

●先日作った蕗味噌。たちまち消費してしまった。

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ほけきょ

●相変わらず追いまくられ中。

●10日日曜日。素もぐりや山菜採りが好きな「野生のおじさん」E先生がふらりと来る。

先週末から煮ていた茶葉蛋を進呈したところ大いに気に入り、代わりにふきのとうと野生の菜っ葉を貰ったうえ、E先生自ら菜っ葉を調理していってくれた(といっても茹でただけだが)。

夜、頂いたふきのとうで蕗味噌を作る。去年も作ったし、難しいものでもなく、厳密な分量と手順が必要なものでもないので目分量で適当。細かく刻んだフキノトウをごま油をたらして炒め、料理酒とサトウキビのザラメを入れ(みりんも入れるのが普通らしいが略した)、さらに少々炒めてから味噌を入れる。

今回はフキを多め、味噌を少なめとしたが、それでも炒めたからか、「ほんのり苦味がある」程度。美味。暖かいごはんにこれだけでお代わりできそうだし、焼きおにぎりに塗りつけて食ったら堪らないかしれん。

●11日月曜日。仕事は終わっていないし、相手は今か今かと待っているはずで、営業日である火曜日になったらここぞと催促の連絡が来そうだが、金沢文庫に今日11日までの「法華経の世界」展を見に行く。

金沢文庫は、歴史的には北条氏のものだったこともあり、展示は鎌倉に関したものが多いから、今回も鎌倉の法華宗(日蓮宗)の寺とか日蓮の事績とかがメインで出てくるのかと思ったら、まるで違って、経典としての法華経(サッダルマプンダリーカ)についてと、その日本への伝来、日本での伝播・拡散といった話で、展示全部の中で、日蓮および日蓮宗という言葉は、展示品に添えた説明文に3カ所出てきただけ。

F1032897そのぶんたっぷりと、そもそも法華経というのはどういう内容なのかとか、なぜこれがメインで信仰されるような下地があったのかといった部分が説明されていて、当初予想よりもずっとよかった。

もちろん、「よくわかった」などとは言わない。ものすごく積極的にわかりたい、というものでもないけれど。出家の予定もないし。

●他人の家の庭の梅はもうだいぶ咲いているものもあったりするが、金沢文庫のある称名寺の庭の梅は(あまり日当たりがよくないところにあって)まだちらほら。

●ちなみにうぐいすが近所で鳴くのは、もう少し先か。そろそろのような気もするけれど。

●行き帰りに米原万里の「打ちのめされるようなすごい本」を読む。いやいやいやいや、いつまで掛かってるんだよ、って感じ。

決して読みづらいとかではなく、たまたま、他に読むもの、他にやることが途中に次々挟まってきたからだ。

実はまだ読み終わっていない。ううう、仕事せなあかん。

F1032902●酔狂で作っているティーガーII(タミヤ)。ティーガーIIを作るのは小学校以来。砲塔だけで、普段私が作る車両と同等の大きさがある(まあ、T-34やKVはそれなりの大きさがあるが)。ちなみに小学生時代に作ったタミヤのティーガーIIは、ゴムキャタピラとポリキャタピラが選択式だった。歳がばれるなあ……。

履帯はキットのベルト式を仮に履かせているが、この後、ヤクトティーガー用の部分連結式に交換予定。とはいえ、起動輪の歯の厚みに比べ、ヤクトティーガー用パーツの履板の穴が狭く、歯を薄く削るなどの面倒な作業が必要になる。

それにしてもベルト式履帯が妙にキツキツで、もしこれを使う場合には、上部をたるませるのは大変そうだ。もちろん、スカートに全部隠してしまうなら別だが。

●乾燥タイプの犬猫のエサを「カリカリ」と呼ぶのは全国共通語なのだろうか。

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迷彩

F1032878●「オレが本当の迷彩を教えてやるぜ!」 by名越の峠道の野良猫

●とりあえず周回遅れの仕事はなくなった――と思ったのもつかの間、それなりのボリュームの仕事が2つ重なってしまって、相変わらず難渋。たちまちまた仕事が遅れ始めた。

しかも以前の仕事の細かい修正依頼も次々に舞い込んできて、さらに遅延要因に。

いやいや本当に困ったもんだ。

●数日前、積み重ねてあった吉川英治の「宮本武蔵」が雪崩を起こし、テーブル下の模型ストックの山を巻き添えにした。

こんな時、はずみでフタが開いたり、あるいはもともとフタを開けたまま積んであったりすると(その時にいじっている対象のキットだと、ままある)大惨事になってしまうのだが、幸い、箱がコケただけで済んでくれた。

●特に週前半(といっても日付上では「先週前半」だが)、いやに夜間の米海軍機がうるさかった。どうも年末年始からしばしばうるさく、正月の2日の昼間だったかにも、えらい勢いで上空をすっ飛んでいくホーネット2機を見たのだが、昼間ならいいとしても、夜の9時頃まで何度も通過するのは勘弁して欲しい的。犬が怯えてちびりそうになるし。日本では

居候 三杯目には そっと出し

って言うんだぞ。

こう海軍機がガンガン飛ぶのは横須賀に空母が来ている証拠だが、確認してみると実際に11月末以来ジョージ・ワシントンが来ていた。

F1032884F1032882●30日水曜日。自宅仕事の合間、郵便を出しに近所のポストに行ったついでに少し外を散歩。

1月末だというのに、もうフキノトウが出始めていた。まだ本当に出たばかりという態だったので、もう少しだけ待って改めて収穫に行って、フキ味噌を作ろうと思う。

細い葉は野蒜(のびる)だが、これはもう少し暖かくなって新しい葉が茂り始めたら。

F1032873F1032865●散歩の途中のスナップをもうあと2つ。

右は名越の大切岸。かつては鎌倉を囲む山々のうち、特に三浦方面に向けての尾根を城砦化したものと考えられていたこともあるそうだが、現在では単に石切り場の跡とされている。

普段の散歩ではこの大切岸の上を歩くことが多いのだが、珍しく法性寺側に降りたので。写真に撮った部分は手付かずだが、尾根道からの降り口あたりは、現在、崩落防止のためか、一部工事中。

左はやはり名越の尾根にある洋館。近所では「サリーちゃんち」と呼ばれていたりする。人が住んでいるのかどうか、未だによく知らない。

●気持ち悪いニュース。

AKB48の女の子が、男性スキャンダルが発覚したとかで自ら坊主頭になって会見動画を配信した由。

ニュースに添えてあったスナップ写真だけ見たが、まるで解放直後のパリで、ドイツ軍将兵と付き合っていたとの理由で、「コラボ(対独協力者)」のレッテルを貼られ、バリカンで丸坊主にされて市中引き回しの晒し者にされた女性たちを彷彿とさせる姿。しかもそれを自分からやったというのがますます救われない感じ。

そもそも二十歳前後の女の子たちに「恋愛禁止」を言い渡し(次々にボロが出るからには単にばれないように気を付けろレベルなのかもしれないが)、しかも本人達もそれを是とする薄気味の悪さ。しかも欲望を絶って出家するってんならまだしも、恋の歌を歌う職業なんですぜ。

これはあれかね。欲求不満の童貞こそエロいエロマンガが描ける、とかいうのをどこかでちらりと読んだ気がするけれど、それと同じような作用を狙ってるんですかね。

●忙しいのだけれど、その合間に有川浩「空飛ぶ広報室」を読む。

なんというか、航空自衛隊の皆さんへのエールとしてはそこそこよく出来ているのかもしれないけれど、小説としては「出来過ぎ感」と、主人公達にぶつけられる反自衛隊感情のステロタイプさがひっかかってしまう。

TFマンリーコさんが「県庁おもてなし課」の二番煎じという印象、と評していたが、その通りで、どうもこの、主人公が「ひたすら真っ直ぐで、熱血で、いいやつ」過ぎるのは、ちょっと。逆に醒めてしまうのだ。

個人的には有川浩は、自分にとっての入口だった「図書館戦争」シリーズが今でも一番好きなのだが、あちらも、主人公が「ひたすら真っ直ぐで、熱血で、いいやつ」なのは同様なのだけれど、もう一つ加えて

バカ

であるという点で、いい意味で一気に救われている。

さらに言えば「図書館戦争」は、図書館内で日常的に銃撃戦が発生し得るという、少し考えれば

「いやいや、そんな図書館危なくて誰も利用しないよ……」

というあり得ない設定を堂々と前面に押したてているがゆえに、逆にその時点である程度のカリカチュアライズOKな下地があるのに対し、「空飛ぶ広報室」は航空自衛隊という実在の組織だけに、それだけきめ細かなリアリティがないとちょっとツライ。

ただし、巻末の主人公達を通して語られる東日本大震災の時の松島基地のドキュメンタリーは、他にはあまり出ていない、「自らが被災者でもある自衛隊」をきっちり取材して書いていて、なかなか読ませる。

ちなみに、有川浩のことだから絶対に最後はベタ甘な落ちまで行くと思ったら、意外なことにそこまで行かなかった(ネタバレ?)。

●2月2日、土曜日。

午前中、起きてすぐにトイレに行こうと思ってドアを開けてたまげた。トイレの床がほぼ完全に水没。しばし呆然と立ちすくんでしまった。

よくよく見ると、水槽の上の穴に掃除用のスポンジが被って塞いでおり、要するにタンクに水が入らずにそのまま外に溢れてしまったらしい。気付かずに流した奴ぁ誰だ!

雑巾で吸い取って洗面器に絞り、せっせと排水。この忙しいのに何をやらせる!

●ニュルンベルク・トイフェア情報。

「Prime Portal」に写真が出ているが、私の興味のあるものだけ、以下にピックアップ。

・アカデミー

ティーガーIIの後期生産型の見本を展示。フェンダーに外側リブ付き、履帯は鉄道輸送用、ただし砲塔側面の予備履帯フックは2列。有名な写真の仕様ですな。操縦席上パネルのフックなど、ディテールはタミヤよりは一日の長があるけれども、さて、ドラゴンと比べたらどうなのかしらん。

・AFVクラブ

Sd.Kfz.263とか、ドチェスターとか、初期の別形式のシュビムワーゲンとか、一応前々からアナウンスのあるものを展示していた様子。

・エアフィックス

72のグラディエーターは大昔のキットの再販なのかなあ……。それにしちゃ、コクピットドアが別部品とか、なんだか新しげな部分があるような気がするのだけれど(古いキット自体、内容を知らないのでなんとも)。ちょっと気に掛かる。今まであまり注意を払って来なかった、48の現用陸上車両のキットはかなり精密そうでちょっと驚き。

・ドラゴン

「Prime Portal」に出ている範囲では、あまり目新しい情報なし。

・エデュアルド

えーっと済みません、このスピットは5型ですか8型ですか(あるいはそれ以外?)。んでもって、これスケールいくつですか。

・エマー

最近気にしたことがないメーカーだったけれど、1:24、ベッドフォード「O」シリーズは意外に出来がよさそうでちょっと萌え。

・ハセガワ

相変わらず何というか、あまり面白みを感じさせない。あ、先だって「1:16の古典機」とだけ情報が出ていたのは、結局、ソッピース・キャメルだった模様。1:8で出していたのとは別の機体にすればいいのに。……と思ったけれど、設計データ流用でコスト節約をしたかったのかも。

・ホビーボス

T-26シリーズは早々と自走砲のAT-1などというマイナーバリエーションが登場。なんでいきなりそっち方面に行くかなあ……。と思ったら、“表街道”の37年型(円錐形砲塔型)も出るようだ。トルディも早々とIIIが登場。II号J型が絵のみで予告。

・イタレリ

トイフェアでの展示はなかったようだけれど、PMMSで見た、FT-17発売予告が衝撃。……しかし最近のイタレリ製AFVはどうも大味なので、痛し痒しな感じ。

・タミヤ

イスラエル型T-55は趣味範囲外だし、BT-7の37年型はもう出てるそうだし。というわけで特記することなし。

・トランペッター

相変わらず元気。なんと突然、SU-100を出すらしい。まだモノクロの絵だけの発表。

なお、PMMS情報だが、ブロンコが突然、I号F型を発売予告。

●地震多いなあ。

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