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あれこれ取り散らかり中

●もともとは年末にすっかり終わらせているべき仕事をずるずる年明けまで引きずったのが悪いのだが、それを片付けた頃には他の仕事が次々に降ってきて、まだ1月だというのにしっちゃかめっちゃか。

年末、帯状疱疹だの何だのでほとんど仕事が出来なかった分、実入りもなくて苦しい今日この頃。

●19日午後。一つ仕事を終えた後に、六本木のヴェルファーレ跡地にある「ニコファーレ」に、学生プログラマ日本一決定戦「CODE VS2.0」を見に行く。仕事がらみ。

「ぷ*ぷよ」そっくりのゲームを事前に組んだプログラムにプレイさせ、1対1で対戦するというもので、要するにその場では特に何もすることがなく、ただ見守っているだけなのだが、これが意外に熱い。初めて直接話をした「テックハニーきゃんち」さん曰く、「ポケモンのバトルに近いんじゃないですか」。なるほどと思う。

25日午後。半蔵門某社応接室にて打ち合わせ、および顔突き合わせて先日提出した仕事の最後の調整作業、数時間。その後、寒い夜道を市ヶ谷のC社まで歩く。C社に到着したとたん、Hさんに「いやもう、この時間になったらビールでしょ」などと言われ、スーパードライを1缶貰った。寒いのに!

●そんななかだけれど、仕事上の必要があって、吉川英治の「宮本武蔵」を読み進め、ようやく全8巻読了。

時代小説なので史実に忠実である必要はないと思うが、注意しつつ読むと、同じ「吉川武蔵」の中で、どうもパラレルワールドを行ったり来たりしている形跡がある。例えば「水の巻」はその年が慶長十年であるとの説明で始まるのだが(歴史時代文庫、1巻p247)、ああだこうだ事件があって、さらに武蔵が1年近く修行をして京都に帰ってくると、いきなり慶長九年の暮れに巻き戻っている(3巻p165)。また、序盤では、武蔵は18~21歳の頃、姫路城の「開かずの間」に閉じ込められているのだが、最後の巻になると、19~20歳で京都で愚道和尚に教えを受けていたことになっている。あっちとこっちに同時に存在? まさかこれが二刀流の極意?

また、どなたかが「読書メーター」の感想でも書いていたが、登場人物が、(まるで世の中に他の人がいないかのように)やたら出会ったり因縁があったりするのも、都合が良すぎる感じ。

幕末の志士じゃあるまいし、武蔵やその周囲の人物が妙に天皇崇拝者なのも若干しらけるが、これは書かれた時代が時代だし、新聞の連載小説だし仕方がないといったところ。

何はともあれ、読み物としては軽めに楽しく読める。ただし、カッコイイ武蔵の物語を読みたいならば、これを原作にした「バガボンド」のほうがむしろいいかもしれない(あちらはほんの初めのほうしか読んでいないけれど)。

●最近読んだマンガ。

森薫「乙嫁語り」第5巻。後半、別の話も出てくるが、基本は、4巻で登場した双子の嫁入り編。SO-122さんが「結婚式を風俗込みで思い切り描き込みたかったんだろうなぁ」と言っていたがその通りで、とにかく結婚式のあれこれディテールの描き込みがすごい。いやいやいやいや、何はともあれ、あの結婚式の料理を食いたい!

加えて、1ページだけタラスが再登場したのが、今後どうなっていくのか非常に気に掛かる。

荒川弘「銀の匙」第6巻。こちらも頻繁に食欲に直結するマンガだが、今回は食材的にはおとなしい。何か知らんが、本屋が例の「豚の体脂肪率は15%前後だ!」の名台詞付きの豚舎先生の栞をくれた。

「HUNTER×HUNTER」32巻。娘から借りて読む。えー何その展開。ちょっと、今いるところでいろいろ溜まってる問題片付けたほうが……話広げちゃって大丈夫? という感じのあれやこれやの云々かんかん。

須藤真澄「振袖いちま」(上下)。bookoffでちょっと立ち読みして、安かったので衝動買い。まあ、なんというか、ただただほんわりしているマンガ。

●溜まっている読書。

仕事が紛糾していたり、「宮本武蔵」を読まなければいけなかったりで、停滞している本あれこれ。

米原万里「打ちのめされるようなすごい本」。5分の2くらい読んだところ。いかにも米原万里な本の選択と評で、「あ、これは読んでみたい気がする」と思うものをその中から拾い上げていくだけで、当分間に合うくらいの「読書予定リスト」が出来上がってくる。

恩田陸「図書室の海」。まだ一行も読んでおらず。図書館で借りた本で、もう返却期限のはず。結局読まずに返す羽目になりそう。

有川浩「空飛ぶ広報室」。そうこうしている間に、新たに図書館から到着した。予約一杯でなかなか来なかったもので、頼んだのはずいぶん前。その分、私より後も詰まっているはずなので、ささっと読んで延滞なく返却しなければならない。米原万里をちょっと休んで、こっちを先に読むかなあ。

●そうか、ガルパンの38(t)のあの仕様は、フジミ76だよ!

……と突然思い至ったのだが、よく確認してみたら、共通しているのは「段付き前面装甲板なのに左端のエッジが立っている」という点だけで、無線手用バイザーやら何やらは、フジミ76のほうが実車に近かった。

●尾藤満氏の「Panzer Memorandum(ドイツ戦車模型備忘録)」で、ついにI号15cm重歩兵砲が始まった。

そう! 私がドラゴンのあのキットを作り掛けのままにしてあるのは、この日を待っていたからなのだ!(いや、ウソですが)

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かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

コメント

「空飛ぶ広報室」、私も図書館で順番待ちしていたんですが、先週ようやく借りられて、読了しました。
う~ん、よくなかったですね(苦笑)。有川さんの作品は結構読んでいるんですが、最近どうも同工異曲の感じで、「甘ったるさ」が鼻につきます。「空飛ぶ…」も「県庁おもてなし課」の二番煎じって印象です。個人的には「阪急電車」が好きですね♪

投稿: TFマンリーコ | 2013年1月27日 (日) 09時20分

>「あ、これは読んでみたい気がする」と思うものをその中から拾い上げていく

 ワタシだいぶ昔に内藤陳の「読まずに死ねるか!」を読んだ時にこれやって、文庫化されてる作品を手当たり次第に買い漁ったのが今に響いて未読が100冊以上という体たらく…。orz

>「甘ったるさ」

 有川浩は「空の中」しか読んでませんが、それ読んだ時にその甘ったるさが鼻についたので他の作品を読む気になれませんぬ。

投稿: KWAT | 2013年1月27日 (日) 18時29分

>TFマンリーコさん、くわっちん

「空飛ぶ広報室」、忙しい中でなんとか読み終わりました。
感想はまた次の書き込みで。

私は(ご多分に漏れず)「図書館戦争」から入ったので「図書館戦争」が好きなんですが、その外では何かなあ。「植物図鑑」かな。物語としてどうこう以前に、山菜を食ってみたくなる本なので。「阪急電車」も好きです。

投稿: かば◎ | 2013年2月 1日 (金) 20時04分

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