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大タコ

●「流山おおたこの森」……昼なお暗い森の奥に巨大な陸棲タコが生息。普段は苔むした岩や落ち葉などに体色を変え擬態しているが、近付くと大変なことに。

などというRPGダンジョン的なものを想像させる駅名だが、正しくは「流山おおたかの森」。流山市のHP内の記述によれば、「駅に近接する『市野谷の森』にオオタカが生息していることや、駅周辺は緑が多い環境にあることから決定された」由。

ほか、「みらい平」駅とか「みどりの」駅とか、つくばエクスプレスは全体的に、いわゆるDQN度が高い(田園都市線も高いが)。

ちなみに「みらい平」駅は「つくばみらい市」にあるが、「つくばみらい市」にあるから「みらい平」なのではなく、「みらい平」駅が先に出来て、そちらに因んで「つくばみらい市」になったのだそうだ。

住民の方には申し訳ないが、「つくばみらい市」は「南アルプス市」と並んで、恥ずかしい市名筆頭格だと思う。こういうことを考える人が県知事になった場合、県名も「いきいきいばらき県」に改称しようなどと言い出しそうな気がする。語呂がよくて、「いばら」と読む人が減る、などと言って。

●4日火曜日夕。そんなつくばエクスプレスに乗って仕事に行く。行き先は流山おおたかの森ではなく、その先の「柏の葉キャンパス」駅前。

乗り換えの秋葉原に着いてから、つくばエクスプレスの中で読もうと、出る前にプリントアウトした資料一式に、アポイントの詳細のメモまで忘れてきたことに気付いた。ダメのダメダメって感じだ。

仕事の発注者であるI君に電話したが出先で確認のしようが無し。同行のS君に聞けばいいやと思ったら、改札で落ち合ったS君は、

「そもそも僕んとこ、詳細が来てないですよ。Iさん、当日かば◎さん(仮名)に聞いてくれればいいって言ってて」

結局かみさんに電話してメモの住所を読んでもらったが、そもそも駅を出たら、行き先は目の前だった。一応、資料に関しても画面上で一度は見ていたし、現地でもちゃんとしたものを一式頂けたので事なきを得た。しかしダメダメだな……。

●晩夏に申請した特定疾患医療受給者証、要するに難病指定がようやく降りる。とはいっても私の潰瘍性大腸炎は今のところ重症ではなく、月に一回通院して薬を処方して貰うだけ。それほど高額な医療費が掛かっているわけでもないので補助もそれなりだが、それでも多少は助かる。

●12月8日。ジョン・レノンの命日。太平洋戦争勃発の日。

この日を以って「戦争が始まった」とうっかり言い切ってしまう例がしばしばあって、ちょっとどうなのかと思う。実際には1937年夏に日中戦争が本格化して5年目、すでに充分泥沼化していた上で捨て鉢になっての戦線拡大と言えると思う。

もっとも日中戦争に関しては、はっきり「この日から」を設定しにくいのも確かだ。

●同日。川崎の実家に顔を出す。途中、「酔鯨」の五合瓶を買って行き、夜、母とあれこれ話をしつつ、くぴくぴ飲む。母、折鶴の折り方が判らなくなった、ボケた、と大いに嘆く。隣でこちらも思い出しつつ一緒に折るが、どうしても、途中で内側を半ば開くようにして菱形に折る部分が判らなくなってしまうらしい。

F1032751●翌午前中、母に言われて玄関先のみかんを収穫。母が手製のママレードを作る。

懐かしい実家の味、という訳では全然なく、むしろ「え? あのみかんって食えたの?」という感じ。だいいち、直径自体、小ぶりな温州みかんのそのまた半分くらいしかない。

が、果肉ごとママレードにするにはそれが都合いいらしく、甘さも酸っぱさも苦味もちょうど良い感じ。瓶に詰めてもらって持ち帰る。

●午後、実家近くとあざみ野のBookOffをハシゴ。

吉川英治の「宮本武蔵」は「吉川英治歴史時代文庫」版で揃えることになったので、先日折角買ったがまた買い直し。都合よく、2軒回ったら105円コーナーの棚で全巻揃った。

先日、「読書メーター」上でSO-122氏との間で話題になり、再読したくなって米原万理「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」の文庫版も探したのだが買えず。

F1032748●あざみ野から横浜市営地下鉄に乗り、普通なら横浜で乗り換えるのだが、そのまま乗り越して関内へ。横浜スタジアムを横切って中華街へ。日曜なのでかなりの混雑。

件の茶葉蛋を売っている店で、土産用に茶葉蛋3個、それから買い食い用に腸詰。さらに別の店で叉焼まん。中華腸詰はご存知の方も多いと思うが、丁子だの八角だの、中華香辛料で甘い味付け。叉焼まんも甘い味付け。カブった。いや、判ってたんだけど……判ってたんだけどさ。

ちなみに、現在横浜中華街では「焼き小籠包」が流行っている様子。おそらく、どこかの店で出してヒットしたものをあちこちの店で真似し始めたということなのだろうが、本当にあっちでもこっちでも売っている。

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かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

コメント

「四国中央市」というのもけっこう恥ずかしいと思うにょ。なんか中途半端に気宇壮大な感じがアレ。

「つくばみらい市」はホント、決まる前に誰か止めるヤツいなかったのかよ、って感じの恥ずかしさが感じられていとをかし。しかも隣に「つくば市」があって、どっちかというと「つくば市」のほうが未来を感じられる街なだけに余計恥ずかしいやうな。

 住んでる人ごめんなさい。

投稿: KWAT | 2012年12月11日 (火) 02時03分

市じゃないですけど、埼玉に引っ越してきて

さいたま市中央区新都心
さいたま市西区プラザ

という地名に衝撃を受け、未だに慣れません。

投稿: めがーぬ | 2012年12月11日 (火) 12時59分

「四国中央市」だけじゃなく、山梨には「中央市」ってのもありますな。確かにこのあたりも恥ずかしいのですが、まだ「名称が位置情報」「漢字」というところで、私の中では次点クラスです。

それに比べると「つくばみらい市」は、

・ちゃんと漢字表記がある地名をわざわざひらがな書きにして恥ずかしい(つくば市も同様)。
・およそ本来地名と関わりないスローガンを、これまたひらがなで織り込んで恥ずかしい。
・しかもそのスローガンが子供じみていて恥ずかしい。

「南アルプス市」は

・もともとあった地名をすっかり捨て去っていて恥ずかしい。
・しかも遠い外国から勝手に名前を借りてきているプライドのなさが恥ずかしい。

などなど、二重三重に恥ずかしさを重ねているところが(私の中で)筆頭格である理由になっています。

もっとも、区名とか町名とかまでになると、もうどうしようもないですなー。「横浜市緑区」とかもいつの間にか慣れてしまっているわけですし(「青葉区」は、まだちょっと恥ずかしさが残っているかも)。

そもそも、今使われている県名自体、旧国名を葬り去るために無理矢理付けたものなわけで、今ブツブツ言っても、そうと決まった以上は、いつの間にか定着しちゃうんでしょうね。「大江戸線」も定着しちゃいましたしね。

投稿: かば◎ | 2012年12月11日 (火) 21時22分

巨大な陸棲タコは遠慮願いたいけれど、昼なお暗い森はウキウキしちゃいます。駅周辺以外も緑が多いんだから無理矢理な命名由来にも思えますね。

博識なかば◎さんのことだから知っているかもですが、ずいぶん前に2年ほど住んでいた流山の住所が「流山市木」でした。
正確には流山市大字木だったかもしれない(もちろん木のあとに番地は入りますヨ)。南流山駅のすぐ近くです。
別の意味で恥ずかしい…というか、「これでいいの? 何か抜けてない?」「どんな所に住んでるの?」攻撃を受け、笑われたものです。

投稿: あー | 2012年12月12日 (水) 12時45分

>あーさん

すごいですね、それ。wikipediaにも出てましたよ、流山市木。

何か住所らしい特別な読み方をするのかと思ったら、読みもそのまま「き」なんですね。しかも隣には「加(か)」があるってのがすごい。ついでに「く・け・こ」は?とつい思っちゃいましたよ。

「加」は町名として丁目分けされて生き残っているそうですから、まだ大字のままの「木」も、ぜひ生き残って欲しいですね。

投稿: かば◎ | 2012年12月12日 (水) 16時44分

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