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たうねんどりんぐ

●事務所で夜明かししたおかげで、金曜日は案の定、ほとんど使い物にならず。

朝帰りし、一眠りしてから自宅で作業を進めようなどと考えていたが、結局、一日うつらうつら。ダメのダメダメって感じ。とはいえ、昨晩デザイナーにデータを渡しておいたおかげで、金曜日中に成果物をなんとか2本提出できた。

●仕事途中の脱線。

むか~し、行きつけの飲み屋の有線で聴いた中東風の曲で、おそらく昔々のヒット曲なのだが、曲名も判らず引っ掛かっていたものがあった。そういえば(それ自体ひと昔前なのだが)「ピリ辛うまうま唐辛子~」なんて変な歌詞を付けられてCMに使われていたこともあったな、などと今さら思い出して、その変な歌詞を手掛かりにネット検索してみる。

「ウスクダラ」という曲名らしいことが判り、今度はyoutubeで検索する。……え? 江利チエミ? 水前寺清子? ナンダソリャ。

もうちょい調べて、最初のヒットは1950年代、アーサ・キットという黒人女性歌手だというのが判る。アーサ・キットの「Uskudara」はこんなふう(ボリューム注意)。うーん。昔有線で聞いたのはこれだったのかなあ。元は「Kâtibim」というトルコ民謡である由。

……というのをまた判らなくなる前に一応書きとめておこう。

ちなみにアーサ・キットは(「Uskudara」もトルコ語で歌っているが)4ヶ国語を話し、7ヶ国語で歌える人だったとか。何の弾みだか、「証城寺の狸囃子」も録音している。

●さらに脱線。

その「証城寺の狸囃子」、ご存知のように月夜に寺の庭にタヌキが出てきてお祭騒ぎする歌なわけだが、途中から、

負けるな負けるな 和尚さんに負けるな

と、いきなり対決シーンになる。それ自体唐突だが、そもそも和尚さんの何と張り合っているのかも気になる。まさか和尚さんが腹つづみは打たないだろうから、木魚か何かかと思ったのだが、それも違ったらしい(それに、狸に合わせて本堂の木魚を乱打していたら何だか罰当たりな感じではある)。

この歌はもともと千葉・木更津にある證誠寺(歌とは字が違う)の狸伝説を下敷きにしているのだが、その話は、

「寺の庭に狸が集まって騒ぐので、和尚が三味線で合わせると、狸も負けじとますます腹つづみを鳴らし、張り合っているうちに、とうとう狸は腹が破れて死んでしまう」

というものであるらしい。とすると、この童謡は楽しそうではあるけれど、伝承の通りなら、実は今まさに狸たちは惨劇に向けてまっしぐらな状態ということになる。あな恐ろしや。それにしても……なんで坊主が三味線? 道楽者?

●地方自治体の財政指標について調べていて、「実質単年度収支」という単語からいきなりタウネンドリングを連想する。

たんねんどしゅうし → たうねんどりんぐ

……我ながら「話作ってるだろう」と言いたくなる無理矢理さだが本当。

なお、タウネンドリングとは、1920年代くらいまでの空冷星型エンジン装備の航空機に使われていた、前後幅の狭いエンジン覆いのこと。より詳しくはこちら。残念ながら日本語版のwikipediaには出ていなかったので、英語版。

というわけで、タウネンドリング付きの機体をいじりたくなり、一番手近なところに箱があった、Czech Modelの1:48簡易インジェクションキット、カーチスA-12シュライクを取り出す。もちろんしっかり模型を作る余裕は今はないので、箱からパーツを出して、若干のバリを削ったり、左右分割されている主車輪を貼り合わせたりしただけ。

●本日12日金曜日より、材木座の光明寺でお十夜法要。午後に行こうかと思いながら結局行かず。しかし今年は、去年は修復中でだいぶ欠けていた山門上の羅漢像が戻っているかもしれない。やはり明日行ってみるかな……。

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コメント

こんばんは。
ウスクダラはムーンライダーズもカバーしてますから年代的にそのバージョンでは?と勝手に想像してしまいました。
江利チエミでも全然悪くないんですが…
っていうかそれは聞いたことないです。

投稿: シロイルカ | 2012年10月17日 (水) 21時43分

>シロイルカさん

こんばんは。最近コメントはしていませんが、親衛隊迷彩服塗装、時々覗いておりますよ。私はとてもではありませんが、35フィギュアをああいいふうには塗れそうにありません;;

それにしても、ムーンライダーズがカバー……?
いやはや。日本国内だけでどれだけバージョンがあるのやら。
こ私が昔聴いたのは女声ボーカルでしたから、たぶんアーサ・キットなのだと思いますが、こまであっちこっちで歌われているとは知りませんでした。

投稿: かば◎ | 2012年10月18日 (木) 00時35分

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