ムカデ
●9月3日月曜日。本来なら昨晩終わらせておくべき仕事が終わっておらず、午前中、自室でPCに向かって仕事をしていると、部屋着の短パンの下で、太ももにちくちくと、クラゲに刺されたような痛みが走った。右の次は左で、何か虫でも入ったかと短パンをずり下げてみたけれど異常は発見できず。
しばらくして、今度は左のふくらはぎに同じように痛みが走って、見下ろしたら、3、4センチ程度の小さなムカデがしがみついていた。こいつか!
叩き落して、床に重ねた本の陰に隠れたのを探し出し、ピンセットでつまみあげて台所洗剤の刑に処す。
●逗子の山の上に越してきて以来、ムカデは我が家の「歓迎されざる客」の筆頭格である。ゴキブリ等を狙うこと自体はいいが、強力な毒持ちで、しかもあちこちもぐりこむので不意に遭遇して咬まれる危険性が高い、というのがよろしくない。
そんな具合なのだが、実は私自身は、咬まれるのは今回が初めて(今回よりも大きな奴が、やはり知らないうちに身体を這い登っていたのに気付いて飛び上がったことはある)。
一方でかみさんはこれまでに3、4度ムカデに咬まれており、痛さにべそをかき、咬まれた箇所を腫れ上がらせたこともある。それを見ていたので、ムカデはさぞかし痛いものなのだろうと思っていたのだが、少なくとも今回のやつは咬まれた当初ちくちくと痛かっただけで、特に薬を塗ったりもしないうちに、そのうち痛みも治まってしまった。
本気で咬んでいなかったのか、小さくてあまり育っていないせいで毒が弱かったのかは不明。
ちょうどその時の仕事を待っていたN女史から電話があり、ムカデの顛末を話したところ、「あるいは種類が違う可能性もあるかもしれませんね」と言われる。この辺のムカデは基本、同じ種類(トビズムカデ)だと思っていたけれど、実はアオズとかアカズとかが混じっていたりするのかもしれない。もっとも、アオズとアカズはトビズと同一種の色違い説もあるらしい。
まあ、とにかく10センチ超級の奴だったりしなくて幸い。
……いや、それよりもっと現実的な危険性として、短パンの裏に潜り込んでいたのだから、股間を咬まれたりしなくて済んでよかった。うひー。
●そんなジタバタで仕事が遅れたせいもあり、本日月曜日は神保町に行かず、自宅仕事とする。
●猛烈に暑く雨の降らない日が続いていたが、日曜は雷雨、月曜も夜遅くなって、一時猛烈な雷雨。明朝までまた降る可能性があるらしく、「ぼうさいずし(防災逗子)」から、「大雨洪水警報」発令のメールが送られてきた。
昨夜も今夜も、雷は一時、えらく派手で、昨晩は一度、1、2分間のことだが停電まで起こした。
●日曜の夕飯は、義妹からスープの素だかなんだかを貰ったとかで、スンドゥプ・チゲ。また辛いのを食って平気なのかオレ!?と思ったが美味。特に腹に響いた様子もないのでよしとしよう。マッコリが欲しいね。
「スンドゥプ・チゲ」と名の付くものを食ったのは初めてだが、本来スンドゥプ(純豆腐)とは日本のおぼろ豆腐みたいなヤツのはずで、昨日食ったものは普通の豆腐が入っていたから、単にトゥブチゲと呼ぶべきかも。もともとそれなりの韓国料理屋のメニューにはあったものかもしれないが、最近、街でスンドゥプの名を掲げた専門店(チェーン?)を新たに見掛けたので、最近になって流行っているものなのかも。
●明日は神保町へ行こう……。
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コメント
うちの親父は子供の頃茅葺き屋根のおうちに住んでて、茅葺屋根はムカデの宝庫だといってました。また、子供ながら炭焼きの手伝いやってたらしいので、野外で寝た時も。
夜に寝てる時に胸の上を這われてるのに気づいたら、ひたすら去ってくれるのを脂汗で待つと。
津本陽の小説読んだら同じ描写があって、似た年頃なので、この世代の田舎の人の共通の体験なんだなって思いました。
投稿: みやまえ | 2012年9月 5日 (水) 23時16分
「ムカデに咬まれたので原稿が遅れました」って
かなり突拍子もない理由ですよね。
いや、一瞬たりとも疑ったわけではありませんが。
投稿: N | 2012年9月 6日 (木) 23時39分
咬まれはしないにしても、10センチクラスの奴が家の中に入ってきていて大騒ぎというのは例年1度はある気がするのですが、今夏はまだ、家の中で大物にはお目に掛かっていません。これから出るのか……いや、出ないままでいてほしいなあ。
>Nさん
まあ、それだけお付き合いが長いからということなのでしょうが、割と突拍子もない理由で待っていただいたことがこれまでにも何度かありますよね。
いつぞやは、かみさんが転んで足を折って(実際には骨折まではしておらず、ひどい捻挫だったのですが)、病院に連れて行く途中の車の中からNさんに「かくかくしかじかで、ちょっと待ってください」と電話をしたのを覚えてます。
投稿: かば◎ | 2012年9月 7日 (金) 01時25分