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2012年9月

潰瘍性大腸炎

●時折触れているように、現在私は潰瘍性大腸炎なる病気に罹っていて、しかもどうやら、この病気は一生モンであるらしい。

厚生労働省が指定する特定疾患、いわゆる「難病」の中に入っているのだが、その特定疾患の条件というのは、(1).原因不明で治療法が確立されておらず、(2).経過が慢性で負担が大きい、という2つ。

かといって私自身は深刻な闘病生活を送っているわけでもなく、普通の人より若干体調なり食生活なりで不自由なのと、毎日薬を飲まなければならない程度だが、それはたまたま現時点で私の病状が軽いからで、世の中には、本格的にこの病気で大変な苦労をしている人も多い。

それはそれとして、その「潰瘍性大腸炎」の注目度が俄かに上がってしまった。自民党総裁に返り咲いた安倍晋三氏の持病がこれだからである。

●しかし、新聞紙上等での、この病気の(というよりも安倍氏の病状に対する)解説が、実にいい加減というか、薄っぺらい。

実を言えば、基本的にネット上で政治に関わる主張だのなんだのはなるべくせず、論評もしないようにしよう、というのが最近の私の方針なのだが、以上のように私にいささか関わることでもあり、これに関しては、どうしてもちょっと引っ掛かる。

振り出しは某SNSのつぶやき欄で(twitterとの連動)、模型仲間のK氏が「良記事」として、読売新聞の今年1月の連載記事を紹介していたこと。記事は、安倍氏の潰瘍性大腸炎についてインタビューを交えて4回連載でまとめている(→記事:連載第1回)。

ひとが良記事と言っているものにガーガー言うのも何だが、これがどうにも「なんだそりゃ」な内容。大筋は病歴と首相辞任に至る経緯の話で、これはしばらく前に病気について明かしたことのほぼ繰り返し。引っ掛かったのは最後の章で、曰く、

  • とある健康食品を紹介され、それを青汁に混ぜて飲んだら体調がよくなった。
  • さらに2年前に発売された新薬が効いた。
  • その結果炎症が消え、今は「完治に近い」。

しかし潰瘍性大腸炎は多くの場合、寛解(症状が軽減または消失)と再燃(再び悪化)を繰り返すところに特徴があり、また特定疾患に選定されていることからも判るように、まず完治はない(上で「完治に近い」とあるのも、そこを踏まえている)。寛解状態がキープできているとしても再燃のリスクがまったくなくなりはしない。

もちろん、すこぶる調子がいいと本人が言っているのを疑う理由はなく、それはそれで目出度い。しかし少なくとも病気の記事としてみるならば、どう寛解に持って行き、どうそれをキープしようとしているのかが大切なはずだが、その辺はさっぱり端折り、要するに、「今はほら、こんなに元気です」「うわあ、それはよかったですね」で終わっている。そもそも病気の経過を詳しく追う体裁の記事であるにも関わらず、一切、医者に取材したような形跡がないのは何故?

ただ、ここで気を付ける必要があるのは、この記事は今年1月付のものであって、その時点では、安倍氏は(戦後を通して、総裁に返り咲く例はなかったことから考えて)まるっきり“過去の人”であったろう、ということである。それならば再燃のリスクが低かろうが高かろうが大した問題ではないという判断でこんな記事になったと思えなくもないし、大物政治家が直ったと言っている以上、それ以上突っ込まなくていいや、ということだったのかもしれない。

●と、そんな風に思っていたら、読売新聞は再び総裁になってからの記事も、どうやらこの調子で通しているような気配がある。いやはやまったく。

隅から隅まで目を通しているわけでないので何だが、他にもっときちんと解説している記事があるんだろうか。

別に病人が総理総裁になるべきではないと言っているわけではない。歴史上でも、病気をおして首相だの大統領だの国王だのに就いた人はたくさんいる。ただ、これこれこういう病気であると明らかにしているのであれば、報道は、その病気がどういう性質のものなのかはきちんと踏まえておく必要はあるだろう、という話である。

●ところで、J-castの「出馬安倍元首相「復活」の秘密 2年前発売の特効薬が劇的に効いた」という記事を読むと、上の読売記事にある「2年前発売の新薬」が、2009年12月にゼリア新薬から発売された「アサコール」であるらしいことが判る。

しかし、そもそも裏付けは要らない、ネット上その他であれこれ言われていることをまとめればそれでいいというのがJ-castの基本方針であるらしい以上、仕方のないことなのかもしれないが、これが上の読売以上にいい加減な記事である。

まず、「アサコール」を潰瘍性大腸炎の特効薬だとえらく持ち上げているが、本当に「特効薬」が登場しているなら、それから2年以上経っても潰瘍性大腸炎が(治療法未確立、難治性の)特定疾患に指定されたままであることに、少しでも疑問を覚えなかったのだろうか。……いやまあ、お役所仕事だから特効薬が出ても2年程度はそのままだよ、ということもあり得るかもしれないけれど。

アサコールは商品名で、5-アミノサリチル酸薬(5-ASA)製薬のうち、副作用を軽減する目的で改良されたメサラジンという薬のひとつである。代表的なものがゼリア新薬の「アサコール」と杏林製薬の「ペンタサ」で、これは大腸に届く前に薬が溶けてしまうことを防ぐコーティングの種類が違うだけ。この他に、すでに後発薬も多数出ている。

当然ながら、未認可の新しい特効薬とかいったものではありえず、むしろメサラジンはおそらく、現在の潰瘍性大腸炎の内科的治療の中では最も一般的なもので、実際、私もペンタサを処方されて飲んでいる。いずれにせよ、メサラジンはなるべく寛解状態をキープし、再燃を防ぐために使われる「抑える」薬であって、病気を完治させる働きはない。記事中にはゼリア新薬の「(売れ行きが)伸びていることは確かです」とのコメントがあるが、比較的最近発売された改良薬で、現在の治療法で一般的に使われており、患者は毎日飲み続ける必要があり、しかも患者数そのものが急激に増えている病気なら、売れ行きが伸びるのは当たり前。

安倍氏はもうかれこれ40年も潰瘍性大腸炎と付き合っているということだから、その間の薬や治療法の改良も経験していて、そんななかでメサラジンがよほど身体に合ったということも実際にあるかもしれないが、それでも安易に「特効薬」に仕立てていいわけはない。治療法や薬の処方は症状によって医者は適宜判断するものだと思うが、これでは記事を鵜呑みにして「なぜ私の薬はアサコールじゃないのか」と騒ぐ人だって出てこないとも限らない。迷惑な話である。

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泣塔

●20日に父の三回忌、といっても坊主を呼ぶわけでもなく、小ぢんまりと、家族と実家の近所に住む叔母夫婦とで墓参りをし、外で昼食をして帰る。

私は前日の晩から実家に行って一泊したが、先月行った際と同じく、どうにも寝苦しくて朝まで輾転とする。

●ところで、墓参りの後の外食はこれまでにも何度か行っている和食系のファミレスだったのだが、これまで経験したことがないような事態に遭遇した。

昼前に入ったのだが、(いくら食後のデザートだからとはいえ)最後の料理が出てきたのは2時間後。

ものすごく混んでいたから、というわけではなく、実際には店内のテーブルはせいぜい1/3くらいしか埋まっていない。我々はすぐに座れたのだが、その後に来たお客さんはなかなか案内されずに入口に溜まっていて、電話を掛けにちょっと外に出ようとした時に小耳に挟んだが、「30分待った」そうだ。

食べ終わった後の食器も下げに来ないので、仕方ないので、隣の空いたテーブルに移させて貰った(実はそちらも、前のお客さんが帰った後、その食器が置きっ放しだったので、お盆が溢れそうな状態に)。連れが厨房のほうをチラリと覗いたら、下げた食器類が洗われずに山になっていて、なるほど、だからこれ以上は下げられないのかと納得したそうな。要するに圧倒的に人手が足りていないらしい。……ちょうと昼食時で、しかも店内ガラガラなのに????

「指揮する立場の店長が急に倒れ、突然の事態に厨房とフロアの核になるスタッフが店長に付き添って病院に行ってしまって帰ってこない」というシナリオを想像してみたが、そんなことがあるかなあ。

●22日土曜日、秋分の日。ふと思い立って、午後、大船の「泣塔」を見に行く。

といっても大船駅からはちょっと離れていて、湘南モノレールの「湘南深沢」が最寄駅。湘南モノレールはご近所のローカル線だが、同じような位置付けの江ノ電には頻繁に乗るのに対して、こちらは以前いつ乗ったか思い出せないほど、普段縁がない。

F1032422当ブログを手掛かりに「泣塔」を見に行こうと思う人はあまりいないと思うけれど一応書いておくと、「湘南深沢」駅を降りて少し大船方面に戻り、最初の交差点「富士塚小学校入口」の左脇に開いている運動公園入口から中に入り、グラウンドの脇をまっすぐ歩いて、右手に取り残された小山の中腹にある。

右の写真は、「富士塚小学校入口」方面から公園奥に向かって撮ったもので、右手の木立が目標。

●泣塔は、宝篋印塔(ほうきょういんとう)と呼ばれる形式の、墓碑とか供養塔とかとして建てられる仏教系の石塔で、鎌倉周辺には、このタイプの塔が散在している。

F1032425泣塔それ自体は南北朝時代のものだそうで、由来ははっきりしていないものの、夜な夜なむせび泣くとか(泣塔の名の由来)、いささか物騒な逸話つき。もともとJRの工場跡地で、その前は海軍の工場だったそうだが、塔のある小山が崩されず残ったのはこの塔の祟りがあったため、という、羽田空港の鳥居と同じような話もある由。

小山全体が金網フェンスで囲われているために塔そのものには近寄れず、フェンスの外から遠目に見上げるだけなのはちと残念。写真もピンボケ気味(というのは私の場合、近寄れてもよくあることだが)。もっとよく見るには、茂みの葉が落ちる冬のほうがよかったかもしれない。

F1032391●ちなみに、宝篋印塔というもの自体のよりよい例をもっと間近で見たい場合は、若宮大路の一の鳥居脇にある、伝・畠山重保墓碑がオススメ。大きさも形式も保存状態も、鎌倉の宝篋印塔のトップクラスであるにも関わらず、道端に無造作に立っている。

また、光明寺裏手の延岡藩内藤家墓所に行けば、それこそテンコ盛りで宝篋印塔を見ることができる。昨年4月に紹介済み。

●泣塔からの帰りは大船まで歩く。

その途中で、こんな車を見掛けた。ボロボロに錆びているが、帰宅後に調べたところ、どうやら1950年代のベンツの最高級車、メルセデス・ベンツ300C(W186)という車種であるらしい。戦時中の車ならもっと舐めるように撮ってくるのだが、そこまで熱心なカーエンスーというわけでもないので、数枚だけ。

F1032421 F1032419 F1032417

宮内庁とか、政府高官とかが使う車種だったらしい。これの元のユーザーはどんな人だったのだろう。

F1032440F1032445●24日、月曜日。警戒心が強くなかなか近寄らせてくれないアカボシゴマダラだが、陽気が涼しくなってボケているのか、そういう個体なのか、珍しく比較的近くから撮らせてくれた。外来種の拡散を防ぐには、たった一匹とはいえ、捕獲して標本にでもしてしまったほうがいいのかもしれないが、いざとなると手を出しづらい(子供の頃はずいぶん虫を捕ったが)。

もひとつオマケに、近所の家の塀をのんびり散歩していたかたつむり。ミスジマイマイ、だと思うが、しっかりした根拠があってそう言っているわけではなく、このあたりで最も一般的なのがミスジマイマイであるらしいからという、いい加減な話。しかし実際のところ、カタツムリの種の同定というのは結構ややこしいらしい。何はともあれ、雨の後でもなく、降りそうでもないのに活動中なのはちょっと珍しい。

F1032456●25日、火曜日。K女史から濃く出る烏龍茶のティーバッグを貰ったので、改めて自宅で茶葉蛋作りに挑戦中。

煮てすぐではなく、数日置いてよく沁み込ませてから食べるのがいいというので、成功か失敗かはまだわからない。

●いや本当に模型のもの字もないな。

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ウは迂闊のウ

●……って、旧「河馬之巣」の日記にも書いたことがあるなあ。

●とある技術系のセミナーに出席しレポートをまとめる仕事を振られていて、どういうわけかそれを19日だと思い込んでいたのだが、先週末、「さて来週のスケジュールを再確認しておこう」などと余裕顔でそのセミナーの案内書を改めて見てみたら、すでに11日に終わっていた。迂闊! ここが戦場なら即死!

しかしその後、当方スタッフのIs君が独自に出席していたことが判明。激しく幸運にも事なきを得る。

F1032399●13日木曜日。鎌倉保健所に書類提出に行くため、「披露山入口」バス停でバスを待っていて、バス停脇でちょっと見慣れない、葉っぱの切れ端の振りをした緑色のクモを見つけた。体長約1cm程度。ヤマノイモの葉を糸でたわめて、その陰にひそんでいた。その時撮った写真はなんだかピンボケだったので、土曜に(わざわざ)撮り直したのがコレ。

ワキグロサツマノミダマシ、というらしい。近似種にサツマノミダマシというのがいるが、脇腹が暗褐色なのがワキグロ。また、写真で比べると、どうやらサツマノミダマシのほうがもう少し腹に丸みが強いようだ。

クモだけでなく昆虫にもよく見られる「~ダマシ(騙シ)」という和名は「……に似ている」「……の振りをしている」の意味だが、サツマノミダマシは「薩摩・蚤・騙シ」ではなく、「薩摩ノ実・騙シ」。薩摩の実とはハゼノキの実の別称である由。

F1032396先に「見慣れない」と書いたが、実際にはそう珍しい種類ではなく、単にこんな色なので、その気にならないとなかなか見つけられないだけなのかもしれない。実際、上の写真の近くで網を張っている別の1匹を見つけた。

wikipediaによれば、私の好きなSF作家アーシュラ・K・ル・グィンは、何かの本の中でサツマノミダマシを「最も美しい網を張るクモ」と賞しているらしい。もっとも右の写真のクモが張っていたのは、割と普通な感じだった。

●虫つながり。

先日のムカデに噛まれた一件以来、どうも服の下で何かむずがゆかったりすると、ムカデの存在を疑って一瞬焦るようになってしまった。ある種の後遺症?

●14日金曜日。例によって楽団の日なので神保町には行かず自宅作業の予定だったが、息子が学校の入館パスカードを忘れて出掛けたというので横浜まで届けに行く。くくく。迂闊者め。

●どうにも心身だるく、連休はほとんどだらけて過ごす。

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馬小ぁ

●「航空自衛隊 那覇基地」の怪。

仕事がらみで上記文字列でgoogle検索したのだが、確かに空自の那覇基地のページはヒットするものの、合わせて出てくる地図は、「海上自衛隊 那覇航空基地」を示している(もっとも、どちらも那覇空港にくっついて隣り合っており、必然的に地図内にもう片方も出てくるので用は足りる)。

さらに不思議なのは、検索の数個目に出てくる「航空自衛隊 那覇基地」が、開いてみると「海上自衛隊 第5航空群」のHPであること。

空自の基地の名称が「那覇基地」、海自が「那覇航空基地」であることから、「航空自衛隊 那覇基地」で海自のほうもヒットしてしまうのは不思議ではないが、なぜ海自のページのページ名までが「航空自衛隊 那覇基地」になってしまうのだろう?

(検索エンジンだのフィルターだのは常に改修されていると思うので、いつまでそういう状態になっているかは判らない)

●娘がしばらく前に仕事先で貰ってきた烏龍茶の茶葉が手付かずで仕舞ってあるというので、自宅で烏龍茶煮卵、「茶葉蛋」を作ってみようと計画する。

茶葉蛋に使う茶葉は出がらしで構わないということなので、とりあえず烏龍茶それ自体を楽しもうと、茶葉の缶の封を切ったのだが、淹れてみたお茶は淡く上品な黄緑色で、味も日本茶に近く、とても普通の烏龍茶のイメージではない。

缶に書いてあった「阿里山烏龍茶」という名前で検索してみると、これは台湾産の高山茶で、そもそもこういうものであるらしい。ほんのり甘く美味しいお茶だが、少なくともこれでは茶葉蛋を作れそうにないので、今回は断念。そのうち安い烏龍茶でも買って試そう……。

●後輩Kはインド生活が長かったため、「あのインド人が」などと呼ばれることが多いが(誰がそう呼んでいるかってーと私だが)、そのインド人Kが現在の居住地である佐賀から出て来くるので、軽く飲もうという話がI君から回ってくる。

金も無いし仕事も煮詰まっているし、まああまり行けそうにはないなと答えて、さらに当日である11日の晩、もう飲み始めている頃に、やっぱり無理だとI君の携帯に断りの電話をする。ところが電話を交代したKが、久しぶりなんだから来なきゃダメだのいいですか絶対ですよだの何だのガーガー騒ぐので、仕方なく、仕事を放り出して西荻窪まで飲みに行く。……意思弱ぇ。

中野杉並近辺は、逗子に引っ越す前のホームグラウンドなのだが、近年はめっきりご無沙汰。久しぶりに中央線の新宿以西に行った。

行き先はこれまでにも何度か行っている小さな沖縄料理店「馬小ぁ」(うまぐぁ)で、泡盛をくぴくぴ飲み、3人で(時にはマスターも混ざって4人で)何だかんだ喋る。トビウオの梅紫蘇揚げが美味かった。

●途中で時計を見たときはまだ9時半くらいで、なんだ、まだ早いなと思ったのだが、次に時計を見たらもう11時半だった。あわてて店を飛び出して電車に乗ったが、よく考えるまでもなく湘南方面への終電には間に合わない時間で、仕方ないので水道橋で降りて神保町の事務所泊。こんなことをしているから、遅れている仕事がますます遅れる。とほほ。

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神保町メシ

F1032380bF1032386b●8日土曜日。仕事で駒場の東大。右はキャンパス内で撮ったアブラゼミとミンミンゼミ(ともに♀)。

ズームの機能を使ったとはいえ、かなり近寄って撮ったのになかなか逃げなかったのは、秋口になってセミも鈍臭くなっているからなのか、そもそも駒場のセミが大らかだからなのかは不明。

とにかく今でも聞けるセミはこれに加えて晩夏専門のツクツクホウシの3種がメイン。wikipediaによれば9月中旬頃までいるというヒグラシは、気が付いたら(おそらく8月終わり頃から)ぱったり鳴き声を聞かなくなっていた。

F1032376●東大の駒場キャンパスといっても実は二ヶ所あって、行ったのは科学技術系の研究所だの何だのがある第二キャンパスのほう。とある会議を覗きに行くため。

場所柄ゆえ、校舎の裏側に唐突にこんなものが飾ってあったりする。ちょっと座布団っぽくてかわいい。

F1032378この海中用ロボの下にあった銘文が右写真だが、どう見ても単に展示方法として宙に浮かせているだけなのに、タイトルと最終行でだけ詩的表現にこだわる理由がどうもよく判ら~ん。

●最近の食生活トピックスその1。

発売の翌日あたりだったか、話題の「ガリガリ君リッチ コーンポタージュ味」を食った。かみさんが買ってきてあったもの。

袋を開けたとたん、あまりに鮮やかに黄色いのでまず驚く。ああ、そういえば上の海中ロボの写真みたいな色だったような。さらに最初に一口食って、思ったよりずっと甘いのにも驚く。もっと普通にコーンポタージュ味なのかと思っていたけれど、「アイスキャンデーなんだよ」というアイデンティティーにもこだわっている、ということ?

とにかく、美味いか不味いかといえば、そこそこ美味かったような気もするけれど、二度食いたいかどうかは微妙。個人的にマイナス点なのは、中に入っているコーン粒の皮部分が(おそらく、冷えているために)硬くなってビニールを噛んだような食感になっていること。

てなことを思っているうち、そのまた翌日だか、「あまりに話題になって売れすぎたために供給が追いつかず、一時生産休止」のニュースが。

……皆、話のネタとして飛びついているだけだから、その気になってガンガン大量生産しちゃったら、たぶん余るぞ~>赤城乳業

もう一つアイスネタ。つんきち姐さん絶賛の「グラン ミルク&生キャラメル」を食べた。なめらか! しかも苦味のある生キャラメルソースが美味い! 確かに聞いていた通りだけれど、高いな……。

●最近の食生活トピックスその2。先週の神保町での夕食から2つ。

F1032359知る人ぞ知る老舗のカレー屋(というより、カレースタンドと言った方が雰囲気が伝わるか?)の「まんてん」。右、カツカレー(普通盛り)600円。普通、カツカレーというと、「ルーの上にカツを乗せるか」「ライスにカツを乗せた上からルーをかけるか」のどちらかだと思うのだが、ここはルーの上にカツを乗せ、さらにその上からルーを追加。

神保町はインドカレーの店にも恵まれているけれど、こちらはコップに刺さったスプーンにも表れているように、値段と盛りで勝負的な昔ながらの学生街ノリのカレー。ルーの中身はほぼひき肉のみ、しかも異様に粘度高し。量はこの上に「大盛り」と「ジャンボ」があり、トッピングは他に「コロッケ」「ウインナー」「シュウマイ」がある。見ていると、「カツダブル」とか頼んでいるお客さんも。ひええ。一緒に行ったK女史、P女史は怖れをなし、「小盛りにして下さい……」と予め頼む事態に。

F1032365 充分満足した一方で、当分ガッツリ系はいいや、という気になり、翌日の晩はしばし神保町をさまよった挙句、先日セータ☆氏も紹介していた「スヰートポーヅ」が珍しく空いていたので入る。

基本メニューは焼き餃子、水餃子、天津包子の3種のみ。その点では「まんてん」と近いものがあるが、こちらはつくづくほっとする味(と量)。焼き餃子の味噌汁付きの定食を食べる。

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タミヤ35新作、シムカ・サンク(4)

●タミヤのサイトによれば、1:35の「シムカ5」の正規版がついに発売になるらしい。「9月8日(土)ごろ発売」と書いてあるから、早い店だともう今日(7日)あたりから出ているのかもしれない。

F1032367●というわけで、せっかく先行発売で手に入れておきながら、たちまち追いつかれてしまった。

神保町での季節労働で、模型製作にはすっかりご無沙汰で、時折、机の上に出しっ放しの作り掛けを仮組してみては、“模型心”を慰めているような有様。

結局シムカの現状は、8月半ばまでにちょっといじった状態(8月20日付で報告)のまま。写真も、この状態まで組んだというわけではなく、仮組で形にしてあるだけで、つつくとバラバラになる。

●という段階だけれど、一応、現段階の報告ということで、8月20日付で報告の細部工作の写真など。ちなみに、写真自体も(上の仮組写真を除いて)半月以上前に撮ったもの。

▼ペダル類の工作。形状は改良型である500Cなども参考にしているうえに、ひとつひとつのペダルが若干大きめなので、「一応いじりましたよ」程度のもの。戦時中のシムカ5のペダルがこうだったかどうかは心許ない。

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▼予備タイヤの裏側。キットの予備タイヤ・パーツは車体内側からはめ込むようになっており、裏がなく窪んでいる。ルーフ開状態がデフォのため、覗き込もうと思えば覗き込めるので、プラバンで塞いだ。その際、いくらか実際の車体形状(予備タイヤ用の車体窪みの裏側)に近付けるため、穴埋め用プラバンの中央に窪み(タイヤ側から見れば膨らみ)を付けた。まあ、どうせ組み上がってしまえばほとんど見えない。

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▼タイヤと予備タイヤに空気バルブを追加。といっても、斜めにピンバイスで穴を掘って、伸ばしランナーを埋めただけ。

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▼シャーシ側、タイヤハウジング部を0.3mmプラバンで若干拡幅。しかし本当にきっちりと車体上部との隙間を塞ぐなら、もっと綿密な工作が必要になる。

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ムカデ

●9月3日月曜日。本来なら昨晩終わらせておくべき仕事が終わっておらず、午前中、自室でPCに向かって仕事をしていると、部屋着の短パンの下で、太ももにちくちくと、クラゲに刺されたような痛みが走った。右の次は左で、何か虫でも入ったかと短パンをずり下げてみたけれど異常は発見できず。

しばらくして、今度は左のふくらはぎに同じように痛みが走って、見下ろしたら、3、4センチ程度の小さなムカデがしがみついていた。こいつか!

叩き落して、床に重ねた本の陰に隠れたのを探し出し、ピンセットでつまみあげて台所洗剤の刑に処す。

●逗子の山の上に越してきて以来、ムカデは我が家の「歓迎されざる客」の筆頭格である。ゴキブリ等を狙うこと自体はいいが、強力な毒持ちで、しかもあちこちもぐりこむので不意に遭遇して咬まれる危険性が高い、というのがよろしくない。

そんな具合なのだが、実は私自身は、咬まれるのは今回が初めて(今回よりも大きな奴が、やはり知らないうちに身体を這い登っていたのに気付いて飛び上がったことはある)。

一方でかみさんはこれまでに3、4度ムカデに咬まれており、痛さにべそをかき、咬まれた箇所を腫れ上がらせたこともある。それを見ていたので、ムカデはさぞかし痛いものなのだろうと思っていたのだが、少なくとも今回のやつは咬まれた当初ちくちくと痛かっただけで、特に薬を塗ったりもしないうちに、そのうち痛みも治まってしまった。

本気で咬んでいなかったのか、小さくてあまり育っていないせいで毒が弱かったのかは不明。

ちょうどその時の仕事を待っていたN女史から電話があり、ムカデの顛末を話したところ、「あるいは種類が違う可能性もあるかもしれませんね」と言われる。この辺のムカデは基本、同じ種類(トビズムカデ)だと思っていたけれど、実はアオズとかアカズとかが混じっていたりするのかもしれない。もっとも、アオズとアカズはトビズと同一種の色違い説もあるらしい。

まあ、とにかく10センチ超級の奴だったりしなくて幸い。

……いや、それよりもっと現実的な危険性として、短パンの裏に潜り込んでいたのだから、股間を咬まれたりしなくて済んでよかった。うひー。

●そんなジタバタで仕事が遅れたせいもあり、本日月曜日は神保町に行かず、自宅仕事とする。

●猛烈に暑く雨の降らない日が続いていたが、日曜は雷雨、月曜も夜遅くなって、一時猛烈な雷雨。明朝までまた降る可能性があるらしく、「ぼうさいずし(防災逗子)」から、「大雨洪水警報」発令のメールが送られてきた。

昨夜も今夜も、雷は一時、えらく派手で、昨晩は一度、1、2分間のことだが停電まで起こした。

●日曜の夕飯は、義妹からスープの素だかなんだかを貰ったとかで、スンドゥプ・チゲ。また辛いのを食って平気なのかオレ!?と思ったが美味。特に腹に響いた様子もないのでよしとしよう。マッコリが欲しいね。

「スンドゥプ・チゲ」と名の付くものを食ったのは初めてだが、本来スンドゥプ(純豆腐)とは日本のおぼろ豆腐みたいなヤツのはずで、昨日食ったものは普通の豆腐が入っていたから、単にトゥブチゲと呼ぶべきかも。もともとそれなりの韓国料理屋のメニューにはあったものかもしれないが、最近、街でスンドゥプの名を掲げた専門店(チェーン?)を新たに見掛けたので、最近になって流行っているものなのかも。

●明日は神保町へ行こう……。

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