« 捲土重来のポルスキ・フィアット(3) | トップページ | ドイツ軍車輌の塗装規定(電撃戦期) »

朝夷奈切通

●30日土曜日。よく晴れて、部屋にいても蒸し上がってしまうばかりなので、午後、散歩に出掛ける。

とはいえ、この季節にこの天気では、鎌倉中心部は観光客でごった返しているので、そちら方面に行くのは避けたい。少し考えた結果、切通しを抜けて朝比奈のbookoffまで出掛けてみることにする。

「朝夷奈(朝比奈の古い綴りであるらしい)切通」は、古都鎌倉を囲む山を抜ける「鎌倉七口」の一つで、鎌倉中心部から見て丑寅(鬼門)に長く伸びた十二所の谷戸の奥にある。

「鎌倉七口」も、今では舗装道路に変わって昔ながらの切通し道が残っていないところもあるが、朝比奈は別に峠越えの道が作られたので、古い切通しがよく残っている。しかも峠が高く距離もあり、鎌倉のいわば表玄関であった(横浜の)金沢に出る要路でもあったので、最も規模が大きく立派でもある。朝比奈切通しを歩くのは、3、4年ぶりの2度目。

朝比奈の峠は鎌倉と横浜(横浜市金沢区)の境界なので、考えてみれば、逗子から鎌倉へ、鎌倉から横浜へと、市の境を2つも越えて歩くことになる。

●朝比奈同様「鎌倉七口」のひとつで、逗子と鎌倉の境にある名越切通から鎌倉ハイランドに抜け、十二所に降りる。

名越の峠道で、今年初めてのセミの声(ニイニイゼミ)を聴いた。ハイランドの公園には、アカトンボが乱舞していた。……うかうかしていたけれど、もう夏なんじゃん!と愕然とする。

●そういえば以前、はほちん氏が「自然薯て、その辺に生えてるものなのか?」みたいなことを言っていたので、写真に撮ってみた。

F1032122

何種かのつる草がごっちゃに写っているが、ちょっと細長いハート型の葉がそれ。っつーか、はほちん氏は基本、片田舎ばかり点々としているので、そうと知ってさえいれば身近にいくらでも生えているのではないかと思う。秋にむかごでも採って食ってみたまへ。

●金沢街道沿いに、十二所稲荷という小さな祠と、十二所神社に行ってみる。

十二所稲荷の床下を覗いたらアリジゴクの巣があった。久しぶりに見た気がする。

――が、この後、朝比奈の切通し道の先、横浜横須賀道路の橋の下にも巣を見付けた。一度見付けるとそれらしいところに目が行くようになるので、続けて遭遇するものなのかも。

F1032115

子供の頃、近所の祠の床下にごそごそ潜り込んでアリジゴクを捕まえて帰って巣を作らせ、アリを放り込んで遊んでみたりしたものだけれど、最近の子はそんなことしないんだろうなあ。

十二所神社は、いかにも「鎮守」という佇まい。鳥居と灯篭と、何の説明もないが、たぶん力石。

F1032109

●金沢街道から脇道に入る。砂利道にゴマダラカミキリが居た。

F1032102

人もそれほど通らない道だし、そのままにしておいてもいいかと思ったが、万が一もあるかと思い直し道端の茂みに移してやった。直後に軽トラが走って行った。危なかった。

●朝比奈切通しは名越切通しや大仏坂切通しなどと比べると格段に広く、「道路」として整備されている雰囲気。ただし、(道の端に溝を掘ってある場所も多いが)所によっては道が水びたしになっているので注意が必要(もっとも名越などでも道がどろどろになっていることは多い)。

しかし水気が多いおかげで、ハンミョウに出会うことが出来た。美しい。

F1032088

何しろ近付くとすぐに飛び立ってしまうし、すばしこく走るので、結局ピンボケの写真しか撮れなかった。惜しい。

●切通し道の最高所には大きなやぐらがあって、やぐら内の横の壁面に小さめの磨崖仏が彫ってある。

F1032084

●切通しを抜けて峠を越え、横浜側の幹線道路(県道原宿六浦線/環状4号線)に出る少し手前に、えらく立派なモミの木があり、幹に注連縄が掛かっている。何か曰くのある御神木かと、帰宅してから検索してみたが、ハイカーの「立派な御神木がありました」という感想がヒットするばかりで収穫なし。

●朝比奈のbookoffと道路を隔てて斜め向かいあたり、崖に何やら大きなこぶが突き出ているのだが、これが実は磨崖仏で、通称は「鼻欠地蔵」。なかなか大きく立派な坐像なのだが、ここまで風化しては何がなんだか判らない。

F1032072

いつ頃の作か判らないが、江戸時代末期に出た「江戸名所図会」には、きちんと目鼻があり衣を付けた状態で描かれていて、実物の脇の説明板にも「往時はこうだった」的に紹介されている。もっとも、名所図会の絵には「鼻缺地藏」のタイトルが付けられているから、すでに当時崩れ始めていたのは明らかで、目鼻立ちは地蔵像であることを明らかにするために絵師が勝手に補った可能性もあるのではと思う。

それより150年ほど遡る「新編鎌倉誌」には、ちょうど武蔵国と相模国の境に作られたので「境地蔵」と呼ばれた、とあるらしい。

●あれこれ物色したものの、bookoffでは何も買わず。そういえば、店内の自動販売機で、UCC缶コーヒーの限定版「ヱヴァ箱根缶」が、しかも1本100円で売られていた(買わなかったけれど)。買い逃して悔しい思いをしているヱヴァコレクターはどうぞ。

バスで鎌倉方面に出て帰る気でいたが、ここで混んでいる鎌倉に向かっては意味がない気がしたので、六浦まで歩き、京急逗子線に乗って帰る。

|

« 捲土重来のポルスキ・フィアット(3) | トップページ | ドイツ軍車輌の塗装規定(電撃戦期) »

かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

コメント

やりましたね~。アリジゴク遊びw

ええ。当然のごとくやりました。

あと、トンボの顎の力を確かめるために、なめくじを喰わせてみるってのもやりました。

とても大人しくて可愛らしいビショウジョ時代の事でした・・・(遠い目w)

投稿: つんきち | 2012年7月 1日 (日) 21時48分

>>ええ。当然のごとくやりました。

やはり! 基本ですな!

投稿: かば◎ | 2012年7月 2日 (月) 01時00分

デジカメって昆虫採集の代わりに使えますね。
アリジゴクはお寺の縁側のしたでよく取ってきて
砂入れたバケツに入れて飼ってたものでしたが、
その後の記憶が無い・・・業の深い子供だった喃・・・

投稿: みやまえ | 2012年7月 2日 (月) 23時19分

>みやまえさん

>>業の深い子供だった喃・・・

いやいやいや。業の深い子供だったんじゃなく、そもそも子供ってのが業が深いものなんですよ、きっと(笑)。

つんきち姐さんみたいにカマキリにナメクジ食わせたことはないけれど、
獲物待ちしている大きいカマキリを見かければ、バッタを捕まえてきてやってみたり、
立派なジョロウグモの巣があれば、セセリチョウを捕まえてきて引っ掛けてみたり。
アリの巣を散々掘り散らかして、幼虫と繭と働きアリをうじゃうじゃ捕まえてきて巣を掘らせたり。

女王がいないという以前に、だいたい入れ物が小さいんで温度が上がりすぎて、じきに絶滅しちゃうんですけどね。

投稿: かば◎ | 2012年7月 2日 (月) 23時46分

ああ、カマキリに甘エビをあげたことはあります!
ネットで見て真似しました。もう10月で餌もなさそうだったので
濡れてるほうが食いがいいです。
飽きるとぽいっと捨ててゴミになるのでもうやらないです。
飼育するぶんには牛乳も飲むみたいですね。

投稿: みやまえ | 2012年7月 4日 (水) 23時23分

>みやまえさん

エビ!
そりゃまあ、普段エサにしている昆虫とそう変わりのない相手ではありますが、塩分過多でカマキリが成人病になったりしないのか心配です(なんだそりゃ)。

いや、体液レベルでは変わらないのかなあ……どうなんだろう。

しかしそれ以上に牛乳ってのも意外ですね。

投稿: かば◎ | 2012年7月 5日 (木) 04時08分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1208697/46051577

この記事へのトラックバック一覧です: 朝夷奈切通:

« 捲土重来のポルスキ・フィアット(3) | トップページ | ドイツ軍車輌の塗装規定(電撃戦期) »