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ユーティライネン(兄)とラー油入り日本蕎麦と「人生のへそ」

●あほか、何をゆうてぃらいねん(フィンランド風ツッコミ)。

なるほど、フィンランド人には「アホ」とか「アホカ」とかいう苗字もあるもんな、と思った人はフィンランド通。

●なんてことはどうでもよくて、ペトリ・サルヤネン著「白い死神」(古市真由美訳、アルファポリス刊)を読了。この本の中核になっているのはシモ・ヘイヘ本人へのインタビューだということなのだが、何しろ本人が無口だからなのか、周囲の人々のエピソードやら回想やらがだいぶ分量がある。

シモ・ヘイヘの直属上官の中隊長は、かの撃墜王エイノ・イルマリ・ユーティライネンの実兄アールネ・ユーティライネンだが、こんなにも型破りな人物だとは思わなかった。人呼んで「モロッコの恐怖」って何やねん(笑)。

●有川浩「ヒア・カムズ・ザ・サン」読了。何というかさらっと読めて終わり、みたいな。

●水曜日。12時に神保町の事務所でC社長と落ち合い、昼食後にS社に行く。およそ来週一杯くらい目処の仕事の打ち合わせ。しかし来週一杯では終わらなさそうな予感もひしひし。

ちなみに昼食はC社長の知る某蕎麦屋。

もりそば、鶏そば、肉そばの3種しかメニューにない店で、鶏そばを注文する。蕎麦そのものは精白していない黒々とした田舎蕎麦で、その点では日本の蕎麦に間違いないのだが、

  • まず、そばはどんぶりに山盛り(一応、どんぶりの底に小さなスノコは敷いてある)。
  • さらにその上にこんもりと刻みねぎ、大さじ2、3杯もあろうかというごま、さらにちぎった海苔を積み上げ、それら薬味だけで軽く茶碗1杯くらいある。蕎麦を食おうとすると、海苔がパラパラと回りにこぼれる。「海苔をこぼさないで食うのは不可能なんだよ」と事前にC社長に言われた通りだった。
  • 蕎麦のつけ汁もまた大きめの茶碗になみなみ入ってきていて、鶏そばの場合はその中に茹でた鶏肉が少なくとも4、5個。さらにつけ汁の表面にはたっぷりのラー油。

こんな大胆な蕎麦は初めて食った。確かに美味かったのだが、かなり腹にこたえた。しっかり腹の空いた時でないと対抗しづらい店と判断。なお、肉そばは鶏そばと具が違うだけだが、もりそばはラー油がなくわさびが付いてくるという常識的なもののようだ。

帰りに久々に秋葉原に寄って、YSとVOLKSに行く。エデュアルド48のИ-16の10型は、また新しくweekend版が出ていて、今度は新疆空軍。以前に買ったスペイン共和国軍版も手を付けていないくらいなので買いはしなかったけれど。

F1032010●木曜日。古川橋にて仕事。仕事後麻布十番まで歩き、浪花屋で久々にたい焼きを買って食う。相変わらず混んでいて30分待たされた。

●金曜日。恵比寿にて仕事。フランスが昨年末に打ち上げた高分解能の地球観測衛星についてのプレゼンを聴きに、日仏会館に初めて行く。

お土産に、宇宙をバックにその衛星「プレアデス」が描かれた図柄の、プラペーパーのような素材のふにゃふにゃした50センチのものさしを貰ったが、これはその衛星の分解能が最高50cmのため。ふにゃふにゃしているのは特に衛星の特徴とは関係ない(と思う)。この次のSPOT-6の打ち上げ後に、1.5mのものさしをくれたりはしないだろうなあ。

●38(t)戦車の「謎のランドセル箱」改メ「ブロートーチ収納箱」に関してだが、ルーマニア軍所属車で、これをスロバキア軍所属車と同じ場所に載せている写真が、ポーランド・ミリタリア(Wydawnictwo Militaria)に出ていた(“Pz.Kpfw.38(t) vol.2”)。そんなわけで、ドイツ軍車輌では今のところ見掛けたことはないのだが、一応正規の装備品ではあるらしい。

●なんだか季節外れでマヌケな感じがするが、明日は逗子海岸の花火大会。

●その逗子市が発行している「広報ずし」の「連載市民インタビュー」のタイトルは、「人生のヘソは逗子にあり」……まるで意味わからん!

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コメント

「マタライネン」って苗字もあるらすぃ、謎のフィンランドw
一体、どんだけ関西が好きなのかとww

モロッコの恐怖ってのは、なんですかぃ、モロッコでナニかを切られちゃうとか切除後に魚の餌にされちゃうとか、そゆ類の恐怖なのでしょうか?

投稿: つんきち | 2012年6月 3日 (日) 22時05分

フィンランド・マニアの友人K氏(関西人)によれば、フィンランド語それ自体、イントネーションが関西弁と同じだそうです。

また、今まで私は日本語を自由に操るフィンランド人に2人会ったことがありますが、どういうわけか2人とも関西弁でした。そのうち片方は、フィンランドの隣国エストニアのホテルのエレベーターでいきなり「日本の方でっかー」と話しかけられてびっくらこいたという、およそありそうにない経験でした。

そしてもちろん、フィンランド人の姓は「ナンヤネン」とか「ソーヤネン」とか「チャイマンネン」とか、そんなんばっかしです。

そうしたことから、私はフィンランドと関西は何か次元回廊のようなもので直結しているのではと考えています。

まあ、そんな具合なので、関西人であるつんきち姐さんも、きっとサルミアッキが大好きなはずです。今度食べてみてください。

ちなみに「モロッコの恐怖」は、ユーティライネン(兄)が、フランス外人部隊で傭兵をしており、モロッコで戦っていたことに由来するという、割と普通な(いや、普通じゃないな)エピソードに基づきます。

投稿: かば◎ | 2012年6月 3日 (日) 23時32分

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