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2012年6月

捲土重来のポルスキ・フィアット(3)

●世間は原発再稼動とホビーボスのトルディ発売に揺れているが、再稼動反対デモに行くわけでもなく、トルディもまだ買っていない。どうも乗り遅れてるなあ。

●そんなわけで、世の中の流れに背を向けて、ポルスキ・フィアット508/518の進捗について。仕事が煮詰まっていてそうそう模型をいじってもいられないのだが、ごく僅かだが進めた。

F1032070 荷台部分をねじれた状態に組んでしまっていたのが気になり、すでに組んであった荷台部分をバラしてしまったのは先述の通りだが、もぎ取った際に出来た欠けなども補い、歪みもなるべく是正しつつ荷台を組み直す。

「なるべく是正し」と弱気なのは、もともとのバキュームのパーツ自体、どうももともと対称であるべきところがそうなっていなかったりするからで、要するに、「なんとか歪みが目立たないように」レベルで止めておかないとドツボにはまりそう。

左側のボックス内部に付けてあるのはタミヤの5mm角棒で、単なる補強用。近年よく使われるようになったエバーグリーン等に比べ、エッジも出ていないし断面も正しく正方形になっていなかったりするので、結局、こういった用途に使うのがせいぜい。

F1032066 ●トレーラー部も、以前に触れたように、フットステップ部分の形状が変だったので、牽引バーごと作り直す。

牽引バーはコントレールのプラパイプに真鍮棒を入れて曲げ、リング部分だけ元パーツから切り取って移植。補強バーは真鍮棒。以前と比べるとだいぶ長めになっている。

もっとも、牽引バーの長さはいいとして、このトレーラー自体の前面がどのような形状をしているのかは、どうもよく判らない。

508518tel01一応、キット準拠で作ると(フットステップ部分は作り替えたが)作例写真のように単純に箱を二段重ねにした形状になるのだが、この写真を見ると、実際にはここに上げたイラストのように、真ん中に板状に椅子が付いているだけで、枠部分はその椅子の支えを兼ねて、もっと複雑な形状をしているように見える。……いやいや、なんだかもっと複雑に、椅子の前にも何か付いているような感じがするぞ。

もっとも上の写真の車輌は後期型で、トレーラー自体も僅かに差異がある。初期型の場合はこちらの写真のように横幅一杯に背もたれ(ヘッドレスト?)が付いているから、椅子幅も広い可能性がある。

そんなわけで、トレーラー本体の形状はとりあえずいじらないことにした(要するに作り直すのが面倒だったのだ)。

●前回の日記で書き忘れたのだが、先週、ほぼ1ヶ月に1度の病院通いで胃腸科に行ったら、病院のロビーや通路に掛けられた額が一斉にラッセンになっていた。

ご存じない方のために一応説明しておくと、ラッセンというのは、たいていの場合、海面上から海中までを断面にして、そこに築地市場もかくやというくらいに、魚類や海棲哺乳類がひしめいている絵を描く人だ。

それはそれで、「仲良きことは美しき哉」でも「美味しそう」でも勝手に感想を抱けばいい話なのだが、問題は、そのラッセンの二束三文の複製を、おねーちゃんの店員を使って気の弱そうな奴に高額で売り付ける蛸壺画廊があることで、それもあって、ラッセンの世間における評価というのは、

「ラッセン(笑)」

というものになっている。

いや、もちろん、「この絵がいいんだ、好きなんだ」ということならいいんだけれど。我々の治療費を怪しげな画廊に吸い上げられたりしていないといいなあ……。

●これも先週ネタ。昼食にインスタントラーメンを食ったのだが、「サッポロ一番 横浜しょうゆ」……札幌か横浜かどっちやねん!

他にも博多とか、数箇所あるらしい。

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ヤマユリ

●有吉さん(誰?)はロシアに行って親しい友人が出来たら、やはり「アリョーシャ」と呼ばれるんだろうか。……と、愚にも付かないことを考える。

F1032064●20日。台風一過の真夏のような日差しの中、川崎で仕事。行った先の社長にお昼をご馳走になる。

特に意味は無いが、川崎駅東海道線ホームの横浜寄り端から、暑そうな雰囲気の線路の写真を撮る。

●HOBBYBOSSのトルディIが日本国内でも発売になったらしい。仕事が切羽詰って家に閉じこもっており、模型屋に行く暇もないので未見。

そこそこ高い(車格の割に)キットなので、ちょっと待って、香港から通販で買おうかと思っていたのだが、物が物だけに我慢できなくなるかも。

●23日。D-Dayの時は何の日か思い出すのに一拍あったが、この日は割と素直に思い出す。沖縄では「沖縄慰霊の日」として記念日指定されているのだが、沖縄戦終結の日と言うと語弊がありそうで(戦闘は続いているので)、日本軍の組織的戦闘が止んだ日というと、それまで組織的抵抗が可能だったかのように思えてしまう。要するに司令官ほかが自決し日本軍中枢が消滅した日。

●24日。午後遅くなって日が出て、部屋にいても蒸し暑いので散歩に出る。

・近所で見かけた昼顔。

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・以前にも書いたことがあるが、我が家の裏手側から山を降りる道は崖沿いで、昔はこの季節は見事なヤマユリが多数咲いて見物だったのだが、崩落防止のために崖面が削られ、ガチガチにコンクリートで固められて絶滅してしまった。

というわけで、身近にヤマユリを見かけることも少なくなっていたのだが、山の西側を降りる階段道の途中で2株ほど咲いているのを見つけた。

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・道端で見掛けた、ちょっとねじりにやる気が感じられないネジバナ。まだ花が下の方だけだからか? 別名「もじずり」。ただし「みちのくの しのぶもぢずり だれゆゑに……」は「信夫摺り」のことであってネジバナとは無関係、であるらしい。

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・先週の台風では、通過後に窓が白っぽくなっていて、だいぶ潮が巻き上げられたようだと思っていたのだが、案の定、潮に弱い樹はだいぶやられている様子。写真は辻の本興寺の枝垂桜。

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ただ、その場にいた植木屋?と思しき小父さん曰く、

「去年の台風よりはマシ。だいぶ見てくれぁ悪くなってるけども、中身は大丈夫だから春にゃあ花が咲くよ」

だそうだ。

・鎌倉駅にて。先月末の記事に載せた「江ノ電あじさい情報」は、すでに第5号になっていた。さすが、最もあじさいの盛りの時期だけに2枚組。

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●鎌倉駅前、島森書店で「げんしけん」12巻を買う。

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茶葉蛋

F1032044●15日金曜日、横浜中華街へ行く。

本来、メインとなる目的地は中華街ではなく、馬車道の県立歴史博物館だったのだが、R社に提出すべき書類についての問い合わせやらなにやらで家を出る時間がずるずると遅れ、さらに横須賀線で居眠りをして横浜を乗り越してしまい、到着したのは閉館時間の数分前という有り様。そもそも、閉館時間を30分遅く間違えていた、というのもある。

県立歴史博物館では「ヨコハマ・ヨコスカ ストーリー ―2つの港町の戦後文化―」という、ダウンタウンブギウギバンドみたいな特別展が開かれていたのだが、見そびれてしまった。17日までだが、混んでいる休日に出直すのも面倒な気がする。

●現・横浜駅は、歴史的に見れば、本来の横浜の街に向かう線路と、東海道線の直通線路の分岐点に便宜上作られたもので、もともとの(開港期に形成された)横浜の街は、(最初の横浜駅である)現・桜木町駅から関内駅、石川町駅あたりになる。京浜東北線(根岸線)のこの3駅と海の間は、基本はオフィス街&官庁街だが、それでもなかなか雰囲気があってよい。

馬車道から、横浜スタジアムの裏手を通って中華街まで歩く。

●よほどのことがない限り、中華街できちんと中華料理屋に入って食事をすることはなく、私にとっての中華街は、おおよそ、「歩きながら買い食いをするところ」および「余計な食材を買うところ」である。

F1032043F1032040前回歩いた時に見つけて気になっていた「茶葉蛋」(濃いお茶で味付けされた煮卵)を食う。殻付きだが、殻にはあらかじめひびが入れられていて、そこから香辛料と塩で味付けされたお茶が染みとおって、卵はマーブル模様というか、火星表面の運河模様のようになっている。

感想――「なんだか面白い味」。

食べたとたん、今まで経験したことのない美味しさに出会って感動、というわけでもなく、要するに「何やら妙な味付のゆで卵」以外の何物でもないのだが、かといって、かの北欧銘菓・サルミアッキのように、口に含んだとたん、

「しまった、ここは地雷原だった」

という思いに捉われるようなものでもない。少なくとも次に行った時にもう一度食ってもいいかな、とは思う。1個80円。

F1032038b●他に購入したもの。

塩炒りのひまわりの種、台湾銘菓のパイナップルケーキ(鳳梨酥)、ラー油味付のザーサイ漬、えびせん。

えびせんはかみさんの好物なのだが、今回のこれは「油が回っていて全然ダメ」とのこと。えびせんはどの店でも一袋100円なので毎度適当な店で買ってしまうのだが、やはり回転のよさそうな店を選ばねばいけなかったと反省。

ひまわりの種はどうも想定していたような味ではないなあと思いつつ食べていたが、袋裏を見たら、単なる塩味ではなく中華風に五香粉味がついていた。いや、そもそも袋表に「五香瓜子」って書いてあるし!

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非ヱーの世界

●windowsアップデートでお馴染みのものに「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」というのがあるが、名称の一番最初にまず「悪意」と来る印象が強く、

「悪意のあるソフトウェアの」 「削除ツール」

ではなく、なんとなく

「悪意のある」 「ソフトウェアの削除ツール」

のような気がしてしまう。悪意をもって手当たり次第にソフトを削除しまくり。むう。マイクロソフトならやりかねん。

●12日。新橋で仕事。行き先が赤レンガ通りだったので、当然ながら同通り沿いにあるタミヤ・プラモデルファクトリーに立ち寄る。

ばら売りラックに、小改修版カルロ・アルマート用の金属砲身があったので購入。同じく、BT-7用透明部品を購入。ライトレンズをURSUS A型トラックか、あるいはもうちょっと素直にZIS-5トラックか何かに使おうと思ったので。ともに400円ちょっと。金属砲身は別売砲身の水準にしては安いが(RBあたりからもっと安く出てたりしないだろうなあ)、一方で透明部品の小枝に400円超はちょっと高い気がする。

展示してある佐藤まさのり(Toku)さんの作品を見る。特に昨年の48sumiconエントリー作のクロムウェルARVがあって、緻密さに感嘆する。

F1032035●13日。神保町S社で打ち合わせ。出がけに自宅前の藪でオレンジ色の模様が綺麗なセセリチョウを見る。キマダラセセリという種類であるらしい。セセリチョウといえば焦げ茶の地味なものばかりで、ぱっと目を引く模様があるのは(少なくともこの近辺では)珍しい。

自宅近くで見たもの第二弾→。なんですかこりゃ。

「ゆるキャラ」という名称が付き、その概念が定着して以来、「この手のものは適当にゆるくていいんだよ」みたいな考え方も広まってしまったような気がするのだが、それにしても妙に中途半端だ。しかも「ひさピョン」て……。久木(ひさぎ)の「ひさ」は判るとして、なぜウサギ? なぜ水滴型? 久木大池があるから?

F1032034自宅近くで見たもの第三弾。酒井重工業の小型タイヤローラー。かわいい。

●S社での打ち合わせの後、神保町の事務所に立ち寄る。途中、コンビニでパピコ白とMOW黒ぶどう味を買っていき、後者を食す。まあまあ。

机の上にお菓子があって、P女史のラスベガス土産と、K女史の讃岐土産だそうだ。それぞれ、行き先が“らしい”というか何と言うか。

F1032028●先月すでにK女史から情報を貰っていたのだが、神保町のパン屋、アムール・ヱーパンがとうとう閉店してしまった。事務所から秋葉原まで歩く途中、もはやシャッター締め切りの店を確かめに行く。

F1032030 アムール・ヱーパンは、昭和の香りが充満しているような「街角のパン屋」で、その街角も、決して実際にそれがある都心のオフィス街ではなくて、中学校や高校の裏門を出てちょっと行った先、的雰囲気。これでもかと砂糖をまぶした餡ドーナツ、じゅわっと油が沁み出してくるカレーパン、温め直してくれる調理パンなど、菓子パン・調理パンの数々も、いかにも部活の中高生御用達的テイストだった。

在りし日のヱーパンについて、および店名の由来についてはこちら

●秋葉原で模型屋2軒。

F1032023ドラゴン(サイバー)のSd.Kfz.10/4初期型、AFVクラブのSd.Kfz.231系列などなど欲しい物はいろいろあるが、今のところは我慢。先日来、ドイツレベルのヘンシェル33D1トラック(ICMのOEM……なんだかダジャレっぽい)の前で買うた止めた音頭を踊っているのだが、今回も結局買わず。脳内で、ルーマニア軍の同車の塗色を特定しかねていることも一因。

小腹が空いたのでドネルケバブでシシュケバブ(シャシリク)を食う。以前食った時と違って、なぜかトマトのトッピングが加わっていた。

●The Bodiから、“CV3/35 Ansaldo Conversion set for Bronco Kit 2#”発売。

うわー。マジで初期型をNo.2で出しゃあがった。

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D-Day

●6日。恵比寿で仕事。

6月6日というのは確か何かの日だったはずだけれど、もちろんオーメンとかじゃなく――とボンヤリ考えていて、しばらくしてようやく「ああ、D-Day(ノルマンディ上陸作戦決行日)だ」と思い至った。ヌルし。

もちろん思い至ったからといって、特に米英軍ファンというわけでもないので、何をするわけでもなし。

●フレッシュネスバーガーの限定新作、「ブルーチーズバーガー」を食す。普通に美味。個人的には、逆にもっとゴルゴンゾーラの癖が出ていてもいい気がした。しかし高いな(単品630円)。

●仕事で文章を書いていて、「はんしんあわじだいしんさい」と書いて変換したら「半身泡時代sinsai」になってしまった。普段どんな変換をしていますか?>私

●レイ・ブラッドベリ死去。いや、それ以前にまだ存命だったこと自体知らなかったけれど。

●7日。なんだか五月雨的に「神保町シーズン」に突入しつつあり。7時頃まで仕事をして、そのまま泊りがけで川崎の実家に行く。翌8日も神保町へ。

●「クレイモア」(八木教広)22巻を買う。話はシリアスなのだけれど、湯水のようにパロディにネタを提供しているような台詞回しは相変わらず。

実家近くのbookoffで、「ネコあね」(奈良一平)3、4巻を買う。

F1032021●仕事が忙しくなったので、ポルスキ・フィアット508/518は開店休業中といったところだが、車体をためつすがめつしていたら、横方向からは比較的まともだったのに、真後ろから見たらかなりねじれていた。なんでこんなところ、きちんと調整しないで組んであるかなあ<過去のオレ

気になりだすと止まらず、今後足回りを組む時にも影響しそうだったので、結局、荷台部分をもぎ取ってバラしてしまった。微調整しつつ再組立の予定。

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しまった!

●神奈川県立の中世歴史博物館、金沢文庫の特別展「金澤八景いま昔」のチケットを持っていて、日程が昨日(3日)までだったので先週はほぼ毎日のように「行かなきゃ」と思っていたのに、結局週末には失念していて行きそびれた。

●昼にノンシムのインスタント「カムジャ麺」を食べる。辛いが、久しぶりのガツンと辛いものは無性に美味い。

そもそも潰瘍性大腸炎は「あれを食べちゃダメ、これを食べちゃイカン」という食事制限が結構きつい病気らしいのだが、私の場合は症状が軽いのか、医者から特に厳しくは言われていない。酒に関しても、「自分で様子を見て、調子のいい時なら飲み過ぎない程度に……」くらいのもので、割とぐだぐだ。しかし「何か控えたほうがいいものはありますか?」と重ねて聞いたところ、「刺激の強い香辛料は控えめに」とは言われていたのだった。

その、ほとんど唯一の制限を破ったので天罰覿面。その後しばらく、腹の具合を悪くする(といっても、晩には復活しており普通に飯を食った)。

●4日晩、部分月蝕のはずだが曇ってぼんやりと月明かりが見えるだけだった。残念。

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捲土重来のポルスキ・フィアット(2)

●2日土曜日晩、逗子海岸花火大会。近くの高台に少しだけ見に行く。

こんな季節外れに客が来るのだろうか、と思ったが、娘によれば逗子駅前は結構な人出だったらしい。

●最近の新製品メモ。

やはりAFVクラブからもSd.Kfz.263(8rad)の発売がアナウンスされた。ボフォース40mmの英初期型も、ブロンコと正面衝突。

HOBBY BOSSから装甲列車……いや、自走式だから重装甲トロッコというべきなのか、とにかく、「クラスナヤ・ズベズダ号」の72キットの発売予告が発表されている。

装甲列車/装甲トロッコ系の72キットは、これまでもUMからかなりの種類が出ているのをスルーしてきているが、KVの砲塔が乗っている「クラスナヤ・ズベズダ号」は押さえておくべきだろうか?

いずれにせよ、この系統は35で作るには大きすぎる(しかものっぺりしすぎる)場合が多く、72であれこれ揃うのは手頃かもしれない。もっとも、タトラの装甲トロッコあたりは35でも小さすぎるかも。

●作り始めた途端に失速気味になってしまっているが、ポルスキ・フィアット508/518の続き。といっても、作業自体はそれほど進展していない。

F1032019b ひとまず、ほぼ工作終了したトレーラー部。車輪と柄はキットのレジン(エポキシレジン?)製パーツ。車輪は、本体のものは1つ1パーツだが、こちらは裏表のスライス。貼り合せると厚みがどうも不均一になるうえ、ホイールディスク部の穴の位置も合わないが、そこはまあ、目をつぶろう。

足掛け部分は、エッジに足を置く以外に使えないほど妙な角度だが、説明書と、元のパーツの形状と、柄のパーツの形状に従うとこんな感じになる。とても嘘臭いのだが、残念なことに実車写真ではちらりと斜め後ろから写っている程度の写真しかない。……と思ったら、やはり「しっかり写っている」とは言えないが、前方から撮った写真があった。先の斜め後ろからの写真でも、よく見ると明らかに柄の長さが違うので、もう一度このあたりは作り直してみるつもり。

●本体についての考証いくつか。

とうやらポルスキ・フィアット508/518電話線敷設車には、初期型/後期型の2種があるらしい。違いは、

・初期型と思われるのがキットのタイプで、キャビン左右のドアがなく(キャンバスドアはある)、車体(荷台)後面下部が垂直。また、今のところ私が知っている写真は全部単色塗装。

・後期型と思われるほうはキャビンにドアがあり、荷台後面下部には丸みが付けられている。新式の3色迷彩が施されている。

・508/518シリーズでは、後輪ホイール中央部に、大きく外側に向け張り出しがあるのが標準らしいが、電話線敷設車では、後期型にはこれがあるが初期型にはない。

▼初期型写真

http://www.szymkrzysztof.republika.pl/motpol/motpol1/508-518-1.jpg

http://www.szymkrzysztof.republika.pl/motpol/motpol1/508-518-2.jpg

http://www.dobroni.pl/rekonstrukcja-zdjecia,63402

▼後期型写真

http://www.imcdb.org/vehicle_312830-Polski-Fiat-508-518-117-1936.html

http://www.dobroni.pl/rekonstrukcja-zdjecia,63400

http://www.dobroni.pl/rekonstrukcja-zdjecia,63406

▼その他508/518写真

http://www.kfzderwehrmacht.de/Homepage_english/Motor_Vehicles/Poland/PZInz/Polski_Fiat_508-518/polski_fiat_508-518.html

http://www.dobroni.pl/rekonstrukcja-zdjecia,63366

http://www.dobroni.pl/rekonstrukcja-zdjecia,63369

http://www.dobroni.pl/rekonstrukcja-zdjecia,63388

それにしても、この後輪の張り出しは何なのだろう。もしかしたら、いざという時には後輪をダブルにして不整地走行能力を上げる仕組みなのかとも想像してみたが、今のところ、そんな状態の写真は出てきていない。

●キットは前輪もクラシカルなリーフスプリングなのだが(確かに508はリーフサスなのだが)、そこで衝撃的な写真。上の「dobroni.pl」で508/518として紹介されていた写真なのだが、よく見ると、前輪サスがダブル・ウィッシュボーンになっている。

http://www.dobroni.pl/rekonstrukcja-zdjecia,63378

大いに焦ったが、改めてまたまたよく見ると、フェンダーにポケットがある予備タイヤ位置、背の高い荷台など、508/518バリエーションにこんなのあったっけ、という車輌であることが判る(もともと民間車上がりの508や518ではこんなふうにフェンダーに予備タイヤのポケットを設けているものもあるが、508/518系列では通常、不整地走行向けに予備タイヤを低い位置に取り付けている)。というわけで、今のところは508/518はダブル・ウィッシュボーンだったと言い切る材料にはならず。

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ユーティライネン(兄)とラー油入り日本蕎麦と「人生のへそ」

●あほか、何をゆうてぃらいねん(フィンランド風ツッコミ)。

なるほど、フィンランド人には「アホ」とか「アホカ」とかいう苗字もあるもんな、と思った人はフィンランド通。

●なんてことはどうでもよくて、ペトリ・サルヤネン著「白い死神」(古市真由美訳、アルファポリス刊)を読了。この本の中核になっているのはシモ・ヘイヘ本人へのインタビューだということなのだが、何しろ本人が無口だからなのか、周囲の人々のエピソードやら回想やらがだいぶ分量がある。

シモ・ヘイヘの直属上官の中隊長は、かの撃墜王エイノ・イルマリ・ユーティライネンの実兄アールネ・ユーティライネンだが、こんなにも型破りな人物だとは思わなかった。人呼んで「モロッコの恐怖」って何やねん(笑)。

●有川浩「ヒア・カムズ・ザ・サン」読了。何というかさらっと読めて終わり、みたいな。

●水曜日。12時に神保町の事務所でC社長と落ち合い、昼食後にS社に行く。およそ来週一杯くらい目処の仕事の打ち合わせ。しかし来週一杯では終わらなさそうな予感もひしひし。

ちなみに昼食はC社長の知る某蕎麦屋。

もりそば、鶏そば、肉そばの3種しかメニューにない店で、鶏そばを注文する。蕎麦そのものは精白していない黒々とした田舎蕎麦で、その点では日本の蕎麦に間違いないのだが、

  • まず、そばはどんぶりに山盛り(一応、どんぶりの底に小さなスノコは敷いてある)。
  • さらにその上にこんもりと刻みねぎ、大さじ2、3杯もあろうかというごま、さらにちぎった海苔を積み上げ、それら薬味だけで軽く茶碗1杯くらいある。蕎麦を食おうとすると、海苔がパラパラと回りにこぼれる。「海苔をこぼさないで食うのは不可能なんだよ」と事前にC社長に言われた通りだった。
  • 蕎麦のつけ汁もまた大きめの茶碗になみなみ入ってきていて、鶏そばの場合はその中に茹でた鶏肉が少なくとも4、5個。さらにつけ汁の表面にはたっぷりのラー油。

こんな大胆な蕎麦は初めて食った。確かに美味かったのだが、かなり腹にこたえた。しっかり腹の空いた時でないと対抗しづらい店と判断。なお、肉そばは鶏そばと具が違うだけだが、もりそばはラー油がなくわさびが付いてくるという常識的なもののようだ。

帰りに久々に秋葉原に寄って、YSとVOLKSに行く。エデュアルド48のИ-16の10型は、また新しくweekend版が出ていて、今度は新疆空軍。以前に買ったスペイン共和国軍版も手を付けていないくらいなので買いはしなかったけれど。

F1032010●木曜日。古川橋にて仕事。仕事後麻布十番まで歩き、浪花屋で久々にたい焼きを買って食う。相変わらず混んでいて30分待たされた。

●金曜日。恵比寿にて仕事。フランスが昨年末に打ち上げた高分解能の地球観測衛星についてのプレゼンを聴きに、日仏会館に初めて行く。

お土産に、宇宙をバックにその衛星「プレアデス」が描かれた図柄の、プラペーパーのような素材のふにゃふにゃした50センチのものさしを貰ったが、これはその衛星の分解能が最高50cmのため。ふにゃふにゃしているのは特に衛星の特徴とは関係ない(と思う)。この次のSPOT-6の打ち上げ後に、1.5mのものさしをくれたりはしないだろうなあ。

●38(t)戦車の「謎のランドセル箱」改メ「ブロートーチ収納箱」に関してだが、ルーマニア軍所属車で、これをスロバキア軍所属車と同じ場所に載せている写真が、ポーランド・ミリタリア(Wydawnictwo Militaria)に出ていた(“Pz.Kpfw.38(t) vol.2”)。そんなわけで、ドイツ軍車輌では今のところ見掛けたことはないのだが、一応正規の装備品ではあるらしい。

●なんだか季節外れでマヌケな感じがするが、明日は逗子海岸の花火大会。

●その逗子市が発行している「広報ずし」の「連載市民インタビュー」のタイトルは、「人生のヘソは逗子にあり」……まるで意味わからん!

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