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ソ連軍女性兵士の官給ブラジャーのように魅力的な。

●ICMのフィギュアの新製品、ソ連軍女性兵士(Soviet Military Servicewomen 1939-1942)は、これまではギターを抱えた一人を中心に数人が談笑している実際の写真を予告に用いていたのだが、数日前にキットの見本写真に切り替わった。

今までの記録写真には、4体セットといいつつ5人写っていたのが実際に4体になったのは、まあどうでもいい話。

うち2名は、洗濯した下着をズラリと干してあるところに、早速「ちょっとちょっと、これマズイよ、引っ込めてよ!」と注意しにきた男性兵士と、それに対し「なんだって言うのよ」みたいにそっくり返っているお姉ちゃんのペア。

もう一人は机に頬杖をついて蓄音機に耳を傾けつつ、手紙か何かを書いているところ。そしてもう一人は微笑みながらサモワールを運んできたところ。

……なんだかどれもこれもレジンキットのフィギュアふうに、妙にマンガ風なシーン。インジェクションのフィギュアはもうちょっと汎用性の高いポーズのほうがいいんじゃなかろうか(もっとも「ちょっとちょっと」のお兄さんは状況報告中とか交通整理とかにも使えそうだ)。

ちなみにこれまで1:35では、ソ連軍女性兵士は何度かインジェクション化され、その度にがっかりされたり何だかんだ言われてきたが、個人的には、先日発売されたズベズダのソ連軍女性衛生兵の、いかにも(私のイメージの中の)スラブ人の田舎のおねーちゃん的丸顔お下げが現時点で最高位。

なお今回のICMのキットでは、1:35でブラジャーとパンツが(おそらく)初めて単体でインジェクション・パーツ化されただけでなく、サモワールがインジェクション化されたことも特筆に価しよう(もちろん、ソ連軍戦車の初期型ジャッキを指して、「あれは実はサモワール」と通じる人の少ない冗談を何度も言ってきたのは除く)。

これまで外見の写真も文字の説明も何度も見たにもかかわらず、いまいち構造がわからなかったサモワールだが、今回改めて調べて、ようやく何となく理解した。

●表題は、「色気がない」という意味の言い回し。要するに

イギリス人のように機転が利き
ドイツ人のようにウィットに富み
フィンランド人のようにおしゃべりで

などと同工のもの。昔読んだ小説に出てきたと思うのだが、何に出てきたのかは忘れた。あるいは、私の中でいろいろごっちゃになっている可能性はあり、そういえばなんとなく、

「ソ連軍女性兵士の官給ブラジャーくらいの鉄壁の守り」

という表現だったような気もする(全然違うじゃないか!)。

●今回のキット化に関して、青木氏が「いや、実は第二次大戦型のブラジャーはホックの数が違うんですよ」とか、「これはモスクワの縫製工場製なんで、南部戦線では支給されておらんのですわ」とか、いろいろ考証してくれると面白いなと思ったのだが、流石にそれはなさそうだ。

●ちょっと待て! これに「製作記・レビュー」のカテゴリー・タグを付けるのか!?>オレ

しかし、「ファインの四式中戦車とICMのソ連軍ブラジャーとで扱いの差が大きすぎるんじゃないか」などの批判は甘んじて受けよう。

●数週間前からの洟(はなみず)は止まらず、約一週間前からの咽喉の痛みと咳はますます悪化し、昨日からは眼(まぶた)が腫れて目やにが止まらなくなってしまった。これは風邪なのか、何かのアレルギーなのか。

咽喉の痛みを抑える薬があったので、薬局に電話。現在の胃腸の薬と併用しても問題ないという答を貰ったので飲んでみるが効く気配なし。おかげで仕事も進まない。

(4月22日追記)

●上に書いた「フィンランド人のようにおしゃべり」について。

当然こういうものはあちこちで言われているうちに膨大にバリエーションが出てくるものなのだが、ネットで調べてみると、どうも(EU本部のある)ブリュッセルの土産屋で、これが書かれた絵葉書とか絵皿とかが売られているらしい。元の文句は

THE PERFECT EUROPEAN SHOULD BE ...
Cooking Like a BRIT
Available As a Belgian
Flexible As a Swede
Sober As the Irish
Talkative As a Finn
Famous As a Luxembourger
Humble As a Spaniard
Generous As a Dutchman
Humorous As a German
Patient As an Austrian
Organised As a Greek
Driving Like the French
Technical As a Portguese
Controlled As an Italian
Discreet As a Dane

完璧なヨーロッパ人とは…
イギリス人のように料理が上手く
ベルギー人のように頼りになり
スウェーデン人のように融通が利き
アイルランド人のようにしらふで
フィンランド人のようにおしゃべりで
ルクセンブルク人のように有名で
スペイン人のように控えめで
オランダ人のように気前がよく
ドイツ人のようにユーモア溢れ
オーストリア人のように辛抱強く
ギリシャ人のように組織的で
フランス人のように運転ができ
ポルトガル人のように技術に長け
イタリア人のように統制がきき
デンマーク人のように分別がある

私の訳なので日本語のほうはあまりアテにしないように。

●さて、ICMの「Soviet Military Servicewomen 1939-1942」のポーズは、いちいちマンガ風だというだけでなく何となく違和感を覚えていたのだが、改めて眺めていて、男女格差のない社会主義・全体主義国家として“大祖国戦争”に駆り出された女性たち、というよりも、どうも小道具もしぐさも合わせてノメンクラツーラ(特権階級)的雰囲気なところが違和感の出所なのではと思い至った。

スカート姿で、前線の兵士ではなく本部勤めの気楽な事務員という感じ。しかし改めて考えると、「female soldier」ではなく「military servicewomen」というタイトルなのは、そもそもそういうニュアンスなのか?と思ったりする。いや、英語が不得意な私が英語のニュアンスがどうこう言うのもずいぶんアヤシイのだけれど。

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コメント

サモワールって、トルストイとかドストエフスキーの小説を読んでると、しょっちゅう出てくるんですが、さっぱりイメージが湧かなかったんですよ。要は湯沸かしなんですかね…?
ソ連軍女性兵士の…っていう表現には遭遇したことがないです。あんまり新しいロシアものは読んでないし~。

投稿: TFマンリーコ | 2012年4月22日 (日) 00時11分

>TFマンリーコさん

そうそう。ロシア物の小説を読んでいるとやたら出てくるので、名前だけはお馴染みになるんですよね。

なんとなく普通のポットみたいなのを想像していたのが、初めて写真を見たときには意外に大きくて凝った形をしているのに驚きました。

ずっと構造は判らずにいたんですが、今回改めて調べて、なんとなく判りました。基本は湯沸しなわけですが、内部が筒状になっていて、そこに火を入れて、湯を沸かすとともに常に熱いお湯を供給できるようにしておく、ということらしいです。しかも火の直上にあたるサモワール頂部には、ポットを載せて保温もできる、と。

装置としては複雑になりますが、湯を沸かし保温するという単一目的のためだけを考えれば、わざわざ火を起してポットをくべるより簡単だし、火を表に出していないので安全、というのもあるのでしょう。ひっくり返しちゃった時にどうなるのかとかまでは調べていません。

また、青木先生が「第二次大戦型のサモワールは、実はココが」とか言い出すと面白いのですが(以下略)

投稿: かば◎ | 2012年4月22日 (日) 00時54分

ブラジャーはともかく,サモワールが気になるキットですなぁ.

投稿: 青木伸也 | 2012年4月22日 (日) 02時31分

サモワールいいすよね。
「蒸けてつぶやくサモワールに そぞろ恋しい幼き日」なんて伊藤久男の歌を思い出します。

当時一般にブラジャーとかあったんでしょうか。シベリアに抑留された人の体験記に「村の女達は泥道を裸足で、労働に出かける私達をからかったので、私達も裸足なのをからかい返した」とかあったので・・・でも、コミカルなのいいっすね。悲しいのよりは好きです。

投稿: みやまえ | 2012年4月22日 (日) 21時11分

>スラブ人の田舎のおねーちゃん的丸顔お下げ
私のイメージもそれでスラブ人は丸顔でほっぺが赤くて亜麻色の髪なイメージなんす。
官給品ブラがなまめかしいのもそれはそれでヤバそうですし・・・
そういえば○衛隊の官給ブラなんてあるのかしらん?

投稿: シロイルカ | 2012年4月22日 (日) 23時02分

>シロイルカさん

どうもです。
それならばズベスダの衛生兵はますますオススメです。ちょっと眉根をひそめた表情もいいです。

自衛隊に関しては、ココ(↓)を見ると、入隊時に下着を持って来いと書いてあるくらいなので、官給品はないんじゃないでしょうか。
http://jsdf.client.jp/qa.html

少なくとも海自はないようで、女性自衛官フィギュアがらみで「ASCII.jp」編集部が防衛省海上幕僚監部広報室に問い合わせたところ、広報の女性自衛官が支給はないと「恥ずかしそうに」答えたそうです。……。

投稿: かば◎ | 2012年4月23日 (月) 00時51分

>みやまえさん

wikipediaによれば、現在の形に近いものができたのは1913年のアメリカだそうなので、少なくともその直後の第一次大戦だと、まだ世界に広まっていなさそうですね。

ちなみにブラジャーが広まったのは、第一次大戦中、銃後の工場労働力として女性が駆り出された結果だそうです(身体を動かして働くのに胸が邪魔にならないように)。

で、戦間期にかけて、それまでの身体を締め付けるコルセットからブラジャーへの代替が進んだのだとか。

うーん。しかしソ連となると、ICMのフィギュアの特権階級ふうのおねーちゃんはまだしも、農家の出のぽっちゃり女性兵士にまで普及しているかどうかはよく判りませんね。あるいはあそこに干してあるのはブラジャーと見せかけて、対戦車手榴弾投擲器なのかもしれません(青木氏が好きそうな流れだ)。

投稿: かば◎ | 2012年4月23日 (月) 07時28分

>青木氏が好きそうな流れだ

 何が何でも青木先生にソ連のブラジャーについて一席ぶっていただきたい、とまでは読めた。(゚∀゚)

投稿: KWAT | 2012年4月23日 (月) 16時15分

>くわっちん

だからあれは榴弾投擲用のスリングなんだってば。

投稿: かば◎ | 2012年4月23日 (月) 19時05分

もう何年も前から「政治委員の制服コスのいいんちょ(初代)」ネタ
を夢想しているのはココだけの話です。

投稿: hide | 2012年4月24日 (火) 17時22分

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