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2012年4月

緑色の花が咲く桜(リベンジ)

●更新しないでいるうちにほぼ丸一週間開いてしまったが、例の鎌倉・十二所(じゅうにそ)、五大明王院そばの緑色の花が咲く八重桜=「御衣黄」を改めて見に行く。確か24日の火曜日。

できればその数日前には見に行こうと思っていたのだが、天気が悪くてずれ込んでしまった。

F1031763というわけで、右がその御衣黄の花。まあ、緑といわれて見れば緑なのだが、何も知らずに見れば、白い桜じゃないかと思ってしまいそう。

そもそも御衣黄は、咲き始めが淡い緑で、だんだん緑が抜けて白くなり、咲き終わりが近くなると花の中心からほの赤くなってくるのだという。実際、別の花房ではすでに紅が差しているものもあったので、要するに、もう少し早く見に来れば、もっと緑がかっていたはず。ぐずついた天気のせいでちょっと時季を外した。

●なんて、有難がってわざわざ山を越えて歩いて見に行ったのだが、数日して、近所の御宅の庭に御衣黄が咲いているのを発見した。……人生なんてこんなものさ。

●御衣黄を見に行った行き帰り、おそらく今季最後のノビルの収穫をする。今季最後というのは、決して採りつくしてしまったせいではなく(むしろまだいくらでもあるのだが)、イタドリがどんどん伸びてきて藪が濃くなり、あちこち掘り辛くなったため。これで、5月に入ってしばらくすると花が咲き、夏の間は葉が枯れる。

●今季食べ納めということでちょっと多めに採ってきて、半分ほどは、かみさんに頼んでラッキョウのように甘酢漬けにしてもらう。

その場合、もちろん球根のほうだけ使って葉が余る。せっかく香り高い葉をそのまま捨ててしまうのは惜しく、さてどうしようと考えた結果、「ねぎ焼き」を作ってみることにした。

本来のねぎ焼きは牛スジにこんにゃく入りだが、有りモノを使うことにして、豚バラと干しエビを入れる。以前に少し使って(甘いと不評で)余っていた、お好み焼粉(出汁だのなんだのが配合済みのもの)を溶き、フランパンで薄く焼いて、そこに若干のブタとエビを足した、刻んだノビルの葉を大量に盛る。さらに溶き粉を掛けて裏返して焼き、醤油をたらす。

結果を言うと、私の焼き方が悪かったのかフライパンにくっついて崩れてしまったので見栄えは悪くなったが、味は非常によかった。これは来年は定番に昇格させよう。

ちなみに甘酢漬けのほうは、ちょっと一味足りない感じだったが、これは漬け汁のほうの問題の気がする。

●残りは定番の浅塩漬けと、まだ少し、下処理のみのものも残してある。これは鯖味噌の缶詰と合わせて食べる予定。

●昨年末に鎌倉小町通脇に開いた「鎌倉メロンパン」の店は、ほんの数ヶ月で「鎌倉ホットドッグ」の店になってしまった。そのうち「鎌倉タコス」とか「鎌倉トルティーヤ」か何かになりそうだ。もしも「鎌倉シャシリク」(中東風の串焼き肉)になったら喜んで食べに行くつもり。

●ポーランドの資料本シリーズ、Wydawnictwo Militariaは、いつのまにやら400号近くまで出ているのだが、その#371が「ルノーR35」(の第1巻)だそうで、hideさんが短評を書いている

hideさんによれば、ソ連軍の、トラックに旧式の76mm砲を載せた自走砲、SU-1-12が1939年のポーランド侵攻時にも使われていて、それがポーランド軍のR35を一両撃破した、という話が載っているそうだ。

SU-1-12がポーランド戦に出て、しかも戦闘に参加し戦果を上げているというのも貴重な話なのだが、それに撃破されたR35というのが、なんと例の(『例の』と言って通じる人は世の中に何人もいそうにないが)「R35戦車独立中隊」、別名「ヤクボビッチ中尉の半中隊」の装備車なのだそうだ。wikipediaによれば、ヤクボビッチ中尉の半中隊は、9月20日にソ連軍との交戦でR35を1輌失っている。おそらくこれがSU-1-12にやられたものなのだろう。南無南無。

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タミヤのいちばん

●PaK40についてあれこれ書いた余波を受けて、hideさんがその昔作り掛けて置いてあったタミヤ+イタレリのPaK40を掘り出してきたというので、hideさんのブログに見に行く。

そこで知ったのだが、今年はタミヤのミリタリーモデル発売50周年であり、そのイベントの一つとして、タミヤHP上で、「模型ファンが選ぶ、タミヤのミリタリーモデルNo.1」というアンケートをやっているという。

もちろん、私がミリタリーモデラーに成り果てたのも――じゃなかった、なったのもタミヤのおかげだし、ここは当然、一言書くくらいの義理は当然だろう、というわけでアンケートに投票する。

決して賞品の「抽選で10名様に『第51回静岡ホビーショー(2012年5月17日~20日)』で発表される1/35MMシリーズの新製品をプレゼント」に眼が眩んだわけではないよ!!

●アンケートでは、最も思い出に残っているアイテム1つ、他人に薦めたいアイテム1つを選ぶことになっている。前者は自分の記憶の中であれじゃこれじゃ迷うだけだが、後者は迷うというより戸惑う。hideさんも書いていたように、相手が誰かによって全然違ってくるからで、問いは「その辺も含めて勝手に考えてよ」ということなのかもしれないが、それを集計したところであまり意味はなさそうな。

ちなみに私は、前者はSd.Kfz.232(8Rad)、後者はBT-7を選んだ。……BT-7を薦める相手って、どんな相手だ?

●そんな「思い出振り返り企画」のせいもあって、タミヤのPaK40の発売前のことをふと思い出す。

当時私は中学生だったと思うのだが(読む人が読むと歳がバレる)、何かのはずみで、イタリアのイタラエレイなるメーカーから、「75mm対戦車砲」が発売されているという情報を掴んだのだった。

PaK40以前に、イタラエレイからはすでにヘッツァーほか何種かのAFVキットが発売されていたはずだが、私がイタラエレイを以前から知っていたのか、それともこの時初めて知ったのかはよく覚えていない。

が、とにかく強烈にそのイタラエレイのキットが欲しいと思ったのはPaK40が最初で、休日に友人と、「イタラエリの75mm対戦車砲PaK40を探す模型店巡り」の旅に出たのだった。もっとも当時、輸入プラモデルを扱う模型専門店など数少なく、結局、イタラエレイのPaK40の気配すらなく彷徨っていただけなのだが、その何軒目かで手に入れたタミヤニュースに、なんとタミヤからのPaK40発売の予告が出ていたのだった!

こうして「イタラエリのPaK40探し」なんてどうでもよくなってしまい、「タミヤのPaK40はまだかー」に切り替わるのだが、そういえば、当初予告では砲だけだったのが、その後急遽フィギュアも追加されることになって発売が一時延期になったような気もする。

とにかく、そんなこんなで、結局その後もイタレリのPaK40は手に入れないままで来てしまった。

なお、文中「イタラエレイ」「イタラエリ」「イタレリ」の語が入り乱れているが、これはそれぞれ次のような区別がある。

イタラエレイ:当時の正式名称。ITALAEREI。
イタラエリ:当時の日本における俗称。
イタレリ:現在の正式名称。ITALERI。

●週末、「緑色の花の桜」を改めて見に行こうと思っていたのだが、天気が悪く果たせず。しかし時季を外して見に行くのが遅れてしまうと、結局普通のピンクの桜に変わってしまう。

●咳が止まらず、眼も腫れてしまって不自由この上ない。調子悪いなあ。

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ソ連軍女性兵士の官給ブラジャーのように魅力的な。

●ICMのフィギュアの新製品、ソ連軍女性兵士(Soviet Military Servicewomen 1939-1942)は、これまではギターを抱えた一人を中心に数人が談笑している実際の写真を予告に用いていたのだが、数日前にキットの見本写真に切り替わった。

今までの記録写真には、4体セットといいつつ5人写っていたのが実際に4体になったのは、まあどうでもいい話。

うち2名は、洗濯した下着をズラリと干してあるところに、早速「ちょっとちょっと、これマズイよ、引っ込めてよ!」と注意しにきた男性兵士と、それに対し「なんだって言うのよ」みたいにそっくり返っているお姉ちゃんのペア。

もう一人は机に頬杖をついて蓄音機に耳を傾けつつ、手紙か何かを書いているところ。そしてもう一人は微笑みながらサモワールを運んできたところ。

……なんだかどれもこれもレジンキットのフィギュアふうに、妙にマンガ風なシーン。インジェクションのフィギュアはもうちょっと汎用性の高いポーズのほうがいいんじゃなかろうか(もっとも「ちょっとちょっと」のお兄さんは状況報告中とか交通整理とかにも使えそうだ)。

ちなみにこれまで1:35では、ソ連軍女性兵士は何度かインジェクション化され、その度にがっかりされたり何だかんだ言われてきたが、個人的には、先日発売されたズベズダのソ連軍女性衛生兵の、いかにも(私のイメージの中の)スラブ人の田舎のおねーちゃん的丸顔お下げが現時点で最高位。

なお今回のICMのキットでは、1:35でブラジャーとパンツが(おそらく)初めて単体でインジェクション・パーツ化されただけでなく、サモワールがインジェクション化されたことも特筆に価しよう(もちろん、ソ連軍戦車の初期型ジャッキを指して、「あれは実はサモワール」と通じる人の少ない冗談を何度も言ってきたのは除く)。

これまで外見の写真も文字の説明も何度も見たにもかかわらず、いまいち構造がわからなかったサモワールだが、今回改めて調べて、ようやく何となく理解した。

●表題は、「色気がない」という意味の言い回し。要するに

イギリス人のように機転が利き
ドイツ人のようにウィットに富み
フィンランド人のようにおしゃべりで

などと同工のもの。昔読んだ小説に出てきたと思うのだが、何に出てきたのかは忘れた。あるいは、私の中でいろいろごっちゃになっている可能性はあり、そういえばなんとなく、

「ソ連軍女性兵士の官給ブラジャーくらいの鉄壁の守り」

という表現だったような気もする(全然違うじゃないか!)。

●今回のキット化に関して、青木氏が「いや、実は第二次大戦型のブラジャーはホックの数が違うんですよ」とか、「これはモスクワの縫製工場製なんで、南部戦線では支給されておらんのですわ」とか、いろいろ考証してくれると面白いなと思ったのだが、流石にそれはなさそうだ。

●ちょっと待て! これに「製作記・レビュー」のカテゴリー・タグを付けるのか!?>オレ

しかし、「ファインの四式中戦車とICMのソ連軍ブラジャーとで扱いの差が大きすぎるんじゃないか」などの批判は甘んじて受けよう。

●数週間前からの洟(はなみず)は止まらず、約一週間前からの咽喉の痛みと咳はますます悪化し、昨日からは眼(まぶた)が腫れて目やにが止まらなくなってしまった。これは風邪なのか、何かのアレルギーなのか。

咽喉の痛みを抑える薬があったので、薬局に電話。現在の胃腸の薬と併用しても問題ないという答を貰ったので飲んでみるが効く気配なし。おかげで仕事も進まない。

(4月22日追記)

●上に書いた「フィンランド人のようにおしゃべり」について。

当然こういうものはあちこちで言われているうちに膨大にバリエーションが出てくるものなのだが、ネットで調べてみると、どうも(EU本部のある)ブリュッセルの土産屋で、これが書かれた絵葉書とか絵皿とかが売られているらしい。元の文句は

THE PERFECT EUROPEAN SHOULD BE ...
Cooking Like a BRIT
Available As a Belgian
Flexible As a Swede
Sober As the Irish
Talkative As a Finn
Famous As a Luxembourger
Humble As a Spaniard
Generous As a Dutchman
Humorous As a German
Patient As an Austrian
Organised As a Greek
Driving Like the French
Technical As a Portguese
Controlled As an Italian
Discreet As a Dane

完璧なヨーロッパ人とは…
イギリス人のように料理が上手く
ベルギー人のように頼りになり
スウェーデン人のように融通が利き
アイルランド人のようにしらふで
フィンランド人のようにおしゃべりで
ルクセンブルク人のように有名で
スペイン人のように控えめで
オランダ人のように気前がよく
ドイツ人のようにユーモア溢れ
オーストリア人のように辛抱強く
ギリシャ人のように組織的で
フランス人のように運転ができ
ポルトガル人のように技術に長け
イタリア人のように統制がきき
デンマーク人のように分別がある

私の訳なので日本語のほうはあまりアテにしないように。

●さて、ICMの「Soviet Military Servicewomen 1939-1942」のポーズは、いちいちマンガ風だというだけでなく何となく違和感を覚えていたのだが、改めて眺めていて、男女格差のない社会主義・全体主義国家として“大祖国戦争”に駆り出された女性たち、というよりも、どうも小道具もしぐさも合わせてノメンクラツーラ(特権階級)的雰囲気なところが違和感の出所なのではと思い至った。

スカート姿で、前線の兵士ではなく本部勤めの気楽な事務員という感じ。しかし改めて考えると、「female soldier」ではなく「military servicewomen」というタイトルなのは、そもそもそういうニュアンスなのか?と思ったりする。いや、英語が不得意な私が英語のニュアンスがどうこう言うのもずいぶんアヤシイのだけれど。

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パック

●といっても、天王星第15衛星のことではない(誰もそんなもんは知らんよ……)。

ここは普通に(?)、Panzerabwehrkanone(対戦車砲)の略号=PaKのほうである。

F1031750●先日来のミニスケールのマイブームで、今度はフジミ1:76のPaK40を少しいじってみた。もともとI号戦車系列のオマケで我が家には大量に余っており、ジャンクパーツとして利用したりもするのだが、今回もそのつもりで出してきたにも関わらず、防盾を二重にしたり、揺架のレールに溝を掘ったり。まだ10門分くらいパーツが残っている。それにしても、なんでI号戦車/I号対戦車自走砲のオマケがPaK40なんだか……>フジミ。

ちなみにこのキット、車輪が穴なしと穴あきの2種付いており、当時のフジミのこだわりを感じる。今ならミニスケールのPaK40はもっと細かいものがRODEN(72)ほかで出ているはずだが、パーツ数は抑えてあっても、これもなかなかのものだと思う。

砲を作ると牽引車輌も欲しくなるが、76のコムソモレツなんてレジンキットでも現行品があるかどうか……(Sd.Kfz.11とかRSOとかでもいいのだが、わざわざコムソモレツを持ち出すのがフィンランド・ファン)。

●さて、というわけで。

PaK40のドイツ以外のユーザーとしてはハンガリー軍でもルーマニア軍でもいいのだが、ディオラマ派ではない私の場合、それではドイツ軍装備と何の変わりもない。塗装でそれとわかり、しかも1944年夏の防衛戦で活躍したイメージの強いフィンランド軍PaK40について考えてみる。

継続戦争終盤のフィンランド陸軍は、ドイツから種々の対戦車兵器を供与され、一番の高級品はもちろん“シュトゥルミ”だが、対戦車砲も7.5cmPaK40を始め、7.5cmPaK97/38、5cmPaK38などが記録写真に多く登場する。

ここで改めてフィンランド軍の使ったPaK40(戦時中の写真及びフィンランドに現存している展示品写真)を見ると、妙にホイールにバリエーションがある。しかし一方で、(タミヤのキットと同じ)プレス(?)の穴の無いホイールは、その中には確認できず、少なくともフィンランド軍のPaK40に、穴無しホイールは使われていない可能性がある。

現時点で、フィンランド軍PaK40のホイール形式として把握しているものは――

(1).穴無し型と似たような、凹凸が交互になったリブ(スポーク)を持つもの。ただし、穴無し型では凹凸それぞれ5条なのに対し、こちらは4条ずつ。

(2).やはり8条のスポークを持つが、全て表側から見て凸。凸の肩部が角張っている。スポークの間には水かき状に平面部があり、1つ置き、4カ所に小穴。

(3).全凸・8条スポークの別形式。スポークの間の“水かき”は交互に大小となっており、大きい方に小穴。スポークの肩部は上のものより若干丸い。

(4).6条のスポークを持つもの。

  • クーテルセルカ戦、「流血の夏」p141、上写真。

なおマズルブレーキ形式として付記してあるのは、「前・後」順で、横は横方向にエラが張っていて上下は削られているもの。

●PaK40のホイールのインジェクション・パーツとしての模型化状況だが、

・AFVクラブは上記(2)、(3)の間くらいの形状。“水かき”部の形はあまりよくない。

(4月26日訂正。AFVクラブのパーツは、上記(2)、(3)の間くらいの形状に見えるが、実際にこういう形状のものもあるようだ。このページの写真1枚目、ギガント前のものを参照)

ドラゴンはやたらに選択肢があって、

・最初の「#6249 7.5cm PaK 40 w/Heer Gun Crew」で3種類、穴無しと穴あり2種、穴あり2種は8条のスポーク/“水かき”無し(つまり上記のどの形式にも該当せず)と、8条のスポーク/“水かき”ありだが窪み付きゴムタイヤを一体化してしまったような形のもの(上の(2)を表現しているのかもしれないが、形はだいぶ異なる)。

・次の「#6250 7.5cm PaK 40 Late w/Fallschirmjäger Anzio 1944」ではやはり3種だが、共通なのは穴無しだけで、穴あきはおそらく、上記(1)のタイプと(2)のタイプを表している。ただし(1)のタイプと思われるほうは、表から見て凹のスポークの表現がだいぶ違う。

・さらにややこしいことに「#6440 7.5cm PaK 40 w/Heer Gun Crew Premium Edition」というのもあって、これは「#6250」と同じ3種。

ちなみにドラゴンのPaK40は最初の#6249では脚が長かったり揺架が短かったり、多少怪しげだったのが、#6250以降は修正が入ったらしい。その辺のことは、PMMSのレビューを参照のこと。

なお、

・タミヤは穴無し型のみ、

・(すでに絶版かもしれないが)イタレリは6条スポーク。おそらく(4)のタイプだが、実物の写真は不鮮明でディテールがよく判らず、イタレリのキットのほうも現物は手元にない。

・ちなみにフジミ76は穴無しと6条スポーク。

●かさぱのす氏によれば、PaK97/38もフィンランドでは穴あきタイプばかりだそうだ。ただし、PaK38に関しては穴無しもフィンランドで使われている。例えばミッケリの展示砲

なお、PaK97/38のキットはドラゴンのものは穴無しホイルだが、イタレリは穴あきタイプ。上記PaK40の(1)同様の凹凸交互8条のもので、フィンランド軍装備品として写真で確認できるものと同じ。

もっともどの砲も、わざわざホイールの形式を指定して輸入するはずもなく、単に生産時期との係わりでたまたまそうなったものと思われる。穴無しホイールのほうが初期型だと思われるので、PaK40やPaK97/38で「実は穴無しもありました」となっても不思議はない。もしフィンランド軍の戦時中の写真などでPaK40もしくはPaK97/38で穴無しホイル装着のものを見かけた際には、ご一報下されば幸い。

●とあるSNSのゲームアプリ内に出てきたメッセージ文。

でこぼこの道は<用户名>純情の気持ちに妨げとなってはいけい!さらに途でラッキーもあるよ!

……わからん!

このへんのアプリとかは中国製、あるいはMMORPGでは昔から韓国製が強いが、ヘルプの文章とかゲーム内のメッセージはそれぞれ「同じ漢字を使う国」「語順・文法が基本同じ国」という油断もあってか、怪しい文章がよく見られる。……が、ここまで散々なものもちょっと珍しい。

以前書いた「神保町シディークの本日のメニューの看板」のように、「がんばって伝えようとしてたどたどしい」のが微笑ましいのだが、上記アプリの会社はそもそも正しい日本語に近付けようとする努力を放棄している気配があってよろしくない。

●タミヤからエレファントが出るそうだ。「ドラゴンからほとんど決定版的キットがあるのに今さら?」とか「それよりも**を出すべきでは」といった声も散見。

しかし、一昔前なら「タミヤが手を出さない/出していないスキマを衝いていこう」というのがドラゴンなど他のAFVキットメーカーだったのが、今ではタミヤからキットがあっても他からよりディテールを追求した同一アイテムが次々に登場し、タミヤがスキマ埋めを期待される時代になったのかと思うと、別にタミヤ主義者でなくても寂しいものがある。

一方、ファインモールドからは四式中戦車が出るそうな。アイテム自体には、そもそも試作車とか計画車のキット化には(よほど面白い特徴でもない限り)惹かれないので特に言うこともないのだが、「まあ、頑張ってますな」という感想。

●ちょっと前に、セータ☆氏がTheBodyという、Botondを継承したらしい会社の「CV35のハンガリー仕様改修セット」を買った件で「そんなものが出たのか」的に大騒ぎしたが、今頃になって、「河馬之巣」BBSのほうで、今年の1月にめがーぬさんからまったく同じ製品のニュースを得ていて、ほとんど同じリアクションを返していることに今頃気付く。迂闊というか、なんとも失礼な話。

人の話はちゃんと心に留めておけ!!

F1031756●模型棚の奥からの掘出し物シリーズ(いつシリーズ化に?)。

Kibriの鉄道物スケール建築物、HOスケールのハーフティンバーの建物。説明書には「FACHWERK - RATHAUS "URACH"」と書かれている。直訳すれば、「トラス構造の市庁舎、ウーラッハ」?

ちゃんとモデルがあって、南独の温泉保養地、バート・ウーラッハの市庁舎だそうな。

5年とか10年とかのスパンで、時折、発作的にこういう建物系が欲しくなってしまうことがあり、以前にも同じくドイツVOLLMER社のゴチック様式の教会(HOスケール)を買って組んだことがある。黄鶴楼については当「かばぶ」でも紹介済。

この手の「ドイツ製の妙に凝っている建築物模型」は値段のほうもバカにならないのだが、このKibriのキットは、かつての静岡ホビーショーのフリマかどこかで、放出品を安く譲って頂いたものだった気がする。

F1031754 中身はこんな感じ。おそらくバンダイ以前に、このあたりのメーカーは多色成型を駆使していたのではと思う。このキットも壁面は焦げ茶と白のプラの2段階成型、しかも非常に美しい。こうなると、がっちり塗装するよりもプラの地の色に若干の墨入れやウェザリングを施すだけで、あとはつや消しコートを行う程度のほうがいいのではないかとも思う。

しかし、ほぼ平面のパーツが箱にギッシリ収まっているため、作り始めてしまうと箱に収納できなくなる。しかもどうやらこのキットは現在絶版のようで、手を付けていいものかどうか悩む。

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緑色の花が咲く桜(不発)

●日曜の晩、何だかぞくぞくして、以降、のどが痛くなったかと思うと咳が出始め、体の節々が痛くなった。完璧に風邪。

F1031740●十二所(じゅうにそ)の五大堂明王院という寺院の近くに緑色の花が咲く桜があると聞いて、日曜の午後に山一つ越えて見に行く。右は大切岸の先あたりから見た逗子湾と逗子の市街地。

十二所は鎌倉から横浜の金沢に向かう金沢街道沿いの谷戸のどん詰まりあたりの地名で、そこから先は朝比奈の峠道になる。

名越の峠道を通ってハイランドに出て、旧華頂宮邸方面に下りる。そういえば旧華頂宮邸には入ったことがなかったというのを思い出し、見学。ただし、建物内は年に1度か2度しか公開されないらしい。サンルームを覗き込んだり、庭を一回りしたり。

下写真は左から、

  • ハイランドから衣張山方面の景色。桜もこんなふうに、咲き方も色もバラバラなほうがむしろいい気がする。
  • 山道で、今が旬であちこちに出ているちょっと不気味なウラシマソウと、ハナダイコン、ユキノシタ。
  • 旧華頂宮邸門前の枝垂桜。枝垂桜のちょっとちりちりした感じの花は好み。

F1031738 F1031736 F1031728

●報国寺脇を通って金沢街道に出て、明王院まで歩く。明王院で訊ねて、「緑の花が咲く桜」が近くの滑川端に生えていることが判ったが、惜しいことにまだつぼみだった。

F1031723 ちなみにこの桜は「御衣黄」という名の八重桜で、咲き始めが淡い緑、散る前になると紅がさしてくるらしい。京の仁和寺が発祥であるとか何とか。仁和寺っつーと、かなえを被って抜けなくなった坊主がいた寺だったっけ。

個人的に、どっと咲いてばっと散る染井吉野にはあまり有り難味を感じないのだが、ちょっと個性のある桜は好きで、御衣黄も緑のうちに見ておきたい気がする。今週末にでも再トライしたい。

●バスで鎌倉駅前に出て、買い物をしたりミスドでドーナツを食ったりする。下左は、ちょっとマトリックスじみた線路脇の機器。横須賀線鎌倉駅近くの踏切。下右は、本覚寺境内の八重桜。八重桜の花と、この出始めの桜の若葉の色の取り合わせは結構好きだ。というよりも、なんだか美味そうだ。

F1031718 F1031715

F1031706F1031702●帰宅すると、ご近所さんからフキが一束届いていた。庭先にフキが沢山生える御宅で、早春、「フキノトウが欲しい」と言ってあったのが、伝言ゲームで「…ノトウ」が落ちてしまい、花ではなく葉が届いてしまった。

とはいえ折角の厚意なので、初めてのきゃらぶき作りに挑戦する。ネットでレシピを見た際、フキの皮剥きは灰汁で手が真っ黒になるのでゴム手袋をするように、と書いてあったが、甘く見てそのまま剥いていたらご覧のような有様に。

●鎌倉で買ったものその1。新しい根掘り。背中のくぼみに別部品でリブを入れて補強しており、簡単に曲がったり折れたりしないよう備えている。これまでノビル掘りに持って行ったヤワな根掘りがI号戦車・II号戦車クラスだとすると、いきなりIV号戦車あたりを投入する感じ。クククク……。

F1031710

●鎌倉で買ったものその2。日本酒の小瓶。夕食後、ノビルと、作ったばかりのきゃらぶきをつまみにちょっと飲む。

F1031700

●我が家のチビ助は数日前に3歳の誕生日を迎えたのだが、最近、「プリキュア」シリーズに入れ込んでおり、さらにそこから似た傾向のものを遡り、「おジャ魔女どれみ」とか「セーラームーン」まで観ている。「おジャ魔女どれみ」の主題歌なんてものすごく久しぶりに聴いたよ……。

それはそれとして、世に有名な「プリキュア」シリーズを、そんなこんなでほとんど初めて観たのだが、あれって肉弾戦で敵を倒すものだったのか。

ちなみに、しばらく前まで熱心に見ていた「あんぱんまん」に関しては、チビ助本人曰く

「もう“そつぎょう”した」

――のだそうだ。AKBかお前は。

●最近ネット上で見た話題。笑ってしまうような、けれど笑ってちゃマズイよな的内容。

「ローソンと付き合うには友達を捨てる覚悟が必要」

「LAWSON Wi-Fi」の利用に関するものなのだが、何がすごいって、「手段のいかんを問わず他人からIDや電話番号・誕生月日を入手したり、他人にIDや電話番号・誕生月日を開示したり提供したりする行為」が規約で禁止されているのがすごい。

●石原都知事が、尖閣諸島を東京都で買い上げる構想を発表。なんだかツッコミどころ満載。個人的にはパフォーマンス政治家にしか思えないのだけれど、本人的には(おそらく)確信犯であることが、何だかますますイヤな感じ。

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三度目の……

●午後早めに提出すべき仕事があり、(心の中で)ゼーハー言いながら努力する。

2時半頃、自慢できるほど進んだとは思えないが、とりあえず出来たところまで提出。一息つく。

●明日に向けて天気が崩れるというし、前回収穫したノビルは昨日で食い尽くしてしまったので、改めて3度目の収穫に出掛ける。……なんだか山菜採りブログみたいになっちまったな。

F1031683イタドリの芽も一斉に伸びていて、その気になれば短時間のうちにリュックサックに詰め込むくらい収穫できるのだが、何しろ下拵えがそこそこ面倒だし、いくら採ってもこれは我が家で私しか食べないし、惜しいがパスする。

見た目に反して味に癖がないので、炒め物に煮物に、何にでも使えそうな素材ではあるが、その分逆に、旬を味わっているんだなあという有り難味もちょっと薄いかも。ただし食感はとてもいい。

F1031679●目当てのノビルをせっせと掘る。生えている姿はこんな感じ。自分でもノビルを掘りに行きたい、という方はご参考に。なお、葉は細くて多少扁平だが筒状。ちぎるとネギっぽい、よい香りがするのも参考になる。つんきち姐さん、ぜひどうぞ。

F1031677ざっくりと掘って、それなりに粒の大きさのあるものをより分け、小さなものはまた来年の収穫のために(いい加減にではあるけれど)埋め戻す。そんなこんなで、本日の収穫(右)。

先日書いたように、100円ショップで買ったステンレスの小さな根掘りを使っていたのだが、ちょっと地面が固めのところだとすぐ根本で曲がってしまい、ここまで採ったところで、ついに真ん中からぽっきり折れてしまった。

コストパフォーマンス的には、2、3回の収穫で105円の出費なら別に悪くはないが、やはりいくらなんでもヤワ過ぎ。やはり錆を覚悟しても、ごくごく普通の鉄の根掘りを仕入れるべきかな……。

もっとも、来月あたりは花が咲き、その先は葉が枯れてしまう。それ以前に、きっと一面イタドリの藪になってしまうので、あと何度採れることやら。

F1031689F1031690●名越の峠道のスミレと、散ったヤマザクラ。

ただし、ヤマザクラといっても、本当に種としてのヤマザクラかどうかは不明。

染井吉野あたりだと散るときは花びらごとで、花がまるごと落ちるのは鳥がついばんだ場合くらいだが、右のものは花ごと散る種類。山道のそのあたり一面に落ちていて華やか。

F1031674●我が家の玄関前、道を隔てて山の斜面にあって、毎年花を楽しませてくれた桃の木は、昨年9月の台風で根こそぎ倒されてしまった。そのまま枯れてしまったものとばかり思っていたのだが、たくましいことに倒れたままわずかに根っこは張っていたらしく、少しばかりではあるが花を付けた。

甲斐甲斐しく世話をされたわけでもないのに生き伸びて花まで付けたのは、鶴岡八幡宮の大銀杏を上回る健気さだと称えたいが、残念なことに、この斜面は崩落の危険を減じるためとかで、近く、掘り返してガチガチにコンクリで固めてしまうらしい。せっかく生き延びたのに、不憫なことである。

F1031696 ●夕食後、ノビルを洗って処理。3分の1ほどは細かく刻んでノビル味噌にした。炒めて味噌と味醂を加えるのではなく、単に生のままで味噌と合わせただけの簡易版。写真を撮っていると、チビ助がせっせと邪魔をしにくる。少しだけご近所にもお裾分け。

残りはいつものように軽く塩をしてジップロック。

これでまた数日は楽しめるが、これをアテに、軽くきゅっと日本酒が飲みたいなあ。

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宙飛

●ええと、今日は……火曜日?

●仕事が煮詰まっており、2晩徹夜したら(といっても、その途中の昼に少し寝ている)、今日の昼頃気絶しそうになった。

TFマンリーコさんがブログに

人間というのは、やらなければならないことがあるときに限って、違うことがやりたくなるもののようで…。

と書いていて、改めて、ああ、まさにそうだなあとつくづく思った。

F1031663かく言う私も、上記のように現在まさに追い詰められている最中だが、わざわざ押入れの模型を掘り返し、MPM 1:48のフォッケウルフFW58ヴァイエのキットを引っ張り出してきた。

まだMPMがバキュームフォームキットのメーカーだった頃のキットで、久々に取り出したそれを見ながら、ああ、パーツ断面を、サンドべらとかガラスに貼ったサンドペーパーとかで、無心かつ一心に削りたい、きっと心が安らぐに違いない、などと夢想する私である。いや、やりませんよ。今はやりませんけどさ。

●なお、このキットはMPMのバキュームとしては確か最末期のもので、同じく48のツポレフSB、ジーベルSi204Dと同時期に出たもの。

F1031662 かなり大きな箱なのだが、内箱もフタも薄手のダンボールの丈夫なもので、それにカラー印刷の箱絵ラベルを糊付けしてある。おそらく我が家の模型ストックのなかでもトップクラスの箱の丈夫さで、おかげで、ストックの山のほぼ一番下の役割を担うことになる(したがって今回取り出すのもちょっと苦労した)。

F1031654 バキュームの主要パーツ(すでに粗く切り出してあった)に簡易インジェクションの小物、エッチング、大判のデカールという構成。放射状に成型されたチョコレート色の簡易インジェクションパーツはこの頃までのMPMではお馴染みのもの。ペラやコクピット内パーツ、支柱類、排気管、脚関係など、一通りのものは入っているので、他からパーツの流用を考える必要はなく、キットの箱の中のものだけで完成を目指すことが出来る、はず。もっと昔のバキュームとはえらい違いだ。ただし、ナセル前面パーツは、なぜかアゴの冷却気取入れ口が塞がっているのは困りもの。しかしまた、アルグスエンジンの場合、この冷却気取り入れ口からシリンダー等がチラ見えする感じになるはずだが、エンジンパーツまでは含まれていない。

エッチングは、このキットの場合はちょっと小版で、計器盤やガンサイト(B型/爆撃機型用で、私の持っているC型では不要部品)、ゴムぞうりの裏――ではなくてフットペダルなどが入っている。

F1031649 プラパーツは厚く、大柄なキットであるにも関わらず、ほとんど内部補強は無しで行けそう。もちろん、接着面はしっかり補う必要がある。パーツ表面もバキュームとしては上品かつ繊細で、胴体や主翼の布張り表現も大げさでなく好ましい。丁寧に作ればストレートでも現行のMPM系簡易インジェクション並みの仕上がりになるはず。

もっとも、胴体はパーツが反っていて、機首と機尾を合わせると胴体中央あたりで2、3mm開く感じになりそう。おそらく強制接着でなんとかなるとは思うけれど。

なお、以前MPM製のAVIA B-534を途中まで作ったが、このキット同様非常に上品なキットだったものの、下翼のフィレット位置が左右でわずかにずれていて、下翼を付けようとしたら、そのままでは胴体中心線に対し斜めになってしまうことが判明した。このキットも、組み立てに入ってみたら多少の落し穴はあるかもしれない。

ちなみに機名のヴァイエは「とんび(トビ)」と訳されることもあるが、より正確にはチュウヒ。同じ猛禽類だが、トビと違って渡りをする鳥で、日本にも冬に来るそうだ。馴染みがないなあ。名前のチュウヒは「宙飛」と書くらしいが、名前に反し低空飛行して獲物を狙う。どうも名付けられてから途中でノスリ(野擦)と名前が入れ替わってしまったんじゃないか説があるらしい(wikipedia)。同じチュウヒの英名がハリヤー。名前が同じでも、フォッケとホーカー・シドレーではだいぶ中身が違う。低空飛行して獲物を狙う生態から言えば、ホーカー・シドレーのハリヤーのほうが似合っていそう。

……いや、だから今は作りませんて。忙しいんだから。しかも今月中にマチルダも塗らないといけないし。

F1031644●そのマチルダ周辺だが、はたと気付いてみれば、塗装待ちのミニスケールAFVがこれだけ溜まっていた。

●イタドリの茎は、翌日(月曜日)、斜めにざっくり刻んで、鷹の爪とにんにくを入れ、オリーブオイルで炒めて食べた。塩味をつけたがちょっとあっさりしすぎていて、コクを出すのにベーコンか何かを刻んで入れるべきだった、と思った。

……が、そうしたら昼に食べたベーコン入りペペロンチーノとまったく同じ味になってしまふ。

●ノビルは軽く塩を振ってジップロックに入れ、冷蔵庫に保存してあるものを食事のたびに少し出しては食べている。今日(火曜日)の夕食時は味噌を付けて食べた。なかなか。しかし、どうせ味噌で食べるなら、粗く刻んで味噌と混ぜてしまうのが美味いらしい。

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2度目のノビル収穫

●仕事が進まず往生中。

四谷仙波堂の新入荷案内で知ったのだが、炭鉱蔵、じゃなくTankogradの新刊で“Kübelwagen on all Frontlines”なる本が出た由。本家出版社の案内ページはこちら

先日、「大量に作られ使われた超有名軍用車輌であるにも係わらず、生産時期による細部の変遷がどうにもよく判らない」とブツブツ書いたキューベルワーゲンだが、案内を見るに、まさにこの本は答を用意していてくれそうだ。

問題は、私自身はキューベルワーゲンをカリカリに考証して作り込む用事はあまりなさそうだ、ということで、金欠の折、好奇心を満足させるためだけに資料本を買うのもなー。といっても、逗子図書館はさすがにこんな本まで買ってくれないよなー。

●8日日曜日、午後にちょっと散歩に出て、ノビルとイタドリを収穫してくる。

ノビルは塩もみにして、早速夕食時につまみに。イタドリは茎のほうは下拵えが間に合わなかったが、穂先のほうはおひたし(茹でて醤油をかけて鰹節を散らしただけ)にして食べた。

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屋根裏のマチルダさん(5)-工作完了編

F1031623●この先、またぞろ何か気になってちょこちょこと追加修正を試みることはあるかもしれないが、とりあえずはこれで工作完了ということにする。

実際にはアンテナ架の下のごちゃごちゃとか、ライトの配線とか、排気管のジョイントとか、この大きさでも入れたほうがいいかなと思いつつ間引いた細部ディテールもある。

仕事が煮詰まっているのですぐさま塗装というわけにはいかず、来週あたりでも始められればいいなあ、くらいの感じ。

こちら側からだと、前回の写真と比べて、ほとんど間違い探しレベル。さてどこが違うでしょう。

F1031638●反対側からはこんな感じ。

キューポラ横のサーチライトは、キットのパーツは小さく形も今ひとつな感じ。それでも一度は「このままでいいや」と接着したのだが、他の部分の工作中にぽろりともげて、床に落ちた拍子に行方不明になってしまった。

このキットを作りながら、小パーツをいくつ、何度取り落として行方不明にしそうにしたか数え切れないほどだが、幸いなことに(ほとんど奇跡的なことに)製作終盤に至るまで、1つも失くさずにきていたのだが、最後の最後にヤラレタ。

そんなわけで、一回り大きく、ランナーから削り出し。

側面のシート用のラックは、他キットのエッチングパーツの枠を細切りにして作ったが、目分量で適当に大きさを測って工作していたら、1度目は大きく張り出しすぎ、2度目は前後で方向がアンバランスで、結局、2度も作り直す羽目になった。

プラペーパーでベルトも付けたが、この手のベルトの取り回しとかバックルとかは、国や車輌ごとにいろいろ違うだろうと思うのだが、はっきり戦時中の写真に写っていることは少なく、工作のたびにどうすればいいやら悩む。今回はミニスケールでもあり、適当にプラペーパーを重ねて付けただけでお茶を濁した。

ラックも付け、同軸機銃も付けたので、砲塔がぐるりと細かいディテールで囲まれてしまい、掴むところが少なすぎて、砲塔を車体に差し込んで回すのに不自由するようになってしまった。マヌケな話である。

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しっぷーどとー?

●本当に嵐が来てしまった。4月3日。

なるべく外出しないように、出ている人も早く帰宅するように、なんていう滅多にない天気予報。それでも仕事のアポイントを取ってしまっている以上仕方がないので出掛ける準備をしていると、昼過ぎ、一緒に行く予定のYさんから「M社長から、『すごい天気になりそうですが、今日来ますか? 私は会社にいるだけなんで構いませんが』って電話が来たんですが、どうしましょう」と問い合わせが来る。

すでに出掛けるつもりになっていたのと、もう1人同行予定のKさんに連絡が取れていないというので、そのまま行くことにする。

武蔵溝ノ口駅に着いた3時前後にはすでに雨。KSP(かながわサイエンスパーク)にたどり着くと、溝の口駅に折り返すバス乗り場は長蛇の列。時間調整のために入った喫茶店で

「今日、KSPで何かイベントでもあったんですか」

と訊ねると、

「嵐が来るんで、みんな早退して帰るんですよ」

と呆れた声で言われる。うわ、やっぱり今日は出て来るんじゃなかった、と今更のように思い直したが後の祭り。

Yさん、Kさんと落ち合ってM社長に会いに行く。ビルの中に居ながら、ゴウゴウと唸る風、バラバラと壁を叩く雨音が響く中で、数時間の会談。

早めに切り上げるつもりが結局たっぷり20時まで掛かり、終わって出てきたら、相変わらず風は強かったものの、雨はすっかり上がって星が出ていた。バスも電車も動いており、実家泊。

●横須賀線は雨が降れば止まり、風が吹けば止まり、雪が降れば止まり、とにかく悪天候にはてんで弱いというのが私のイメージである(おそらく沿線住民の多くがそう感じているのではと思う)。一方、同じく三浦半島を走る京浜急行は頑強で、横須賀線が止まったり遅れたりの度に振替輸送でお世話になることが多い。

が、4日になって聞くところによると、今回は横須賀線が問題なく動いていた一方で京浜急行が止まり、横須賀線が京浜急行の振替輸送を行った由。「犬が人間に噛み付いてもニュースにならないが、人間が犬に噛み付いたらニュースになる」というのを思い浮かべた。

●4日。どんな理由があるのか知らないが「あんぱんの日」。

……山岡鉄舟が明治天皇に木村屋のあんぱんを献上した日、だそうだ。今調べた。

実家から真っ直ぐ家に帰るつもりでいたが、県立金沢文庫でやっている企画展「鎌倉めぐり」が今度の日曜までだったことを思い出し、ついでなので寄り道をする。いやいやいや。仕事しろよ、滞ってるんだからよー(自分ツッコミ)。

なんだかちょっとお気楽な感じの企画名だが、江戸時代に入って以降、武家政権の原点の地として、また江戸に近い観光地として注目されるようになっていった鎌倉の、初期の見聞記や、主に鎌倉の版元が発行するようになったガイドブック「鎌倉名所記」、ガイドマップ「鎌倉絵図」の時代ごとのさまざまな版などを中心とした展示。

ほとんど、古い和本と、細部がわずかずつ異なるだけの基本は単色の絵地図が並ぶ、地味といえば地味な、マニアックなといえばマニアックな企画展だった。

●県立金沢文庫に隣接する称名寺。

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境内の桜も、門前の桜並木もまだ咲き始め。あるいは、昨日の暴風雨で多少吹き飛ばされた分もあるかもしれない。もっとも、能天気に満開の染井吉野というのは実はそれほど好みではなく、ぼちぼち咲き始めくらいのほうが風情がある。

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●小倉美恵子著「オオカミの護符」(新潮社)読了。

実家から帰り、田園都市線に乗って数駅目に鷺沼という駅があり、駅前の旧鷺沼プール脇に「土橋(つちはし)小学校」という小学校が車内から見える。一帯の地名が土橋というのだと、それでなんとなく知っていたような次第なのだが、これはその土橋にまつわる、というか、土橋を出発点とするドキュメンタリー。

実際には本よりも映画が先にある話。著者は昭和30年代後半の生まれだが、元々土橋の農家の生まれで、今でこそ近辺は東京近郊の住宅地として住宅やマンションで埋まっているが、田園都市線開通までは(我が実家近辺もそうだったのだが)まったくの里山地域で、およそ50世帯の農家があるだけだったという。

そうした農家の軒先や倉、あるいは畑の立て札などに貼られた、しかもそれが新来の住民には知られていなくても、実は今でも続いている、オオカミが描かれた護符のルーツを探っていくというのが大まかな筋。

土橋だけでなく、馬絹、神木など、我が実家近辺の地名が出てきて、しかし、私の知らなかった、私の育った周辺のもう一つ内側の姿が書かれていて興味深い。

改めて思い出したのだが、私が小学生くらいの頃だろうか、我が家も一時、大山講に参加していたことがあった気がする。あれは、新住民ながら、地元の旧来の人達との付き合いで入ったものだったのではないだろうか。

●入江亜季「群青学舎」第4巻と「コダマの谷」(ともにエンターブレイン)を買って読む。

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屋根裏のマチルダさん(4)-しっぷーどとー編

●副題は単なる景気付け。

F1031590●仕事が滞っていてキモチ的にもだんだんヤバくなってきたが、その一方でマチルダはいじり続けていて、現在こんな感じ。

主な追加工作としては、あとは砲塔左側面のラックがある程度で、工作は終盤に近付いた。

エンジンルーム上面後端には、何か装備品の取り付け具みたいなモールドがあったが、実際にはグリルドアのロック機構で、感じも少々違ったので作り直した。排気管を付けてしまってから削ったり付けたりする羽目になったので、若干工作は粗い(けれども、他もまあ、そんな感じ)。

擲弾筒とアンテナベースは、キットのパーツがちょっとお粗末だったので作り替え。ライト類の配線はしていないが、アンテナコードと擲弾筒のケーブルは付けた。なんというか、このタイプの擲弾筒は大戦前半のイギリス軍AFVのチャームポイントのような気がする。

バックミラーは装甲車などで見られるようにミラーをポールの中途にずらして付けてしまったが、マチルダでそういう構造になっていたかどうか、実はきちんと調べていない。普通に上端に付けるべきだったかも。

●サイドスカート内側の排土板は、結局キットの指示とは異なり車体側でなくサイドスカート側に付けたが、今度はどうも車体側への取り付けがうまく決まらない。

調べた結果、排土板を車体側に付けてもサイドスカート側に付けてもうまく合わないのは、その裏にあるサスペンションと干渉しているせいなのが判った。以前にこのキットを作った際にも当然ぶつかっていたはずだが、当時はそんなことは気にせず歪んだまま組み上げてしまったらしい。

F1031598そんなわけで、サスペンションの横方向のスプリング部分を斜めに削ぎ落とした(排土板を薄くするより楽)。

先述のように、このキットはタミヤの初代マチルダの縮小コピーだが、部品の合いもタミヤ譲りとは限らず、むしろミニスケール化に伴ってパーツが太くなったり厚くなったりするのを考慮していなかったりするので、合わせには注意する必要がある。

●4月1日は、「(近所に住む高校生の)甥っ子が、(初めて)彼女を連れて歩いていた」というウソ目撃情報に騙されただけで、自分では結局誰も騙さず。いかんね。

ウェブ上では(昨年は自粛が多かったと思うが)あれこれウソページが出ていたが、個人的には、沖縄情報サイト「DEEokinawa」が、各種ハブとデートするゲーム「ハブプラス」を公開、サイトで体験版も出来る仕組みになっていたのがちょいウケ。ただし回線が混んでいたせいか、エラーが出まくりで体験版が最後まで出来なかったのが残念。

世間的には、googlemapsがドラクエ風8ビットマップに変換できる、というのが受けていたようだが、ほとんど同じ8ビットマップ変換は以前にオープン・ストリート・マップ(OSM)がやっていたことで新鮮味はない、とOSMのF君がブツブツ言っていた。しかし知名度と影響力がなあ……。

ちなみにgooglemapsの「ぼうけん」(8ビットマップ変換)は、ストリートビューの人形がちゃんと勇者になっているのと、緯度0度、経度0度地点にドラゴンが居座っているのが凝っている。4月2日18時20分現在、まだ「ぼうけん」モードは有効なようなので、試したい方はお早めに。緯度0度、経度0度地点は検索窓に「0.0,0.0」と入れれば行ける。

F1031608●1日午後、逗子駅前に出て、その後鎌倉。細々と要るものや余計なものを買う。

鎌倉、大巧寺のシデコブシ。名前はなんとなく聞いたことがあるが、こんな花だったのかあ、という感じ。学名(属名:モクレン属)はマグノリア(Magnolia)。

なお、買い物内容は、

  • 根掘り。先日のノビル採りで、買ったばかりのプラ製根掘りが早速割れてしまった。どうせたまにしか使わないものなので、普通の鉄製だと錆びてボロボロにしてしまうと思ってプラ製にしたのだが、柔らかい庭土や植木鉢専用だったとみえる。今回はステンレス製。けれどやっぱり100円ショップ。
  • ぎんなん。昨秋からの売れ残り? 茨城県産。通常100円のところ、一冬越してしまったので70円までディスカウント。
  • 点取り占い。御成通りの「くろぬま」で。「くろぬま」は相変わらず昨秋の台風で半壊したまま。

●小野不由美「十二国記」シリーズが、今夏より新潮文庫から改めて刊行、しかも新作書き下ろし長編も予定されているという。

ついに!

唯一心配なのは、この新潮社による公式サイト立ち上げおよび発表が4月1日付であることだ。う、嘘じゃないよねっ!?

●明日(3日)はまたまた大嵐だそうだ。ちょうど仕事で出掛ける日にぶつかってしまった。

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