屋根裏のマチルダさん(3)-ちまちま編
●エッシー1:72マチルダの進捗状況。
基本、車体上部のディテール工作中。
●排気管はキットのパーツを一回り細く削り、プラペーパーを巻いて溶かして、アスベスト布を巻き付けた感じにした。多少オーバースケール。排気管の継ぎ目のフランジが数箇所にあるのだが、工作していない。
それにしても改めて考えると、この排気管の取り回しはいったい何なんだろう。車体後面にマフラーを付けるなら、排気管は車内を通して直接後面から出すか、あるいは現在の位置で出すなら、デッキ上かフェンダー後部左右にマフラーを載せてしまってもよさそうなものだ。
予備履帯はラックのモールドを削り取って、プラペーパーで作り直し。センターガイドに穴を開けてみたが、流石に小さすぎて(私のウデでは)綺麗には開けられなかった。
前照灯の前の虫ピン状のポール2つ……は、何の用途があって立っているものなのか判らないが、とにかく、伸ばしランナーで工作。伸ばしランナー先端をライターの炎でちょっとだけ溶かし、瞬着で丸みを付けた。ちゃんとした球にはならなかったが、「それらしく見えればいいや」的工作。強度的には金属線で作り直すべきところだが、ライト本体と予備履帯に挟まれているのでそれほど引っ掛ける怖れはないと思う。
それにしても、改めて見ると、予備履帯に邪魔されて前照灯が前照灯の用を成していない。実車写真を見て、作例では主に予備履帯の厚みがありすぎるせいなのが判ったが、笑って誤魔化すことにした。なお、現時点で予備履帯は右側のみ。左は未工作。
前照灯のハコは左右で長さが違うが、左側(長)はテーパーが目立ちすぎたので作り直した。フェンダー先端は作りたい仕様に合わせた形状改修。
車体前端部の溶接ライン&収納ボックスフタのリブは、キットでは戦闘室前面下で途切れてしまっているのと、リブの位置自体もちょっとずらしたいので作り直した。
戦闘室部分と前端部とは、先すぼまりのラインが本来は連続しているはずなのだが、キットは「車体自体が先すぼまりになっている」ということには気付いていないツクリになっている。そのため戦闘室前面で、先述のリブのラインがどうしても不連続になるが、車体そのものを削り直さない限り、ここは目をつぶるしかない。
操縦手ハッチは径が小さく隙間が目立ったので0.3mm板を巻いた。
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コメント
イギリスの排気管といえば
ブリストルの星型はなんでカウリング前縁を使ってるのかとか
バレンタインはなんで前に引っ張ってるのかとか
気になって夜も寝られません。
投稿: みやまえ | 2012年3月30日 (金) 23時49分
>みやまえさん
この他にも、例えばバラクーダの一部の型の、胴体側面に埋め込んで無理矢理下に引き伸ばした排気管とか、SE5aの操縦席後方まで長く引き伸ばしたヤツとか、RE8の、暴走族の竹ヤリみたいにおっ立てたヤツとか、あれやこれやを思い起こすに、要するにイギリス人は排気管というものをあっちに伸ばしたりこっちに伸ばしたりすることに何の抵抗もない人たちなのだ、ということが言えそうです。
しかしここに並べた飛行機の排気管は、コクピット内に排気が流れ込まないようにするという意図がはっきり判りますが、バレンタインのマフラーの向きは(位置としてはフェンダー上に綺麗に収まってますが)ちょっと謎ですね。
また改めて考えると、巡航戦車カヴェナンターのように、車体後部のエンジンからわざわざ車内に配管を巡らせて車体前部にラジエーターを持って来て大失敗させている例もあったりするので、要するに「配管というのはあちこち取り回してナンボ」というのがイギリス人の基本的考え方なのかもしれません。
ジュピターやらペガサスやらの排気管も、確かに謎です。空冷エンジンの冷却気の取り入れ口であるカウリング入口に、あんなふうに排気管を巡らせたら、冷却効率が悪くなったりしないんでしょうか。また、ジュピターでも全部が全部カウル前面排気管じゃないですよね?
投稿: かば◎ | 2012年3月31日 (土) 15時33分
日本人は寿とかでジュピターを手本にしたというけど
排気管は真似しませんでしたね・・・やっぱり謎です。
投稿: みやまえ | 2012年3月31日 (土) 23時07分