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屋根裏のマチルダさん

●22日木曜日。一日中なんとなく腹が痛い。

●以前に例えばあんなとかこんなとか、写真を探して大騒ぎ、そのうちちまちま自分で改造してやろうなどと考えていたハンガリー仕様のカルロ・ヴェローチェだが、何のこたあない、本国のBOTOND~The Bodiからあっさり改修キットが出ていたそうな。セータ☆氏が入手してレビューを書いている。いいなーいいなー。

出来もよさそうだし値段も高くないし、自分でちまちま作るよりよほどよさそうだが、残念ながら現在我が家は、値段の多寡にかかわらず模型を通販で購入できるような状況ではないので、当分はお預け。

●「バレマチコン」……スケール不問で、バレンタイン、もしくはマチルダ系列の何かを、皆それぞれで作ってわいわい楽しむ、というイベントが開かれているのをTFマンリーコさんのところで知って、急遽参加を申し込む。発起人はたーさん(サイト「レジン組合」主宰)。

F1031542実を言うとこの「バレマチコン」、スタートは今年初めで終了は4月末(たぶん)なので、もう4分の3は過ぎてしまっており、私の場合35キットが相手では絶対に間に合わないタイミング。しかも、そもそも我が家には35のバレンタインはアランしかないし、マチルダはタミヤの旧作しかない。

そこで屋根裏から掘り出してきたのが、エッシー72のマチルダ。

F1031540我が家のストックは、どういう経緯なのか知らないが、ハセガワ・ミニボックスEシリーズよりも後の一時期、愛想のない白箱にモノクロラベル糊付けで売られていたもの。

しかし「白箱」とはいっても、長年屋根裏で熟成されてきたので、ご覧のような有様。これを「白箱」と呼ぶにはちょっと憚りがあるかも。もっとも中身は無事で、車体下部の箱組みと、砲塔上下の接着だけは済ませてあった。とにかく、これなら1ヶ月でなんとかなるかもしれない、と踏んだ次第。

まだはっきりとは決めていないものの、マルタ迷彩か、レンドリースのソ連軍仕様にでも仕上げるつもり。

●23日金曜日。夕方から溝の口で仕事。生憎の雨。例によって長丁場の仕事で終わったのは8時頃。へろへろ。

梶ヶ谷の東急ストアで日本酒の三合瓶を買って実家に。夕食を食い、ちびちびと(というより、おそるおそる?)酒を飲む。実家泊。飯を食いながら母と世間話をしていると、どうも1~2階間の天井裏でたたたたたたたたたたた、と音がする。これが逗子ならタイワンリスだが、普通の地域ならやはりネズミを疑うべきところ。しかしもちろん、天井裏だけで生活が成り立つとは思えないので、どこからか出入りしているはず。どこだろう……。

翌土曜日。昼頃実家を出て、あちこち寄り道しつつ帰宅。梶ヶ谷のBookoffで入江亜季「群青学舎」全3巻、たまプラーザのB's Hobbyでプラストラクトのプラ棒(L字材)を購入。あざみ野のミスドでドーナツを食いながら、小野不由美「ゴーストハント6」を読む。

さらに逗子の100円ショップでプラスチック製の根掘りを買う(近日中のノビル掘り用)。

●フォード&GAZマニアのhideさんが、満を持して!という感じで、miniartのGAZ-AAAのレビューをUP。

もちろん、私自身GAZ系は好きで、これ自体大いに「買い!」なキットなのは確かだが(まだ買っていないが)、それでも「三度の飯よりGAZ!」というほどではない気がする(いや、例えばhideさんがGAZのために三度の飯を放棄するかどうかは知らないが)。

そこで改めて、自分自身の場合で考えた場合、何のアイテムがこのminiartのGAZ並みの解像度でキット化されれば(狂喜乱舞レベルに)嬉しいか、というのを考えてみるのだが、以下のような条件があり、これがなかなか難しい。

例えばT-34やKVなどの場合、最終的にはそれなりにバリエーションでいくつか作りたいものなので、そのいちいちがエンジンまで含めて細部までこだわってキット化されていたら面倒でしょうがない。この手のもののばあいは、ドンガラの要所を押さえてきっちり表現されていればそれでよい気がする。

というわけで、ソフトスキンであるとか、オープントップであるとかで、否応なく中身の細かさ・繊細さが、当然のこととして再現されているべきアイテムで、“それ一つに気合いを入れて作りたい”ようなアイテムであることが望ましい。

……さて何だろう。

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コメント

で、一応MMの方も上げときました。こう、ババンと紹介されちゃうとちょっと気恥ずかしいような(笑。まぁ飯は放棄しな・・・微妙かなぁ。

>何のアイテムが
私は単純にZiSもこのクオリティで行って欲しい所です。後、ロシアモノなら85mm高射砲とか。戦車は私もドンガラだけで十分な気はします。私も見えない所は基本手を抜くので。でもミニアートに近々にやって欲しいのは、伊軍のリンチェ。絶対流れで出ると思ってたのに。

投稿: hide | 2012年3月26日 (月) 21時41分

>hideさん

戦車でもTKシリーズくらい小さければ中身入りもいいかなー、なんて思ったり。RPMのTKシリーズは別売で中身も出てるんですが、これがほとんどでたらめ(笑)。

ああ、そういえばトライスターのI号戦車A型(リニューアル版)は戦闘室+エンジン全部入りでした。

……でもブロンコのCV35は中身はなくてもいいからもっと安いほうがよかった(笑)。

うーん。オープントップで気合いを入れて欲しいというと……ニムロード?

投稿: かば◎ | 2012年3月27日 (火) 01時07分

ああ、ニムロードは良いですね。そうなるとアンティも。
ブロンコのCVは禿同。私も結局最初に出たCV331個しか
買ってません。エンジンとか別売りパーツにしてくれりゃいいのに。

所でまったくの偶然ですが、今日、人生初の生ハンガリー人体験しました(*^-^)

投稿: hide | 2012年3月27日 (火) 18時10分

しかしニムロードをエンジンまで欲しいかというと、ちょっと……ああもう、出したり引っ込めたり(笑)。

私もブロンコのカルロ・ヴェローチェは3/35をひとつだけです。中国軍/ハンガリー軍に使えるヤツ。ハンガリー用パーツが(てっきり入っていると思ったのに)なかったので、

「ああ、もういいや、中国軍で作るかぁ」

なんて後ろ向きなことを思ったりもしましたが……んー。やっぱりハンガリーを一つは作りたい。

そういえば、ブロンコがだいぶ前に予告している1:16のカルロ・ベローチェ、なかなか出ませんね。さすがに豆戦車クラスだと1:16、しかもギッシリ中身入りはいい気がします。

うーん。私はいまんとこ、ハンガリー人と会って話したことはないなあ。エストニア人とかリトアニア人とかチベット人ならありますが。

投稿: かば◎ | 2012年3月27日 (火) 18時53分

そういえばありましたねぇ、1/16のCV。もう忘れられてるんじゃ…。
国民党軍は何となく心理的ハードルが在るような無いような
感じですが、汪兆銘軍の緑のTK車はちょっと食指が動きます。

>エストニア人とかリトアニア人とかチベット人
そっちの方がレア度高そうな。ちなみに勤め先に研修半分、観光半分
でやってきた人と、握手してちょっと挨拶しただけなんですけどね。

The Bodiのパーツセットは一応発注してみましたよ。

投稿: hide | 2012年3月27日 (火) 19時22分

中国陸軍のcv35は昔CRI.ELで作っているのですが、我ながら荒っぽい出来なのでもう一度作りたい気はしています。

汪兆銘軍の九四式は作りましたよ。ただし、青天白日印は付けたものの、肝心要の「中央官校」(でしたっけ?)のロゴは書かないままになっています。どうも仕上げないまま放ってしまうのはいかんな……。あれ、書体が全部判る写真ってないんでしょうか。

エストニア人は……実際にエストニアに行ったことがあるので。

リトアニア人は……まだ子どもが小さい頃、ディズニーランドでメシを食っているとき隣に座っていた外国人御一行がウチの娘の写真を撮ってきゃーきゃー騒いでおり、お互い全然通じない言葉でなんとか聞き出したらリトアニア人でした。薄い接触だなあ(笑)。

チベット人は……こちらはとある在日チベット人で1年半ほど仕事でお付き合いがあり、その関係でチベットから来日した活仏にもお会いしました。自分が仏教徒かどうかもよく判らない私ですが、思わず密教に帰依しそうになりました(笑)。

投稿: かば◎ | 2012年3月27日 (火) 21時46分

私の場合、キットの解像度が高くても「腕が追いつかない」ので、あんまり組立のハードルが上がるのは歓迎しないですねえ(笑)。
そもそも、パーツが入っていても、自分で「扱えない」、「付けられない」と判断すれば、平然と無視(省略)しちゃいますから…。
見えない部分は、(パーツが入っていても)最初から作らないので、できればインテリアは別売にして、その分値段を下げて欲しいクチ。
トライスターは、38tも、最初はインテリア別売で、個人的にはその方がよかったです。
ソフトスキンも、裏返しては見ないことを前提に作ってます(笑)。

そういう意味で、オープントップや火砲でも、やたら細部に凝ったものは敬遠したくなります。
むしろ、解像度と組み立てやすさのバランスのとれたキットが好みで、これまでに作ったものの中で例を挙げると、ドラの88あたりですね。
ブロンコのアーチャーなんかは(未組立ですが、)「細かすぎる」印象。
今の流れからすると、黙っていてもそれなりの解像度のものが出てくると思うので、むしろ、あんまり細かくしないでよ~というのが実感かな(笑)。

バルト三国って、あんなに小さいのに、それぞれ言語が別らしいですね。昔、杉原千畝、今、把瑠都…。

投稿: TFマンリーコ | 2012年3月27日 (火) 22時32分

→かば◎さん

中央軍校ですね。一応ココの写真だと何となくは判りますけど。
(頭四文字省略)://www.horae.dti.ne.jp/~fuwe1a/newpage69.html

ディズニーランドでリトアニア人に会う確率ってかなり低いと思います(笑)。

→TFマンリーコさん

細分割万歳主義者と思われそうですが、私も「細かいパーツテンコ盛りでプロポーションが狂ってる」キットと「細部省略は多いけどプロポーションは正確無比」なキットだったら、迷わず後者を選びますよ(よってその存在を無視してるド○ゴ○のキットは結構あります)。

懐に余裕があれば、両方買ってニコイチしますけど(^-^;。

投稿: hide | 2012年3月28日 (水) 18時07分

>TFマンリーコさん

私も、繰り返しになりますが、戦車のようにがっちり密閉されているものに関しては、「中身は別売にして値段を下げて」派です。とても好きな車輌なら、純正の安価な別売パーツがあれば1つは買うかなーという感じ。ガレージメーカーのレジンパーツはまず買わないなあ……。

内部があると、当然ながらそこはきちんと塗ってから車体を組み上げることになりますし、また内部パーツ自体も入り組んでいるので一気に組んで塗るというわけには行かず、一気に塗装と組み立ての手順が複雑化しますしね。

ただ、外見に関しては(基本的には)再現度は高いのが好きです。
しかし、それは決して「部品が細かく分かれていればいい」ではなく、意味無く細かく組みづらいのは私も嫌いです。

例えばドラゴンのIV号戦車D型とIV号戦車F型(あるいはそれ以降)を比べると顕著なのですが、ドラゴンのD型はやたらこだわってこちゃごちゃした構成。一方でF型はスマートキットのお手本みたいな感じで、ストレートにパチパチ気持ちよく部品がはまり、しかも組み上がった感じはおそらくこっちのほうが上(D型は途中で面倒になって放置中なのではっきりは言えませんが)。

やはりそのへんは、キット設計陣の「腕の見せ所」というところもあると思います。

>hideさん

この写真はすでに落としてありました。で、このピンボケのほうには写っている「校」の字が問題です。

この九四式については、PANZER 92/2号で見たのが最初で、それにはこの「中央軍」まで写っている同じ写真(ただし軍の字がもっと左まで出ている)が出ていますが、その時から「校」の字の詳細が悩みのタネです。ボンヤリ写真も参考に、「中央軍」と合わせてデザインしてみるしかないかもしれませんね。

投稿: かば◎ | 2012年3月29日 (木) 20時37分

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