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鉄の処女

F1031297●RPMのルノーTSF(FTの無線車)の箱型上部構造物のリベットを植え替えてみた。

使用したのはMasterClubのもの。車体とのバランスを考えて大き過ぎず小さ過ぎずということで、0.5mmの尖頭ボルトを使用した。ただし実車で使われているのは本当は六角ではなく、平行に2辺だけ切り落とされたタイプ(これは車体も同様らしい)。もっともこの大きさになると、私にはメガネをかけても形状確認は困難。

F1031299 左はキットの車体と、もともとのキットのTSF装甲板のリベットのモールド(下左)と、植え直したもの(下右)、3者の大きさ比較。車体のリベットはちょっとおとなしすぎる。

以前にも触れたが、MasterClub製のリベットシリーズは全て脚付きで、植えたい場所にドリルで穴を開けて植えていく方式。メリットは強固に付くこと、表面が綺麗に仕上がることなどだが、反面、ボルト頭だけのものに比べると工作が一手間増える。また、接着の際の位置の微調整が利かない。

●TSFのキットの新しい上部構造物のパーツは、なぜか押し出しピン跡が全部部品の表にあるというオバカな特徴も持っているので、頑張ってリベットとピン跡を削り落とし、その後0.4mmドリルで穴開け。キットのリベット列はおおよそ正しいが、一部、数か多くなってしまっている列もある。

MasterClubのリベットの足は、ちょっとテーパーがかかった形になっている。0.5mmサイズに0.4mmの穴はちょうどよかったようで、同じMasterClubの別売可動履帯用ピン同様、最後にきゅっと押し込むと、接着剤無しで綺麗に固定できる。

F1031294極小のリベットの工作だと、飛ばし放題落とし放題、カーペットモンスターに食われっぱなしという事態に陥りそうだが、意外なことに(ピンセットでつまみやすい形状だからか)ほとんど落とすことはなかった。袋から出す時に少し散らしてしまったのと、最初穴がきつ過ぎて、押し込む際に2つほど頭を折り飛ばしてしまった程度。

なんとか基本部分の四周の装甲板を終わらせて組んでみたのが右写真。ハッチ開けは考えていないので足は挿しっぱなしのため、まるで「鉄の処女(アイアン・メイデン)」みたいな有様になってしまった。

それにしても、「上に乗っかる部分だけだから」と甘く見て始めたが、160本入りの一袋が最終的には足りなくなりそうという、結構な使用量になってしまった。マイッタ。

●はったい粉を久しぶりに食べる。はったい粉に対してどれくらい砂糖を混ぜるのかもまったく忘れていて、手探り状態。昔はただ「香ばしい味」とだけ思っていたが、久しぶりに食べたら、「ケロッグのオールブランの味」に近かった。ただ練って食べるのでなく、クッキーなどに混ぜ込んでもよさそうだ。

●釈然としないこと。

「禁煙人」なのでガムは必需品に近く、ポットで買ってきて机に置いてある。ポットの場合、ガムを包んで捨てる小さな紙束が同梱されているのだが、どのガムも決まって、この紙の数がガムよりも少ない。世間の人は、タブレットのガムを一度に数個一緒に食うのがデフォですか?

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コメント

>結構な使用量に
以前ざっと試算した所では、タミヤンのカロやん一台を、見える範囲で全部尖頭ボルトに植え替えて4~500個といった所ですね。

投稿: hide | 2012年2月15日 (水) 22時20分

「リベット植え」は、モデラーの永遠の課題かも知れませんね。
昔のタミヤ・リーorスチュアートから削ぎ取ってきて移植していた時代から、原理的にはあまり変わっていないような…。
ヒートペンのアタッチメントも試してみましたが、普通のプラ板が使えない(ランナーとは材質が違うらしい…)のと、レジンには付かないので今一つ。
今でもビンディングツールを使うことが多いですが、厳密には尖頭だとNGですよね。

穴を開けて埋めるのは、昔、オンザマークのものがありました。
KVのフェンダーステイで結構な数を付けましたが、
十数年前で、まだ目がよかった頃でも、かなり手こずった記憶があります。
マスターボックス、接着剤を使わなくて済むのは魅力ですね!

投稿: TFマンリーコ | 2012年2月15日 (水) 23時13分

リベットは長ーい鉛筆状のを刺して接着して切る削るという方法をやってますが、あまり経験は無いです・・
ガムは、私は幼い頃から買ったら全部口に入れますです!・・・顎が痛くなるけど鼻水も止まる・・・捨てるときはティッシュ・・・

投稿: みやまえ | 2012年2月15日 (水) 23時57分

>hideさん

>>タミヤンのカロやん一台を、見える範囲で全部尖頭ボルトに植え替えて4~500個

いやですそんなの(笑)。もう頭が丸かろうが四角かろうが、「そこそこ不自然でない大きさのリベットがそこにある」という事実だけで私は妥協します。いやそれ以前に、M13/40(いや、M14/41か)を作るなら、たぶんタミヤよりイタレリで作りますけども。イタレリのリベットはマシなのかどうか知りませんが。

あー。L6も、ン10年前のカルロ・アルマートくらいの出来で出てくれればよかったのになー(←こんなことを望まれるメーカーも珍しい)。

>TFマンリーコさん

リベット取り用のM3リーの車体上部、まだ我が家では現役です。小リベット取り用のSd.Kfz.251は丸裸になっちゃいましたけれど。スチロール樹脂+スチロール樹脂の場合は、はぎとり接着だと位置の微調整ができるのがいいですね。

今回のTSFの場合、やはり穴あけの時に多少どうしても位置がずれてしまい、まっすぐや等間隔であるべきなのにずれてしまった箇所が多々あります。まあ、あんまりひどいときは穴を埋めて開け直しましたけれど。

オンザマークのものって、インジェクションで縦割り分割で、ランナーからびっしりエノキダケみたいなのが生えてるヤツじゃありませんでしたっけ。

>みやまえさん

長いエンピツ状のを挿して削る……? 伸ばしランナーですか?

それにしてもガムを一度に全部って……例えば10個入りなら10個全部?

投稿: かば◎ | 2012年2月16日 (木) 00時19分

>エノキダケみたいなのが生えてるヤツ

そのとおり、まさにエノキダケ(笑)。
しかもKVのフェンダーステイの場合、エッチングの帯に穴を開けて付けるので、とんでもなく大変でした…。

投稿: TFマンリーコ | 2012年2月16日 (木) 22時10分

伸ばしランナーでなんとなく削るのでやっつけ仕事です・・・
ガム全部に一度は、100円で買えるクラスですね。
アメリカ産のドラムの中に巻いてるのは食いでがあってよかったですが、あまり売ってるのを見かけません・・

投稿: みやまえ | 2012年2月17日 (金) 01時08分

そう!ガム!の紙!少ないですよね!
「呑んじゃう人」を想定しているのか?
「ポイ捨て」を奨励しているのか?

投稿: K女史 | 2012年2月17日 (金) 21時32分

ロッテのボトルガム、キシリトールナントカには一回に二個ずつ5分だか15分だか噛んでください的な事が書いてあったんだケド。

投稿: はほ/~ | 2012年2月17日 (金) 22時17分

>TFマンリーコさん

ああ、それで思い出しました。私も、確かフランス戦車の尾橇(オチキス用?)のエッチングに付いてきていて、その面倒くささに怖れをなして使わずにいるのでした。っていうか、トラペとかブロンコのとかは、インジェクションのパーツで充分ですわな。

>みやまえさん

100円級のにしたって、ちょっと大胆すぎる食い方です(笑)。
ひも状巻きガムは、噂には聞いていますが、実物を食ったことはないなあ。

>Kさん、はほちん

なんと、あれは2個分なのか。そりゃ足りなくなるわけだ。
しかしそれならなんで最初から2倍の大きさでタブレットにしないのか。

投稿: かば◎ | 2012年2月18日 (土) 00時16分

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