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2012年2月

たんかん(2個目)

●実家から貰ってきたたんかん、最初に食べた1個は美味かったが、2個目、3個目は普通の温州みかんのような味で少しがっかり。「今年は不作」を実感。なお、ここで言う「温州みかんのような味」は温州みかんを馬鹿にしているわけではなく、元々求める味が違うのだ。

ちなみに温州みかんに関していうと、何年か前、和歌山県の有田の集果場近くで買った一袋100円のみかんが抜群に美味かった。

F1031411 F1031409●金曜日。夕方近くになってふらふらと逗子マリーナ~材木座方面に散歩。

図書館で見た郷土史本に、逗子マリーナ奥にある海前寺横の断崖に2箇所の横穴式砲台跡があると書いてあり、そんなものは見た覚えがないけれどどうだったっけ、と改めて確認に行ったもの。果たして見つけられなかった。埋め戻されたのか、それとも見る場所がそもそも違っていたのかは不明。

というわけで、右写真はその砲台跡とは何の関係もなく、ついでに久々に行った「住吉城址」(の一部)とされる住吉神社脇の怪しい横穴。中世以来の砦の交通用な感じもするが、単に近代に尾根向こうの畑に行くために掘られたとの話もあり。以前もぐったときは、向こう側が塞がれていた(もちろん現在も塞がれていそうだ)。流石に1人でこの穴にもぐり込む度胸はなく、今回はもぐらず(せめてペンライトくらいはないと危なそうだ)。

F1031414●釈然としないこと。

震災以後、逗子市内でも、海辺に近いあたりでは右のような地図(津波避難情報板)が掲示されている(写真は飯島公園脇)。避難に役立つ標高データのほか、海岸近くはどの地点で何十cmの浸水、という予測に基づいて色分けされているのだが、その「何十cmの浸水」の前提になるはずの、「どれくらいの規模の地震」とか「どちらの方角から何mの津波の場合」とかいった情報が判らない。

しばらく看板の前に立って探してみたのだが、どこに書いてあるやら(あるいは書いていないのやら)見つけることができなかった。津波予測ってそんなもんなんですか?

F1031395●材木座海岸のカラス。

●本屋で立ち読みした「モデルアート」誌に、最近出た中国製の1:700の清国北洋水師戦艦「定遠」の製作記事が出ていた。

この模型は中国の「青島ナントカカントカ模型公司」とかいう(たぶん新興の)模型メーカー製のものなのだが、記事のメーカー名のところには、「アオシマ」製と書かれていた。模型でアオシマといえば普通、静岡の青島文化教材社のことだし、そのアオシマも1:700のウォーターライン艦船模型を出しているのだからますます気を使うべきところで、模型誌としてはずいぶん恥掻きなミスだ。

●土曜日、逗子駅近くの印刷屋に新しく刷った名刺を受け取りにいったついでに、新逗子駅下のドトールで読書。有川浩の「シアター!」。ドトールで半分くらい読み、(返却期限が来ていたので)帰宅後にそのまま一気に読了。

どうも有川浩らしいベタベタなラブストーリーにならずにあっさり終わったな、と思ったのだが、その後調べてみるともう続編が出ているらしい。やっぱりベタベタ化の方向か?

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検査

●21日。先月予約の大腸の内視鏡検査であり、数日前から食餌制限。ただし量だのカロリーだのではなく、「消化の悪いもの、繊維質のもの、種のある果物は食うな」というもの。ちなみに種のある果物の例として上げられているのは、

スイカ・ブドウ・キュウイなど

キュウイってなんですか。本名キュウバッカの略ですか(キュウカンバーなら判る)。もっとも、うちのかみさんも「キ・ウ・イ」と3音節で発音する。

スイカの種は……まあ、食う奴ぁ食うんだろう。

●さて、当日、検査は午後3時からだが、下準備として、朝7時から「腸管洗浄剤」なるもの――要するに下剤ドリンクなのだが、それを飲むよう、あらかじめ渡されている。

分厚いキャップ付きビニール袋に粉末が入っていて、それに2リットルの水を入れて溶く。で、その2リットルを1時間1リットルの見当で飲みつくせ、というのである。何の荒行ですかこれは。しかも問題はその薬の名前で、袋に

ムーベン

と大書してある。だいたい薬の名前はダジャレ系が多いのは相場だが、ムーベンなんていうナマな名前の薬を2リットルも飲み続けさせられる身になってみろ、名前付けた奴出て来い!と私は言いたい。味自体は甘みの少ないスポーツドリンクのような感じで、本来そう飲みづらくはないはずだが、名前のおかげですっかり帳消し。げっそりしながらくぴくぴ飲む。

できればR2D2とか、MS-06Rとか、Sd.Ah.51とか、意味不明の没個性な名前にしておいてほしかった。

●ちなみに事前に渡されたメモによれば、これを飲み始めて1時間後くらいからトイレにこもることになるらしい(もちろんその合間に、残り1リットルを飲み続けるのだ)。

が、私は一向にその兆しもなく、2時間ほど経っても単にくぴくぴ飲んでいるだけ。いかん。このままでは腹がムーベンでたぽんたぽんになるだけだ。

結局、もうそろそろなくなるという頃から、やっと始まる。途中、病院から確認の電話があって現状報告したが、なくなったら水でもお茶でもガンガン飲めという。やはり荒行だ。場合によっては検査前に浣腸だと脅されたが、なんとか回避できた。

●検査本番。例によって何だかんだと注射され、何となくモーローとしつつ腹の中を探られる。

看護師のおばちゃんやらお姉ちゃんやらもいるところで下から管を突っ込まれているのは人間の尊厳的にどうなのよというのはあるが、肉体的負担という点では胃カメラよりは楽だ。もっとも先日の胃カメラの際には、安定剤のせいか入れる前に眠りこけてしまい何も覚えていないので、今回だけ取れば胃カメラに軍配が上がる。

……って、そう何度もあっちこっちに管突っ込まれてたまるかぃ。

●終了後ベッドでうとうと。目覚めてから医師のレクチャーを受ける。先日の胃の内視鏡検査で「逆流性食道炎」と診断された話は書いたが、今度はそれに「潰瘍性大腸炎」という病名が付け加わり、さらに薬が1種類増える。

「腹減ったんですが、この後は普通に食べていいんですか」

「大丈夫ですが、まあ、今日のところはカレーとかはやめたほうがいいでしょうねえ」

というようなマヌケな会話を交わす。

先日の胃カメラ検査時に引き続き、内視鏡で覗いた腸内の組写真を貰ったのだが、これはアルバムにでも貼れということだろうか?

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たんかん

F1031383 ●実家で、田舎から送ってきたという「たんかん」を分けてもらった。

たんかんは温州みかんよりも大きめでもっと丸く、皮は薄いくせに身に張り付いてむきづらいが、すこぶる甘くて美味。

今年は非常に不作で味もよくないという注釈付きで貰って来たのだが、それでも昨日食べたひとつは美味かった。

昔は東京近辺では見掛けたことがない品種だが、最近は少しずつ出回り始めたらしく、今日(19日)、鎌倉の小さな食料品屋の店先にもあった。

●流石にそろそろ梅もちらほらくらいは咲き始めているのではないかと思って鎌倉の町にさまよい出て見たのだが、大方はまだのようだ。寶戒寺の入口を覗いて見たが、まるっきりな感じ。

前回の追記。散歩のついでについ追加調査してしまった。

「海軍用…」の石柱は、確認してみたところやはり「海軍用地」だった(名越)。

F1031339 F1031367

「横須賀市」「水道部」は同一形式の石柱の表裏。頂部に「Yokosuka」のYが刻印されている。Yの向きからすれば「横須賀市」が表なのだが、道路側には「水道部」を向けていることのほうが多い(名越)。4枚目は鎌倉水道路にあった別の個体で、同形式だが妙に新しい。深めに埋まっているので、裏面が「水道部」のままか「水道局」に変わっているかは確かめられなかった。

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「主役」の海軍標石のディテールをみてみる(鎌倉水道路)。「波に海」の海軍マークが刻印されているのは1面のみで、あとは頂部も含め無印。小石を混ぜ込んだ鉄筋(?)コンクリートだが、海軍マークをシャープに入れるため、上部だけは表面を肌理の細かいコンクリートでコーティングしているように見える。その上部のみ面取りされており、下部とはわずかに段がある。さあ、これで将来自作する羽目になった時に備えてディテール・チェックはバッチリだ(←ばか)。

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頭まで埋まってしまったり、民家の塀にめり込んでいたり、あまり扱いがいいとは言えない海軍標石だが、さすがに下の写真のケースは、家を建てる際に撤去したほうがよかったんじゃないだろうか、と思った。つまづきそうだ。

F1031365

●釈然としないこと。小町通の煎餅屋「鎌倉壱番屋」では、ぬれ煎餅(べっちゃりせん)が、個包装の1枚売りで50円、5枚入りの大袋で300円……。なぜ?

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「すいどうみち」と海軍標石

●先日、12日の散歩の際に、名越隧道から長勝寺までゆるゆる降りていく途中、道の脇に「海」と書かれた柱石があるのに気付いた。

どう見ても小石を混ぜ込んだコンクリ製なので、歴史的にどうこうというものではないだろうと、その時はスルーしてしまった。帰ってから気になって検索して、こんなページに行き当たった。まさか海軍の標識だったとは。

F1031345 要するに、その昔海軍が軍港・横須賀の水需要を賄うために神奈川県北部からはるばる横須賀の浄水場まで水道を引いており、それが鎌倉および逗子をずどーんと横切っているのだそうな。前々回、名越の水道トンネルのところで少し触れたが、名越の水道トンネルもその一部。また平地では、(今のようにトンネルボーリングマシンがあるわけでもなく、地表から開削して水道管を埋めるので)水道管を通すために海軍が買い上げた土地であるのを示すために、点々と標石を立てていたわけである。

実は、逗子-東逗子間にも、鎌倉の材木座にも「水道路(すいどうみち)」と呼ばれる道がある。今まで、ただ漠然と道の下に水道管でも埋まっているんだろうと思っていただけだが、そのどちらもこれの一部だったわけだ。

●横須賀の水道の中で「半原系」と呼ばれるこの水道は、愛甲郡愛川町半原(はんばら)の中津川から横須賀の逸見(へみ)浄水場まではるばる53kmも引かれているとか、しかも途中は野を越え山越えしているにも係わらず、起点と終点の70mの高低差を利用した自然流下のみで通水させているとか、いろいろと「こりゃスゲー」という話はあるが、そのへんはこのあたりを見てもらうほうが早い。

なお、鎌倉の鶴岡八幡宮裏、巨福呂坂にも名越によく似た「横須賀市水道局」管轄の送水管路トンネルがあるのだが、これは「半原系」水道でなく、終戦直後に完成した、海老名市から引いている「有馬系」水道のものらしい。

●そんなわけで、改めて水道の道筋上を歩いてみると、ずいぶん沢山の柱石がある。例として、名越隧道~長勝寺間で私が見つけたものを並べると(一部海軍標識以外も混じる)、

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ほとんど頭まで埋まっているものもあるので、積極的に残しておこうというものでもないらしい。すでに撤去されたり、完全に埋没してしまっているものもありそうだ。実際、この区間ではほぼ名越隧道寄りに集中している。

後ろから3つ目の標識はそれまでの「重ね山印に海」ではなく「海軍用…(おそらく海軍用地)」と彫られていて、しかもコンクリでなく花崗岩。何かしら標識としての意味に違いがあるのかどうかはよくわからない。

残り2つの「横須賀市水道部」は、戦後横須賀市に移管されてから立てたものかもしれないが、よくわからない。現在の「上下水道局」が「水道部」だった時代がわかれば絞り込めそう。

●名越隧道~長勝寺間は、名越隧道が水道着工の30年近く前、明治16年に開通していることから判るように、水道以前からの街道筋なので純粋な「水道路」ではない。それでもこうした標識が立っているということは、現在の道幅になる以前に、街道に沿って水道を埋める敷地を別途海軍が手当したということかもしれない。

一方、長勝寺から材木座町内を横切り、海岸橋付近に至る道は実際に「水道路」と呼ばれる真っ直ぐな道で、ところどころ、脇に旧道が現れることがあるので、こちらは水道管を通した上を後から道路にしたものであるらしい。この区間もそれなりに標石が残っているが、写真はいくつかだけ(実は見つけた分は全部撮ったのだが)。

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写真は長勝寺~水道路交差点間のもので、左から

  • 水道路沿いの民家庭先に無造作に置かれている、艦砲の砲弾にしか見えない物体。謎過ぎ。
  • 旧道との分かれ道、馬頭観音の古い石碑と隣り合っている海軍標石。(2月19日追記。改めてよく見たら、右の石碑は道しるべで、しかも大正3年のもので、海軍標石とほぼ同時期のものだった。げしょ。)
  • 通学路横断歩道脇の海軍標石。
  • 「水道路」交差点

●一方、逗子駅前ロータリーから東逗子方面に伸びる道も「水道路」と呼ばれている。この道を中心に、逗子側にも結構標石が残っている。

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  • これは水道路ではなく、駅の東側、なぎさ通りと池田通りが交わる「池田通り」交差点脇にある標石。10年以上歩き慣れた道の脇にこんなものがあるとは今まで気付かなかった。
  • 逗子の水道路。おそらく水道路よりもっと古い路地との曲がり角にあったもの。
  • その名も「すいどうみち」という床屋。
  • 田越川を渡る水道管。

F1031308b 海軍標石は一部が失われているかもしれないということを差し引いても、置かれている場所にあまり規則性はなさそうで、道のどちら側にあるかも定まっていない。ある程度の間隔があるのが普通だが、右写真(逗子の水道路)のように、辻に集中して置かれている箇所もあった(黄色い丸が海軍標石)。

どうせ写真を撮って回るならば、携帯にGPSも付いている世の中なのだから、それぞれの座標も取ってくるのが後々のために意味ある行為と言えそうだが、実はすでに、地図付きで綿密な調査結果を掲載しているサイトがあった。本格的に辿りたい方はそちらを参考に。

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鉄の処女

F1031297●RPMのルノーTSF(FTの無線車)の箱型上部構造物のリベットを植え替えてみた。

使用したのはMasterClubのもの。車体とのバランスを考えて大き過ぎず小さ過ぎずということで、0.5mmの尖頭ボルトを使用した。ただし実車で使われているのは本当は六角ではなく、平行に2辺だけ切り落とされたタイプ(これは車体も同様らしい)。もっともこの大きさになると、私にはメガネをかけても形状確認は困難。

F1031299 左はキットの車体と、もともとのキットのTSF装甲板のリベットのモールド(下左)と、植え直したもの(下右)、3者の大きさ比較。車体のリベットはちょっとおとなしすぎる。

以前にも触れたが、MasterClub製のリベットシリーズは全て脚付きで、植えたい場所にドリルで穴を開けて植えていく方式。メリットは強固に付くこと、表面が綺麗に仕上がることなどだが、反面、ボルト頭だけのものに比べると工作が一手間増える。また、接着の際の位置の微調整が利かない。

●TSFのキットの新しい上部構造物のパーツは、なぜか押し出しピン跡が全部部品の表にあるというオバカな特徴も持っているので、頑張ってリベットとピン跡を削り落とし、その後0.4mmドリルで穴開け。キットのリベット列はおおよそ正しいが、一部、数か多くなってしまっている列もある。

MasterClubのリベットの足は、ちょっとテーパーがかかった形になっている。0.5mmサイズに0.4mmの穴はちょうどよかったようで、同じMasterClubの別売可動履帯用ピン同様、最後にきゅっと押し込むと、接着剤無しで綺麗に固定できる。

F1031294極小のリベットの工作だと、飛ばし放題落とし放題、カーペットモンスターに食われっぱなしという事態に陥りそうだが、意外なことに(ピンセットでつまみやすい形状だからか)ほとんど落とすことはなかった。袋から出す時に少し散らしてしまったのと、最初穴がきつ過ぎて、押し込む際に2つほど頭を折り飛ばしてしまった程度。

なんとか基本部分の四周の装甲板を終わらせて組んでみたのが右写真。ハッチ開けは考えていないので足は挿しっぱなしのため、まるで「鉄の処女(アイアン・メイデン)」みたいな有様になってしまった。

それにしても、「上に乗っかる部分だけだから」と甘く見て始めたが、160本入りの一袋が最終的には足りなくなりそうという、結構な使用量になってしまった。マイッタ。

●はったい粉を久しぶりに食べる。はったい粉に対してどれくらい砂糖を混ぜるのかもまったく忘れていて、手探り状態。昔はただ「香ばしい味」とだけ思っていたが、久しぶりに食べたら、「ケロッグのオールブランの味」に近かった。ただ練って食べるのでなく、クッキーなどに混ぜ込んでもよさそうだ。

●釈然としないこと。

「禁煙人」なのでガムは必需品に近く、ポットで買ってきて机に置いてある。ポットの場合、ガムを包んで捨てる小さな紙束が同梱されているのだが、どのガムも決まって、この紙の数がガムよりも少ない。世間の人は、タブレットのガムを一度に数個一緒に食うのがデフォですか?

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はったい粉

●雑多な写真(2月12日)。

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上段左から。

  • 名越隧道。心霊スポットで有名な「小坪のトンネル」群のひとつだが、明治16年に竣工した浦賀道で初めてのトンネルで、土木学会による「日本の近代土木遺産」にも選ばれている。高さ制限の注意書きの下に扁額があるのではないかと思う。そうだとしたら、ひどく無粋な話である。
  • 名越隧道のすぐ脇にある水道トンネル。こちらも結構古めかしい。調べると、海軍の横須賀鎮守府での需要もあり、明治末から大正にかけて、宮ヶ瀬ダム近くの水源からはるばる神奈川県を縦断して引いた水道の幹線路の一部であるらしい。
  • 横須賀線(名越踏切)
  • お地蔵さんの収容所(大町)
  • むしろそれ自身が危ないガードレール(大町)
  • リンボー寺(大町、教恩寺)
  • 紅地青天白日旗を思わせる絵葉書(大町)
  • ひどく投げやりな案内(若宮大通り)
  • 泥縄な感じがする標識(鎌倉駅前)。隣の電信柱には6.1mとあって、とても約1mの高低差があるとは思えないのだが、どうやって導き出した数値なのだろうか。

●ガード下に近い、若宮大通りに面した市場で、はったい粉(麦こがし)を見付けた。どこぞのメーカー品というわけではなく、生産者からの直買いらしく、普通のビニール袋の口を閉じて、220円の値札が貼ってあるだけ。

はったい粉といえば、ごくごく小さい頃、確か祖母が時々食わせてくれたような覚えがある。基本、ベタベタものは好きではないのだが、はったい粉は味が香ばしく嫌いじゃなかったように思う。

しかし懐かしくはあっても、一人で一袋は、食い尽くさないうちに飽きる気がする。それで一度は諦めたものの、かみさんにメールをして訊ねたところ、「食べたことはないがたぶん嫌いではない」という返事だったので結局買って帰る(まだ食べていない)。

●先日メロンパンを買って食べた店の前を通ったら、10日だか11日だかオープンの張り紙があった。……先日買い食いしたのは確か8日だったのだけれど。え? なんで?

●ふきのとうを探して探し当てられなかった話を前々回に書いたが、庭先にフキが生えるという近所の知人にかみさんを介して訊ねたところ、「今年は寒いからまだ出てないよ」とのことであった。なんだー。

F1031273F1031269●FT-17工作の続き。

車体ハッチの厚みが目立つので、裏からゴリゴリ削って半分ほどの厚みにする。説明書の文字が見えるくらいに、といっても、そもそも何だか半透明なプラ色なので、元の厚みでもそこそこ透けている。

考えてみれば、この間からパーツをさらって薄くする作業ばかりしているような。

考えてみれば、このハッチは閉める場合は全体を薄くする必要はなく、フチだけそれらしく薄ければいいので、この薄くしたハッチは開けて見せる車体用とし、閉める車体用にはもっと簡単な工作法を模索することにする。

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「おい、大丈夫か?」

●Büssing NAG 500シリーズに続いて、IBGでは4500シリーズもニュルンベルクで会場発表していたが、PMMSでその箱絵がもう掲載されている。

それはこんな感じなのだけれど、4500Aはボンネットの傾きをずいぶん強調しているなあなんてことよりも気になるのは、4500Sの箱絵の左側の3人で、これはどう見ても

車酔いして気持ち悪くなってしまったヤッケの戦友を介抱する、コート姿の兵士2人

という図だ。

特に、顔を覗き込む体(てい)の左のヤツは、「もう、吐いちゃったほうが楽になるから、な?」とか何とか言っていそう。雪道だし、横滑りしたり、大変だったんだろうなー。

●もうひとつ箱絵(というより作例?)ネタ。渡部陽一さん、カメラマンからゲリラに転職

●つまみ食いモデリングのあれこれ。……前回とすでに顔ぶれが一部違う。

その1。前回書いた、タミヤ35のシトロエン35の工作。

F1031230 左がキットのままのタイヤで、右の削り中のものは未接着。あとほんの少し削るかもしれない。目安としてはもともとあった、トレッドの波状のモールド部分をそのまま削り飛ばすくらいの感じとした。

もちろん、本来ならきちんとタイヤの厚みの寸法を心得た上で削るべきだが、これがよく判らない。ただ、トヨタの名車館にあるスペックによれば、タイヤは「150-2.00」であるそうな。カー・エンスーではないので何のことやらさっぱり。ただし、とりあえず最初の数字は通常、幅を示すものだそうで、これがメートル法の幅だとすれば、15cm/35は、約4.3mm幅ということになり、写真の工作の結果とほぼ同じくらいになる。

F1031227 また、車体後部のスペアタイヤケースに関しては、これまた工作終了していないが、こんな感じ。この後、削り飛ばしてしまった外周のリブを、プラペーパーの細切りを一巡りさせて再生する。

とにかくタミヤのシトロエン11CVは、昨今の緻密な模型の流行の中でみると、一瞬ぽかんとしてしまうほど簡素な模型で、もちろん正確さ、モールドのシャープさなどで格段の差はあるが、模型としてのツクリでは、大昔のミリタリーミニチュア創成期のキューベルワーゲンあたりに近いものがある。

もっともそれで悪いということはなく、一作入魂的に作り込みたい人向けには、サードパーティからエンジンから何から出てくれればそれでいいと思う。例えばブロンコのカルロ・ベローチェは戦闘室からエンジンルームまでギッシリ詰まってスゴイとは思うが、その分高価でもあるし、せっかくあちこちで使って面白い仕様があっても、数作る気にはなかなかなれない。

とはいえ、現状ではその組み込みに苦労しそうなので、ボンネットや各部ドアは別部品にして開閉しやすくしておいて欲しかった気はする。

その2。年初、「今年はリベットが面倒で放置してあるキットを重点的に」と(思いつきで)書いたが、その中のひとつがRPMのルノーFT。リベットがないつんつるてんの丸砲塔、反対にリベットがゴツ過ぎる角砲塔やTSFなど、どれかはそのうち何とかしたいところ。

と思ってごそごそいじっている時に、TFマンリーコさんが、なかなか素敵な丸砲塔型の第二次大戦仕様の作例を引っ張り出してきて、ブログで見せてくれた。善き哉。

F1031234 一方で我が家の現状と言えばまだこんなもの。悪い冗談のようなパステルグリーンの成型色は、袋入りジャンク品で買ったTSFのもの。RPMあたりは、たまにこういう冗談のようなモールド色の時があるが、脱力感に見舞われるだけでなく、実際に工作の際にモールドが激しく見づらいのが困りもの。

グレーの車体の中に納まっているラックは、旧NKCの傑作レジンキットのFTに付属していた、オチキス機銃用弾薬ラック。NKCのキットは武装に合わせ弾薬ラックも3種類付いていたので、2種は余る。寸法的にも、RPMのキットにピタリと入る。グレーの車体の横に転がっているのは、形状的に不十分ながら、自作してレジンで複製した木製誘導輪。少なくともTSFはこれを使うつもり。丸砲塔のほうはポーランド・1939年戦役仕様にするか迷い中(その場合、また新たにポーランド製誘導輪を作る必要がある)。

非常に頑張っているキットなのだが、部品の合わせの段がきちんと調整されていなかったり、薄くあるべきところが厚かったり、組み立ては何かと面倒。そんなわけで、4つ作るべき足回りは、まだ写真の1つだけ(しかも未完)。

F1031243 ところで、TSFをいじっていて驚いたのは、転輪フレームのパーツの枝に、新たにルノーとCWS(ポーランドでのFTライセンス生産メーカー)のエンブレムのパーツが彫られていること。今頃気付いた。少々オーバースケールなのだが、意気に感じてそのうちどこかに使ってやるつもり。

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梅一輪

F1031220●最近何度か「宝戒寺の枝垂れ梅」と言っていたのは、鎌倉の季節の情報を載せている某ブログで、すでに咲いている写真が出ていたため。

そんなわけで、8日水曜午後、今度こそと出掛ける。バスを大町四つ角で降り、八雲神社やぼたもち寺の前を歩いて宝戒寺へ。しかし拝観料を払って入ってみると、まだ境内は寒々として、境内の真ん中の一番立派な枝垂れ梅はもちろん、他の梅の木もまだ、どれも蕾が膨らみ始めた程度。

それでも折角来たので境内を一巡りする。拝観料を払う“番小屋”のおばちゃんに聞くと、今年は例年よりも下手をすると1ヶ月近く梅が遅い由。おそらく見頃は今月下旬になってからではないかという。

F1031217 おばちゃんに教えてもらって、ようやく咲き始めの2輪ほどを見ることができた。それにしても、先のサイトも適当なもので、昔の写真なら昔の写真と書いておいて欲しいものだ。もっとも、見頃の梅もいいけれど、こうして1、2輪だけ咲いている梅も、なかなか有り難味があってよい。

F1031216 ●若宮大通りを歩く。酒まんじゅうを買い食い。よもぎつぶ餡。ふかしながら売っているので熱々。中の餡はだいぶべったり甘いが、周りの生地のよもぎがだいぶ強いのと、そもそも量があまりないので、これくらいならOK。先日、冷たい団子を食べて以来なんとなくモヤモヤしていたが、これでようやくスッキリした。

近くの古い酒屋で、日本酒の「しぼりたて」の限定入荷が売られていて、先日見掛けてからちょっと気になっていたのだが、結局三合瓶を1本買う(最後の1本)。週末にでも実家に持って行って飲むつもり。

●小町通に折れる。また新しい店で「鎌倉メロンパン」というのを売っていたので(何でも『鎌倉』と付ければ名物っぽく見えるという安直さはどうかとは思うが)また買い食い。

F1031215 「お持ち帰りですか、すぐ召し上がりますか」と聞くので、すぐ食べると答えたら、「では暖かいのを出してきます」と、奥から1つ持ってきてくれた。これだ!オレの求めていた対応はこれだよ!(大げさ)

食べると外側はサクサク音がするほどで、中はフワフワ。これなら某フレイムヘイズも一応満足するであろうよ。個人的にはもう少し甘みは抑え気味のほうがいいかな。

●例の洋館をまた見に行く。ようやく、なんとか載せてもよさそうな写真が撮れた。よくよく見ると、門の向かって右側に、もともと通用口があったらしい“トマソン”がある。

F1031212 F1031206

前にも書いたが、中は広いのに、門は車一台分ほどの幅。面しているのは普通の住宅地の路地なので、知らない人が歩いていて、ふと横を見てびっくり、ということもあり得るかもしれない。

F1031204 ●古物屋の店先で1冊百円で文庫本が売られており、岩波文庫の「醒酔笑」上下2冊を購入。

先日撮って載せた、ちょっと謎な喫茶店の看板だが、今回はその裏側を撮ってきた。……ジョギング(もしくは怪しい踊り)をして、疲れたらこの店でお茶を飲んで一休みしよう、というストーリーなのか?

材木座まで散歩し、日暮れの海を見てから帰宅。富士山は雲を被っていて見えず。

●9日木曜日。仕事捗らず。

突然「ふき味噌が食いたいなあ」と思い始め、思うと居たたまれなくなって、午後遅く、ふきのとうを探しに行く。

が、名越の切通しから鎌倉に降り、今度は大町の奥からハイランドに上っても見つからず。そういえばハイランド端の公園の斜面に群生していなかったっけ、と見に行ってみたが、生えていたのはフキではなくツワブキだった。

フキなんてそのあたりのどこにでも生えていそうなものだが、いざ目的があって探すとなかなかない。昨年のヤマノイモの時もそうで、こういうものはやはり、普段から生えている場所に目星を付けておかなくてはいけないものなのだ。この先採って食べたいのはイタドリだが、これは昨年群生地を見付けてあるので、時季を外さなければ大丈夫そう。

なお、フキについては帰宅後、近所の知人宅の先に生えているとの情報あり。今度貰いに行こう……。

●今週のつまみ食いモデリング。

その1。先日の模型棚を漁っていて、SDSのZIS-44救急車(ZIS-5Vのバリエーションキット)を見つけた。一緒に積まれていたアランのZIS-5に比べると、エンジンは下半分だけだし、シャーシもずいぶんあっさりした出来なのだが、徒然にいじるにはいいかもしれない、と取り出してみたら、肝心の後ろのボックスがなかった。

なんだ、こりゃジャンクだったのか、アランの溶けるタイヤの代わりに、こっちのタイヤを使うか、などと考えつつまた仕舞い込んだのだが、何日かして、ふと思い出した。荷台のボックスは組んだら箱に入らなくなってしまったので、完成品/組みかけ品棚に別に置いてあったのだった。

そんなわけで、再び取り出してZIS-44をいじる。フットペダルを作ったり、椅子の背を低めたりなど、特に大きな意味があるとは思えない工作中。それよりも、後輪のサススプリングの取り付け位置が歪んでいるのはどうしよう。

その2。それと並行して、タミヤのシトロエン11CVも少しいじる。去年の48sumiconで作り掛けた48のものもあるが、ついでに35が気になって、結局そちらがメインに。

48シトロエンはタイヤが民生乗用車らしからぬ厚みなのが目立ち、昨年それをスライスして薄くする工作をしたが、35も、48ほどではないにしろまだ厚い感じ。このくらいは目をつぶろうか、などと思ったが、他に大きくいじるところもなさそうだし、結局、エッチングソーでスライス。現在、2つ輪切りにしたところ。

それと合わせて、車体後部のスペアタイヤケースがタイヤに比べて大き過ぎるのが気になり、一回り小さく削り込む工作中。もちろん、ケースが中身より大きくて当たり前だが、それにしてもちょっと大き過ぎ。キットでは後部トランクドアをはみ出してしまうが、実車ではその中に納まる大きさ。

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Büssing NAG

●先日来話題のBüssing NAGだが、そういえば同じくトイフェアでHOBBY BOSSから発売発表されたハンガリーのTordi軽戦車もエンジンはBüssing NAG製だった。どうしてなかなか渋く存在感を示しているメーカーである。

調べてみると、Büssing NAGはもともとバスやトラックを主とするドイツの大型車メーカーで、創業は1903年、ブラウンシュヴェイク。日本で言うと、おそらくいすゞとか日野とかふそうとかのイメージだろう。

読みは、Büssingは「ビュッシング」でいいとして、NAGは「ナグ」?「ナク」?

ちなみにこのNAGの「AG」は、ハノマーク(HANOMAG=Hannoversche Maschinenbau AG/ハノーファー機械株式会社)やデマーク(DEMAG=Duisburger Maschinenbau AG/デュイスブルク機械株式会社)などと同じく、日本の「株式会社」にあたる「Aktiengesellschaft」の略のAGなのかと思っていたら、実はそうではなく、1934年に買収合併した「Neue Automobil Gesellschaft(NAG)」(新自動車社、とでも訳せばいいのだろうか)という会社の名前をくっつけただけだった。

●さて、前説はそんなところで、次の4車種の見分け方の続き。

Büssing NAG 500S
Büssing NAG 500A
Büssing NAG 4500S
Büssing NAG 4500A

前回書いたように、4500は、AだけでなくSも、500に比べてもともと“腰高”に作られているようなのだが、よくよく見ると、それでも、4500Aのほうが4500Sよりやはりさらに高くなっているようだ。

Bussingバンパー上辺~ボンネットサイドパネル下端~キャビン下端のラインを前輪と比べると、だいたい右図のようになるのではないかと思う(あくまでも『だいたい』そのあたりを通るというだけで、正確にそこだというわけではない)。

つまり、4駆で前輪にもデフ+ドライブシャフトが付くA型の場合は当然高く、500も4500も前記のラインはほとんどタイヤの上にある。なお、500Aは他とはボンネットの傾きが全然違うので見分けやすい。

一方、500Sはキャビンが最も低く、ホイル部外周くらいの高さにラインが来る。実車写真では、横に人がいればドア窓と人の顔が同じくらいの高さ。

4500Sはそれらの中間くらいにラインが来る。なお、前回の書き込みに対し、hideさんから

(4500では、500に対して)フロントウィンドウの下端からボンネットまでの長さが、後者の方がキャブが上がってる分だけ長い

というコメントを頂いたが、この場合、漠然とボンネット上面を見るより、ボンネット脇のサイドパネル上端のリブとフロンドウィンドウ下端の間隔を見るほうが判りやすいかもしれない。ボンネット上面の厚みが4500のほうが厚く、ボリュームがある。なお、このためおそらくキャビンも500Sより4500のほうが上下幅があって、そのため先のラインと前輪との関係以上に、500Sより4500Sはキャビンが高く見える。

また、これもhideさんから教えていただいたことだが、前輪が自由回転するSと駆動されるAとでは当然車軸との接続が違うので、ホイル中心部のキャップ形状が違う(図の赤の矢印部分)。Sは半球状に盛り上がっているが、Aはぺったんこ。

●しかしこうしつこく話をしていると、「かば◎は余程ビュッシングが好きらしい」と思うかもしれないが、実を言えば別段そういうことはない(だいたい、“余程好きな人”なら最初からさくっと見分けるポイントを知っていそうだ)。そもそも2社からビュッシングが出ると聞いて、しかしその種類の見分けが付かなくて“ワジワジ”してしまって放っておけなくなったというだけが理由。

そもそも先日書いたキューベルワーゲンの年式が判れば、まだそれで写真の時期推定に役立つなどの実益にあるだろうが、ビュッシング500~4500の写っている写真などそう大量にはないし、昔腹丁青木氏が言ったことを真似すると、将来いきなり強盗に襲われて「Büssing NAGの500Sと500Aと4500Sと4500Aの見分けがつかなければ撃つ!」などと言われることもなさそうだ。

と、そんなことを考えているうち、ふとBüssing NAG 400というのの写真を見たら……

うおおおおおぃ、500Sとの見分けが付かねぇよ!(泣)

ちょっとこの、車種ごとにデザインを少しは変えるとかいうことを考えないメーカーに何か言ってやってくれ。

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UAMC in 横浜

●週末に横浜で、UAMCなる飛行機模型の展示会があるらしい。しかも、その展示会には知り合いもちらほら来るらしい。

さてどうしよう。昔は毎年泊りがけで行っていた5月の静岡詣でも近年はすっかりご無沙汰で、静岡おでんもつついていない。せっかくモデラー仲間の顔を見られる機会なら、ちょっと行ってみようか。

●などと思いはしたのだが、いざ4日土曜日になったら、フトコロ具合も寂しいことだし、鎌倉の宝戒寺の枝垂れ梅を見に行こう、などと計画縮小。

しかも近所の義妹から、何とかいうフリーソフトをPCにインストールしてくれと救助要請電話が来て駆り出される。やれやれ。それじゃあインストールしに行って、そのまま鎌倉に出掛けるか、などと思いつつ義妹宅に行き作業。

しかしインストールも完了した頃、携帯に柳瀬ばお氏より電話が掛かってきて、

「横浜でUAMCという展示会があって……なんだ知ってるのか。みんないるし、来ないかと」

そんなこんなで再度予定変更し、結局横浜に向かうことにする。

●そのまま出掛けられれば特に問題はないが、ここで義妹の恐ろしいところは、インストールしただけでなく、(私自身見たことも触ったこともないソフトに関して)実際に動かして使い方をレクチャーしないとダメ、というところにある。

なんだかんだで、一度家に帰って横浜に出発したのは3時過ぎ。横浜みなとみらい、ワールドポートなるところで開かれているUAMC会場にたどり着いたのは、閉まる約15分前というギリギリ時間だった。

何とか柳瀬ばお氏とは会え、KWAT氏、がらんどう氏、赤とんぼワークス氏、激しく久しぶりの石黒氏らに挨拶。ファインモールドの“金さん”にも久しぶりにお会いし、新製品のシートベルトを強力プッシュされる。

また、直接顔を合わせるのは初めての、「フィン空くらぶ」のきらら氏や、mixiでお付き合い頂いているP-斎藤氏にも何とかご挨拶できた。red-fox氏も来ていたはずだが、とうとう閉場までに探し当てることができなかった。残念。red-foxさんごめんなさい。他にも、「え、来てたのか、オレもいたんだぞ」という方はいそうだ。

結局、会場を人を探してナナメに歩き回ったのみで、大量の素晴らしい作品の数々がありながら、いくつかをほんのちらりと横目で見た程度。従って、表題は「UAMC in 横浜」になっているが、ここには作品紹介とか素晴らしかった作品の感想とかは、一切出てきません。

モデラーの風上に置けないヤツ!!

閉場になって会場を後にしつつ、柳瀬ばお氏より、「結局、オレの作品も全然見てないのか?」と呆れられる。はい、見てません。KWAT氏のきさらぎ号も見てません。あうあう。ごめんなさい。

●UCMCの懇親会とは別に、サークルで川崎に飲みに行くという柳瀬氏、KWAT氏ら一団と桜木町駅まで歩く。その後、せっかく出てきたのでしばし散歩。中華街まで歩き、ぶたまんを買い食いし、かみさんにえびせんを買う。石川町から電車に乗って帰宅。

●ニュールンベルクのあれこれに関してのあれこれ(なんだそりゃ)。

▼IBGから発売のBüssing NAG 500について。

後継の4500もそうだが、2駆のSと4駆のAの、ぱっと見の区別が付けづらい。ただし500に限っては、Aはボンネットが前下がりにナナメになっていて、Sはほぼ地面と水平、というかなり大きな識別ポイントがある。

たとえばこのあたりで見比べるとよくわかる。

Büssing NAG 500S

Büssing NAG 500A

さて、改めて考えると、ではAのボンネットの前下がりは、ボンネットの前が低いのか、ボンネットの後ろが高いのか。そんなことを思いつつ見比べていて気付いたが、ボンネットがどう以前に、そもそもAでは運転席のキャビン自体がSよりも高いのだった。

先の写真では、ちょうどキャビン横のドア窓が、Aでは地面に立っている人の頭のあたりにあるのに対し、Aでははるか頭上にあることで明瞭にわかる。床下をドライブシャフトが通る関係で押し上げられた格好になっているのだろう。

一方で後継型の4500ではSもAもボンネットはぺたんこで、ますます見分けづらくて困るが、どうやらこちらは最初から(おそらくコンポーネントの共通性を高めるため)キャビンを腰高に作ってあるらしい。

hideさんより、少なくともSとAは前輪のハブを見れば区別できると教えていただいたが、これで、一応、「ボンネットがぺったんなのにキャビンが高ければ4500」という見分け方もイケそうだ。

▼イタレリからフィアット508が発売されるのだが、これはシャーシをポルスキ・フィアット508に流用したりできないものだろうか。ポーランド、S-modelのポルスキ・フィアット508シリーズのバキュームフォームキットは、とにかくシャーシがペラペラのバキュームなのが作りづらさを増しているので……。

しかしまあ、発売前の新キットをネタに、いきなりパーツ取りの話というのもずいぶん罰当たりな態度だ。

▼トランペッターから発表された、88mm搭載12tハーフはアイテムとしては結構楽しみなのだが、出来がどうなるかが気になる。

さて、この車輌は、「ジャーマンタンクス」を見ると、ベース車体は「ダイムラーベンツDB10」、つまり12ハーフの主量産型にして最終量産型であるサブタイプにされてしまっているのだが、実際には、前輪がスポークタイプであるのを見てわかるように、ひとつ前のDB9をベースにしている。

トランペッターがすでに出している装甲タイプはDB10ベースで、標準型もDB10のはず。

ハーフトラックはサブタイプが違うとガラリと設計が異なっている場合もある。DB9とDB10の場合は、一見、前輪以外はほぼ同じように見えるが、さて、はたして前輪以外にも違いがあった場合、トランペッターはきちんとフォローしてくれるだろうか。

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トルディトルディトルディトルディトルディ!(カバディふうに)

●トルディの話の続き。

ニュールンベルク・トイフェアで展示されているHOBBY BOSSのトルディは、本体は同社製のテストショットなのだろうが、(前回のコメントでも書いたが)履帯は色からしてモデルカステン製のようだ。

(追記:その後確認したら、フェアリー企画のキットにセットされていたモデルカステン製のトルディ履帯は、同社製でも初期のもので、モールド色はグレー。一方で下のコメントにもあるように、ホビーボスのキットに付属の履帯は、現在のカステンと近い茶色で、見本の履帯も同社製のテストショットだったようだ。ちなみに同社トルディ履帯もカステン同様、非可動式。)

モデルカステン製トルディ履帯(非可動)は、最初、おそらくフェアリー企画からの注文で同社製のトルディにセットするために開発・生産されたもの。言っちゃ何だが、同キットのなかで一番(というよりも唯一?)シャープな部分である。

その後、海外でだけ別売され、その後発売された他社製レジンキットでも、この履帯を同梱しているものがある。

というわけで、実際にHOBBY BOSS製トルディの履帯がどうなるかは、発売を待たないと何とも言えない。

なぜ履帯が気になるかというと、この戦車の履帯は、ちょっと他の戦車では見られないほどセンターガイドがバカ長いからで、上部転輪の中心軸に干渉してしまうのではないか、というくらいの長さがある。その辺で、メーカーが「変に気を利かせて」センターガイドを短くパーツ化したりなんぞすると、キット化の喜びが急降下してしまうわけである。

なお、なぜこれほどまでにセンターガイドが長いかについては、かさぱのす氏は、もともと北欧スウェーデン設計の同車だけに、雪による転輪・起動輪の目詰まりを防ぐため、センターガイドを長くしてスクレーパーの役を持たせているのではと推理している。

ちなみに、履帯は同じだが、より小径の転輪・上部転輪を使っているニムロード(およびその原型であるランズベルク・アンティII)の場合、なんと上部転輪の中心を、センターガイドが通り越してしまっている(つまり上部転輪の半径よりもセンターガイドの方が長い)という、一見あり得ない状態になっている。

これについてはかさぱのす氏による調査レポートで解答が出ているので、興味のある方は予習を兼ねて御一読を。

●2月3日。節分。我が家のチビ助による、豆まきの掛け声の解釈。

「まめは~そと~」

……確かに行為としてはそれで正しいが、あまり福は招きそうにない。ちなみに実際に夜に行った豆まきでは、かみさんの鬼の演技に大泣き。

●同日。話は前後するが午後に歯医者。取れた奥歯の金属部分は特に欠けていなかったようで、そのまま入れてもらった。しかし(別の箇所とはいえ)ほぼ毎月金属が取れることについては歯医者も困惑。いや、たぶんお宅で入れてもらったものだしなあ。「残る右下が取れたらまた来ます」と言って退去。

●そのまま鎌倉に足を伸ばす。最初は、すでに咲き始めているという宝戒寺の枝垂れ梅を見たいと思っていたのだが、鎌倉駅前に到着した時にはすでに4時を回っていたので、先日、日暮れてから見に行った洋館とトンネルを再訪する。上の2枚が、先日の書き込みで佐助隧道の次に出ているもの。洋館の写真はどうもピンボケのものしかなかった。

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F1031164 ●小町通(脇道)で見かけた喫茶店の看板。喫茶店そのものは今風の小奇麗な店だが、この看板はいったい何を表しているのだろう。踊ってる? ジョギング?

ちなみに裏側では、(おそらく)同じ2人が、今度は座り込んでいる。謎。

●小町通で買い食いといえば小町団子のみたらしがお気に入りで、今までも何度かここに登場しているのだが、先日ひどく寒い日に店先で1本買って食べたらあまりに冷え冷えでがっかりしてしまった。

もちろん、いつでも焼きたてなど無理な話しだし、もう一度焼き直しては焦げたり固くなったりしてしまうのかもしれないが、何か一工夫欲しいところ。

とは言っても、「ちょっと買い食い」はなかなか拒めない誘惑なので、また今川焼きを食う。ただしこれは本当に「可もなく不可もなく」な感じ。この次は酒まんじゅうにするかー。

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トルディ!

●2月2日。

昼に弁当を食っていたら、何か小さく、口の中でガリッとした。夕食時にも何か違和感があったが、夕食後、ガムを食っていたら、右下の奥歯にかぶせた金属が取れてしまった。違和感の正体はこれかー。

実を言えば昨年末の11月に左奥の上だか下だかの金属が外れており、それを作り直して、年が明けて1月には同じ左奥の反対側の金属が外れ(これは外れたものをそのまま入れ直した)、連続3回目。これは、右奥上の金属も外れるのを待って歯医者に行くべきなのか?

なんて馬鹿なことを言っていても仕方ないので、明日行く予定。作り直しにならなければいいのだが、昼に何かカケラが出ていた気がするのでダメかもしれない。

●明夕、川崎の実家に顔を出すと母に電話したのだが、直後にR社から「月曜日までに」という急ぎの仕事が来たので延期。

F1031157 ●昨日今日と、夜、上空を飛行機の爆音が通る(要するに米軍機なのだと思う)。

このゴウゴウ響く音は、我が家の犬にとってはまったく雷と同質のもので、人にはほとんど感知できないあたりからしっかり聞き分けて、ハアハアしつつ、こいつ、痙攣して死んじゃうんじゃないかというくらいブルブル震える。

右は、なんとか飛行機は過ぎたが、またしばらくして戻ってくるんじゃないかと不安にかられている犬。

●ニュールンベルク・トイフェアの様子がいくつかのサイトですでに流れたりしている。

当初レポートでは、個人的には「これは!」というものはあまりなかったのだが、その後追加アイテムなどあり、なんとHOBBY BOSSからトルディIが!

その昔、toko(RODEN)からの発売情報が立ち消えになって以来、その後、ずいぶんマイナーなアイテムも出たが、それでも小国国産品まではなかなか無理だろうと思っていたが、まさかHOBBY BOSSから出るとは。

この辺のメーカーは割と細かく形式を分けてキットを出すので、IIaは出しそう。履帯を流用してニムロード/アンティIIまで行って欲しい気がするけれど、共通部分が少なすぎる。

トランペッターは相変わらず自社展示のソ連製砲兵トラクターの名前を取り違えている。S-65スターリネッツはキャビン付きも出る。まだ箱絵だけだが、なんと88mm搭載12tハーフ対戦車駆逐車型が出るそうな。

●先日組み立て終わった72の3キットは気が向いたときに塗ることにして、相変わらず、(仕事の合間の現実逃避的模型製作なので)あちこちつまみ食い。

F1031154 しばらく前に買った、MasterclubのKV用履帯(初期型)を繋ぐ。中途で放ってあるKV-2か、KV-1/m1940の後期の型に使うつもり。

KV用別売履帯が、現在いったい何社から出ているのか実は把握し切れていないのだが(元KV maniacs主宰としては恥ずかしい限り)、ご覧の通り、Masterclub製のものは成型状態もよく、ピン頭も内側・外側がきちんと表現が分けられていて美しい。

同じくKV初期型履帯では、国産のアトリエ・インフィニティ製のパチ嵌め式の物も持っているのだが、こちらは以前書いたように、どうもちょっと成型が頼りない。

とはいえ、Masterclubの出来がいいのは確かとしても、組立は面倒くさい。Masterclub製の履帯はパチ嵌め式とピン止め式の2種があって車種ごとに適当に分かれているが、KV用は後者。

しかし、リンク片側の接続部にズラリとゲート跡が並んでいて削り落とさないといけないし、ピンを挿す穴は貫通していないので、これまた1枚ごとに4箇所、注意深くドリルで開口しないといけない(ただし穴の入口はモールドされているので、よほどいい加減に工作しない限り、穴がずれることはまずない)。

そんなわけで一気に繋げる気にはなれず、現時点でまだ40枚くらい。1両分完成はまだまだだ……。

●KV用履帯は、カステンからも初期型は出ているし、フリウルからも初期/後期2種が出ている(1s以降が使っているJSと同系のものはとりあえず除外)。

カステンは別売履帯のハシリだが、ここの履帯は、ある程度正確さを目指したものと、使用キットに現物合わせにしてしまった適当なものとが混在していて、KV用や8tハーフ用は後者にあたる。以前にも書いたように、KV用は起動輪の歯数が多いタミヤに合わせてしまったのでピッチが短く、他社の起動輪には合わない。現在は専用の起動輪がセットされているようだ(しかし歯数が多いうえに皿のボルト数は少ない後期型)。

各キットの起動輪に関しては、トランペッターでさえボルト位置がしばしばずれており、あとはタミヤもズベズダもイースタンもいまいちなので、もし最初からカステンの履帯が正しいピッチで、正しい歯数と形状の起動輪とセットで出ていたらと考えると惜しい。ああ、もちろんイースタン用には、2分割混ぜ履きの後期型履帯でないとマズイけれども。

●棚を漁っていたら、すでに車体はほぼ組み終わったタミヤのキューベルワーゲンが出てきた。つらつら眺めていて、気になったこと。

タミヤのキューベルは、縦置きのマフラーと幅広の後部カバーだけでなく、車体前後のフック間のバーとか、短くなったフロント上面のリブとか、いろいろ特徴を持っている。

キューベルワーゲンにはまったく詳しくないのだが、これは例えば、結構後期の生産型で、グレーに塗ったりするのはちょっとマズイ、という仕様だったりしないのだろうか。

名脇役過ぎるせいか、どうもキューベルワーゲンに関して年式を云々することが滅多にないような気がする。もちろん、知っている人はとっくに知っていて、私が勝手にそう思い込んでいるだけなのかもしれないけれど。

昔々のモデルアートの名記事で、初期型と後期型では

  • 車体下部後部ガードの形状と幅が違う(初期は狭く、後期は広く2つの開口部がある)。
  • 排気管とマフラーの位置と形状が違う(初期型はマフラー横置き、後期型は縦置き)。
  • 後輪フェンダー後端の長さ違う(初期型は短く、後期型は長く、それに合わせて車体に三角の継ぎ板がある)。

などの違いがあることは知っていたが、さて、それではそれぞれ、何年何月頃から切り替わっているのだろうか。モデルアートでは確か言及されていなかった前後のバーや、予備タイヤ下のリブの長さは? また、車体後部上端のグリルに空気を導くカウル(というかダクト)は、明確に標準的な初期型の特徴を持って模型化されているタミヤ48のアフリカ仕様のキューベルにも付いているが、ということは、これは初期後期関係のないオプションなのだろうか。

最近グランパはまったく真面目に買っていないが、知らない号でしっかり特集されていたりしないだろうか。

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一寸もおもしろくない

●一寸(ちっと)もおもしろくない。

F1031150b

いやはやまったく。

●1月31日。夕刻、神保町の事務所で会議があったので出掛けるが、会議後、近くの飲み屋で軽く飲み食いをしていて、いきなり昏倒する。その時点で飲んでいたのは確か日本酒2杯、特に酔いもせずに普通に食べていたのが、なぜかいきなり酔いが回ってきて、トイレに立って座敷から降りようとして、どうもその時点で意識を失ってひっくり返ったらしい。

そんなわけで、救急車で搬送される羽目になる。自慢じゃないが他人の付き添いで乗ったことはあるが、自分が寝かされて乗ったのは初めてだ。

新宿のなんちゃらセンター病院に運ばれ、心電図を取られたり点滴を打たれたり自分の鼻の先を指差すように言われたり。店員の話から、滑って転んで頭を打ったのではと疑われていたようだがコブも触って痛いところもなく、一通りの検査のあと、すでに終電もなくなった時間になって「帰宅していいですよ」と病院を放り出される。

どうしろと!?

いやもちろん、次々患者は運ばれてくるのに悠長に居座られても困るだろうけれど。おっとその前に、搬送および治療代を請求されたが、持ち合わせをオーバーしており、近々払いに来る誓約書を書かされる。踏んだり蹴ったり。

ちなみに運ばれた病院が正確にどこにあるかは、先ほどGoogle Mapsで調べてようやく判った。そんなよく判らない場所にある病院で、「ここはどこの病院か判りますかー」ってしつこく聞くなよ……。

●救急車には付き添いでC社長が乗ってくれたが、待っている間に付き添いはI君に代わっており、預けておいた荷物等受け取り、善後策を相談したり、(C社長が一報を入れたという)かみさんに電話したり。結局、タクシーに乗って新宿駅前まで出て、まだ終電のあるI君を見送り、私は駅近辺のネカフェで早朝までのんびりすることにする。

居眠りするつもりでいたが、「おおきく振りかぶって」を読み始めてしまい(もっとも桐青戦前半までしか読めなかった)、5時過ぎに店を出て帰宅。

F1031163●病院のベッドで、最後に「じゃあ電極を剥がしますねー」と、ぺりぺりいくつも剥がされたはずが、帰宅して着替えようとしたらまだ5つも6つもくっついていた。

さらに夜になってどうも胸の脇がちくちくするので探ってみたら、まだもうひとつくっついていた。いい加減なもんだなあ。

F1031151 ●話は前後するが、俎橋のたもとにある古い雑居ビル、「九段下ビル」が取り壊されてしまっていた。

九段下ビルは関東大震災直後に建てられたという3階建て雑居ビル。1階でしぶとく営業していた喫茶店も閉店、バブル期を耐えたビルもとうとうなくなってしまった。

このビルは屋上周りの狭間(ツィンネ)、つまり西洋城郭でよく見る、間から矢を放ったり石を落としたりする凹凸が特徴的なビルで、ということは、取り壊しに最後まで反対して籠城戦を行った場合、あの狭間は単なる装飾でなく本来の役割を取り戻し活躍するはずだったが、その機会はついになかった。役目を果たす前に埋められてしまった大坂城の堀の如し。

ちなみに東日本大震災で天井が崩落した「九段会館」とは別物なので、念のため(近くにあるが)。

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