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芋蔓式

●コミンテルンのGAZ-AAAの箱には、箱無しのジャンク品でどこかで手に入れたらしい、PSTの122mm M-30榴弾砲のキットが一緒に、無造作に突っ込まれていた。

おそらく、単に箱がないからだけでなく、「GAZ-AAAに引っ張らせてみようZE!」みたいな軽い考えで一緒にしてあったのではないかと思うのだが、改めて見ると、パーツ状態でもGAZトラックに比べて結構ゴツい。

F1031119 調べてみると、M-30は牽引状態で重量は3t超。ドイツなら3tハーフの出動を要請するところ。どうもGAZ-AAAには荷が勝ち過ぎているようだ。そんなわけで、ついでにM-30を作るのは止めたのだが、間がいいのか悪いのか、今度は棚の隅からSKIFの57mm Zis-2対戦車砲のキットが出てきた。

それにしても、さて、前回書き込みから今回までに、いったい何社のメーカー(ブランド)名が出てきたでしょう。ちなみにPSTだけがベラルーシ、あとは全部ウクライナ。

●ZiS-2は、重量ではM-30の半分近く、実際に戦時の写真でも普通のトラックに牽引されたりしているので、“付け合せ”として問題はなさそうだ。

というわけで、ZiS-2を作る。

さすがに1:72の対戦車砲のキットとなると部品もそれほどなく、ご覧のような状態。2枚の枝をつなげても手のひらに収まるかもしれないレベル。

出来はGAZ-AAA(コミンテルン)やGAZ-67(コリブリ)に比べるとだいぶ落ち、そもそもZiS-2最大の特徴である細長い砲身が波打っている。こりゃアカンと、砲身前半を切り飛ばし、ランナーから削り出す。

とにかく見た目で問題なのは、防盾と砲尾防護板の厚みなので、これをゴリゴリ削り倒す。もちろん、スケール的に正しいところまで削ってしまうと強度的に不安なので、適当に見栄えがよくなるあたりまで。

ほか、牽引状態にするために砲尾と脚の接続固定具を適当に工作。脚先端の牽引具を作り直したのは元のパーツがうまくGAZ-AAAと繋がらなかったせいもあるが、ここへ来てとうとうパーツを取り落として行方不明にしてしまったため。そんなこんなで出来たのが、こういう状態。

F1031133b F1031136

どうもトラックに比べて砲がでかすぎるような気がする。ちなみにGAZのほうは各部寸法はほぼピッタリ1:72。ZiS-2は、ネット上のレビューでオーバースケールを疑っているものもあるが、イタレリのZiS-3と比較してみたところ、脚の長さ、防盾の幅は半分から半分弱のサイズだったので、少なくともその辺りはほぼ1:72になっているように思えるのだが。

ちなみに、ダッヂWC51だか何だかに引かれている実物の写真は、例えばコレとかコレ

ただし、キットのZiS-2の車輪は2つ穴タイプで、GAZ-AAAの車輪より1回り(いや、2回り?)大きい。実物も2つ穴ホイルと6つ穴ホイルと両方使っているようだが、2つ穴はZIS-5トラックのものだろうか。GAZ-AA用よりZIS-5用タイヤのほうが大きかったっけ?

何はともあれ、実物に差があったとしてもキットの車輪は大き過ぎな感じで、これを引っ張るGAZと共通にできれば多少印象がよくなるのでは、と思う。

●さてそこで、私は後ろ2軸のGAZ-AAAを作ったわけで、パーツの車輪は予備の1つしか残っていないが、仮にGAZ-AAを作ったとすれば車輪は5つも余る。対戦車砲に使ってオツリが来る。

とはいっても、すでに工作を終えちゃったものを、これからやり直すのはいくらなんでも、と思い直すが、そこで、先の記事へのhideさんのコメントで、

「フレームが後ろに向かって末広がりなのはAAとAAAで共通パーツにしちゃったせい」

つまり、AAの場合は末広がりでOK、というのを知って、いきなり背中を押されてしまう。いや、toko/RODENのGAZ2種はきちんと持っているものの、実際にいじったのはEECのBA-10用のAAAシャーシだけなので……。改めて図を見たら、確かにAAシャーシは末広がりだった。

結局、このコミンテルンのキットは「基本、AAのキットで、それをナンチャッテAAAにすることもできる」というものであった、ということになる。

●AAAから、AAへ。どこかの格付け会社に評価されているみたいだが、別に格が落ちたわけではない。

AAA用後輪周りをもいで、新たにAA用を付けて、実質工作時間数分。別に何の問題もなくAAに生まれ変わった。この後、手に入れたGAZ車輪を対戦車砲に流用の予定。

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コメント

次はホイール繋がりでAERのZISトラックが来るのではないかと(笑)。

投稿: 司龍 | 2012年1月27日 (金) 15時52分

>司龍さん

ああ、それはさすがに大丈夫です。我が家にAERのZIS系はありません……と書こうとして、思い出したくないことを思い出してしまいました。

我が家にAER72のZIS系キット、ストックがあったのです。それも当たり前のものではなく(そもそもAERのキットという段階で当たり前ではないんじゃないか、というツッコミはナシで)、レジンの改造パーツ入りで、しかもZIS-42ハーフトラックにしたうえで、37mm対空機関砲を載せた自走砲にするという、二段構え改造キットです。

声を大にして言いたいのですが、私が買ったものではなく、何かの機会に、賞品だったかオミヤゲだったか罰ゲームだったか忘れましたが、誰かに押し付けられたものだったように記憶しています。

レジンパーツはかなりの割合で片面成型で、モールドのない面は紙が貼ってあります。アイテム的に珍しいキットであるのはわかるんですが、個人的には、これで苦労するよりも、レジンパーツの存在は綺麗に忘れてしまい、プラパーツで普通にZIS-5Vを組んだほうがいいんじゃないかと思えます(その場合は司龍さんの予想通りになってしまうわけですが)。

しかし凶悪なことに、

「絶対改造しろよな!」

みたいな姿勢で、ハーフトラックに使わないパーツは枝からわざわざもいであります。

一応、今回思い出した記念に押入れから出してきてはみましたが、このコメントを投稿後、しっかり箱にフタをして押入れの隅にしっかり収納して、できれば存在も忘れたいと思います。

投稿: かば◎ | 2012年1月27日 (金) 22時01分

で、ZiS-2/3のタイヤはGAZのも含めて5孔も2孔も多分基本形は同じだろうと思いますが、ZIS-5/6のタイヤは図面でざっと測ってみた限りでは実物換算で直径が10㎝位大きいみたいです。

>ZIS-42ハーフトラックにしたうえで、37mm対空機関砲を載せた自走砲

それめっちゃ欲しいんですけど。ただし1/35でミニアート製という条件付きですが( ^ω^ )

投稿: hide | 2012年1月27日 (金) 22時48分

牽引は男のロマン・・・昔のマッチボックスのミニカーも牽引用の連結部があったなあ・・・
つーか57ミリ砲ってものすごい長砲身ですが、一体なんですかね。すごい技術力だと思います。

投稿: みやまえ | 2012年1月27日 (金) 23時14分

>hideさん

miniartから発売されるまでの予行演習に、AERのミニスケールをいじってみようと思った時にはぜひご遠慮なくお申し出下さい。無料で差し上げます。

もちろん、miniartで出た場合よりも何倍も手間がかかるのは必定です。

ZiS-2の車輪は無事、GAZ用のものにつけ換わりました。

>みやまえさん

>>牽引は男のロマン

そうそう。他にも「あ、コレはコレを引っ張らせよう」なんて思って組でストックしてあるものはたくさんあるんですが、なかなか、組み立てる側の気力がそこまで持続しないっていうか……。

35では、クルップ・プロッツェに20mmFlaK38を引かせたのが完成品では最後かなー(何年前だ!!)。お手軽な引っ張り物として、今年はぜひルノーUEを完成させたいところです(身の程を知らない宣言)。

さて、57mm対戦車砲ですが、本当にすごいスタイルです。ちょっと、いくら何でもこの砲身は長すぎだろう、と、おそらく見る人の大半はツッコミを入れることでしょう。砲身長73口径だそうです。

ソ連の76mm野砲や戦車砲を見ると、ドイツの75mmよりもだいぶ装薬量が少ないのですが、この57mmはおそらく、1ランク上の76mmレベルの装薬で小さい57mm砲弾を高初速で撃ち出すものだったのだと思います。砲身寿命もだいぶ短かったんじゃないでしょうか。

こいつの戦車砲型を搭載したT-34-57は、いつか作ってみたいネタです。昔、タミヤベースで砲塔だけ作ったんですよー。

http://homepage3.nifty.com/tsaoki/maniacs/t34/image/000208m.jpg

投稿: かば◎ | 2012年1月28日 (土) 19時56分

>T-34-57
ちょうかっこいい!
でもやっぱり76ミリ砲があればいらない子なんでしょうね・・・
戦後の高射機関砲とはリンクはないのでしょうかねえ・・・砲身の製法とか

投稿: みやまえ | 2012年1月29日 (日) 22時04分

>みやまえさん

元の牽引式の57mm砲が、パンターの登場で再生産が掛かったと言われているくらいなので、76mmよりも対戦車能力は高かったはずなんですが、やはり戦車砲としては榴弾も撃てないと、ということだったのかも。あるいはコストとか、寿命とか。

しかしもう、T-34-57は主砲じゃなくて槍で、これを構えて突撃して突き刺すんじゃないか、という雰囲気です。

模型として作ることを考えると、生産型の写真が少なすぎて悩ましいところです。最初に出てきた写真は鋳造ピロシキ砲塔、丸いケツ、最近確認できたところによれば新型操縦手ハッチ、という仕様ですが、このところ、仕様がちょっと違うこれ以外の車輌の写真も出てきているようです。

うーん。要するにそのあたりの仕様であれば何でもアリ?

投稿: かば◎ | 2012年1月30日 (月) 14時59分

意外にもAERのZIS5Vはサクッと組めますよ。

T-34-57はマケットから出てますね。ドラゴンも白箱で出せば…売れないか(笑)。写真と言えば、六角砲塔に積んだ写真も見た事があります。再生産版が六角砲塔だったのか、ただの試作だったのは分りませんが。

投稿: 司龍 | 2012年1月30日 (月) 16時01分

>司龍さん

>>意外にもAERのZIS5Vはサクッと

いやもう、我が家にあるキットは、すでに普通に組むのは不可能な状態に(メーカー側で)されちゃっているので(笑)。

>>T-34-57はマケットから

マケットの-57は、聞くところによるとプロトタイプと、-57生産車として最初に世に写真が出回ったルキン少佐の「20号車」のコンパチだそうなのですが、プロトタイプはそもそもT-34自体の試作車の使い回しなのでだいぶ仕様が特殊、そもそもマケットのキット自体、ルキン少佐の車輌を表現するにも結構苦しそうです。素直にドラゴンベースで作ったほうが、おそらくはるかに楽です。

とはいっても、細かい仕様がだいぶ微妙なので、サイバー白箱で-57というのは、ありそうな、なさそうな……。うーん、どうなんだろう。出ればそこそこ、「T-34者」にはアピールしそうですが、そもそも世の中にT-34者の人口自体、どれだけいるんですかね(笑)。

ナット砲塔(六角砲塔)版の-57は、後期に作られたのがそうだったというような話ではありますが、写真はやはり試作車でしょう。そのうち、ぽっと、どこかで放棄されたナット砲塔-57の写真が出てきたりするのかもしれませんが。

投稿: かば◎ | 2012年1月30日 (月) 17時09分

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