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モデル・グループ・ドニエプル

●仕事も体調もぐったり状態だが、人生は短いので模型を作る。……何のこっちゃ。

F1031106 ●年末、難物キットをいじくり回したので、手軽で肩の凝らないものをと、手付かずでストックしてあったコミンテルン・モデルズ(KOMINTERN MODELS)の1:72、GAZ-AAAを出してきて作る。

とにかく部品はシャープ、合いもよく、全体の雰囲気もGAZらしいよくできたキットで、基本、説明書通りにパタパタ組み上げる。

GAZ-AA系トラックの72キットはUM(UniModels)からも出ているが、web上で完成品やパーツの写真を見る限り、UMのものはキャビンの下すぼまりがあまりなく直線的で、GAZ/フォードらしさに欠ける。実を言えば、実車はドアの前まで下すぼまりだから、コミンテルンのキットでも不十分なのだが、目をつぶることにする。

ほか、よいところ、気になるところなどは

  • 箱と説明書が違うだけで、パーツはGAZ-AA、GAZ-AAA共通。自分でしっかり部品を選べばどちらにも組める(探せばweb上に説明書の画像もあるし)。今回は素直に、手元の説明書の通りにAAAで組んだ。ただし、AAAで組む場合、後ろ2軸のデフ、サススプリングなど部品同士の組み付けが曖昧で、最終的にしっかり位置を決めるのに苦労する。
  • このスケールだがタイヤには刻印のモールドもある。
  • キャビンの屋根パーツは、フォード系の特徴である、ひさし部分が別でラインが折れている形状を表現しておらず、綺麗な曲面の一枚屋根になってしまっている。ここだけは目立つ特徴なので少し手を入れた。
  • ライトのパーツはむくだったので後々透明レンズでもはめ込むつもりで彫り込んだ。
  • 窓ガラスパーツ等は入っていない。ただし、再販版のACE models版では透明シートと、エッチングパーツまで入っているらしい。ええのぅ。
  • シャーシフレームは左右とも一直線で、後ろに行くほど裾広がりの形状になっているが、実車は途中から平行になっているのではと思う。またこの結果、キットではシャーシ後端がかなり幅広。
  • 荷台下の桁などは年式によっても形状、間隔に差があるが、基本、キットはAAに準じている様子。
  • キャビン横ステップの内側は抜けている仕様になっている。ふさがっているのが普通だが、抜けている場合もあるようで、誤りとは言えないようだ。
  • 他はフェンダーの先、バンパー、ヘッドライトのバーなどを多少削って薄くしたり細くしたりした程度。

F1031122 ●GAZ-AAAがそれなりに形になったのに気をよくし、同じく1:72のGAZ-67を掘り出してくる。

メーカー名はコミンテルンでなくFORT/CORIBLIと違うが(箱にはFORT、キットの枝にはCORIBLIと書かれている)、この辺の小メーカー数社は当時(ソ連崩壊からちょっと後?)「モデル・グループ・ドニエプル」という組合みたいなものを結成していて、一応、箱も一連のシリーズであることを意識している。

工業製品として見ると、前記コミンテルンのGAZ-AAAのほうがモールドも成型状態もいいのだが、それでも、このGAZ-67がミニスケールでは特筆すべき佳作キットなのは間違いない、と思う。平らであるべきところ、真っ直ぐであるべきところが多少ヨレ気味だったりするのだが、とにかく薄いところは薄く、細いところは細く、細部ディテールもできるだけ作り込もうという気合いに満ち溢れている。実際にそれがどこまで実現できているかは別として(笑)、こういう気合いに満ちたキットには、オジサン、弱いです。

F1031111 写真には写っていないが、幌は畳んだ状態、広げた状態の選択で、その広げた幌がシワの状態もなかなか綺麗なだけでなく、フチが薄く、しかも車体にピッタリとフィットするのがすごい。35のキットでも付属のインジェクションパーツでそこまでのものはあまり見たことがない気がする。

コリブリとはハチドリの一種だが、本当にハチドリ並みの小メーカーがハチドリ並みの小さな小さなキット1つ出しただけで消滅してしまった。惜しいことである。

GAZ-67系は、ずいぶん昔にタミヤが35で改良型GAZ-67Bを出しているが、残念なことに戦後型。戦中型のインジェクションキットはこれが初、というツボな選択も良い。最近になって、タミヤが48でGAZ-67Bの戦中型を出すまではインジェクションでは唯一の戦中型だった。

これは購入直後にある程度すでに組んであったものを、この機会に組立終了させた。気になった点は、

  • 予備タイヤがそのままでは後方に離れすぎる。これは微妙な位置関係のズレで、角の手すりなどに干渉してしまうのから逃げたためだと思う。仕方ないので、私はタイヤの位置自体を横にずらして辻褄を合わせた。そのぶん、幌後部のくぼみを手直しする必要が出てきた。
  • 計器盤は一段出っ張った形になっているが、実車は逆に凹んでいるのが正解。付けてから気付いたので直していない。
  • フロントウィンドウの枠は実車はパイプ状だが、キットは角断面になっている。また、コミンテルンのGAZ-AAA同様透明パーツはない。これまたGAZ-AAA同様、再販版のACE版には透明シートが入っているらしい。
  • ライトのパーツはごく薄く刳り貫かれた状態でパーツ化されているが、ここも当初の版ではレンズ部の透明パーツはない。今後どこかから調達してくる予定。
  • 頑張っているとはいっても手すり類は充分細いとは言い難いが、軽く削るだけに済ませた。

たまに作ると、ミニスケールは結構楽しい。

●ちなみにこの「モデル・グループ・ドニエプル」唯一の飛行機キット・メーカーがE-Aviaで、これまたキットはたった一つだけ、1:72のMBR-2bis飛行艇を出している。今はイースタン・エクスプレスから再販版が出ているんだっけな?

これも上記2キット同様、個性溢れるキットで、モールドはちょっと頼りないくせに、頑張ってディテールを表現しようという意欲はすごい。なんと青緑と赤の透明部品で涙滴状の翼端灯のパーツまで入っている。こっそりと透明部品の端にセロテープで留めてあるので、ともすると見逃してしまいそうだ。

F1031123 ●24日火曜日。昼前に電話で急な仕事の依頼があり、午後、打ち合わせに市ヶ谷に出掛ける。

前日の雪は、逗子では朝のうちにほとんど消えてなくなっていたが、都内のほうがひどかったらしく、まだ歩道にも残っているところあり。打ち合わせ後に四谷まで行ったが、駅の土手もこんな感じ。

仙波堂に寄って帰る。

●ニュース。「アンナミラーズ」といえばコスプレじみたウェイトレスの制服で有名だが、知らないうちにどんどん店舗数が縮小し、なんと、ついに残り1店舗になってしまった由。

残った一店舗は、昔の通勤路の途中にあり、確か一度打ち合わせで入ったこともある品川のwing高輪店だという。

それはそれとして、「アンナミラーズ」はアメリカ発祥とはいえ日本では井村屋が権利を買って展開していたのだが、「残り1店舗になってしまった」ことよりも、「たった1店舗になってしまってもまだアンナミラーズというものを続けている」ことのほうが、なんだかスゴイ気がする。

ちなみに、身近にアルバイト経験者もおらず、声高に誰かに聞くわけにもいかないので、昔からずっと抱えたままの素朴な疑問があるのだが、それは

「フツーの日本人体型(というかサイズ)のアルバイトの子は、最初から制服とセットで胸パッドが義務付けられているのだろうか」

という点である。謎が解ける前に店がなくなりそうだ。

●もうひとつニュース。ウィルキンソンのジンジャエールが、改めて瓶入りと同じ中身でペットボトル化されるとのこと。

昨年出たペットボトルは瓶入りと成分が違い、わずかに味が違う。これはおそらく、瓶入りとは格段に量が違うために、この量を飲んで瓶入りと同等の後味、とかなんとかの目標を設定して頑張って新規開発したのではないかと推察する。

しかしいざ出して見ると、それなりに売れはしたものの、瓶入りの「ウィルキンソン・ジンジャエール」一筋のファンから、続々とパチモン呼ばわりの声が寄せられたのではなかろうか。私自身、やっぱりどうも瓶入りのほうが美味い印象があるので今回の再発売は歓迎だが、折角の研究開発はまったく無駄になったわけで、ちょっと可哀相だ。

ちなみに、現在我が家の冷蔵庫には現行版ペットボトルのジンジャエールが1本入っている。新版が発売されるのを待って飲み比べてみようかな……。

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コメント

仙波堂といえばどんどん狭くなるスリルですが、、このあいだドラにいったら店に入れないくらいになってました・・・コプロの紫電が入ってたけど、アオシマっぽかった・・

投稿: みやまえ | 2012年1月25日 (水) 23時23分

KV転輪のご教授ありがとうございました
お礼にアンミラの胸パッドについてお教え出来れば良いのですが私も知りません(笑)

ミニスケですが、AFVは最初これから作り始めようかと考えた事があります
35にはないキットもまだまだ沢山あるので今でも魅かれるんですが、東欧スタンダードな感じのするキットも多いみたいので敬遠してしてしまう自分がいます(笑)

投稿: はんぶん | 2012年1月25日 (水) 23時51分

アンナミラーズのアルバイトの件ですが、、、
友人でバイト経験者がいます。

その友達はぺたんこちゃんでしたが、パッドはしていなかったと思います。
制服目当てでバイトを始めたそうですが、
「ぺたんこにこの制服はやっぱり似合わない」と悟って、すぐ辞めたようなので。
パッドが義務づけられていたら、きっとこんな悩みを持たないハズ(!?)

あ。あと、普通にぺたんこちゃん店員に遭遇したことがあります!

投稿: P女史 | 2012年1月26日 (木) 01時03分

>みやまえさん

あの近辺に行く用事がなく、ドラにはもう何年も行っていません。
「もう店の中にさえ入れなくなった」
という噂もしばらく前から聞いているのですが、自分の目で確かめる機会が持てずにいます。

しかしドラに行くと、怪しげなバキュームとか、「これ、ここをああしてここをこうすれば、きっと作れる」とか、なぜかその場では考えてしまい、衝動買いするという妙な魔力フィールドみたいなものがあるので、むしろ近付かないのは平和なのかもしれません。

……我が家にはそんな、ドラ経由の変なキットが山のようにあります。たぶんほとんどは一生そのままで終わるのだと思います。

アオシマの紫電のウワサも聞きましたが、日本の(それなりの)模型メーカーの金型が海外に流れてしまうって、あんまりないですよね。

>はんぶんさん

ミニスケール、いいですよぉ。
昔は軸を折る硬くて厚いポリ履帯とか、72と76なのに76のほうが大きいとか、ずいぶん怪しげな世界でしたが、最近の新しいキット(例えばドイツレベルとか)はすごくいいものが増えましたし。

確かに東欧のミニスケールは玉石混交なところがありますが、ちゃんと「玉」があって、それを見つけるのもまた楽しみです。

最近はweb上に写真入りのレビュー記事が多いので、店で衝動買いするのでなければ、そうババを引く危険はなくなったのではないかと思います。

>Pさん

おおおおお。
ありがとうございます。
長年引っ掛かっていた疑問が解決しました。

しかしそこでまた新たな疑問は、
Pさんが見かけた「ぺたんこさん店員」は割と珍しい光景じゃないかと思うんですが、となると、
・結局、(Pさんのご友人が辞めちゃったように)それなりに自信のある人しか定着しないのか、
・それとも強制はされないけれど自主的にパッドを入れてる人が多いのか、
どうなんでしょうね。いやまあ、ホントに下世話な興味ですが。

ちなみに私は(ご存知のように)酒も飲みますが甘いものも大好きなので、アンミラに関しては「むしろあんな制服じゃなければもうちょっと入りやすいのにナー」と思ったりしてました。

いや、まあ、ああいう制服がキライ、ってわけじゃあないんですけどね。ゴホンゴホン。

投稿: かば◎ | 2012年1月26日 (木) 02時14分

フレームが後ろに向かって末広がりなのはAAとAAAで共通パーツにしちゃったせいですねぇ。ミニアートの新作はキチンと押さえていて、潔くフレームは別金型のようです。もっともそこはToko版も別金型みたいでしたけども。

それよりも、アンミラってもう残り一店舗ですか!実は一度も行ったことないんですよ。元々西の方にはなかったですから。今のコスプレブーム(?)の元祖っぽいような所もあるし、ヲタのたしなみとして無くなる前に一度は行っとかないとなりませぬなぁ

投稿: hide | 2012年1月26日 (木) 17時02分

>hideさん

toko/RODENのキットはAAとAAAの両方を持っているんですが、きちんと見比べていなかったのがバレバレです(笑)。確かに、手元の図面を見ても、AAだと末広がりのようです。

しかし改めて見てみると、コミンテルンのキットは末広がりなだけでなく、フレーム後端に斜めの構造材もあり、AAのシャーシとしては割と頑張って表現している様子。うーん。AAとAAAの両方が出ていますが、まるっきりAA基本のキットだったのか……。

というわけで、続報のように、すっぱりAAに生まれ変わってしまいました(大笑い)。車輪は差し込み式、AAAのサスも左右1点で接着されているだけだったので、改装は至極簡単でした。

>>無くなる前に一度は行っとかないとなりませぬなぁ

何ならご一緒しますよ。で、例の制服を愛で、巨大なパイを食しつつ、GAZの話をする、と(笑)。

投稿: かば◎ | 2012年1月27日 (金) 12時37分

いやぁ、私もあまり意識したことなかったので確認し直して書き込んだ次第です。ついでに原型のフォードAAを確認したらやはり末広がりなので、四輪はMMまで全部この形、後ろにもう一軸追加する時に納まりが悪いのでロシア人が手直ししたんでしょうね。

>巨大なパイを食しつつ、

いいですねぇ。ぜひ機会があればご一緒に。一緒にパフェとかも頼んじゃって良いですか(笑。

投稿: hide | 2012年1月27日 (金) 22時35分

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