wz.29装甲車(4)
乗降用ハッチドアには取っ手と、裏側のロック機構に関係する上下4カ所ずつの小リベット。取っ手はキットにもパーツがあったが、単に丸棒を合わせただけのT字のパーツで、しかも例によって左右不揃いだった。
バイザー類にもちまちまとリベットと、ヒンジを付ける。このあたりの小リベットはタミヤのSd.Kfz.251のジャンクから削り落としたもの。MasterClubあたりの専用パーツより精度は落ちてしまうが、プラパーツの上にプラ用接着剤で付けられるのはやはり手軽。
バイザーのヒンジはプラペーパーで、裏から針で突いて何となくリベットを表現を付けているのだが、やはり不揃いになった。
それにしても、もともとのキットの車体リベット列が不揃いなうえ、若干装甲板の辺よりも内側寄りなので、バイザーのヒンジを付ける際にだいぶ邪魔になり、いくつかは少し脇に避けてもらったり、間引いたりした。
●前回切り飛ばした車体後部の装備品の、その切り飛ばして陰になる部分の追加工作。
尾灯(たぶん)とそのコード、右の謎装備の何か突起のようなもの、など。
おそらく右のものはジャッキで、それの回転用機構か何かだと思い、大きなナット状の突起をつけたが、もちろん形状に自信があるわけではない。尾灯ももっと丸く出っ張っている感じかも。
●もう少しバイザーあたりに追加工作するかもしれないが、車体の基本工作はほぼ終了。あとはフック・リングと工具をいくつか付ける程度。
ただ、あとは終盤の山として、武装マウント内側の工作が残っている。ピュトー37mm砲も自作の必要がある。
●今さら言ってどうする系のネタだが、S-MODELのバキュームのURSUS A型トラックのシャーシと、このキットとを比較してみた。
引っ張り出してきたS-MODELのバキュームはURSUS A型のTK豆戦車輸送車型だが、シャーシ自体は当製作記の一回目に写真を載せたものと基本同一。なお、A-MODELのキットはバキュームとは言ってもパーツのレジン率は高く、写真のように足回りでバキュームなのはシャーシフレーム程度。
wz.29装甲車はURSUS A型トラックのシャーシを若干強化して装甲ボディを載せたものなので、基本、同じになるはずなのだが、ご覧のようにARMOのwz.29装甲車はだいぶ短い。よく見ると、wz.29では後輪スプリングの後端部分までフレームを切り詰めてあるようだが(本当に実車もそうなのかは不明)、それが正しいとしても短過ぎ。
wz.29の(機銃抜きの)全長は5150mmだそうで、1:35では147mm程度になる。車体前端のリングと後端の工具箱が寸法に含まれるかどうかがよく判らないが、含まれたとしても5mm近く、含まれないと1cm以上短い。
一方、URSUS A型はS-MODELの説明書によればシャーシ長が5115mmで、S-MODESのキットのフレーム前端から後端までと、ほぼピタリと合う。……誰かS-MODELのシャーシに装甲ボディを自作して被せる勇者はいないかー(私はイヤ)。
●ついでに比べた両キットの車輪がこちら。上とは逆で、左がARMOのwz.29、右がA-MODEL。
ARMOのほうはやたら大げさなタイヤメーカー刻印入り、接地変形表現あり。ただし以前述べたように、少々歪みアリ。ただし、トレッドパターンは、少なくともwz.29の写真で確認できるものになっている。
ホイールは、表現の差はあれどうも両者とも同じものを表しているようだが、少なくともwz.29装甲車のものとは違う。
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