季節労働の終わり
●いやもう、日記なんて書いてる暇ないんですよ本当に。……なんて状態の数週間を過ごした挙句、今年の「神保町通いの季節労働」はほぼ終わり。あと数度、後片付けに行く程度。
木曜日、「問い合わせが来たら対応できるように」と神保町の事務所に行くが、数日前までの狂騒が嘘のように脱力して座っているのみ。帰りにK女史、P女史と3人で九段下のファミレスにパフェを食いに行く。侘しい打ち上げだなあ。
●仕事が切羽詰っている時は(夏から秋にかけてずっとそうだったのだが)、今日は夕飯をどこに食いに行こう、というのがほぼ唯一の楽しみ。神保町はその点、比較的恵まれていて、値段が手頃で味もよく満足感が高い店がそこそこあって、そういう店にはシーズンを通して何度か行くことになる。
先々週、「今シーズン最後のチーム3人揃って夕食」は、タイ屋台料理のティーヌン。もともとそんなに高い店ではないが、ちょうど開店何周年か何かで、人気メニューのトムヤムクンラーメンやグリーンカレーなど4品ほどが半額だった。嬉。写真は1人1本取ったエビの串焼き。
●上の仕事とは別件で、明治に関するとある本(というよりムック?)の制作に関わっており、上の仕事に引きずられて遅れに遅れていたのだが、そちらの最後の原稿も入れて、私の担当分は終了。
明治の海軍について少し書く必要があり、右のような本を引っ張り出す。
人が殴れるくらいに厚くて立派な装丁の本だが、艦船は趣味の範囲から外れるので、この本も自分で買ったわけではなく、確かどこかで本の整理を手伝った時に出てきて貰って帰ってきたもの。どうも私が持っていても宝の持ち腐れだし、時々、古本屋に持って行こうかと思いながらも手元に置いてあったのだが、初めて役に立った。もっとも、明治初期には「戦艦」というもの自体持っていないので記述は短く、読んだのも最初の20ページくらい。……うーん。やっぱり宝の持ち腐れだな。
●事務所に出掛ける際、逗子駅前で、目の前に、ダ=ヴィンチのヘリコプターかお前は!というくらい見事にくるくる回る枯葉が落ちてきた(いや、ダ=ヴィンチのヘリは実際にはよく回らないのかもしれないが)。
当然、その見事さを見せるには動画を載せるしかないのだが、携帯の動画撮影機能で上手く飛ぶ様子を追えるとは思えず、結局普通に写真を撮った。
……まあ、これじゃ本当にただの枯葉だけれど。
●今日の余計な知識。
かれこれ20年くらい前の夏、エストニアのタリンに行った時に、真っ白い綿毛がたくさんふわふわと舞っていて、これはこのあたりの夏の風物で、トーポリという木の綿毛だ、というのを教わった。というわけで、ロシアやバルトの夏はトーポリの綿毛が飛ぶ、というのは知っていたのだが、数日前、ふとしたはずみで調べて、今更ながら判明したこと。何のことはない、トーポリというのはポプラのことで、例えば札幌あたりでも、ポプラがたくさん生えていればあの綿毛は飛ぶのだそうだ。
●今日の余計な知識2。
しばらく前に「スノーボールアース仮説」の本を読んだ折に「アルベド」(惑星や衛星などの光の反射率のこと)という単語を知ったのだが、それについて最近また新たに知ったこと。地球のアルベドが0.37であるのに対し、月のアルベドはわずか0.07だそうだ。
満月は明るいなあ、などと思っているが、月の夜に見る地球はもっとはるかに明るいわけだ(でかいから、だけでなく)。
なお、金星のアルベドは0.65だそうだ。さすが明星。
●週末模型親父さんのところで年末の模型コンペ、「SUMICON 2011」が開催されている(10/1~12/31)。私も(無謀にも)BOTONDのチャバで一度は申し込んだのだが、ほとんど手を付けられないうちに11月に食い込んでしまった。
車体前部をなんとか合わせようと調整しかけてみたのだが、どうにも難物で、この調子だと合わせを調整しているうちに今年は終わってしまいそうな気配。結局、お題の変更を申し出る体たらくとなった。
チャバと並行して少しだけいじり始めていたネタにHellerのソミュアがあるが、これこそ1、2ヶ月でどうにかなるキットとは思えないので当然パス。「チャバと同じくらいマイナーなネタ」ということで、ARMOのwz.29装甲車を引っ張り出すことにした。
●ちなみにソミュアは、まだ「ちょっと手を付けてみました」段階で、ご覧のように車体下部を貼り合せた程度。車体下部はキットでは4分割だが、実車は左右2分割なので、今後、少なくとも完成時に見える前面・後面は、それらしく工作する必要がある。
砲塔が2つあるが、上は(キットの砲塔の形があまりよくないので)改造用に持ってきたタミヤのシャールB1bisのもの。ただし、Bibisとソミュアとでは、基本、同系の砲塔ではあってもだいぶあちこち形状が違うので、これをソミュアに使えるようにするには切ったり貼ったり伸ばしたりする必要がある。それじゃあキットの砲塔を切ったり貼ったり伸ばしたりしても同じなんじゃないか……と自分でも思わなくはない。
ちなみにこれはグンゼ版で(我が家には作り掛けの本家エレール版もどこか棚の奥底に眠っているはずだが)、本家版と比べて最大のアドバンテージはインジェクションの履帯が入っていること。
ご覧のようにものすごく出来がいい、というものでもないが、元のベルト式はディテールがプアなうえに固いのでこれは有り難い。
大判のデカールも綺麗だが、長年死蔵している間に、クリア部が少し黄変してしまった。
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コメント
お疲れさまでした!
そういえば、金曜日にY氏から
「おくづけに、かば◎さん担当分が1つも記載されていませんが大丈夫ですかー」
と問い合わせがありましたよ。
大丈夫です、と言って、そのまま校了となりましたが。
投稿: P女史 | 2011年11月14日 (月) 09時50分
今年も長々、お疲れさまでした~!
チョコパフェじゃいないですよ、サンデーですよ。
何が違うのかわかりませんが。
あと、侘しくなかったですよ、豪華じゃなかったけど。
投稿: K女史 | 2011年11月14日 (月) 13時21分
>PさんKさん
いやどうもお疲れ様でした。
……問い合わせがあっても、奥付にずらずらと官庁の名前を羅列するのも何だし。
ちなみに「パフェ」と「サンデー」は明確な違いがあるものじゃなさそうですが、一説には、「背の高い器に入っているのがパフェ、浅い器に入っているのがサンデー」というのがあって、それから言えば、このあいだのはパフェ?
いや、メニューはサンデーだったような気がしますけれども。
投稿: かば◎ | 2011年11月14日 (月) 13時49分
いわゆる、柳絮というやつですね…
ぽわぽわ
投稿: ゆたか@Sapporo | 2011年11月14日 (月) 22時06分
>由鷹君
あ。ポプラがゾロゾロ生えてる土地の人が来た(ってほど本当に生えてるかどうかは知らんけれども)。
で、夏には「トーポリ」は舞いますか? ……これでも一応、夏の札幌に行った事はあるんだがなあ。
ちなみにポプラもヤナギ科ではあるものの、狭義の柳絮(要するにヤナギ属Salixのタネ)でも、wikipediaによれば、
「特に北海道において移入種の柳が多く、柳絮の舞う様が見られる。」
だそうですが、どうなんでしょ。
投稿: かば◎ | 2011年11月14日 (月) 23時31分
どうもかばさん、こんにてぃわ。
明治に関するとある本(というよりムック?)・・・ってことはっ!!
かばさんの季節労働は、○チャピン的なナニカ緑色でぼこぼこしているようなものなんですね!!
つんきちの足りない脳では、想像も出来ません(涙)
てっきりパピコ買占めだと思うてましたですぞー。
すみませんですぞー。
投稿: つんきち | 2011年11月15日 (火) 20時19分
>>かば◎さん
ポプラの綿毛が飛ぶのは札幌では6月位かな…これが飛び始めると短い夏もそこまでと言った感じ…札幌市内でもポプラの植生によって随分と差がありますが、ポプラの防風林がある地域では、地面に白く積もる位にほわほわになりまする。。。
投稿: ゆたか@Sapporo | 2011年11月15日 (火) 22時13分
>つんきちさん
ちなみにガチャピンは冬眠しそびれたそうですよ。
http://gachapin.fujitvkidsclub.jp/
>由鷹君
ああ、盛夏とか晩夏なのかとボンヤリ思っていたけれど、初夏なのね……。確かにその季節には行ったことがないかもしれない。
投稿: かば◎ | 2011年11月18日 (金) 19時54分