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2011年10月

岩瀬~北鎌倉のトンネル

●相変わらず仕事はろくでもない有様になっているが、本日23日日曜日午前中、横浜にある息子の通う専門学校の文化祭(のようなもの)に出掛ける。

といって特に何があるというわけでもなく、校内をざっと見て、粒々のアイスを食べる。

●昼、みなとみらいに行くというかみさんらと横浜駅で別れる。帰宅途中、東戸塚で途中下車しバーガーキングで昼食。新作らしいXTステーキハウスとかいうヤツは、べとっと甘いソースと、素材が何なのかよく判らないバリバリしたトッピングが個人的には大ハズレ。ついでに靴を買う。

●再び大船で途中下車。以前にネットで見かけて気になっていた大船近くのトンネルを見に行く。

一応、「俄かトンネル趣味」のとりあえずの守備範囲は、鎌倉旧市街周辺と決めていて、それから言えばちょっと範囲を外れるのだが、どうにも面白そうで気になっていたもの。

●もっとも、ついでだから見に行こうといきなり思い立ったため、しっかり場所を控えていなかった。「岩瀬~今泉」方面といううろ覚えの知識を頼りに、駅構内の本屋で鎌倉ガイドの地図を見て、確かこのあたりだったような、とアタリを付けて適当に歩く。鎌倉時代の古刹、常楽寺に寄り、さらに歩いて多聞院・熊野神社に着く。

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上は途中で見かけた、カエデのうろから生えていた妙に立派なキノコ。傘のさしわたしは7~8センチ。食えるのかどうか気になるところだが、裏を覗くとワラジムシがびっしり。

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多聞院門前の庚申塔。青面金剛だが、ご利益のある明王様というより、なんだかラジオ体操をしているような。

●熊野神社の脇に、本日の本命ではないが、素掘の短いトンネルがある。

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中は地層の縞もくっきりしているのがよい。

●その先にあるのが本日の本命のトンネル。道幅は一車線で信号付きの交互交通式。交通量はそこそこある。

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大船側の入口を見る分には、まだまだ普通だが、反対側から見ると

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何たる無理矢理感。本来、車道分の道幅のトンネルに、いきなり歩道を割り込ませているうえ、トンネル内照明としてどーなのよそれは的に、柱式の街灯が歩道に沿って並んでいる。さらに、いかなる理由からなのか出口部分のトンネルサイズが二重。

実はこのトンネルのすぐ先に中学校(岩瀬中学)がある。そのために(流石にトンネルを広く掘り直すのは無理としても)きちんと歩道を付けたかった、というのがこんな形態になった理由ではないかと思われる。出口サイズが二重なのは、改めてトンネル出口を延長した際に、その時にはもう歩道が出来ていたので歩道側に余裕を持たせた結果か。それにしても柱の街灯は……。

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内側は両端はコンクリートレンガで覆ってあるが、基本は素掘で、綺麗に地層の層理が見える。それはそれとして、歩道の向かい側の壁は、歩道と反対側に寄せ過ぎて、有蓋トラックが角を擦ってしまったらしい筋だらけ。

●上記2つのトンネルの間にある貯水池、というか遊水地? 豪雨等で水が出たときに一時的に貯める、金網と鉄条網に囲まれたコンクリ製水がめ。

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●来た道を途中まで引き返し、北鎌倉方面に歩く。途中、「北鎌倉美術館」の扁額の掛かった大き目の建物に「売物件」の大きな看板が掛かっている、何やら荒涼とした風景を見る。調べてみると、織物など工芸品を所蔵した私設美術館であったらしい。

●オマケ。横須賀線線路沿いの道に出る、これまた素掘のトンネル。車輌は自転車、バイクまで。実はこのトンネル、鎌倉市役所のHPにも掲示されている「鎌倉景観百選」にも選ばれている(34番)。それによれば、明治期に掘られたらしい。

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●北鎌倉駅まで歩く。以前にも載せた、沿線住民にはお馴染みの、線路沿いの「好々洞」(と、門の上にしっかり書いてある)。

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トンネルを抜けても住宅地だが、さらにその奥に「好々亭」という料理屋があったらしい。門の様子からてっきり中華料理屋かと思っていたのだが、実際は和風の会席料理で、しかもそこそこ有名な店だったようだ。

●ついでに北鎌倉駅ホーム脇の、これも以前に写真も載せたような気がするが、よく知られた小トンネル。

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ジョロウグモ

●特に何と言うこともない、撮り捨て・ピンボケのスナップ集。携帯のカメラのピントを手動で合わせるやり方がよく判らないので、ピントがいつも運任せ。

改めてマニュアルを見て、画面をタッチしたところにピントを合わせる、という機能があるのは判った。今後それで若干状況が改善されるのかどうかは未知数。

●丸々としたジョロウグモ。

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実はこれまで、腹が四角っぽいのがジョロウグモ、こんなふうに丸々としたのはコガネグモ、なのかと思っていたのだが、調べ直して、要するに産卵期なので腹が膨れているだけで、コガネグモはまた体型も模様も違うのを知った。

そういえば先日、自室にアシダカグモが出た。脚も含めて4cm程度しかなかったので、まだまだ子供だ。

●横須賀線、名越トンネルの鎌倉大町側。これまたピンボケだが、車輌が藪をかき分けて走っているふうに見えるのが面白かったので。

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レンガ積みのポータルを持つ下り線トンネルで、上り線トンネルはもうちょっと見た目が新しく面白みに欠ける。

●ドイツ武装親衛隊の迷彩服秋パターン、みたいな配色の枯葉。

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馬鹿と煙

F1030723●基本、馬鹿と煙の類なので高いところが好きである。

というわけで、(先日書いたように)材木座の光明寺がお十夜法要のこの数日間、山門に登れるというので嬉々として出掛ける。写真は総門(寺の最初の入口の門)から見た山門。

鎌倉で一番でかい寺といえばまず建長寺、次いで円覚寺という感じだが、山門だけはこの2つの禅寺に比べ、光明寺のもののほうが一回りも二回りもでかい。門それ自体を見比べることができるページは、例えばこちら

神保町に仕事に出掛ける前、午前中に行ったので、境内の屋台はどこもまだ準備中だったが、その分まだ人も少なく、ゆったり見ることが出来た。拝観料を払ってやたらに狭い階段を登る。

F1030701F1030703 実際に登ってしまうと、せいぜいビルの3階くらいの高さしかないうえ、どんよりと曇った天気だったので鎌倉湾側の景色もいささかぱっとしなかった。

一方、門の2階内部には釈迦三尊像に四天王、羅漢像がある。実際には、四天王は2人欠けて二天王、十六羅漢も出席率3分の1程度で、残りは修復中。来年復帰予定だそうだが、それでも、ガラス越しとはいえ間近に見られるうえに撮影自由なのは、なんだかとてもお得感。

その後本堂で少しだけ法要の様子も見る。浄土宗なので、騒がしいドンジャラはないが、大勢の坊さんの念仏の唱和は(時々ソロパートもあったりして)、少しだけブルガリア民謡の合唱を思わせなくもない。

さすが浄土宗関東総本山だけあり、「○○県○○寺」の札を掲げた坊主に引率された、妙に遠足っぽい檀家ご一行などがやって来るのとすれ違いつつ、仕事に出掛ける。

●そういえばそもそも「お十夜」ってのは何なんだ、と後になってから調べる。

曰く、浄土宗の寺院で主に行われる念仏会(ねんぶつえ)で、どうも「十日十夜善行を積むと、仏の国での千年の善行に勝る」とお経にあるのにちなむ行事であるとか。「~をすると、~に匹敵」という繋がりから、マニ車を連想する。

経典の入った筒をくるくる回すと、それだけで経を読んだことになって功徳を積めるというのがマニ車で、その「いいのかそんなズルして」感がとっても素敵だが、最近では、「PCのハードディスクに経典をブチ込んでおけば、従来のマニ車の比ではない超高速回転で、ものすごい勢いで功徳が積めるのではないか」という着想に基づく、デジタル・マニ車というのがあるそうだ。素敵過ぎ。

●馬鹿と煙繋がりで言うと、実は11日で禁煙1周年。どうだすごいだろうと喫煙者諸氏に威張るつもりは全くなく、常に金欠身分の私にとって流石にきつい値段になったので致し方なくやめただけで、むしろ今でも結構羨ましかったりする。

そもそも、しょうがないから禁煙するかー、と思った時点であれこれwebで体験談だの相談だのを見ていて、「○○経ったらもう吸いたくなくなる」(○○の中身は1ヶ月だったり3ヶ月だったり半年だったり)という文句をよく見たが、一向に「吸いたくなくなる」境地には達しない。「3ヶ月も続けばもう非喫煙者ですよ」というような話もあったが、個人的には、1年経ってもまだ「禁煙中」であって「非喫煙者」になれた感覚もない。いやまあ、一応体内のニコチンは抜けたと思うので、もし仮に今深々と煙を吸い込んだらひっくり返っちゃうだろうけれど。

部屋の中の作り掛けの模型だの本だのが煙草の煙で燻製になってしまうことがなくなったのはメリットだが、一方で、この一年のMINTIAとガムの消費量は半端ではない。ちなみに、MINTIAの黒(Dry Hard)があるとボリボリと食べてしまう癖が付いてしまったのだが、どうもあれはあまり一度に沢山食うと口の中の皮膚が弱くなるようで、上顎の内側がボロボロになったりする。

とまあ、一部の身近な喫煙者からは「スタバ野郎!」(店内禁煙のスタバに入れるヤツ、の意)などと罵られつつ、気弱な禁煙続行中。それにしても、(もう時効だろうから言うけれども)高校生の時から吸い続け、しかも割とヘビースモーカーの部類だった煙草を、特別な何か治療のようなもの無しで止められるとは思わなかった。まあ、この先また転ぶかもしれないけれど。とりあえず1年続いたのでメモだけは残しておこう、ということで。

●釈然としない話。

(財)地図センターというところが行っている「地理地図検定」というものの例題を見ていて、こんな問題に行き当たった。

下の①~④の国のうち、東京の真西にはないのは、どの国ですか。1つ選びなさい。
①韓国 ②トルコ ③インド ④タンザニア

答えは②のトルコなのだが、なぜそうなるかといえば、東京を基点に経線に直角に線を引くと、その線は緯線とは重ならず、南にずれていって赤道を越え、東京から見て地球の真裏を通って戻ってくるからだという。確かにその線の引き方なら赤道より南のタンザニアを通るし、トルコが外れる(一方、もし東京と同経度ということだと、インドはぎりぎりカシミールの北部が引っ掛かるかもしれないが、タンザニアはもちろん、トルコも外れてしまうかもしれず、問題自体成り立たなくなる可能性がある)。

実際、正距方位図法、つまり中心からの距離と方位が正しいという前提の地図で直線を引くとそうなるのだから、それが正しい方位の考え方なのだろうが、どうにも釈然としない。

というのも、仮にその「真西を指した線」を進んだ場合、その途中では決して真西を向いていないからで、その線上で正しく真西を向くポイントは、出発点の東京と、その真裏の2点しかない。一方、、「東京を発って常に真西に進む」線を考えた場合、これはいわゆる「等角航路」の線だが、進む地点のどの場所でも経線と直角なのだから、要するに緯線に沿って進むことになる。

どうにもこの、「東京から真西」に引いた線と、「東京を発って常に真西に進む」線とはチガウ、というのがキモチワルイ。いや、東西という概念がそうなんだから文句を言うな、と言われてしまえばそれきりだが。

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再び白河の関越え

F1030691●5日水曜日、震災後2度目の福島。

行き先は浜通りの相馬市と南相馬市。始発の1本後で逗子を出て、新宿駅でO氏の車に拾ってもらう。原発のせいで海岸沿いは交通が遮断されているため、ひたすら東北道を北上し、福島西インターで降りて山越えをする。

前回福島大学に行ったときもそうだったが、中通りは目に見える地震の傷跡はあまりないものの、浜通りに向けての山越えの道は現在も各所で工事中。現時点では、損傷した光ファイバーの補修が多く、次いで路面の舗装の補修という感じであるようだ。

F1030690●相馬市も市役所のある中心部は特に被害は目立たないが、海に近付くと、一面に泥田が広がっている。瓦礫の撤去はほぼ終わったものの、農地の再生はまだ時間が掛かりそう。

車で走っていくと、津波が到達した境目の部分は、ほんのちょっと段があって高くなっているとか、そんな「紙一重」で、片方は荒地、片方は金色に稲穂が実っていたりする。もっとも、実っていても、原発の警戒区域に近いこのあたりでは、出荷できるかどうかは怪しい。

F1030679F1030681●相馬市での用事を終えて南相馬に移動。途中の道路沿いの草地に、見える範囲で20隻近い漁船が転がっているのを見る。

もちろん草地といっても、実際には耕作されないままでいる田畑なのだが、一見(あくまでも一見)のどかな中に、本来そこにあるはずのない船がゴロゴロしているのはシュールだ。ロシアやウクライナの大平原での戦車戦の後、というのを連想した私は不謹慎かもしれないが、まあ、とにかくそれくらい現実離れしている。

回収して海に戻せればそれに越したことはないのだろうが、もとが田畑では、地面が軟弱で大型の回収用トレーラーやクレーンなどはおいそれと入れられないはず。いっそ、ミルの大型輸送ヘリでもチャーターして吊上げるほうが楽かもしれないが、実現性は薄そうだ。もちろん、海に戻せばそのまま使えそうな船だけではなく、(おそらくFRPの)船体が舷側部で大きく割れてしまっているものなどもある。また、目立たなくても船底にヒビでも入っていたらもう使い物にならない、ということもあるのかもしれない。

●南相馬での用事も終え、激しく高い放射線量を記録したことで有名になった飯舘村を経由して山越え。途中2度ほど迷うが、なんとか東北道にたどり着く。深夜帰宅。

●西尾維新「鬼物語」。出た途端に買って読了。一言叫んでおこう。

はぁちくじぃぃぃぃぃぃぃいいいいいっ!

●塩野七生「ローマ人の物語」新潮文庫版、第43巻読了。全巻読了、ということでもある。だらだら読み続けてきたので途中の内容はだいぶ忘れてしまったが、それでも毎号毎号(というイメージ)面白かった。個人的には、勃興期からカエサルあたりまでと、「別冊」的位置付けの「すべての道はローマに通ず」が特に。

●MINTIAの新味、「ハニージンジャー」を買って食べるが、……寿司のガリ、それもスーパーのパックの寿司に付いて来るベタ甘のガリの味に似ていた。

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こんなに赤いのに

F1030673●彼岸花の季節。あちこちで咲いているが、我が家近辺のイチオシはこれ。

(最近はそのあたりに用事がないので行かないが)皇居の西側のお堀端の土手は、おそらくこの時季は真っ赤になっていそうだ。

●赤い繋がりでもう一つ。発掘品シリーズ続編。

ずいぶん前に買った覚えだけはあるが、押入れの奥に仕舞いこんで半ば忘れていた模型の一つ、エレールの1:24、シトロエンC4 Pompierが出てきた(と言うか、掘り出した)。

AFVでも飛行機でもない、私としては珍しいジャンルの模型で、それだけに買ってはみたものの手を付けるきっかけもなかなかなく、そのまま仕舞いこんでいたもの。

F1030678実を言うともっとずっと奥の奥、ストック堆積層の最下層あたりにあって、死ぬまで掘り起こされることはないんじゃないかレベルに至っているかと思いきや、先日棚を漁っている時に、意外なことに割と手近なところに埋まっているのが判明したもの。

箱はだいぶ薄汚れているが(これでも多少ぬぐった)、中身は新品で、ビニール袋を開けてさえいなかった。

●先日福島市に行ったが、明日は相馬市と南相馬市に日帰り出張。

O氏の車に乗せてもらって行くのだが、常磐道が不通区間があるため迂回しなければならず、だいぶ時間が掛かる由。相馬市昼過ぎのアポだが、朝早く新宿待ち合わせのため、逗子は始発かその一本後。

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