台風余波
●先日の台風など、世間一般ではもうだいぶ昔のこと、だろうけれど。
台風の翌々日の散歩の際も、山道で黒や茶色に縮こまって枯れた葉が目に付いて気になっていたのだが、どうやらこれは、台風で巻き上げられ、吹き付けられた潮に焼かれてしまったものらしい。
逗子・鎌倉の山々を見ると、まだ名残りのセミが鳴いていたりするのに、すっかり紅葉が始まってしまった感じ。いや、紅葉は始まりでも多少は色味がある。こちらは、単に「枯れただけ」という感じで、殺伐としている。
もちろん山の木だけでなく、あちこちの庭木や街路樹などにもかなりの損害あり。右は、我が家の前の斜面の灌木と、鎌倉駅前の銀杏。
潮焼けは木の種類によってもだいぶ違い、サクラなどの葉が(というより葉の表面の“コーティング”が?)薄そうなものほど派手にやられている。
やはり風が吹き付けた南側ほど潮焼けがきついようで、写真の銀杏の木も北側は緑が残っている。
●その台風で、逗子マリーナ突端の防波堤が崩されてしまったという話を聞いて、仕事に出掛ける前に見に行ってみる。
確かに見事に崩れていて、破壊されたコンクリートの塊が手前に転がしてあったりする。いや、それにしても、こんなに簡単に崩れていいものなのか?
写真は崩壊地点で、崩れた向こうに江ノ島と稲村ガ崎が見える。夕方や朝、光の方向がよければちょうどこの方向に重なって富士山も見えるはず(実はこの写真でも、拡大すればごくかすかに見える)。
●仕事、あれこれ紛糾中。
27日火曜日、例によって夜になっても神保町の事務所で仕事をしていたところ、C社長とC社長の知人・友人連と食事に行こうということになり、現在の仕事チーム3人で混じって、九段下の「おかってや」に。安く魚を食わせてくれる店で、久々に刺身など食いつつ、浦霞を飲む。
●酒を飲むことは希でも、結局夕飯は神保町界隈で、現在の仕事チームであるK女史、P女史と3人で食べることが多い。
29日木曜日は、なかなかお腹が空かない、というP女史を残して、K女史と食いに出る。あまり食事にテンションが上がらず、近所の吉野家でも行くかあ、などと言いつつ出掛けるが、途中で思い直し、K女史お薦めの“肉そば屋”に行く。なかなか美味かった。いやあ、思い直してよかった。
壁に「ルービロポッサ」のポスターがあり(単にレトロなサッポロビールのポスター)、K女史と、そもルービロポッサとは何物であるかにつき考証する。
私は、アマゾン流域あたりで発生する何か自然現象のような(ポロロッカとかアレ系の)ものと想像したのだが、K女史は小さな自動車メーカーではないか、という。
- 35歳あたりで大手自動車メーカーからスピンアウトしたマニアックな技術者が
- 北イタリアで設立したカロッツェリアで、
- ひどく野心的な車の開発・発売計画をぶち上げ、そこそこ予約を集めるが、
- 実際に完成した車は燃料系統に致命的な欠陥があり、
- 10両あまりで生産はストップ、残りはキャンセルされ
- 会社はたちまち倒産しメンバーは離散。
などといったありがちなストーリーを考える。
●肉そば屋に片桐仁似の店員がおり、
「お兄さん、片桐仁に似てるって言われない?」
と訊ねて通じるかどうかK女史とこそこそ話す。結局何も言わずに店を出るが、
「ぎりぎりぎりぎりじんじん、ぎりぎりぎりじんじんじん。
肉そばがー、美味いんですー。
大盛りもー、出来るんですー……
ぎりぎりぎりぎりじんじん、ぎりぎりぎりじんじんじん」
などと怪傑ギリジンの替え歌を歌いながら事務所に帰る。
……バカだ。
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