発掘(レベル72:IV号戦車、ホビクラ48:カーチス・ホーク75)
●本日9月25日は親父の一周忌。1年、あっという間だったような気もするし、仕事中、母から急を告げる電話を受けたのはもうずいぶん昔のような気もする。
昨24日、川崎の実家へ。一周忌の法要、と呼ぶほどのことはせず、ごくごく小ぢんまりと、家族と近場の親戚だけで墓参りと、揃って昼食。
●当「かばぶ」の製作記を見ていただいても判るように、昔からキットに手を付けてはある程度作って仕舞い込んでしまう、というのを繰り返して来ているわけだが、おかげで、押入れだの天井裏だのを漁ると、
「えっ、こんなとこまでやってあるのか」
状態のキットがゴロゴロ出てくる。
以下の2つは最近の発掘物。
一部パーツ(排気管、車長ハッチ)を取り付けていないのと、やろうと思ってやっていない追加工作(砲塔の手すりなど)を残して、ほぼ工作の終了しているもの。
ミニスケールとしては新世代のキットで、スタイルも細部ディテールも秀逸。履帯も部分連結済みのプラ製で、このスケールでは充分な出来であると思う。
ただ、雰囲気を若干損ねているように思うのが、そのまま組むと、どうも誘導輪が下に振られ過ぎに見えること(誘導輪の軸は基部ごと後面板と一体)。私は履帯まで組んでしまってから気付いたので未修正。ただし、キットにも付属しているが、もし車体シュルツェンを装着するならほとんど気にならないかも。
アンテナケースや雨どい、右フェンダー前部のブリッジ状の支持架など、追加箇所は色が違うので判るが、キットのパーツを削ったりした箇所は、もうどこをどうしたのか覚えていない。折角掘り出したうえ、工作はほとんど終わっているので、今度暇なときに塗って完成させてやりたい。
ところで、前述の右フェンダー前部のブリッジ状の支持架。これは実車ではF~G型あたりから付いているようなのだが、一体何のために追加したものなのだろう? 単にフェンダーの強度が足りませんでした、ということなら左右ともに装着しそうなものだし、謎。
●ホビークラフト1:48、カーチス・ホーク75M/N/O
一時期のホビクラは48で穴になっている機種を次々に出してきて、しかもその多くが、
「出してくれて嬉しい! 嬉しい……んだけけれど、もうちょっとスタイルに気を使ってくれたら(泣)」
という感じで大いに悩ましいメーカーだったのだが、このホーク75/P-36シリーズもそういった悩ましい系の一つ。
それ自体もあまり褒めたことではないが、要するにどこかのキットをお手本にしているものはそのお手本なりの感じに仕上がり、お手本がないとどんどん崩れる傾向がある。モラン・ソルニエ406なんて、もうどうしてくれようか、というくらい似ていなかった。
それに比べれば、このホーク75シリーズはまだマシと言える。カウリングが四角くても、翼端の反り上がりがなくても、そもそも全体的にラインがピリッとしていなくても。
で、久々発掘したキットは、そのあたりを多少何とかしようとした形跡が多々残っており、何だか「昔のオレのやる気を見たぜ」という感じ。
……いや、やる気があるなら最後まで作れって。
私の持っているキットは輸出型の、固定脚、ライト“サイクロン”エンジン装備型だが、右写真の右側が、キット付属のエンジン。あまりに貧相なので、持って来たのが左側、タミヤのバッファローのエンジン。
ちなみにタミヤのバッファローのエンジンが余っているのは、フィンランド型改造パーツ使用のために胴体前半を切り飛ばしたため。すげ替え用機首にレジンのエンジンも入っているので、元のパーツは余る。ただし、そうやって切り刻んだバッファローは、その後、もっと手間要らずのクラエアのフィンランド仕様フルキットが発売されたので、お蔵入りになる可能性が……。南無南無。
なお、このホーク、胴体と主翼をそのまま組むと下面にだいぶ段差ができるようだ。主翼の取り付けをちょっとだけ下げて上面のフィレットを削るか、それとも下面の胴体をゴリゴリ削るか、今後の思案のテーマ。なお、ここで問題となるのは主に後縁のほう。前方も段もスキマも出るが、実機でも中央の出っ張り部分は、キットの位置にスキマがある。
ちなみに翼端は何となく反り上がりを再現する涙ぐましい工作済み。平面形はそのままで反り上がりにだけこだわっているのが変。
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コメント
おお、お宝状態のHAWK75でしたか♪
>昔のオレのやる気を見たぜ
確かに翼端やカウリングの整形はいまでもオーラを放ってますね。
しかしこれを見てしまうと外形には目をつぶるという私の決意が揺らぎます(笑)
>貧相なエンジン
まっこと、貧相な上にとろけるようなデティール・・・
ホビクラおそるべし
投稿: シロイルカ | 2011年9月26日 (月) 23時10分
>シロイルカさん
どうもです。
確かにカウリングや翼端は多少いじっているんですが、何しろ全体がどうも“ピリッとしてない”のは基本そのままなので、要するに「自分が気になるとこだけ」の自己満足工作です。
実は、ホビークラフトの不思議なところなんですが、同社の48ってそもそもスタイルがどうも“ピリッとしてない”のが多いにも関わらず、そのまま作っても、何か“それなり”に見えちゃうんですよね。
このホーク75も、昔、スタイルを基本的に何もいじっていない完成品を見たこともあるんですが、そこそこちゃんとホークしてました。スタイルをいじるとなると結構大仕事になっちゃう場合がありますが、手間と結果を秤にかければ、潔く「目をつぶってしまう」のはアリなんじゃないかと思います。いや、ほんとに(笑)。
ちなみに、エントリーするならこれかなあ、と思っているブレゲー27は、コクピットを作って胴体を貼り合せた段階です。
http://kabanos.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-25a7.html
この日記の下に写真がありますが、この、去年の年末のままの状態で箱の中で寝てます。なんだかなあ。
投稿: かば◎ | 2011年9月27日 (火) 03時00分