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エイプリル・フール

●mixiのアプリ「もやしもん」が数日前にリニューアル・スタートしたばかりだが、4月1日になっていきなり「かもし」の表示(だけ)がリセットされていた。ずいぶん地味なエイプリル・フールだなと思ったら本当にバグっていただけだった。

ちなみに去年だったか、同じくmixiの農場系アプリで畑が大火事で全焼するというネタを披露したところがあり、「やるなあ」と感心したのだが、「本気にした」「人をバカにするにも程がある」「こんなアプリなんか二度とやるか」等々激怒する人も多かった。SNSのミニゲームにどれだけ入れ込んでるんだ……。

●同じくエイプリル・フール・ネタ。1日、夕方から麻布十番の事務所に出掛ける。外からかみさんに、

「靴を買ったら金が無くなって、しかもSuicaがカラッポだったので帰れなくなった。事務所に泊まって、誰か金を貸してくれる奴が来るまで待つ」

という内容のメールを送ったのだが返答なし。今日2日になって、「帰って来てたんだ。誰かに貸してもらえたの?」と素で聞かれた。冷めた夫婦関係だな。

●ちなみに「もやしもん」は第10巻発売。「アザザルさん」6巻と一緒に買ってきた。

マンガといえば、「はがれん」の荒川弘が女性作家だって今の今まで知りませんでした。

●相変わらず暇を見ては歩く。

逗子と鎌倉の間の名越のトンネルを鎌倉(大町)側から眺めると、トンネルの上の尾根筋に遊歩道のような柵が見えるのが、しばらく前から気になっていた。その尾根の向かって左手のほうには名越の切通し道があるのだが、そちらからは、このトンネル上方面への分岐などは見当たらないのである。

Googleマップを見ると右手から尾根筋に上がれるようだったので、数日前、歩きに行ってみる。名越の切通しを抜けて大町側へ一旦降り、Googleマップにあった道を上る。つづら折の急勾配の舗装道路を歩いていたら、登ってきたミニバンのおじさんに乗っていきますかと声を掛けられた。

礼を言って断ってさらに登ると、行き着いたのは尾根の上の墓地で、先の車のおじさんは墓地の管理人であるらしい。墓地の横に通行止めになった道路が続いているのが見え、おじさんに尋ねると、今は使われていない私道で、先がどこかはおじさんも入ったことがない由。

P1020450b 入ってみると、廃墟と化した民家の裏を通り、予想通り名越トンネルの上に出た。道自体は、尾根の大町側の斜面に鉄骨を組んでベランダ状に張り出して作られており、ずいぶん長いこと使われていないようで、道の真ん中を突き抜けて木が生えていたりする。まだ春先なので歩けたが、夏は木の枝や雑草に遮られて歩けないかもしれない。

トンネル上をまたいで行くと、突き当たりに小さなプレハブがあり、「休憩所」の札が貼られている。プレハブの前には錆び始めた軽トラ。何かの工事事務所のようなのだが、一体こんな場所で何をどうしようとしていたのか謎。ちょっと手前に踏み分け道が分かれており、そちらを辿ったら名越の切通し道の脇にある平場に出た。何となく謎が一つ解けた気分。

●2日土曜日午後。またまた名越の切通し道を通り大町に下りる。先日、完全ロックアウトになっていることが判明した釈迦堂切通しだが、その上にあるという遺跡が主目的地。

そこはもともと「北条時政(源頼朝の舅)山荘跡」と言われてきた場所で、Googleマップにもそう書かれているのだが、何年か前の調査で、土地の造成が時政の時代より下る13世紀後半と判明、未知の寺の遺構であるらしいということになったのだとか。

長勝寺踏切の先で脇道に入り、安国論寺に寄り道。寺の名前で明らかなように日蓮宗の寺で、日蓮上人が立正安国論をここで書いたと言われる。あたりは松葉ヶ谷(まつばがやつ)の古地名を持ち、寺は日蓮が他宗派の焼打ちにあった「松葉ヶ谷草庵」の跡であるとも言う。境内には焼打ちにあった際に逃げ込んだという岩窟(おそらく元はやぐら)もある。

もっとも、近くの長勝寺、妙法寺にも松葉ヶ谷草庵跡説があり、要するに「日蓮まんじゅう本舗」と「元祖日蓮まんじう」と「日蓮饅頭本家」が軒を並べて商売しているような具合である。さらに、名越の切通しを越えて逗子側の法性寺も、焼打ちの際に逃げて隠れた岩窟跡を主張している。

もちろん、日蓮という人は800年近く経って風化しかけた事跡を見ても、恐ろしく融通の利かない人物であったことは想像できるので、草庵を近辺に幾度も建て直しては焼打ちにあい、あっちの山の穴、こっちの山の穴に逃げ込んでいた可能性はありそう。山の穴といえば日蓮か、新大久保の駅員上がりの落語家かって感じだ。

安国論寺は裏山に登って歩くことが出来、手前の尾根上には鐘つき堂がある。撞木の尻にメーカーのものと思しきシールが貼ってあった。ブランド名は「ナムシステム」だそうだ。……何と言うか、「グレートありがとウサギ」系のテイストだ。

P1020457b なお、その後行った当初目的の釈迦堂切通し上の遺跡は立ち入り禁止だった。鎌倉市が国の史跡に申請するとともに土地を買い上げて整備する、というような話を聞いていたが、少なくとも整備は未着手のような気配。

●さらに歩いて鎌倉駅前に出る頃にはもう夕暮れ。本覚寺境内の枝垂桜は今年も綺麗だった。段葛の桜はまだ咲いていないのかもう散ってしまったのかよく判らない。

化物語シリーズの最新刊が出ているはずと本屋に行ってみたが見当たらなかった。小町通りの壱番屋で割れ煎餅を買う。だいぶ鎌倉は人の出が戻ってきた感じ。なお、とある店先で

「久しぶりの単一電池入荷~、幻の単一電池~」

と、エアフィックスの1:32「2階建てバス第一次大戦型」でも再販されたかのような(判りにくい喩え)口上付きで単一電池を売っていた。

P1020438b ●48工作現状報告。

ダイムラー装甲車は一応、アフリカ戦線仕様で作ろうと考えているので、車体前面に装備するサンドチャンネルを工作。0.3mmプラバンにピンバイスで穴あけ。どうしても不揃いになるが、2枚目は1枚目より少しよく出来た。

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コメント

Googleアースといえば
池子の山奥に巨大な錨が何個も置いてあるのは
誰の持物なんでしょうか
不思議です。

投稿: みやまえ | 2011年4月 3日 (日) 23時13分

え?
それは知りませんでした。
Googleマップのほうでも見られます?

投稿: かば◎ | 2011年4月 3日 (日) 23時35分

>みやまえさん

おお、これは確かにアンカー!
ウチの子供らの中学校時代、運動会に使ったグラウンドの奥にこんなものが。

場所的には完璧に米軍敷地内なので、米海軍艦艇用なのでしょうか。

ところで、みやまえさんの最初の書き込みの

「錨」を

「猫」と読み間違え、

必死になって池子の山の中に巨大ネコモニュメントがないか探してしまったのは内緒です。ばかだ……。

投稿: かば◎ | 2011年4月 8日 (金) 22時59分

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