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採集生活

●最近、常に部屋の中にショウジョウバエがいて、モニタの前を横切ったりするので気になって仕方がない。何がうざったいって、1匹しかいないようなのに、それを退治してしばらくすると、必ず次の奴がいることだ。毎週律儀に1匹ずつ来襲するウルトラ怪獣かおまいは。

いや、バルタン星人なみに来られても困るけどな。

●金曜日、N女史より仕事のフィードバックが来たので対応。先日行ったM社から借りた機械部品を撮った写真の解像度が低いとのことだったので、改めて撮り直す。カメラマンを使う予算がないので、私がデジカメで撮影。しかも神保町の事務所か義弟からコンパクトデジカメを借りる予定でいたが、聞いてみると私の新しい携帯と画素数に大差なかったので、携帯で撮る。いいのかそんなんで。

●先月、散歩の途中に近所でイタドリの芽を見かけた。その時はまだ地面からちょっと顔を出した程度だったので放っておいたが、改めて採りに行ってみる。

有川浩の小説「植物図鑑」に、イタドリは味に癖がなく山菜素人向けだというようなことが書いてあり、しかも本の口絵に写真まで出ていて「道端でよく見るあれがイタドリなのか、あれって食えるもんだったのか」と知って、いつか試してみようと思っていたもの。

Nec_0919 というわけで金曜日午後、小さなビニール袋を持って出掛ける。事前にwebで調べたところでは、まだ葉が開いておらず根元を指で折ったときに、ポクンと綺麗に折れるくらいが食べ頃だそうな。流石に芽が出ているのを見てから一ヶ月は間を置き過ぎで、すっかり伸びてしまっていたのだが、目星を付けておいた場所のほかにも群生地を見付け、食べられそうな若芽を5、6本採集することができた。

かみさんは“えぐみ”のありそうな山菜、タケノコの類は(調理法にもよるが)アレルギーが出るので全般的にダメだし、子供らも食べないので、自分ひとりで「お試し」するにはこの程度で充分。

夕方、芽先を落としてからピーラーで皮を剥き、さっと茹でて冷水にさらす。芽先も茹でて、こちらは花かつおを振って醤油をたらし、ついでにちょっとマヨネーズを付けてすぐに食べた。良い。

一晩さらした茎は刻んで、炒めて醤油とラー油で味付けをして食った。食感は穂先メンマくらいの感じ。料理法はなお改良の余地があるが、イタドリ自体はなかなかいい感じのものだということが判った。次の機会があれば、もう少したんまり採ってこよう。

●一応、自分では陸物・空物両用モデラーだと思っているのだが、こと模型誌の購入について言えば完全に陸物偏重である。最近は毎号買うということはなくなったが、それでもアーマーモデリング(AM)誌は割と買うのに対して、スケールアヴィエーション(SA)誌は創刊以来の通算で片手分買っているかどうかという具合。

……なのだが、流石に今号だけは買わずにおくというわけには行かない。モデルグラフィックス時代(もちろんMG誌は今でもあるが、要するにAMもSAも分離する前、という意味)から数えれば、たぶん3度目か4度目のフィンランド空軍特集だが、今回は作例も多いし内容も濃い。こっそり(?)かさぱのす氏のコラム「知られざるフィンランド模型事情」も載っている。もっとも改めて思うに、かさぱのす氏にはこの号でこそ、日本国内には1枚しかないのではと思われる「らーでん・えりこいす(LAHDEN ERIKOIS Olut I)」のラベルをどどーんとカラーで公表し、日本国内フィン空ファンをのけぞらせて欲しかった気もする。

●何しろ久しぶりに買ったので、その他SAがらみであれこれ。

・相変わらず、ノーズアートを“言い訳”にしたモデルのおねーちゃんのグラビアページ付き。いや、もはやノーズアートですらなく、フィン空ライサンダーの尾翼マークがモチーフ。そもそもマーク自体は簡単なシルエットなので、もはやおねーちゃんの格好はマークと何の関係も無し。編集長の趣味なんすかね。

・製作記やキット紹介の中に何度か「セマー」という名前が出てきて一瞬首を傾げたが、キット内容から考えてチェコのSMER(正しい綴りはSMĚR)のことだと判った。「スメル」と読む人はいるが「セマー」ってのは変だろう、と思ったのだが、改めてwebで調べると、扱っているバウマンがそもそも「セマー」と書いているので、それに合わせてあるらしい。うーん。もっとも、SMĚRはチェコ語では「スムニェル」と発音するらしいので、正しい読みのほうがなおさら判りにくいのは確かだ。ちなみにěの頭(ハーチェク)は軟音化の記号で、例えばneは「ネ」、は「ニェ」という発音になるのだが、だけは特殊で「ムニェ」という発音になるのだそうだ。チェコ語ぱねぇ。

・きららさんのコラムが出ていた。済みません、SA誌に連載をお持ちだとは知りませんでした。フィン空くらぶのきららさんが、せっかくのフィン空特集号にフィン空ネタではないお話だったが、「並べたい願望」については何となく納得。以前にも書いたが、うちのかみさんはそうした願望はカケラもない。以前、部屋に本が納まりきれなくなって階下に本棚を一つ置かせてもらおうと思ったことがあるが、かみさんに「嫌よ邪魔臭い」と言下に拒否された。もっとも私の部屋の外に出すと扱い的にも不安があるので、どんなに部屋が狭くなろうと我慢するのが正解かと最近諦めるようになってきた。

・SA誌の内容と直接関係ないが、裏表紙はハセガワの新製品案内。Su-33フランカーの要するに“痛機”仕様が出ているのだが、完全新金型って……。普通のを出すより前に、まず痛機仕様なの? もちろんメーカーとしては少しでも利益の上がる出し方を考えてそうなった結果だと思うのでとやかく言うのも何なのだが、それでいいんすか現用機ファンの人。

F1030041 ●机の脇の本の平積みを漁っていて、1年以上前にとある仕事の資料に買った「別冊・歴史人 一個人 坂本龍馬の真実」という雑誌が出てきたのだが、パラパラめくって、今更気付いた。

右の写真、拡大して見ると判るが、タイトル左下のリード部分が、まるっきり無関係の文章になっている。ちなみに実際にはここは見開きの扉ページで、左ページにももう1ヶ所リード、さらに左下に写真キャプションもあるのだが、それらも合わせて3ヶ所とも同じ文章である。

出版の仕事の現場では、文字が並んでいる様子を見るために原稿完成前にダミーを入れることは多い。中身は違っていてもそれらしく文字が並んでいるとうっかり見逃すことはままあり、校正のかなり後ろの段階になって、「おいおいおいおい、ここダミーが入ったまんまだよ、何やってんだよ」と大焦りすることもあるのだが、とはいっても、ここまで見事に“出版事故”をやらかしてしまっているのは比較的珍しい。なお、見逃しを防ぐため、ダミーは判りやすく

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などを入れることもある。

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かば◎の迂闊な日々」カテゴリの記事

コメント

>>SA誌

 今月も順調に立ち読みで済ませましたが(だって戦後機の作例がほとんどないんだもん)、かさぴー氏が書いてたのにはニヤリとしましたねい。ここで出ずしてどこで出る的なお方ですから。ちなみにマジステールの作例作った人もワタシの知り合いでおます。

>>それでいいんすか現用機ファンの人

 こないだツイッターでぶつくさ言ってた通り、ワタシ的には無問題どころかウェルカムw もう2個買ってるし(爆)。ま、ただSu-33限定の問題点として、塗りやマークのバリエーションが基本的に2種類しかないので、Su-33用別売デカールでノーマルバージョンの塗りもぬかりなくフォロー済みのワタシ的には、ノーマルバージョンのキットを買う必然性が無くなってしまったのですな。買いますけど。

投稿: KWAT | 2011年4月25日 (月) 12時22分

たまにはSAも見てくださいね(笑
お世辞でもうれしいですよ。
あんまり宣伝してないので、私とコラム書いてる人が同一人物だということを知らない人もたくさんいるよ。
実はもう2007年からずっと書いているのです。
グラビアのおねえちゃんは、編集長の趣味(笑
巻頭はいいんだけど、真ん中のページがちょっとね・・・あれは「アノ用途」についてるんだよね? それを思うとちょっとね・・・・まあ仕方ないけど・・・アイマス機と一緒です。売れないと仕方ないもん。

投稿: きらら | 2011年4月25日 (月) 14時30分

>くわっちん

いやいやいやいや。
「もう2個買ってるし(爆)」って、そんな、どや!って感じで言われても(笑)。

mixiのほうでも書きましたが、私自身は、アイマス機だろうが何だろうが作りたい人は作りたいように作ればいいわけで、まあ、売れるなら結構じゃないか的スタンスですが、
(1).そもそもああいうものはスケールモデルという「元」があって、それを言ってみれば「着崩す」ところに面白みがあるような気がしていて、
(2).ノーマル・バージョンよりも先に出すってのは普通にスケールモデルとして作りたい人にとっては肩透かし感大だろうし、
(3).逆にアイマス機を作りたい人にとっては新型機の新金型であることにどれほどの価値が?と思ってしまうし、
(4).そこであえてアイマス機から出すってのは、実は私の知らないところで、現用機ファンとアイマスファンには並々ならぬ親和性が?
……などと思ったわけです。

しかし、どなたかが、アイマス機がノーマル版の3倍売れたなどと仰ってましたが、それがキット開発の原資になるのであれば、マジで痛車バージョンの7TP軽戦車とか出て欲しいもんです。いや、絶対出ないでしょうが。

ちなみに言えば、「ロジーナちゃん痛車仕様T-34」が発売になったら作るかどうかは別としてご祝儀で買うと思いますが、よくよく考えると、表面に突起やら角やらが多いAFVってあまりキャンバス代わりになりませんな。

投稿: かば◎ | 2011年4月25日 (月) 23時37分

>きららさま

ご足労下さって有難うございます。いやホント、スケビは滅多に買わないもので……。どうも済みません。

ええと、あのグラビアが「アノ用途」と言えるほど具体的な何かの用途があるものなのかどうかにはだいぶ疑問がある気がしますが、とりあえず、なるほど、編集長のご趣味ですか。

実際のところ、この手の趣味方面の雑誌の場合似たり寄ったりだろうと想定すると、製作記事の原稿料など、「お小遣いのタシにしてください」程度しか出ないはずで、むしろモデルのおねーさんやらスタイリストやらのギャラのほうが高いんじゃないか、と思ってしまったわけで……。

私自身、布地隠蔽率の低いおねーさんの写真は決して嫌いではありませんが、それこそその手の専門誌は他にいくらでもあるわけで、それならもう一本製作記が出ている方が……などと私は考えてしまうわけです。

もっとも、一言編集長のご趣味といっても、他にも

(1).雑誌のページ数は8もしくは16の倍数であることが望ましいが、ギャラの問題ではなく制作体制上「もう一本」の製作記が非常に難しく、どうしても穴埋めの企画が必要、とか
(2).実はおねーさんを載せることで、雑誌の売上げが*%は違う、とか

など、付随する理由はいろいろあるのかも。……かなあ?(笑)

投稿: かば◎ | 2011年4月25日 (月) 23時55分

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