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アゲハ

●24日日曜日午後、また近隣の散歩に行く。

F1030075F1030072以前書いた時には写真を載せられなかったが、材木座・光明寺の裏手の「ミニサイズのアンコール・ワット遺跡じみた雰囲気」の、日向延岡藩内藤家墓所はこのような感じ。

どうも話によると寺で見学を頼むと鍵を貸してくれて中に入れるようなのだが、基本、門が閉まっていて入れないので、下草が茂っていてますます遺跡じみている。

材木座からのたのたと名越方面に歩き、先日行きそびれた松葉ヶ谷・妙法寺に行く。要拝観料300円。……むぅ。

本堂の奥、山肌に沿って仁王門、釈迦堂跡、法華堂、松葉ヶ谷草庵跡を主張する碑などがあるが、仁王門から釈迦堂跡に続く苔むした石段が一番の売りであるらしく、苔寺の別名もある。

F1030062石段そのものは眺めるだけで、隣に通行用に新しく階段を作ってあるが、そこで今年初めてのクロアゲハを目撃。……と思ったのだが、留まったところを写真に撮ろうとしたら、翅の表面で構造色が光った。クロアゲハじゃなくてカラスアゲハだったのか! と思ったが、春型のカラスアゲハは派手目だとあちこちの解説にあるし、どうもよく判らない。世間一般よりは昆虫の判別がつくほうだと自分では思っていたが、どうも当てにならないな……。

●26日火曜日。夜更かしをしたせいか寝ている間に冷えたのか、午後、激しく頭痛がしてダウン。出掛けるつもりもあったのだが諦める。

ボールトンポール・デファイアント、と言えば、当かばぶをしばしば覗きに来ている方であれば、その大半はすぐにそのトホホなイメージを思い浮かべて下さることだろうと思う。

もちろん、「なんだそりゃ」な方もいらっしゃると思うので簡単に説明をすると、コイツは、第二次大戦直前にイギリスのボールトンポール社で開発、量産された単発単葉引込脚、複座の戦闘機である。

敏捷であることがほぼ不可欠の戦闘機で、複座(2人乗り)というところですでに若干の疑問符が付くのだが、この機のすごいところは、普通、戦闘機ならばまずソレだろうという前方固定機銃を一切持たず、コクピット後ろに4連装機銃付き回転銃座を備えているのみ、という大胆な設計にある。

第1次大戦時に比べると飛行機の性能が上がり速度も速くなった結果、常に相手を自分のまん前に置くように飛ばなければならない前方固定機銃では捕捉時間が短すぎるのではないか、それよりも射角の自由な回転銃座に重武装を備えた方が……というのが設計コンセプトだが(たぶん)、実際には、

  • 自分も相手も飛び回っているわけで、自機の飛んでいるベクトルと弾のベクトルと相手の飛んでいるベクトルと、3つも入り組んでいてはなかなか命中させられるものではなく、
  • そもそも固定銃に比べて射界が広く自由に撃てるといっても、直前にはコクピット、後ろには尾翼があるのでそうそう自由に振り回せるはずもなく、
  • それでもなお相手を捕捉するには少なくとも敏捷でないといけないわけだが、複座で巨大な銃座付きのために機体が大型化して鈍重であり、

要するに何一ついいところがなく、折から始まった第二次世界大戦ではほぼ一方的にやられ役で、戦闘機と言いながら、敵戦闘機に遭遇した場合、味方の単座戦闘機に助けてもらって逃げ帰るのがやっと、という具合だった(もちろん逃げ帰れない場合のほうが多い)。

さらに、“売り”である回転銃座は背中側に唯一の乗降ハッチがあり、つまりいざという時には銃座をまん前に向かせないと銃手は脱出できず、しかもこの銃座は電動なので配線がやられているとその時点で脱出不能。また銃座の中は狭いのでパラシュートは別に収納してあり、それをごそごそ取り出して装着して……という具合だったので、銃手の生存率が著しく低い、といういや~んな特徴付きなのだった。

web辞書でdefiantの意味を引くと、反抗的とか挑戦的とかいう意味らしいが、要するに、敵に対して挑戦的ではなく、単に常識に逆らってみただけだったわけである。

さて、なぜいきなりデファイアントの話などしているのかといえば……どうも空回りしているっぽい挑戦的な設計、そのための厚さと重さ、七面倒な手順を踏まないと取り出すことが出来ないmicroSDカードと、オレの新しい携帯電話はまさにデファイアントそのものじゃないか!と日々感じているせいである。ああ、とにかくUSBコードは早めに買ってこなきゃ……。

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コメント

デファイアントも我らが空軍元帥のツェルシュテラーも
第一次大戦の複座戦闘機に苦戦した単座戦闘機乗りの「あこがれ」からきてるような気もしますです。
デファイアントは砲塔の機長の脱出用の斧が素敵!
スピットも脱出用のバールとか積んでるのでAFVみたいですね。

投稿: みやまえ | 2011年4月28日 (木) 00時21分

写真から推測すると,クロでもカラスでも無く
「ジャコウアゲハ」
ではないかと思います

投稿: eddie六六六 | 2011年4月28日 (木) 01時22分

>みやまえさん

特にイギリスは、ブリストル・ファイターの活躍が忘れられなかったんでしょうねえ。しかしブリスフィットはちゃんと前方固定銃があるのに、なんで「前方固定銃なんか要らない」って思っちゃったんだろうなあ……いや、デファイアントやロックの場合、前方銃があればなんとかなったってレベルじゃないですが。

>eddie六六六さん

なるほど! 言われてみれば、このちょっとスマートな翅の形は!

どうもジャコウアゲハというと♀の淡い翅色を思い浮かべてしまうのですが、♂は黒っぽいんでしたね。しかし、ジャコウアゲハの♂の翅には構造色のきらめきがあるのは初めて知りました。

投稿: かば◎ | 2011年4月28日 (木) 21時00分

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