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wz.34装甲車メモ

wz.34装甲車の考証に関するメモ。順不同。wz.34装甲車それ自体の概略はwikipediaを参照のこと。

wz.28装甲車

wz.34装甲車は新規に生産されたものではなく、wz.28装甲ハーフトラックから改装されたものだが、wz.28では後部が履帯だったというだけでなく、前輪がBTの転輪のようなソリッドゴムタイヤだったといった違いもある。初期型装甲車体の場合の後部フェンダーは長く、一方で前輪フェンダーはない。

それにしても履帯は妙に幅が狭くて、なんだか中途半端な感じ。

初期型装甲車体と後期型装甲車体

wz.34装甲車には戦闘室側面上半分が張り出し、後面が垂直な初期型車体と、幅が狭く後面が斜めの後期型車体(CERTI/Mirageのキットのタイプ)の2種がある。装甲車体の別はwz.28の時にすでにあり、エンジンとリアアクスルの別によるwz.34のサブタイプと装甲形状とには関連性はないものと思われる。

Derela氏の解説によれば、初期型装甲車体ではホイールベースも若干短いそうなのだが、これは少ない写真からはどうもよく判らない。

車体後部がはっきり写っていない写真でも、戦闘室前面が写っていれば、前面バイザーが2カ所(初期型)か1カ所(後期型)かで判別できる。

戦闘室上面も初期型では広く、後期型では狭い。初期型は砲塔前方に円弧状にリングガードがあるが後期型にはない。一方、後期型は戦闘室上面よりも砲塔裾部が若干左右にはみ出すため、戦闘室側面上端に逆L字のガード(張り出し)が付けられている。CERTI/Mirageのキットでは平面形は四角いが、実際には円弧状。

ボンネット

一見、左右2カ所ずつに蝶番があって両開きになるように思えるが、実際には蝶番部分はL字の棒を挿して止めるようになっており、フード部分は1枚。片側だけ抜けば左右どちら側にも開けられるし、両方抜けば取り去ることも可能。取っ手がボンネット左右端に付いている理由もそれで納得できる。したがってCERTI/Mirageのキットを組む際は、中央の継ぎ目を綺麗に消したい。

なお、蝶番部分に挿すL字棒は、それぞれ細いチェーンで蝶番座金に繋がっている。

Bonnet ところで写真を見ると、ボンネット部分の形状には2種の形状あり、(キットのように)前端まで一体のもののほか、前部蝶番から前方は別体の固定部になっているものがある。固定部はプレスで曲面に成形されているようで、この場合、ボンネットも前端は丸い断面になっている様子。

前部が別体になっているタイプは初期型装甲車体にしかない(つまり初期型の初期型という位置付け?)かもしれない。

車体前端

基本、ゆるく楔形に出っ張っているようなのだが、車輌によってはペッタンコに見えるものもあって謎。なお、ラジエーター部の開口部は、扉を開けると大きく口が一つのものと、左右に分かれているものとがある(前者のほうが一般的?)。

左右ルーバー

Lv CERTI/Mirageのキットのルーバーはちゃんと穴が抜けていてスゴイが、実際にはヒレ部分が外側でもう一段折れている。右図は適当だが、まあこんな感じということで。

戦闘室左右バイザー

戦闘室側面にあるバイザーは、左右で蝶番位置が違う。右は上に2つだが、左は前側に2つ。CERTI/Mirageのキットは、左側バイザーフラップの蝶番位置が前後間違えているので注意(ドアの蝶番は後ろ側で正しい)。

フェンダー

断言できないが初期型装甲車体と後期型装甲車体とで、フェンダーステイの形状が違うような。また、後期型装甲車体の場合、フェンダー外側上部に斜めに補助ステイを付けているものがある(前後)。

砲塔

CERTI/Mirageのキットの砲塔はちょっと背が低い。全体の寸法がどうのこうのと言い出すと、もっといろいろありそうだが、少なくとも砲塔の高さはバランス的に目立つ。

キューポラ部分は前後に分割されていて、キューポラごと前後に開く。従って、六角形の前後の裾に蝶番がある。なお、キットは幅が狭く前後に長いが、実際には正六角形か、それに近い感じではないかと思う(真上からの写真が手元にないので断言できず)。

砲・銃基部は、初期は四角いマウントで、後期は丸いボールマウント。後期の機銃マウントはTKSと同じ? 初期型装甲車体では四角マウント、後期型装甲車体では丸マウントのものが主のようだが、例外もある。

装備品類

Tire 予備タイヤは、車体に右のような座金を取り付け、3カ所でボルト止めされる(6個のボルト穴を一つおきに)。

この座金、仮に右を前方とすると、図のようになっているものだけでなく、逆に「ト」の向きになっていたり、「У」になっていたりと、実にいい加減。さらに取り付け位置も、予備タイヤが車体上部に飛び出たり、下部に飛び出たりと、とことんアバウト。それでいいのかポーランド人。

シャベルは、初期型装甲車体では戦闘室の右の張り出し下、あるいは張り出し上。後期型装甲車体ではキットに示されている位置だったり、左側面下部だったり、どうもいろいろバリエーションがある。シャベル本体部の留め具は、キットのような大きなポケットではなく帯金。

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コメント

相変わらずの観察眼、恐れ入ります。
ボンネットの開閉機構とか、左右のルーバーとか、写真を見直して「ホンマや~」と感嘆いたしました。

なんか、ほんと手作りで作ってたんでしょうねえ。

投稿: 吉岡きゅう | 2010年12月17日 (金) 12時23分

ありがとうございます。
……って、結局、写真を見てあれこれ確かめようと思いつつ、「ここも、こっちもよく判らーん」というところだらけなのが判った、という情けない体たらくなわけですが。

それにしても、90輌足らずしか作っていないくせに、妙に細かい差異があり過ぎです。仰るとおり、手作り感覚なんでしょうねぇ。

投稿: かば◎ | 2010年12月19日 (日) 15時35分

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