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鎌倉散策(熱中症への挑戦編)

●本日日曜日。桜樹ルイ16世氏&マライさんが鎌倉に遊びに来るというので昼前に出掛けて鎌倉駅前で落ち合う。桜樹氏とはSTEINER氏宅で酒を飲んで以来なので10年ぶりくらい? マライさんとは当然お初。

神保町の事務所ではほとんど恐慌状態を巻き起こしたサルミアッキだが、実家がデンマーク国境に程近いというマライさんには懐かしい味だとか伝え聞いていたので、かさぱのす氏から貰って1つ残っていた「スーパーサルミアッキ・チュッパチャプス」を進呈。

かさぴーごめん。決してオレはスーパーサルミアッキに怖気づいたわけじゃないんだ。でもマライさんがどうしてもどうしてもどうしても食べたいって言うから!

●とにかくこの夏の鎌倉は半端じゃなく暑いんだよと釘を刺しておいたので、二人ともそれなりに覚悟をしてきたものと思われたので、まずは小町通りのT-SIDEでインドカレーを食べて香辛料で「対・夏能力」を底上げした後に、妙にスパルタンな「鎌倉散策」に出掛ける。

割と場当たり的に歩いた行程は、

(1).鎌倉中心部である小町通りから鶴岡八幡宮脇の道を通って巨福呂坂を抜け、

(2).円応寺(閻魔寺)で閻魔大王その他十王像を見て、

(3).亀ヶ谷坂切通しを通って扇ヶ谷に抜け、海蔵寺に行って十六井を見る。

(4).ちょっと引き返して脇に折れ、化粧坂から源氏山に登り、

(5).だらだら坂を降りて銭洗弁天で小銭を洗い、

(6).さらに近くの佐助稲荷に行き、鳥居と幟が並んだ石段を登って境内で一息。

佐助稲荷の裏から大仏ハイキングコースに上って、そのまま長谷までというのもなかなかいいコースなのだが、(日陰で時折吹く風は涼しかったものの)恐ろしく汗だくになっていて、無理して倒れても何なのでこれは断念。いや、だって、頭から水を浴びたみたいにびっしょりなんだもん! ハンカチが文字通り絞れたし!

佐助隧道を通って鎌倉駅裏まで戻り、駅前の喫茶店であれやこれやダベりながら涼む。

(7).夕方になって、ちょっと趣を変えて海でも見に行こうかという話になり、「せっかく鎌倉に来たんだから江ノ電に乗らなきゃ」という意味不明な提案をして、稲村ヶ崎まで。七里ヶ浜の端を少し歩いて、岬の上の展望台に登る。ところで桜樹君、岸壁に開いていた四角い穴は、やはり大戦中の陣地のようですよ(wikipediaによる)。

(8).鎌倉まで戻り、御成通り端の「くろぬま」で、ぜひ桜樹氏近辺にも広めて頂きたいとの願いを込めて「点取り占い」を2つ(職場用&家庭用)買う。

●なお、江ノ電の各駅に江ノ電・地ぱんショップオリジナル、「玄米チーズあんぱん」なる面妖なあんぱんの広告があり、これはいったいいかなるものか――つまり、玄米パンの中に「チーズ餡」が入っているのか、あるいは玄米パンのなかに「チーズおよび餡子」が入っているのか、あるいは「玄米チーズ餡」が入っているパンなのか等々、3人で論議する。

ちなみに最後のものはマライさん案で、「そもそも日本語で“あん”は単に小豆餡を指すのではなく、何かの中に入っている具は“あん”なのだから、当然“玄米チーズあん”なのだと思った」という、その物体がどうなるのかは別として、論理としては至極もっともなものであった。

ただし、広告をよく見ると「国産小麦と玄米の生地に、魚醤とチーズを練り込んだ絶妙のバランスが特徴」と書かれており、結局、「玄米チーズぱん」の中に小豆餡が入っているという、まあ形態としては普通のあんぱんであることが判明。……とはいっても、生地にチーズはいいとして、魚醤って!?

結局、鎌倉駅まで戻ってきた際に、構内の「地ぱんショップ」で一つ買って桜樹氏と半分ずつ味見する。マライさんは(本人曰く)「ドイツ人なのに」チーズがダメとのことでパス。結果。まあそれなりに美味しかったし、お店のおばちゃんがじっくりオーブントースターで温めてくれたこだわりにも感服したが、広告に満ち溢れた「世界取ったるでぇ!」的自信に値する存在たりえたかどうかは微妙。

●そんなこんなで、この夏で最も汗をかいたが、考えてみれば、休みらしい休みを取れずにいたこの数ヶ月のうち、最も「夏休みらしい一日」を過ごせた気がする。日も暮れた鎌倉駅前で桜樹氏・マライさんと別れる。どうもお疲れ様でした。もう少し歩きやすい季節に、ぜひまたどうぞ。この次は鎌倉の東側を攻めましょう。

●ここ1、2週の間の読書。

「精霊の木」
「隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民」
「蒼路の旅人」
「虚空の旅人」
「流れ行く者」
「狐笛のかなた」
以上、上橋菜穂子。2冊目だけは本職(?)の文化人類学方面の話。

「ひとつ灯せ」(宇江佐真理)

●前回、夜中の帰宅時にプレアデス(すばる)がうっすら見えたと書いたが、翌金曜日、終電で帰宅した時に東の空を見たら、もうオリオン座が昇っていた。蒸し暑い夜に見えるオリオン座というのはどうもシュールだ。いや、そりゃ秋の夜、時間が遅くなれば昇ってきて当たり前のものだとしても。

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