ジャコウアゲハ
●火曜日。例によって遅く帰宅時、駅近くの道で足元に丸っこい虫がいてまたぎ越したのだが、もぞもぞ動いていたのが気になり、よく見たら羽化前のセミの終齢幼虫だった(たぶんアブラ)。
ヨタヨタと道路の真ん中に向けて歩こうとしていたので、近くの植込みの枝に移してやった。うまく羽化できただろうか。
●夏の大三角、というよりもアルタイルとベガの判別の再挑戦。ようやくどちらがどちらなのかすっきりした。
前々回書いたことと合わせて思い切りくどく判別法を羅列すると、
- そもそも盛夏の天頂近くに一等星がいびつな三角形になっているのは目立つので、「夏の大三角」自体はすぐ判るものとして、
- 頂点の3つの星のうち最も明るいのがベガ、最も暗いのがデネブ。もう一つがアルタイル。
- 星座の形を見分けやすい白鳥座の尻のデネブを基点とすると、(白鳥を下から見上げているとして)右翼前がベガ、左翼側のずっと前方にあるのがアルタイル。
- いびつな三角形の3つの頂点のうち、内角が一番広いところがベガ。一番尖っているところがアルタイル。残りがデネブ。
- 北極星に向かって、右(東)側がデネブ、左(西)側がベガ、ずっと南にアルタイル。
デネブ-ベガの辺をはさんで、北極星とおよそ対称の位置にアルタイル。(改めて見ると北極星のほうがだいぶ遠く角度も少々ずれていた)
これで何とかずっと覚えていられそうだ。
●水曜日。昼前に出掛け、家の前の坂の途中でジャコウアゲハを目撃。逗子に住むようになって以来、数度、あれはジャコウアゲハなのではないかと思うものは見たが、ほぼ確実にジャコウアゲハと言い切れるものを間近に見たのは初めてで、少し得した気分になる。
クロアゲハに比べてはるかに淡い翅の色で(このように薄い色なのはメスである由)、アゲハの仲間は割と力強い飛び方をするが、これはなんだか“ふわりふわり”とした飛び方だった。
●駅まで歩く途中、近所の子(中学生)に会う。
――暑いなあ。
「うん、あっちぃ~」
――駅まで歩くだけでめげるよ。
「こっちは部活でぐったり~」
――部活? 何やってるの?
「陸上~」
――短距離? 長距離?
「長距離~」
済みません悪ぅございました、オジサンは軟弱者です。……いや、でもやっぱり暑いけど。
●当「かばぶ」にもしばしば書いているように、昨年以来、鎌倉・御成通りの「くろぬま」で時折「点取り占い」を仕入れては事務所で皆で引いて遊んでいたのだが、先日、C社長がやはり鎌倉に行って、「くろぬま」で台紙1つ半、“大人買い”してきた。この仕事が終わるまで持つかなあ。
●夕食はK女史とシディーク。マトンのスジ肉のカレーを食べる。美味。
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コメント
はじめて蝉の羽化を見た時はうれしかったです。
飴色の腹の中がだんだん明灰緑色になってくところは
応援してしまったとです
投稿: 宮前 | 2010年8月 5日 (木) 22時44分
自宅網戸でアブラゼミの羽化を見たことがあります。
脚を抜いてエビ反りになるところがクライマックスですね。
投稿: かば◎ | 2010年8月 6日 (金) 15時01分
私もジャコウアゲハを見たのは去年の多摩川サイクリングロードが初めてでした
見慣れれば飛び方とかですぐ分かるのかもしれませんが、腹が赤ければジャコウアゲハかな?なんて
投稿: eddie六六六 | 2010年8月 6日 (金) 17時11分
あんな細かいものが良く抜けるものだと感心します。
蝉がガレージキット工房やったら無敵ですね。
投稿: 宮前 | 2010年8月 6日 (金) 23時35分
>eddie六六六さん
ジャコウアゲハの脇腹が赤いのは、eddieさんのコメントを見て写真を確認して改めて知りました。なるほど。これは見分けるポイントになりますね。
>みやまえさん
何がすごいって、気管など体の内部に入り込んだ「表面」までも一緒に脱皮してしまうというのが驚異的です。
投稿: かば◎ | 2010年8月 7日 (土) 16時04分