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2010年8月

アロハ江ノ電

●北海道民だが現在東京に単身赴任中の由鷹氏より、「久しぶりにお茶でも」と連絡を貰う。

北海道の居心地の良さに転職までして居ついてしまった氏だが、元は鎌倉住民であり、久々に鎌倉の海でも見るかなどと言うし、私もこのところのドタバタで鎌倉散策から遠ざかっていたので、土曜の午後に鎌倉駅前で落ち合う。

御成通りの酒屋でウィルキンソンのジンジャエールを立ち飲みし、その後江ノ電で鎌倉高校前まで行く。季節の好い時だと日曜の昼の江ノ電は都心のラッシュアワー並みなのだが、流石にクソ暑い時に鎌倉観光は辛いからかだいぶ空いていた。なお、見かけた江ノ電の駅員さんは皆アロハだった。webで調べると、

江ノ電ではお客様に夏のリゾート地湘南を実感していただくため、一部の駅係員がアロハシャツ・チノパンツを着用します。

だそうだ。うはは。

鎌倉高校前駅は、おそらく江ノ電の駅の中で最も海に近く、道路を隔ててすぐ海(スラムダンクに出てくる風景といえばすぐ判る人は多そう)。目の前の七里ガ浜は遊泳禁止で(元地元民の由鷹氏によれば、いきなり深くなっている上に潮が速いらしい)、砂浜は閑散としていた。もっとも、散歩にはそちらのほうがいい(海水浴場の真ん中を散歩するというのも変だしな)。

腰越(こしごえ)までふらふら歩いて、ファミレスで涼みつつ模型談義をする。

腰越はその昔、京都でブイブイ言わせたために頼朝の不興を買った義経が「お前なんぞもう鎌倉に帰って来んでええわヴォケー」と言われ、「そんなこと言わないで入れてくれよ兄ちゃーん」と泣きながら手紙(腰越状)を書いたことで有名な場所で(いい加減な歴史解説)、現在の鎌倉市の西の外れ。

Koyurugi01 その後、七里ガ浜と腰越・江ノ島の海岸を隔てる小動(こゆるぎ)岬の上の小動神社に行き、展望台(神社境内の小さなテラスのようなもの)から遠くの伊豆大島や、目の下の消波根固ブロックを愛でたりして戻る。

ちなみに小動神社の手水の説明イラストは萌えアニメ風とは言わないがロリロリ。

●基本的に自宅か神保町の事務所に閉じこもって仕事をしており、髪もヒゲも伸ばしたままでだんだんレゲエのおじさんのようになっていて、しょうがないのでno woman, no cryを鼻歌で歌いながら歩いていたりしていたのだが(←ばか)、暑いしむさ苦しいし、そもそも小太りでレゲエが似合うわけもないので床屋に行く。

髪の毛を刈り込む時にハサミの音があまりしないのは、歳を食って髪が細く薄くなった証のような気がして薄ら寒い気になったが、気持ちは薄ら寒くても外気が蒸し暑いのは大して変わらなかった。ちぇ。

●というわけで日曜日だが床屋のあとで神保町の事務所に出る。

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自転車と飛行艇と陸攻

●相も変わらず仕事で汲々の日々。23日月曜日まで銀座松屋で開かれていた「ゲゲゲ展」の無料招待券を持っていたのだが結局行けなかった。くうう。

働く自転車研究関連。

往年の名自転車に、山口ベニー号というのがある。

山口自転車は大正年間に創業、戦後は一時オートバイの製造にも乗り出したものの過当競争により倒産、丸紅資本が入り丸紅山口自転車として活動を続けるも、結局その後消滅したメーカー、であるらしい。

どうもあれこれサイトを見ると、山口ベニーというのは単一の車種ではなくて、実用車(いわゆる働く自転車)寄りのものからスポーツタイプ、婦人用(といっても今風ママチャリではなくデカいもの)までひっくるめたブランド名のようなものであったらしい。

Benny01 とにかく「山口ベニー号」は、現在でも一線で「働く自転車」として活躍中のものがあり、K女史あたりから名前をよく聞いていたのだが、そのK女史が先日、ある自転車屋で、倉庫からこんなものが出てきたからやろうと言われたとかで、ベニー号のエンブレムを嬉々として事務所に持ってきた。

本来は前部フェンダー先端上に付くもので、クロームめっきも美しいが、それはそれとして飛行機マニアとして気になったのが形状。下面の水切り段差に加えて、ほとんど痕跡くらいに“退化”しているものの垂直尾翼と主翼(それともドルニエ式スポンソン?)位置の突起があって、明らかに飛行艇を模している。

「速さ」とか「軽快さ」を表すのに飛行機を使うのはよくありそうな話で、実際、他社製「働く自転車」で紡錘形のジェット機風エンブレムのものもあるのだが、飛行艇というのはどうもマニアック過ぎる。まさかベニー号は水陸両用だった、というわけでもないだろうし。

山口自転車は戦時中に川西飛行機の下請けをしていました、なんて話があると「ナルホド」だが、どうもそんな気配はなさそう(そもそもweb上に同社社史はごく簡単なものしか見当たらない)。謎。

●27日金曜日、神保町の事務所はまたまたC社長のバイオリン道楽の会合があり、5時に追い出される。

ちょうどこの日は先日も書いた「アジア-パシフィックの自転車生活デザイン展」の楽日だったので、P女史とともに事務所から六本木ミッドタウンの会場に直行。先に行っていたK女史と合流しあれこれ展示を観る。

Dujee01 先日も触れた「三菱十字号」実車が右写真。

戦後すぐ、三菱重工業が余剰となった航空機用ジュラルミンの有効活用と技術者、工員の雇用確保のために開発した自転車で、設計主任は九六式陸上攻撃機、一式陸上攻撃機の設計で名高い本庄季郎技師。

残っていた航空機資材の有効活用ということでは、旧中島飛行機、再生間もなくの富士重工業が、爆撃機「銀河」の尾輪を使って試作車を作ったスクーター「ラビット号」が有名だが、こちらはこちらで独創的。

K女史経由で頂いた解説パンフには、フレームの曲げモーメントを一般車と比較で計算した手書き図なども載っていて、単に「材料の再利用でヤッツケで作りました」ではないこだわりが感じられてイイ。デザインも斬新だし、イチジク形の後ろ荷台も妙にお茶目で、これが戦後すぐの1947年(昭和22年)製というのがすごい。もっともその一方で、斜めのメインフレームの上面に打たれたリベット列はよく見るとわずかに不揃いで、手作り感がある。

スチール製が当たり前だった当時、軽量な十字号は性能もよく、長距離レースでも好成績を上げたらしいのだが、新機軸を盛り込みすぎて販売は伸びず、社内でもあまり評価されず、三菱重工の自転車製造自体短命に終わった由。状態がいい車体があれば、今でもちょっと乗ってみたい気はするがなあ。

他、展示品のなかにはビクトリア朝時代の現代型自転車のハシリ(エマさんが乗っていたようなヤツ)、バングラデシュのリキシャ、戦時中のスイス陸軍の軍用自転車、現代の工房製の斬新な自転車、それからもちろん数台の「働く自転車」もあって、なかなか見応えがあった。

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ばねばねのくねくね

●土曜日、へばりかけだが午後から神保町に行く。

有楽町に寄り道し、「わしたショップ」で買い物。スポーツにあまり興味がなく、高校野球も(K女史言うところの)「東海大相撲」が勝ち進んでいることを知っているのみで、他にどこが残っているのかも(そもそもどこが出ているのかも)知らない状態だったが、「わした」に着いたのは、その東海大相模を大差で興南が破り優勝を決めた直後。「わした」は大賑わいで、店頭で興南優勝記念に“ちんすこう”を配っていた。

P女史に、今度機会があったらマブヤードリンクを買ってきてと頼まれていたので、K女史分も含めマブヤードリンク2種と、自分用にミキを購入。また、先日のスナックパインが好評だったので、食べそびれたメンバーにも味見させてやろうと再び購入。

100821_160018 ●というわけで、その飲み物3種。マブヤードリンクは沖縄伊藤園から発売されているもので、缶入りは先日紹介のシークァーサージュース、ペットボトルは乳酸飲料系。

「ミキ」は、おそらく言葉としては日本の神酒と同じなのだろうが、沖縄、奄美独特の飲み物で、ごく簡単に言うと、アルコール分のまったくない甘酒のようなもの。子供の頃、奄美大島に行った時に飲まされて、味はどうあれ、そのどろっとした食感があまり好きになれなかったのだが、先日川崎の実家で改めて飲んだらそれなりに美味かった。

以前から沖縄物産を扱う店で目撃したことはあったので、「そうか、沖縄にも奄美と同じミキがあるのか」と思っていたのだが、沖縄産ミキは今回初挑戦。ただし、初めて飲んだ沖縄ミキは、奄美ミキとだいぶ違った。どちらも米が主原料でどろりとしているのは同様だが、

  • コップに注いでみると、奄美ミキは真っ白だが、沖縄ミキは若干褐色がかっている。
  • 奄美ミキは甘酸っぱくて、言ってみればカルピスのような味。沖縄ミキは酸味はほとんどなく、どこか馴染みのある味だとしばらく考えたが、「すあまみたいな味」ということでP女史と意見の一致をみた。
  • 沖縄ミキは缶裏を見ると材料に麦(麦芽?)が加わっているが、奄美ミキには入っていない模様。逆に奄美ミキはサツマイモが入っているらしい。

●なんだかんだで仕事は全然進まず。行き帰りで畠中恵の「しゃばけ」シリーズの最新刊「ゆんでめて」を読了。

P1000048働く自転車研究関連。

いわゆる「働く自転車」の絶対条件とか不可欠の要素とかいったものではないのだが、この手の自転車に比較的しばしば見られる特徴の一つに、前輪フォークの追加ロッドがある。

ハンドル軸受け上部から左右に2本、前輪フォーク前端の前輪軸受け部まで渡されたロッドで、これが実に微妙な形状をしている。頂部にコイルスプリングがあり、下部は大きく前側に張り出すとともに、クネクネと波形を描く。自転車のメーカーをまたがって同じ形のものがよく装着されているので、比較的メジャーな追加パーツであることが判る。

が、問題はこれがいったい何の意味(用途)があるパーツなのか、という点。下部は加わる力を前に逃がす形状だし、上部にコイルスプリングがあることから見ても、素直に考えればサス強化用なのだが、そもそも前輪フォークにはダンパーもスプリングも付いていないのだから、ここまで伸縮やしなりを考えたロッドを付ける意味があるとは思えない。

研究会のK女史とS先生とも頭をひねってみたが埒が明かず、モヤモヤを抱えたままでいたのだが、先日、K女史が古い自転車屋のご主人(?)と話す機会があり、その際に用途を訊ねてみたとのこと。返って来た答は、

「意味なんて無い。ただの飾り」

であった由。おいおいおいおい。

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ばはりん

●日曜日。冷房の風があたる状態で昼寝をしたからか、夜になって頭痛が始まり、終いには吐き気がして脂汗が出てくるほどになって七転八倒。かみさんを起こして頭痛薬がないかどうか探してもらう。

バファリンがあったので2錠飲んだら何とか治まったが、そのまま力尽きて寝てしまう(もっともオレンジ色かピンク色かの小粒の錠剤だったので、子供用か生理痛用のバファリンだったかも)。おかげで「お持ち帰り」の仕事も火曜日の打ち合わせ用の準備も何も出来ず。

翌日、神保町の薬局でバファリンを買う(普通の)。20錠入りが650円ほどで、40錠入りが特価で690円ほど。当然40錠入りを買う。ふ。これで頭痛起こし放題だぜ(←ばか)。

●火曜日夕方の打ち合わせを延期できないかN女史に泣き付いてみたがオコラリタので(実はすでに1回延期済み)、泣きながら月曜の晩に徹夜をする。打ち合わせ用資料はギリギリになって火曜の午後に事務所で頑張ってみたが、出来の悪い学生が一夜漬けで書いた継ぎ接ぎレポートのようになってしまった(しかも未完)。

ネタは「計測制御」。ちなみにこの方面には「計測自動制御学会(SICE)」という学術団体があるのだが、ハラT青木先生によれば、「計測自動制御学会は、計測の人と、自動の人と、制御の人がいて、それぞれ別個」である由。なんか旧「河馬之巣」の日記にも昔書いたな……。

同学会の英名称のSICE=The Society of Instrument and Control Engineersも、妙に日本語名称とズレていて謎。Instrumentじゃ何だか「道具」っぽいよね、「計測」や「自動」はどこへ? などとN女史と話し合う。もっとも、その後N女史から「Instrumentには計器という意味もあるそうだ」とのメールが来た。……本題は全然進んでいない。

●火曜日の点取り占い。

東京と大阪とどちらがよいと思いますか ○ 8点

そんなこと言われてもっていうか、それ以前にどこが占い?……もっとも点取り占いの文言はむしろ占いになっていないもののほうが主流。

●在日米軍サイト内に、「THE ALLIANCE MANGA WEB SITE--わたしたちの同盟」と題して“日米同盟マンガ”が新たに公開されて一部で話題になっている(らしい)。

好感度を上げるべく頑張っているねと取るか、あざといと取るか、そもそもなんかズレてるんじゃないかと思うかは人それぞれだと思うが、個人的には、(故意なのか深く意識せずなのかは知らないが)在日米軍(のキャラ)を「居候」と明記してあるところがなかなかナイスだ。まあ、三杯目にはそっと出してくれ。

●先週末から今週にかけ、上橋菜穂子の「獣の奏者」IとIIを読む。これで終わりかと思ったら続編もあるそうで、図書館のおばさん(=うちのかみさん)に予約を入れる。

続いて小野不由美の「黒祠の島」を読む。「屍鬼」のオカルトホラーに対してこちらはミステリーで、「屍鬼」のようにおどろおどろしさをねっとり引き伸ばしているよりもテンポがあって読みやすい気がする。もっとも、やはりこの人は十二国記のほうが好きだな……。

さらに、もはや日常的に乗り越すようになった錦糸町のBOOKOFFで、新潮文庫の「精霊の守り人」(上橋菜穂子)が105円だったので買って読む。これがシリーズ1作目なのだが、私は昔続編の1冊を先に読んでしまったうえにNHKのアニメを見てしまったので「改めて」という感じ。

続編を読んだあとにアニメを見たときは少しイメージが違うなと思ったのだが、それでもさすがNHKと言うべきなのか、しっかりじっくり作ってあるアニメで風景は綺麗だし、殺陣がえらく格好いい。また、アニメのほうが原作より筋が若干込み入っていて、原作の端役にもっと味のある役回りを与えているので、改めて原作を読むと、原作のほうが抄本のように感じてしまう。

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でーじぐったり。

●金曜日。お盆の迎え。川崎の実家に行って用意してあった花など受け取り、津田山にあるばーちゃんの墓に行く。ざっと墓掃除をして線香を供える。

行きは東高根森林公園を抜けて行ったが、帰りは神木本町のほうへ下りる。何やらがらんとした模型屋だかおもちゃ屋だかのような寂れた感じの店を発見。古いオーロラやレベルあたりの車のキットがプレミア価格で売られていた。

帰り道に坂を上らずに済むよう、向ヶ丘-梶ヶ谷線のバスで帰宅。

ちなみにこのバス路線には途中に「しばられ松」という停留所がある。停留所近くに小さな祠があり、おそらくその昔はかなり立派だっただろう、大きく曲がった太い松の根元がある(根元といっても、2メートルくらいの高さまでは幹が残っている)。

子供の頃に読んだ川崎の昔話の本に出ていた話の内容はうろ覚えだが、昔、この松は夜な夜な向こうの山までびゅーびゅー走って夜遊びに出掛けて村の子供らが夜泣きするやら寝冷えするやらの問題が起き、ために縛っておいたら治まって、その後は何かにつけて松を縛って願掛けするようになったとか何とか。アクティブな松だな。

とりあえず1日休むと宣言してあったのだが、滞っている仕事を少しでも進めておかねばならないのも確かなので、結局夕方から神保町に行く。シディークで夕食。

P1000078b ●土曜日。午後から神保町に行く。引き続きどんよりした1日で、むしろそのためにねっとりした暑さで参る。

とにかく周り中が夏なので、これに対抗するには体の中の「夏力」を高めないと、浸透圧でいろいろ搾り取られていく一方のような気がする。もちろんそのために日々夕食にはスパイシーなものを精力的に摂取しているわけだが(どうもこの夏は、これまでの人生の中で最も多量に香辛料を摂っている気がする)、さらに手っ取り早く夏力向上を目指し、行き掛けに銀座の「わしたショップ」に久しぶりに寄ってあれこれ仕入れる。

沖縄そばの乾麺とスープ、トッピング用のレトルトのソーキとラフテー、スナック菓子の「天使のはね」(以上は自宅用)。さらに事務所で皆で味見用にスナックパインを一つとお菓子。ついでに自販機で「マブヤードリンク」(という名のシークァーサージュース)を買って飲む。

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ぱねえす。

●都道府県の地方債現在高を調べていて、それは総務省の「平成20年度 都道府県決算状況調」という資料のうちの「第18表 地方債現在高の状況」の中に出ているのだが、3つに分かれた表にそれぞれ長々と並ぶ項目のなかで、3番目の表の終わりあたりに埋まっている「合計(1~25)」のなかの「差引現在高(A)+(B)-(C)」という項目が目差す数字であるらしいということに行き着くまでに約1日掛かり、結局それは私がバカなのか総務省が不親切なのか、いやいや待て待てそもそもこんな表にかかずらうこと自体が間違っているのか分からずにヒステリーを起こしそうになる今日この頃。なげーよ。

ついでに市町村の地方債現在高は「平成20年度 市町村別決算状況調」にあるうちの「都市別」と「町村別」の数字を合計した額が、これまた総務省の「平成22年版『地方財政の状況』の概要(平成20年度決算)」や「平成22年版地方財政白書」にある同年度の「市町村の地方債現在高」の数字と微妙に額が違っており、悩みを増やしてくれた。

●本日の「点取占い」。

アフリカのジ
ャングルでも
うじゅう狩を
した

○ 10点

なんと! あの伝説の「うじゅう」を! アフリカでも! ……というボケをK女史と2人でかます。

●「コロヨシ!!」を読み終わり――なんだか1冊通して、これから始まる物語のプロローグみたいな感じだと思ったが、実際すでに続きの連載が始まっているらしい――マンガ「鋼の錬金術師」26巻をはさんで、出たばかりの西尾維新「猫物語[黒]」を読む。ばさ姉、ぱねぇす。いつにも増してメタフィクションてんこ盛り。挟まっていたチラシによれば、「傷物語」がアニメ化決定だそうで楽しみ。

●流星群は実際には今夜がピークだとかで、帰り道に、時には立ち止まってしばしば夜空を見上げてみたが、雲も多く、やはりそうそう都合よく降ってはくれなかった。

●明13日は、というかすでに日付は13日になっているのだが、お盆の迎えで津田山のばあちゃんの墓に行く予定。

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怪傑ギリジン

●1週間遅れくらいだった仕事をなんとか取り戻そうと頑張っていたら2週間遅れくらいになってしまった。

ギリギリジンジンジン……。
ま~い~に~ち~ギリギリでっ。

神保町の事務所で、さも今思いついたかのように、

「いや~、人間、こんなに仕事したらいかんよ!」

と宣言したら、P女史に思い切り同意された。もっとも「仕事が進まない」ことは「たくさん仕事をしている」ことではない気もする。

とにかくおかげで別件のN女史との仕事にもなかなか手を付けられず、電話が掛かってきて「そろそろ心配になってきた、3点」と言われた。

●駆逐戦車エレファントにくたびれ果てた乗員が寄りかかり、その前にオペルのスタッフカーが止まって偉そうな指揮官が指図している「オッペルと象」というジオラマをふと構想してみたが、単にダジャレを言うだけでそんなことをするかどうか以前に、

  • 後期のドイツ戦車なんて私には作れそうにない。
  • そもそも人形を塗るテクを持っていない。
  • いやいやそれ以前にジオラマを作るテクだって持ってない。

などなどの関門に思い至ったうえ、ついでに調べてみたら、いつのまにか「オッペルと象」「オツベルと象」という題名が正しいのだ、ということになっていたらしい。ええ? いつの間に?

まあくたびれているのでそんなことを考えたりするわけですよ、サンタマリア。

なお、もしも本当にジオラマを作れるテクを持っていたら、壊れたT-34の陰で、戦死したドイツ軍青師団将校の周囲に従軍司祭や部下の兵士らを配し、「オルガス伯の埋葬」というタイトルを付ける、というのをやってみたいと以前考えたことがある。

いやまあ、たぶん一生やりません。ていうか出来ません。

●三崎亜紀「コロヨシ!!」を読み始める。扉部分の説明やら登場人物紹介やらで、とにかく「掃除」というスポーツをやる高校生の話だということは判ったので、ドタバタコメディものなのかと思ったら、妙にシリアスな、奇妙な舞台設定の話だった。

●ナントカ座の流星群というのが来ていて、ピークが今夜だか明晩だかと聞いたのだが(おざなりな記述)、今夜の空は半分ほど雲がかかり、帰宅時にしばしば見上げながら歩いたものの1つも流星は見られなかった。

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そろそろ心配になってきた ● 3点

●表題は一昨日出た「点取り占い」の結果。

……ついに仕事の遅れを点取り占いにまで指摘されるとは!

模型屋にも行けないし模型も触れないし(順番逆?)

●小野不由美「屍鬼」読了。はほちん氏にアレはちょっと風なことを言われたが、実際、個人的には、面白くなかったとは言わないが入れ込むほどではない、という程度。

ちなみに現在「屍鬼」はアニメ放映中で、ちらりとだけ見てみたが、なんだかもう、どこから突っ込めばいいのやら的。

寺の若御院が、BL系マンガの委員長みたいな雰囲気で出てきたのにも笑ったが、兼正の使用人・辰巳の頭に犬耳が生えていた時点で、いたたまれなくなった。もっともマンガ化されたもののアニメ化なので、マンガの時点でああいうキャラデザインなんだろうし、それをアニメ化するからにはああいう感じが好きという人がそれなりにいるんだろうけれど。

●続けて高田郁「みをつくし料理帖」の3冊目、「想い雲」を読む。美味い肴で日本酒を少し、きゅうっと呑みたくなる本。

主人公が働く小さな料理屋は2冊目の時点で九段坂下、俎橋(まないたばし)のたもとに移転しているのだが、神保町の事務所に行くのに毎日のように通っている場所で、

おお、このスタバが元つる屋!

などとアホなことを考えながら歩いたりする。もっとも、神田といっても神保町界隈はもともと武家屋敷で、町屋は俎橋の西北側のほんの一角だったという。そんな場所で町人向けの小料理屋が成り立ったのかどうか。

●最近、自宅でPCに向かっていると、時折モニタがぼそぼそと喋り始めて不気味。最初はとうとう幻聴でも始まったのかと思ったが、息子を呼んで確かめさせると確かに小さく声がするという。

どうもモニタの中の回路が、何か拾ってしまっているらしい。携帯は拾って欲しい電波を拾ってくれないのに……。

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ジャコウアゲハ

●火曜日。例によって遅く帰宅時、駅近くの道で足元に丸っこい虫がいてまたぎ越したのだが、もぞもぞ動いていたのが気になり、よく見たら羽化前のセミの終齢幼虫だった(たぶんアブラ)。

ヨタヨタと道路の真ん中に向けて歩こうとしていたので、近くの植込みの枝に移してやった。うまく羽化できただろうか。

●夏の大三角、というよりもアルタイルとベガの判別の再挑戦。ようやくどちらがどちらなのかすっきりした。

前々回書いたことと合わせて思い切りくどく判別法を羅列すると、

  • そもそも盛夏の天頂近くに一等星がいびつな三角形になっているのは目立つので、「夏の大三角」自体はすぐ判るものとして、
  • 頂点の3つの星のうち最も明るいのがベガ、最も暗いのがデネブ。もう一つがアルタイル。
  • 星座の形を見分けやすい白鳥座の尻のデネブを基点とすると、(白鳥を下から見上げているとして)右翼前がベガ、左翼側のずっと前方にあるのがアルタイル。
  • いびつな三角形の3つの頂点のうち、内角が一番広いところがベガ。一番尖っているところがアルタイル。残りがデネブ。
  • 北極星に向かって、右(東)側がデネブ、左(西)側がベガ、ずっと南にアルタイル。
  • デネブ-ベガの辺をはさんで、北極星とおよそ対称の位置にアルタイル。(改めて見ると北極星のほうがだいぶ遠く角度も少々ずれていた)

これで何とかずっと覚えていられそうだ。

●水曜日。昼前に出掛け、家の前の坂の途中でジャコウアゲハを目撃。逗子に住むようになって以来、数度、あれはジャコウアゲハなのではないかと思うものは見たが、ほぼ確実にジャコウアゲハと言い切れるものを間近に見たのは初めてで、少し得した気分になる。

クロアゲハに比べてはるかに淡い翅の色で(このように薄い色なのはメスである由)、アゲハの仲間は割と力強い飛び方をするが、これはなんだか“ふわりふわり”とした飛び方だった。

●駅まで歩く途中、近所の子(中学生)に会う。

――暑いなあ。
「うん、あっちぃ~」
――駅まで歩くだけでめげるよ。
「こっちは部活でぐったり~」
――部活? 何やってるの?
「陸上~」
――短距離? 長距離?
「長距離~」

済みません悪ぅございました、オジサンは軟弱者です。……いや、でもやっぱり暑いけど。

●当「かばぶ」にもしばしば書いているように、昨年以来、鎌倉・御成通りの「くろぬま」で時折「点取り占い」を仕入れては事務所で皆で引いて遊んでいたのだが、先日、C社長がやはり鎌倉に行って、「くろぬま」で台紙1つ半、“大人買い”してきた。この仕事が終わるまで持つかなあ。

●夕食はK女史とシディーク。マトンのスジ肉のカレーを食べる。美味。

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痣・無事・乳母・ん

が! が割り切れない!(特に意味は無し)

●何しろ世の中は夏休みシーズンだし、毎日クソ暑いし、我々地元民にとっては日常の生活圏である逗子の商店街に、たまに上半身はビキニのブラだけで歩いている女の子もいたりなんぞして、頭の中に「仕事を放り出して一日ぐったりしていたい」欲望が渦巻く今日この頃(芋洗い状態の可能性が高い逗子の海にあえて行きたくなることはない)。

それだけではなく頭痛もしたので土日はほとんど(お持ち帰りの)仕事が進まず、寝不足で出かけたらまたまた行きの横須賀線で乗り越して錦糸町へ。なぜにこうまで錦糸町は私を吸い寄せますか?

おかげで間近に見えるスカイツリーもだいぶ見慣れてきた。ところで、スカイツリーの外側縦方向の鉄骨は緩やかに螺旋を描いているせいか、どうもパッと見、裾広がりの具合が錯視的に左右アンバランスに見えるのは私だけ?

●神保町の事務所で夕方まで仕事して、その後麻布十番の事務所にハシゴ。ヒルズの裾のフードマガジンで弁当を買って夕食。ヒルズっぽいおされな店だが300円を切る弁当もあったりするのでフトコロに優しい。

●桜樹ルイ16世氏のmixi日記で先日、BBCの「トップギア」というクルマ番組が紹介されていて、動画サイトでいくつか見てみたのだが、何というかそのハジケぶりが面白い。例えば2種の車の“機敏さ”を検証するのに英軍の狙撃部隊を雇い、市街戦用演習場を走り回って「何発撃たれるか」(もちろん実弾ではなくレーザーでのシミュレーション)をカウントしてみたり。しかも結論は、より多く撃たれたにもかかわらず「オレはこっちが好き!」と断じたり。狙撃部隊意味ねぇ!

ディスカバリーチャンネルの「怪しい伝説(MythBusters)」と似たテイスト。

ところで桜樹氏のその日記でのコメントのやり取りの中に、(本筋とはだいぶ離れて)「国や地域によって逆になるモーション」というのが出てきた。それで思い出したのだが、(私もたまたま最近知ったが)、ブルガリアでは肯定で頭を横に振り、否定で縦に振るのだそうで、wikipediaによれば、「近年首振りを国際標準に改めようという動きがある」とか。いやそんな、真面目に言われても。

ここは多少の不便があっても我が道を貫き通し、むしろ独特の首振りを観光資源として活かしていただきたいような。……ショボい観光資源だな。

ちなみに肯定で首を横に振るようになったのは、モンゴルの侵攻時代、捕虜になった王が首に剣を突きつけられて返答を求められたことに由来するとか。そのウソ臭さがまたよい。

●森見登美彦「夜は短し歩けよ乙女」を行き帰りで一気読み。毎度お馴染み京大(と思しき大学)が舞台のスッキリとするラブコメ。ヒロインの天然ぶりがなんとも魅力的(むしろ往々にしてあざとささえ感じがちなステロタイプ“萌え要素”系の天然ではなく)。「四畳半」の樋口さんや羽貫さんも登場、脇を固めてくれて楽しい。

そこで「屍鬼」には戻らず、さらに高田郁「花散らしの雨」に寄り道開始。戻る前に登場人物を忘れそう。

●昨日の付け焼刃の知識を確認しようと、駅からの道で夜空を見上げてぼーっと歩いていたら、突然女性3人連れに挨拶されてびっくらこく。以前逗子銀座商店街裏に住んでいた頃にお隣だったおもちゃ屋さん母娘だった。

別れて歩き始めて再び夜空を眺めたら、もう薄く雲がかかってしまい、全天で5番目の明るさの恒星だろうが何だろうが全然見えなくなっていた。

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夏の大三角

●ほぼ毎日、終電とその数本前の間に帰ってくる。街灯や自動販売機やらがあふれた世界から見上げた夜空は、星が降るように見えるわけもないが、この時刻だとちょうど天頂付近にとりあえず夏の大三角形は見える。

七夕の時に書いたように、白鳥座のデネブは判るが、相変わらずアルタイルとベガはどっちがどっちか判らない。

――というわけで今調べたが、デネブに近い方がベガで遠い方がアルタイル。あるいは、白鳥がこちらに腹側を見せているとして、右翼側がベガで、左翼前方がアルタイル。ベガは全天で5番目に明るい恒星だそうなので(太陽は除く)、それでも見分けがつきそうだ(というよりも、天文ファン関係のサイトを見ると、夏の大三角は一番明るいベガを手掛かりにするよう書いてあることが多く、デネブは比較的暗いので目立たない、とある。オレの星のたどり方は常人と逆かぃ)。

まあ、ここまで調べたら次に見るまで覚えていそうだ。

●金曜日。夕方5時からC社長が事務所内で宴会を開くと言うので早々に追い出される。先日母から頼まれていたのに忘れていたノートを購入し、父の具合も見に川崎の実家に寄る。

私が来るというので父は起きて待っていたが、ほとんどの時間、椅子に座ったままうつらうつらしていた。

●コニー・ウィリス「航路」読了。臨死体験を科学的に解明しようとする心理学者と医者の話。個人的には「ドゥームズデイ・ブック」のほうが面白いと思った気がするが(といっても、ドゥームズデイの話の筋もうろ覚えだが)、それでもなかなか面白かった。

臨死状態を擬似的に体験する装置を開発して云々、という話なのだが、「過去」なのか「自分のアタマの中」なのかという違いはあるものの、ある装置を使って別の世界に行くという点では「ドゥームズデイ・ブック」や「犬は勘定に入れません」と共通したところもある。

小野不由美「屍鬼」に戻るべきところだが、その前に先に返却期限が来る森見登美彦の「夜は短し歩けよ乙女」を読まなくてはならない。

●未だにタミヤのBTはいじれず。箱の中のビニールを開け枝を取り出しただけ。

●六本木(住所は赤坂)の東京ミッドタウンで、「アジア-パシフィックの自転車生活デザイン展」開催中(7/29~8/27、11:00-19:00)。

東京ミッドタウンサイト内の案内をそのまま引用すると、

クリーンな移動手段でありカルチャーでありアジアの産業でもある自転車に注目する展覧会。さまざまな自転車を「食べる」「走る」「遊ぶ」「働く」「考える」など人間のライフスタイルと結びつけてご紹介します。

だそうだが、主にその「働く」ジャンルに関連して、以前に紹介した「働く自転車研究会」も写真パネルその他で参加している。

「働く自転車」とは関係ないが、九六陸攻や一式陸攻で有名な三菱の本庄技師が戦後すぐに設計した、余剰ジュラルミン利用の「三菱十字号」という自転車も出展されているとか。そのうち暇を見つけてぜひ見に行きたい。

Byke01 ちなみに「働く自転車研究会」には、K女史によれば私も“すでに片足突っ込んでいる”そうだが、それにしては何もお手伝いしておらずどうも済みません。なお、左の写真は展示会とも何も関係なく、タミヤの1:35自転車を「働く自転車」仕様に改造中のもの。本当はスポークを張り替えるべきだが(前輪より後輪のほうがスポークが密なのは「働く自転車」の主要な特徴の一つ)、そこまでやるならフレーム自体組み直したいし、そうなると改造どころか「自作」になってしまうので早々に断念。それでも現在作業放棄中。

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