犬は勘定に入れません
●テレビを見る習慣がないので、softbankの犬のお父さんが選挙に出馬していたというのを今頃になって知る。
当選したものの、結局「犬は議員になれない」というオチが付くのだが、今回の選挙あたり、実際にこのお父さんが出馬していたら当選していただろうな、と思う。民主党はフラフラしているし、自民党は敵失で票を集めただけだし。
●というわけで、では全然なく、コニー・ウィリス「犬は勘定に入れません」を読む。昔読んで気に入った「ドゥームズデイ・ブック」の姉妹編だが、ドゥームズデイがシリアスでホロリとする話なのに対してこちらはコメディ。
姉妹編が出ていること自体知らなかったのだが、以前書いた「ウォーターシップ・ダウンこぼれ話」へのコメントで教えて頂いた。
タイムマシンものなので分類としてはSFなのだが、カガクカガクしておらず、物語の舞台の大半はビクトリア朝。何というか、ケイト・ブッシュの「Oh England My Lionheart」みたいに「イギリスてんこ盛り」物語。題名もジェローム・K・ジェロームの「ボートの三人男」の副題(というかタイトル後半?)から。ほか、テニスンの詩、レディ・ゴダイヴァ、ルフトヴァッフェ等々、外国人からみるといまひとつピンと来ないものも多い。
とりあえずその昔「ボートの三人男」は読んだし、ルフトヴァッフェがどうこうと言う話は大戦機モデラーとしては説明不要の部分なので多少アドバンテージがあったかもしれないが、知らなくても面白く読める本だと思う。逆に例えば、ああ、イギリス人にとってルフトヴァッフェという単語は説明不要の常識の範囲内なんだろうなあ、と思ったりする。
かみさんに頼んで、同じ著者の「航路」も図書館で借りてもらうことにする。
●深夜に帰宅する際、送電線の鉄塔が
ぢるぢるぢるぢる……
と鳴っている。調べてみるとコロナ放電というものらしい。もっとも、多くは「雨の日などに鳴る」と書いてあるのだが、我が家のある山の下あたりの鉄塔はいつでも鳴っている。いいのかそれで……。
●金曜日、夕食代にとかみさんに貰ったお金が2000円札だった。久しぶりに見るなあと思ったが、19日は2000円札発行から10周年だそうな(だから2000円札が出てきたわけではないだろうが)。
図柄的には美しい札だが、だからどうだというものでもなく、何の意味があったのか謎な紙幣だ。
ちなみに翌土曜日に夕食代として貰ったのは1000円札1枚。火曜日には500円玉1枚になるのではないかと心配だ。
●世の中的に“この週末はタミヤのBT”なのだが(人によっては「どこの世の中だよ!」と言われそうだが、まあ、おそらく当「かばぶ」を覗きに来ている人の半分近くは当てはまるのではないかと思う)、カネ無しヒマ無しで模型屋にも行けなかったので未見。ちょっと悔しい。
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コメント
お晩でした。
ルフト・ヴァッフェといえば、キム・ニューマンの「ドラキュラ戦記」で、ヴァンパイアに転化してるリヒトホーヘンが面白かったですね。エーヴェルスも、がんばってがんばって…空回りしてたようなw
投稿: going solo. | 2010年7月21日 (水) 00時28分
「ドラキュラ戦記」というのは読んだことがありませんが、創元推理で3部作?なんですね。機会があれば読んでみたいと思います。
その前に、現在図書館に予約中のものが結構溜まってます。現在通勤時間が長いので(眠りこけてしまう場合も多いのですが)この夏はいろいろ読み倒せそうです。
投稿: かば◎ | 2010年7月22日 (木) 16時28分