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働く自転車

●神保町で仕事。まだ始まったばかりだから、と言うべきか、始まったばかりなのに、と言うべきか、資料漁りの勘所みたいなものを掴めずにメゲ気味。

●昨年から神保町の“季節労働”の仲間の一人であるK女史は中央線快速のオレンジ車輌(201系?)の熱烈ファンであったり、業務用のゴツイ自転車ファンであったりと、なかなかマニアックな性癖をお持ちの方だが、最近、その後者のほうで「働く自転車研究会」というブログを始めた由。板塀とかコンクリのゴミ箱とかブリキのカタカタ鳴る傘付きの白熱電球の街灯とか、そんな昭和レトロな風景にしっくり来る車輌だが、探せばまだずいぶん現役はあるし、個々の車体を鑑賞する際のポイントなどもあるらしい。

業界的には「実用車」という括りになるらしく、ウィキペディアでもそのタイトルで記事ページが立てられているが、一般にそれで通じるかというとちょっと怪しいし、他の自転車は非実用的なのか、みたいな感じになってしまうので、「普通に判りやすい呼称」には研究会も悩んでいるらしい。ただ、ウィキペディアのそのページには特徴の列記もあり、これも観察の手助けになる。

学生の頃、正月だけ知り合いの寿司屋で出前のアルバイトをしたことがあって、その時にはこの手の自転車に乗ったし、また、昔かみさんが働いていた地中海料理屋にも一台あって、これに乗って犬の散歩にも行ったりした。夜に店が終わって、鷺宮から都立家政のあたりまで夕食を食いに2人乗りして行って、警官に怒られたりしたっけ。

その頃には重いなあ、ゴツイなあとしか思わなかったが、改めて言われてみれば確かにそれなりに風情がある。自動車で言えば乗用車に対する軽トラとか、そんな位置付けになるわけだが、自動車と違って車格自体は変わらないから、ツクリの差からすると民生車に対する軍用車のような感じと言っていいかもしれない。

そのうち、ぜひこの手の自転車としばしば併用されるリヤカー型サイドカーなども取り上げて頂きたい。

●鳩山首相辞意表明。しかも今期限りで政界も引退する意向であるらしい。細川さんかぃ。今更自民党復活の目もなさそうだし、ますます「もう誰にもどこにも票の入れ先がない」ということになりそう。

●ブロンコから、“ラッチェブム”搭載5tハーフトラックが出る由。もうドイツ物はガレージキットの余地はなくなりつつある感じだ。

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コメント

そのタイプの自転車には、中学の時新聞配達をしてた時に乗ってたなぁw・・・懐かしい。2百部以上乗せてハンドルがプルプルってなるんですよー!
余談ですが、今家は鷺ノ宮です。4649

投稿: eddie六六六 | 2010年6月 3日 (木) 03時19分

オレ、米屋仕様一台持ってたんだけど、預けといた知人のマンションの
駐輪場で管理人が「ここにこんなものが...........ぜったいおかしい」と言い出して
無断で処分されてしまったらしい....。痛恨。

投稿: donji | 2010年6月 3日 (木) 22時02分

ご紹介、激しくありがとうござります!
喩えが「民用車」「軍用車」とは、流石かばぶさんだ。
実際、軍用自転車としても運搬車は活躍してたようで。そりゃあ頑丈だわと納得。
リヤカー型サイドカーについてのリクエスト、承りました。
合羽橋などで鋭意調査中ですのでまた追って。
皆さんのコメントも大変興味深く覗かせてもらいました。ドモドモ。

投稿: K | 2010年6月 4日 (金) 01時47分

>eddie六六六さん

新聞配達とは、まさに「働く自転車」の主戦場ですね。

鷺宮近辺は、学生時代に親しい友人が住んでいて、また結婚して当初は中村橋とか上鷺宮とかにいました。荻窪-下井草-富士見台と、練馬-都立家政-高円寺を結ぶラインに囲まれた一帯が、当時の「ご近所」のイメージでした(笑)。あのへんは地形の起伏もないので、自転車の地位が高いですよね。

今住んでいるのは逗子の山の上なので、自転車に乗って出掛けてしまうと、帰りが地獄です。

>donjiさん

かみさんが働いていたレストランの保有車輌も処分されちゃっただろうなあ……。

>Kさん

それにしても、単に「業務用」とか「働く自転車」というと、ママチャリでも仕事に使っていればそう呼べてしまうわけで、あの「鉄! 重い! ごつい! にび色! 三角スタンド!」な車種をズバリと言い表す言葉がないというのは不便ですね。

>>実際、軍用自転車としても運搬車は活躍してたようで。

ここで「かつて銀輪部隊が乗っていた自転車もたぶんこんな……」なんて書くと「軍事オタクはすぐそっちに話を……」と言われそうだなと思って書かなかったのに(笑)。

しかし考えてみれば、あの手の自転車って、基本的に色がフィールドグレーとかカーキドラブとか、軍用色系な感じの色ですね。

投稿: かば◎ | 2010年6月 4日 (金) 09時36分

知人女性の25年ぐらい前(ぎりぎり昭和ですね)の話。
新聞奨学生として上京して日本橋の専売店に配属され、お店のおかみさんに「明日から使うごはん茶碗を買っておきなさいね」と言われました。
彼女はお店の“働く自転車”で最寄りの“でっかいスーパー”に乗りつけ、並んでいた中では手頃だった1万円の茶碗を買って帰りました。
後からわかったことには、その“でかくて立派なスーパー”は日本橋高島屋だったとさ。

投稿: N | 2010年6月 4日 (金) 19時31分

>Nさん

昭和の中頃ならともかく、25年前でそれって……。
しかしいずれにせよ、「近所に茶碗を買いに行く」だけで万札を持っているほうがびっくりです。

投稿: かば◎ | 2010年6月 7日 (月) 00時54分

働く自転車の展示イベントを行います。

「人に役立つ」自転車を展示・試乗体験
10/1・2(土・日)千代田区北の丸公園科学技術館 
「自転車が人にできること2011」展 開催

自転車の情報を発信する財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センター(東京都千代田区北の丸公園2-1)では、「人に役に立つ」自転車をテーマとして、ハンドメイドや特別製作の自転車40台の展示と試乗ができる「自転車が人にできること2011」展(~ここまでできる自転車の魅力~)を2011年10月1日(土)・2日(日)の2日間、東京北の丸公園の科学技術館1Fイベントホールにて開催いたします。入場無料。

今回の展示会では、「業務用またはレジャー用に効率よく物が運べる自転車」、「誰でも・いつでも・どこでも簡単に乗れて収納できる自転車」、「災害時にも活用できる自転車」というテーマで、乗る人のために工夫をこらした様々なタイプの自転車40台を公開します。

併せて、「市場や街中で今でも活躍している昔なつかしい運搬用自転車の様子」や、「東日本大震災の被災地(岩手・宮城・福島・茨城各県)サイクリング協会会員が自転車を通じて語る震災体験」そして「自転車文化センターが所蔵する、歴史を物語る運搬用自転車」もご紹介いたします。

自転車通勤やスポーツとしての自転車人気がとても高まっていますが、普段は身近な移動手段としての乗り物とのみ思われがちです。こうした用途以外にも「人のために役立つ」様々な自転車が身近で活躍しています。会場にお越し頂き、見て、乗っていただければ、このような自転車の限りない可能性を感じとることができます。


        貨物用三輪自転車れいだあ                  サイクルトレーラー


■「自転車が人にできること2011」展(~ここまでできる自転車の魅力~) 概要

日 時: 2011年10月1日(土)・2日(日)2日間   9:30~16:50

会 場: 科学技術館1階イベントホール
         東京都千代田区北の丸公園2-1   東京メトロ東西線竹橋駅・九段下駅下車徒歩7分

主 催: 財団法人自転車普及協会 自転車文化センター

内 容: 1.ハンドメイドや特別製作自転車の展示・試乗(出展予定30台)
       出展メーカー:エムマキノサイクル 、オーエックスエンジニアリング、オートクラフト・IZU、
絹自転車製作所、今野製作所、サイクルストア ヒロセ、ソシード技研、
高田スペシャル、タカムラ製作所、東叡社、東部、トースト、トーホー工業、
ブリヂストンサイクル、5LINKS、細山製作所、マツダ自転車工場、
ムラマツ車輛、ラットエンジニアリング、渡辺捷治製作所(50音順)

2.運搬用自転車活用例紹介コーナー
          蔭山真澄 氏(運搬用自転車研究家)蒐集の運搬用自転車写真を展示

         3.「東日本大震災被害地サイクリストからの声」コーナー
             岩手・宮城・福島・茨城のサイクリング協会からの“自転車”を通じての震災報告

         4.非常時に役立つ自転車と自転車用品コーナー
             ノーパンクタイヤ装備自転車、塩素殺菌機能付き自転車搭載型緊急用浄水装置自転
  車「シクロクリーン」

         5.自転車文化センター所有「物を運ぶ自転車」の歴史展示(合計4台)
           自転車文化センターが所有する運搬車の歴史を語る4台を展示

入場料: 無料

読者お問合せ先: 自転車文化センター  tel.03-3217-1231
http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/


この件に関するお問い合わせは下記にお願いいたします。
自転車文化センター    谷田貝、岸本、村山  tel.03-3217-1231
広報担当 プレイブ㈱   朝比奈          tel.03―3545-0802

投稿: hoi | 2011年9月24日 (土) 13時21分

働く自転車の展示イベントを開催いたします。

「人に役立つ」自転車を展示・試乗体験
10/1・2(土・日)千代田区北の丸公園科学技術館 
「自転車が人にできること2011」展 開催

自転車の情報を発信する財団法人日本自転車普及協会 自転車文化センター(東京都千代田区北の丸公園2-1)では、「人に役に立つ」自転車をテーマとして、ハンドメイドや特別製作の自転車40台の展示と試乗ができる「自転車が人にできること2011」展(~ここまでできる自転車の魅力~)を2011年10月1日(土)・2日(日)の2日間、東京北の丸公園の科学技術館1Fイベントホールにて開催いたします。入場無料。

今回の展示会では、「業務用またはレジャー用に効率よく物が運べる自転車」、「誰でも・いつでも・どこでも簡単に乗れて収納できる自転車」、「災害時にも活用できる自転車」というテーマで、乗る人のために工夫をこらした様々なタイプの自転車40台を公開します。

併せて、「市場や街中で今でも活躍している昔なつかしい運搬用自転車の様子」や、「東日本大震災の被災地(岩手・宮城・福島・茨城各県)サイクリング協会会員が自転車を通じて語る震災体験」そして「自転車文化センターが所蔵する、歴史を物語る運搬用自転車」もご紹介いたします。

自転車通勤やスポーツとしての自転車人気がとても高まっていますが、普段は身近な移動手段としての乗り物とのみ思われがちです。こうした用途以外にも「人のために役立つ」様々な自転車が身近で活躍しています。会場にお越し頂き、見て、乗っていただければ、このような自転車の限りない可能性を感じとることができます。


■「自転車が人にできること2011」展(~ここまでできる自転車の魅力~) 概要

日 時: 2011年10月1日(土)・2日(日)2日間   9:30~16:50

会 場: 科学技術館1階イベントホール
         東京都千代田区北の丸公園2-1   東京メトロ東西線竹橋駅・九段下駅下車徒歩7分

主 催: 財団法人自転車普及協会 自転車文化センター

内 容: 1.ハンドメイドや特別製作自転車の展示・試乗(出展予定30台)
       出展メーカー:エムマキノサイクル 、オーエックスエンジニアリング、オートクラフト・IZU、
絹自転車製作所、今野製作所、サイクルストア ヒロセ、ソシード技研、
高田スペシャル、タカムラ製作所、東叡社、東部、トースト、トーホー工業、
ブリヂストンサイクル、5LINKS、細山製作所、マツダ自転車工場、
ムラマツ車輛、ラットエンジニアリング、渡辺捷治製作所(50音順)

2.運搬用自転車活用例紹介コーナー
          蔭山真澄 氏(運搬用自転車研究家)蒐集の運搬用自転車写真を展示

         3.「東日本大震災被害地サイクリストからの声」コーナー
             岩手・宮城・福島・茨城のサイクリング協会からの“自転車”を通じての震災報告

         4.非常時に役立つ自転車と自転車用品コーナー
             ノーパンクタイヤ装備自転車、塩素殺菌機能付き自転車搭載型緊急用浄水装置自転
  車「シクロクリーン」

         5.自転車文化センター所有「物を運ぶ自転車」の歴史展示(合計4台)
           自転車文化センターが所有する運搬車の歴史を語る4台を展示

入場料: 無料

読者お問合せ先: 自転車文化センター  tel.03-3217-1231
http://www.cycle-info.bpaj.or.jp/


この件に関するお問い合わせは下記にお願いいたします。
自転車文化センター    谷田貝、岸本、村山  tel.03-3217-1231
広報担当 プレイブ㈱   朝比奈          tel.03―3545-0802

投稿: | 2011年9月24日 (土) 13時24分

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