謎の「骨」
●かみさんが小物入れか何かを片付けていて出てきた、何かの骨のようなもの。前後のツノの部分を除き、本体部分の長さで約5cm。
何年も前に海で拾って、あまりに謎な形状なので持ち帰って、そのまま仕舞い込んであったもの。
その「海」も、息子は「オレが逗子の浜で拾ったんだと思う」と言っていて、私もボンヤリそんなふうに記憶しているのだが、かみさんは「奄美の海じゃなかったっけ」と言っていて、どうもあやふや。
いずれにせよ、何かの海洋生物の骨格ではないかと思うのだが(内骨格か外骨格かはともかく)、一応ほぼ左右対称形で前後に1対ずつツノが生えている。頭のように見えるが、顎や、顎に繋がるような部分はないので頭骨でないことは確か。
表面はヘビのウロコのような模様があり、本来柔らかかったものが干からびてこんな形になった可能性も無きにしも非ず。といっても、これをふっくらさせてみたところで、そんな形のイキモノはどうも思い付かない。
それにしても妙に怪獣っぽいというか悪魔っぽいというか、中世ヨーロッパでこんなもんを持ち歩いていたらたちまち火あぶりにされそうな。
というわけで、心当たりのある方はぜひごコメントを。
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追記:お尋ね記事を立てておいて数時間しか経っていないが、なんと自己解決してしまった。何となく、ハコフグっていうのはこんなシルエットだよな、などと思って「ハコフグ」で画像検索していたら、正体に行き当たった。
コンゴウフグというハコフグの一種で、骨ではなく、硬い体表がそのまま乾燥してしまったものらしい。
軽くて薄いもののカチカチで骨っぽいし、妙に立派で頑丈なツノが前だけでなく後にも生えているし、いくら全体形が魚っぽくてもそれらしい関節がないから魚じゃないだろう、と考えたのだが、なんと外形そのままだったとは。目のように見えるところがそのまま目、口のようなところがそのまま口だったわけだ。
どうも振るとカラカラ音がすると思ったが、要するに本来の骨が中で転がっているらしい。
ハコフグの仲間は体表が骨盤化して甲羅のようになっていて、食べるときも甲羅を器のようにして(お腹側をフタにして)中に味噌を入れて焼いたりするそうな。
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コメント
はこふぐさん、
生前の姿は愛らしいので
水族館とか割烹のいけすとかで見ると
しあわせになります。
それにしても立派な角が見事に残ってますねえ。
投稿: みやまえ | 2010年5月24日 (月) 01時33分
見た瞬間そのシルエットが“ハコフグ”って思いました
ただひっくり返った写真を見るともう分からない
TVで浜口がよく捕まえて食ってましたよ
水族館にもいますねぇ
とてもかわいらしい姿です
投稿: eddie六六六 | 2010年5月24日 (月) 04時46分
いやもう、最初からハコフグっぽい側面形だとは思っていたのですが、死んで甲羅がそのまま残るようなものだとは知らなかったので、「たまたまハコフグっぽい形の何か」だと思い込んでいました。断面形も干からびたおかげで箱型じゃなくて「エ」みたいになってるし。しかもこんなすごいツノが前後にある種類がいたなんて。
しかし改めてハコフグについてあちこち「つまみ読み」してみると、刺身も美味いのだとか。うう。食ってみたい。
投稿: かば◎ | 2010年5月24日 (月) 11時43分
え゛っ、これで全体で、頭の部分だけじゃないんだ?
へー
投稿: はほ/~ | 2010年5月24日 (月) 21時46分