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2010年3月

神保町の事務所。

●火曜日。昼過ぎから神保町の事務所で仕事。K女史より、「高麗人参石鹸」なる面妖なものを頂く。いや、別に私は高麗人参フェチじゃないんですってば。

最近とある方面より頂いた「高麗人参キャンディ」は食べていると周りに人参の匂いが広がり、かみさんや娘に非常に不評であり、さてこの石鹸は自宅の浴室で使えるのやら。

●ここのところ頻繁に出入りしている神保町の事務所だが、同社「編集長」で友人のI君が退職、別の会社に移ることになり、夕刻よりその送別会。ちなみに転職先も神保町。C社長の幹事で30名近く集まる。

今や“萌え戦車”の大家として名高い(?)たむらなおや(酢)氏も来る。ここでの仕事の初期に声を掛けて、しばらく一緒に働いていたのだが、最近は氏はミリタリー関係専業ライターになってしまったので、会うのは数年ぶり。

先日、ここで疑念を提示した「独身男性の部屋にあって引くもの」第3位に「ネコ耳・ウサギ耳」がランクインしている件につき、K女史、P女史、たむら氏に意見を聞く。両女史もこれまで遭遇したことはなく、たむら氏の部屋にもネコ耳・ウサギ耳は存在しないそうだ。

ただし、たむら氏の部屋には贈られた「萌え戦車」フィギュアのサンプルがあり、女性が訪れる際には処置に困る由。引くもの第1位が!……という以前に、本人が“萌え系”本の著者じゃしょうがあるめぇ。

飲み会はC社長の異様な(とはいえ普段の+α程度)テンションの下に手当たり次第に「○○氏より一言挨拶」や「乾杯の音頭」が繰り返され、10時過ぎまで。とはいえ、転職するI君の今後よりも、

「これから誰がC社長の暴走にブレーキを掛けるのか」

のほうがより切実な問題であろうことに(一部で)意見の一致をみる。いやまあ、仕事上は中核が欠けるので結構大変なんですけども。

●C社長が「もう少し」と騒ぐので近くの居酒屋で軽く追加で飲む。そろそろ終電の時刻という頃になって「今日はオレは帰らないぞ」とC社長がダダをこね、仕方ないので(一番奥の席に座っていたので)テーブルの下を潜って脱出し帰宅。

●とうもろこしは好きな食べ物で、そのまま焼いたり蒸したりしたものも好きだし、コーンパフ系のお菓子やポップコーン、コーンフレークスもだいたいにおいて好き。というつながりで、寒い時季には缶入りの粒入りコーンスープが結構気に入り。

もっとも缶入りコーンスープは、どうしても最後にコーン粒が中に1つ2つ残ってしまうことがあり、その辺を最後の一口で勢い良く吸い出そうとすると、コーン粒がそのまま喉に飛び込んでむせたりするので危険である。下手すれば窒息するか、むせた弾みで鼻の穴からコーン粒が飛び出しかねない(そんな経験はないが)。

かつてR社のH女史より、とにかく蓋を開ける前にこれでもかというくらい振って攪拌し、その後すかさず蓋を開けて一気に最後まで流し込めばコーン粒が残らない、という方法を薦められたが、私はどちらかというと猫舌だし、そもそもそれではスープの味もなにもあったものではあるまい。というより、H女史は本当にそんな飲み方をしているのか?

もっとも、最近はスクリュー式広口蓋のものが出回っていて、これはコーン粒が残ることはそれほどない。

というわけで、昨晩帰宅時も夜道は寒く、駅から家まで歩く途中で飲もうと思ったのだが、すでに自販機が春仕様のメニューに変わっていてコーンスープはなくなっていた。

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くらげ。

20100328_01 ●日曜日。逗子市議選の投票に行く。我が家のシーサーが菜の花を銜えさせられていた。今回は妙にやかましい選挙だった。

●この数日、妙に寒く、外気温に左右される爬虫類的生活を送っている私は仕事が全然進まない。そうこうしているうち、締切りは切羽詰ってくるわ、またまた出張予定が入ってくるわであたふた。

20100329_02 ●月曜日。仕事も片付かないまま、以前からの約束だったので、家族と新江ノ島水族館に行く。半額券があったため。

小田急片瀬江ノ島駅近く、海岸通り沿いの食事処。どう考えても店名の上にある「マイアミ」が唐突。かみさんの推察によれば、「マイアミに本店があって、この店はその支店」である由。

しかし、今日一日なんとか持つかと思ったのに冷たい雨は降り出すし(手ぶらで出掛けたので傘は持っていなかった)、しかも“新えのすい”は大混雑だった。世の中は春休みである上に、期限の迫った半額サービス券が大量に出回っていたらしい。

昨年、息子と2人で行った際も混雑していてゆっくり見て回る感じではなく、どうも間が悪い。

20100329_03 ●クラゲの乱舞。

旧江ノ島水族館時代からクラゲ展示は特色のひとつで、空いていればなかなか和めるはずだが、クラゲより人間のほうが多いんじゃなあ。

ちなみに右写真は天地が逆なのではなく、クラゲが逆さになって泳いでいるだけ。

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ポルスキ・フィアット508(3)

20100326_01 操縦席周りの工作。どうせキャビンを閉じてしまうので窓からそれらしく見えればいいや、という気持ちでいるため、インパネはキットのとろけたようなモールドのものをそのまま使用。

ハンドルはキットのレジンパーツ。ステアリングシャフトは真鍮線。

ペダルもキットにパーツが入っていたが、型ズレや気泡があったのでランナーで作り直した。シフトレバーも本来はキットにパーツが入っているはずで、実際、電話線施設車のキットには入っていたのだが、このピックアップと無線車には見当たらない。謎。仕方ないので伸ばしランナーで工作。サイドブレーキもエッチングの切れ端と伸ばしランナーで作った。

スペアタイヤが納まるフェンダーの窪みも、そのままではタイヤがはまらないので若干削ってみたり、細かい作業をちまちま重ねているので一向に形が進化しない。

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ポルスキ・フィアット508(2)

●ボルスキ・フィアット508III救急車の製作、遅々として進まず。というより一部後ずさり?

100324_01先日折ってしまって修復して取り付けたフロントアクスルだが、ステアリングナックル&ブレーキディスク(と言い切るほどのディテールがあるわけではないが)を付けると車輪が車幅をオーバーしてしまうことが判明。いや、そんなことは最初に計って確認しろって!>オレ。

まさかそこまで寸法がいい加減だとは思わなかったというのもあるが、とにかくもう付けてしまったものは仕方ないので、軸部分をギリギリ切り詰め、ブレーキディスクはプラバンでもっと薄いものを作ろうかなどと考えつつ、コリコリと削っていたら、力余ってまたまた折れてしまった。それじゃついでにスプリングから外してしまおうなどと思ったら、さらに折れてご覧のような有様に。

ここまで折れても、先日真鍮板で補強して継ぎ直した部分はそのままだった。ふっ。オレの工作は正しかったぜっ!

100324_03 などと負け惜しみを言っても、さすがにもうこのパーツは使いようがなく、結局左右幅を縮めたパーツを新造することにした。強度を考え、形に曲げた真鍮線をアンコに上下をプラバン細切りで挟み、瞬着で固めてナンチャッテH形に。左右連結のロッドも真鍮線で造った。

今回はまだスプリングには取り付けず、写真はただ上に乗っけてあるだけ。

なお、キットではスプリングの横、シャーシフレームにダンパーだかショックアブソーバーだか、形状的にどうも謎な小レジンパーツを取り付けるよう指示されているのだが、たとえばこのあたりの写真を見ても写っていないので、どう付けていいのかいまいちよく判らない。マフラーのレジンパーツも入っているが、その位置も謎。ただし先の写真で、ボディ横のステップと接続するらしき肋材の片方が窪んでいるので(写真左側やや上)、ここにマフラーがはまり込むのではないかと思う。キットはその位置、ペッタンコだよ……。

100324_04 ●話は前後するが、キットの袋に入っている安っぽいラベルはこんな感じ。繰り返しになるが、同じS MODELでも現行のキットはおそらく全レジンキットで、キット完成品の写真が表の箱入りで売られていたと思う。

ポルスキ・フィアット508シリーズのホイールには種類があって、この絵では細かくスポーク状に穴の開いたものを履いていて、キットにもその形のレジンパーツが入っているのだが、実際には、当時の実車写真だと、救急車型は穴なしのホイールを使っている。このキットと一緒に買ってストックしてある無線車型と電話線敷設車型には、その穴なしのほうのホイールのパーツが入っていて、「この先一生の間に、このシリーズをあと2つも3つも作る力が自分にあるのか?」と思うと、そちらからコンバートしてきて使う誘惑にもかられ中。

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むさしこす・ギー

●連休中にお彼岸の墓参りに行くので顔を出せないかと実家から連絡。土日は天気が悪そうだったので(実際に悪かったが)月曜日にする。

つい1週間ほど前、横須賀線は新川崎-西大井間に、新しく武蔵小杉の駅が開業。これまで逗子から田園都市線沿線の実家に行くには、横浜から市営地下鉄であざみ野に出ていたが、今回は武蔵小杉から南武線で溝の口へ。時間は若干だがこちらのほうが早い。ただし、横浜市営地下鉄は料金が高めで、それよりもJRだけで溝の口まで行けてしまうほうが安いだろうと思ったが、むしろこっちのほうが高いことが判明。

そもそも横須賀線が南武線の線路をまたぐ地点は、元々の南武線・東横線の武蔵小杉の駅からはそこそこ遠く、どうしているんだろうと思ったのだが、どうもこうもなく、いまだ工事継続中の通路をたっぷり歩かされた。

南武線に久しぶりに乗る。それにしても、南武線の駅のアナウンスは、なんで「むさしこす・ギー」とか「むさしなかは・ラー」とか、語尾を強調して伸ばしますかね?

●母と一緒に津田山の上にある墓地へ、祖母の墓参りに行く。

午後は実家近所のBOOK OFFでマンガの立ち読みなどした後、夕方から親父と酒を飲み、夜に帰宅。途中、溝の口のイシハラに寄る。イシハラはサイバー白箱を少数仕入れており、実は昨年、だいぶ前に発売された「T-34/76 STZ Mod.1942」が1つ売れ残っているのを発見していたのだが、今回行ったらなんとまだ残っていた。これも宿命であろうと考えて購入。

サイバー白箱の1942年スターリングラード工場製T-34のキットは、同工場製の特徴である各パーツを新規にたっぷり起こしているのだが、基本と成る車体パーツが悲劇的に合わないというトンデモなキットである(件のブロガー・ヒロシ君がこのキットについて言及しているかどうかは知らないが、もし言っているとしたらどうエクスキューズを入れているのだか)。まあ、STZ1942への改造パーツ詰め合わせと考えれば高くはないかもしれないが。

最初に買った1箱は、それでもなんとかしようと車体を切り刻んで結局惨憺たる有様になってしまった。

●素朴な疑問その1。幕末ネタ。

例えば薩摩は薩州、土佐は土州と言うが、やはり薩摩や土佐と言った方が通りもいい。長州はもともと長門で長州なのだろうが、なぜここだけは長州としか言わないのだろう? 長門に周防に長府も合わせて長州?

●素朴な疑問その2。いまさらのgooランキングネタ。

しばらく前にgooランキングで、「一人暮らしの男性の部屋にあると引いてしまうものランキング」というのがあって、マリゾさんのところでも話題になっており、某先生の「『一人暮らしの男性の部屋にあると引いてしまうT-34の年型ランキング』とかあったら気をつけたいと思います.」というコメントにも笑ったが、それはそれとして。

ランキングの1位・2位の「萌え系アニメグッズ」「アイドルのポスター」はいいとして、3位の「猫耳・ウサギ耳」って……。あったら引くかどうか以前に、猫耳やウサギ耳って、ランキング3位に入るほど、一般に一人暮らし男性の部屋に“ありがちなもの”なのか?

……というのが、その時からずっと引っ掛かり中。まあ、青木先生の家には「ロジーナちゃん耳(ヘッドドレスと一体)」くらいはあって欲しいがね。

ちなみに私の交友関係においては、ナントカ耳の存在確率よりもT-34模型の存在確率のほうが圧倒的に高いはずなので、「引いてしまうT-34の年式別」のほうがより切実な問題であろう。ちなみに既婚者である私は同ランキング対象外だが、昨日STZ1942のT-34を買ったことがかみさんにバレるとドン引きされる(というよりも怒られる)のは必定。

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遠野に行く。

20100319_01_2 ●金曜日、日帰り出張で岩手県の遠野。岩手は2、3年前に岩手大学に行って南部鉄の風鈴を頂いて以来。

朝7時半に出て帰りは夜9時。現地での滞在時間約2時間。文字通り遠い……。ただし、「遠野」の地名の由来はトー・ヌップ(高原の沼沢地とか何とか)というアイヌ語である説が有力であるとか。

東北新幹線に乗り、新花巻で降り、およそ新幹線と接続しているとは思えないような単線ディーゼル釜石線に乗り換えてトコトコと遠野に向かう。前身は宮沢賢治の銀河鉄道のモデルとなった軽便鉄道である由。

20100319_03何しろ慌しい旅程だったので、河童淵も何も見ず。ただ駅前の河童像を見たのみ。産量が少ないので名を知られていないが地元の特産であるらしい辛味の強い暮坪蕪という蕪(というより、韓国のチョンガ大根みたいな感じのもの)の漬物と、地酒のどぶろく「酔狂河童」を1本買う。

遠野に到着したのが昼過ぎで、ほどなく仕事、3時頃に駅前に戻ったらちょうど新花巻方面の列車が来るところで、それを逃すと次は2時間後という状況。新花巻駅も何もないところで、結局昼飯を食いそびれた。途中、仙台で下車して駅弁を買おうかとも思ったのだが(仙台駅は駅弁の豊富さで有名だとか)、たまたま自由席でゆったり座れたので降りる気が失せてしまった。

●土曜日。夕飯時に「酔狂河童」を開ける。買ってきた一本は通常売られているものと違い、発酵を止めていない冬季限定もの。辛口で炭酸もきつめだが美味。暮坪蕪の甘酢漬と、鎌倉壱番屋の煎餅をつまみに呑む。暮坪蕪は辛味の強い蕪とのことだったが漬物になっていると特に辛味はなく、いぶりがっこのような感じ。l

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ポルスキ・フィアット508

●先日も書いたように、週末模型親父さんのところのトラック祭に、枯れ木も山の云々でエントリーしており、そのネタのポルスキ・フィアット508IIIピックアップ・タイプを製作中。

●実車はイタリアのフィアット508バリッラのポーランドライセンス生産型で、オープンのコマンドカー型やヴァン型の無線車、ピックアップ型など各種が軍用にも使われている。

キットは自国ポーランドのS MODEL製で、以前作った同社製URSUS A型トラックと同じバキュームフォームキット。小物はレジンパーツが付属している。ただし、現在S MODELから出ているポルスキ・フィアット508シリーズ各キットは、先日も書いたように全レジンキットに代替されているらしく、というわけで、以下は製作記としてもキットレビューとしても役に立たないことをまずお断りしておきたい。

20100317_01 バキュームフォームキットは、右のようにプラバンに埋まった形でパーツが成型してあり(写真はイメージです)、特に飛行機キットではいろいろな種類が出ていたが、今はガレージキットの主流はレジンになったのでだいぶ少なくなった。陸モノでは20年以上前のAFVモデル冬の時代にドイツのシュミット製のバキュームがずいぶん出たが、ひどくお粗末な出来だった。

とはいえ、主翼や胴体など、広い部分でプラバンの厚みを丁寧にそぎ落として貼り合わせる部分が多い飛行機に比べれば陸モノはましで、キットの出来さえよければ、曲面部が多く肉薄で華奢なソフトスキンには比較的向いている方式ではないかと思う。

●と書いたものの、このS MODEL製ポルスキ・フィアットのバキューム版は、同社キットとして最初期のもので、レジンの小物パーツが付いている分、かつてのシュミットあたりより大分ましではあるものの、難物キットであるのは間違いない(それに比べると、URSUSトラックははるかに優れたキットだった)。

20100314_03 まずは切り抜いてある程度仮組みしてみた車体前部。車体床部は、同社製ポルスキ・フィアット508シリーズ共通のもので、ピックアップ・トラック型の場合は、後半を切り落として荷台と繋ぐよう指示されているが、切り離し個所は曖昧。

ラジエーターグリルは一応レジンパーツが入っている。ボンネットのルーバーはヨレヨレ。それ以前に、フェンダーと一体の床パーツとの整合があまりよくなく、なお調整が必要。もっと問題なのは、一体のフェンダーが左右で微妙に長さが違う……。いっそ片方ねじ曲げてダメージ表現で誤魔化すか?

シートの高さもパーツ状態ではよく判らず、そもそもキットのように左右一体でいいのかどうかもよく判らない。一応、コマンドカータイプの実車写真から、前部シートはほとんど体育座りのような格好になるほど低いようだということは判明。

20100318_02 ●シャーシはブリキのおもちゃの車ほどのプリミティブな出来だが、ひっくり返さない限り判らないので、キットパーツを使用することにした。

これにレジンのサス周りなどを付けていくが、取付個所はやはり曖昧。リアアクスルは、組立説明図ではスプリングの下に取り付けるよう指示されているが、それでは「人が乗っていない2CVか!?」くらい尻上がりな格好になってしまうはず。添付の図面ではスプリング下辺は車軸より下にあり、そこで車軸はスプリングの上を通した。復元中の508実車写真を見ると、もう一組リーフスプリングがあり、2本のスプリングの間を車軸が通っている(全てのタイプがそうだったのかどうかは判らないが)。

なお、キットはでは車内側の床面にはドライブシャフト用の凸があるのに、シャーシ底面はフラット。当然、そのままではドライブシャフトが付かないので、中央を切り欠いた。

エンジン部分はフレーム内側を一部くりぬいた。写真でわずかに見える、エンジン上部らしきものとラジエータらしきものは、横から見たときにタイヤ越しに向こう側が筒抜けに見えてしまわないようにゴマカシで付けた物。

フロントアクスルはパーツ整形時に、片方の屈曲部で折ってしまった。基本的に車輪を支えるのはこのパーツだけなのでガックリしたが、下辺を真鍮板で補強して継ぎ直した(写真で向こう側に少し見える)。

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大銀杏が倒れた。

100313_1●うかうかしている間にすっかり梅の見頃は過ぎてしまい、それでもまだ名残りくらいはあるだろうと、今頃になって鎌倉散策に出掛ける。

とりあえず逗子まで出て、横須賀線で北鎌倉へ。東慶寺(いわゆる縁切り寺)に行く。やはり旬はとっくに過ぎていて散り残りがちらほらくらい。ただ、枝垂れ梅はまだ結構咲いていて、木瓜(ぼけ)と三椏(みつまた)はよい具合。

●円応寺に寄って閻魔様ほか地獄の十王像を眺めてから、巨福呂坂を抜けて鎌倉中心部へ。

100313_3●裏手から鶴岡八幡宮に入る。数日前の風雨で、いきなり大階段脇の大銀杏が根元から倒れてしまい、現在大階段は通行止め。重機も入って倒れた銀杏の撤去中。写真のクレーン車の右に、切断した幹の断面がうっすら見える。根元から倒れたので再生は難しいらしいが(それでも根の一部が残っているのでそこから生やす試みはするらしい)、切った幹の一部は保存されるとか何とか。

源実朝暗殺時に公暁が隠れ潜んだとの伝説のある銀杏で、実際にはその頃は人が隠れられるほどの太さはなかっただろうと言われるものの、倒れる前は階段上の八幡宮本宮とどっこいの高さの堂々たる巨樹だった。見慣れている者からすると、これがないとぽっかり空間が開いてしまい、風景的にもずいぶん締まらない。在りし日の大銀杏の姿は、たとえばこの写真などを参照のこと。

八幡宮のシンボル的存在で県の天然記念物でもあったので、ソウルの南大門(ナムデムン)が焼けたほどではないだろうが、古都鎌倉にとっては大きな痛手。

100313_5 ●小町通りの八幡宮側出口に近いソーセージ屋は自家製ソーセージを店先で焼いていて、その場で熱々を食える。柔らかく、齧ると熱くて美味い脂がたれてきて、これを食うと、ああ、ベジタリアンにはなれんなあ、と思う。赤ハーブ入りをホットドッグにして買い食い。だいぶ繁盛しているらしく、鎌倉駅西口側にも、新しくえらく小奇麗な支店が出来ていた。

100313_6 ●小町団子のみたらしと壱番屋の割れ煎餅を買い、その後西口の御成通りの酒屋でウィルキンソンのジンジャエールを立ち飲み。御成通りに、ロバに花を背負わせた花屋が出ていた。再度東口に戻って、本屋でアーマーモデリングを買って帰宅。

●アーマーモデリングは「愛すべき『B級プラモ』の世界」と題して、ロシア・東欧製の有象無象のメーカー製品を対象にした、テーマとしては惹かれるものの内容はいささかユルい特集。それにしても、我が家のストックはB級C級D級が圧倒的なのはどうしたもんだか。

Fake1tst2 古田和豊氏の記事で、日中戦争中の中国軍ハリボテ戦車の製作記事あり。このハリボテ戦車、毎日新聞の「一億人の昭和史」シリーズに“実車”写真があるものだが、実は何年か前にペーパークラフトにしようと(プラバンで作るよりはむしろペーパークラフトでヨレヨレに作ったほうがそれらしいと思ったので)描き掛けたことがある。右図はその名残り。こんなものを作ろうという人が他にいるとは思わなかった。

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くまポン~さんじゅう

●月曜日、引きずった仕事のおかげで徹夜明けで羽田から熊本に飛ぶ。ネットで熊本行きのスカイネットアジアの便を押さえてあったのだが、スカイネットとスカイマークを間違えて、本来第二ターミナルに行くべきところ、第一ターミナルに行ってしまい、しばらくウロウロ。迂闊。早めに行っていてよかった。

昼過ぎからの仕事で、それを終えて福岡の直方に移動。直方にて一泊。

夕食をとろうと7時頃にホテルをさまよい出て、直方駅前まで出てみるが、商店街は全部閉まっているし、食い物屋らしい食い物屋もなく、とぼとぼとまたホテルまで歩く。途中で冷たい雨まで降ってきて参る。結局、ホテル近くのファミレス風トンカツ屋で食事。

●翌火曜日午前中、直方で仕事し、列車で博多。家で遠慮なく食うために明太子の切り落としやら、鯨皮の明太子漬けやら、永谷園の地域限定「高菜明太子茶漬け」やら買って空港に向かい、午後の便で帰る。……明太子ばっかりだな。

直方はちょっとみぞれ交じりの雨で、さすが九州でも福岡県は寒いな、などと思っていたのだが、逗子まで帰ってきたら道に積もるほどの雪(というよりあられ?)だった。

●出張旅費がふんだんに出た昔と違って、今はどこもシブいので、飛行機に乗るのも久しぶり。少なくともここ1年ほどは乗っていなかったような気がする。羽田-熊本も、福岡-羽田も、どちらも正規料金は3万ナンボだが、数日前のネット購入で、往路のSNAは1万7000円台。帰路はANAで2万4000円台(それも午後3時台だったからで、4時以降は3万円台になる)。もっとも行きのスカイネットは、椅子にリクライニングさえついてなかった。流石だぜっ。

椅子のリクライニングといえば、昔、かみさんが乗ったアエロフロートで(イリューシンかツポレフか判らないが)、椅子のリクライニングに前方向にロックが付いておらず、着陸後に急ブレーキを掛けたら、まばらにしか乗客が座っていなかったために椅子が一斉にパタタタタタッと前方に倒れて壮観だったそうだ。

帰りの福岡-羽田便は、中途を過ぎたあたりで田舎のバスほど揺れた。

●自宅でひとつ仕事を片付け、水曜日、津(三重)に行く。

主食、松坂牛。おかず、伊勢海老。おやつ、真珠。贅沢のさんじゅう(三重)。byラーメンズ。

午前中の新幹線で名古屋へ。新横浜で「シュウマイ&チャーハン弁当」を買って乗るが、うとうとして起きたらもう豊橋を過ぎるところだった。それから弁当を食べて、ちょうど食べ終わって片付けた頃名古屋着。もう少し遅かったら食べ掛けの弁当を持って降りる羽目になるところだった。近鉄特急で津。

もう何年も前に一度、津に行ったことがあって、その時は県庁に用事だったのだけれど、なんだか侘しい町だなあと思ったのだが、今日また行ってみて、要するに駅の県庁のある側が単に駅の裏手側だったのだということが判明。

別に津でも名古屋でもオミヤゲの類は何も買わずに夕方の新幹線で帰宅。

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明日から出張なのに……。

●本来、先週末に終わっていないといけない仕事が片付いておらず大焦り。明日は朝早く出発せにゃならんのに。

たんかんを食す。日本でも南の島でしか作っていない柑橘類なので、東京近辺ではあまり出回っていないが、田舎から実家に送って来るものが、たまにお裾分けで回ってくる。

温州みかんのように皮を剥いて食べることもできるが、皮は薄いのにかなりがっちり中身に貼り付いているので、どうしても“猿剥き”になる。普通にオレンジのように櫛切りにして食べるのも可。

田舎から送って来るものなので見目は悪いが甘くて味が濃く美味。

●週末模型親父さんのところの「トラックフェスティバル」にwz.34ハーフトラックでエントリーした話を前回書いたが、どうにも部品の整合性は悪いし、結構腰を据えて掛からないといけないキットであることが判明したので、急遽アイテム変更。同じS MODELのバキュームのポルスキ・フィアット508IIIのピックアップトラック型の救急車仕様を引っ張り出してくる。

……ハーフトラック繋がりからすでに逸脱。

これも難物キットなのは確かなのだが、小さいので何とかなるんじゃないか?という甘い観測。

ところで、これは同社キットの中では最初期のものなのだが、どうも現在売られているものは、全レジンキットに中身が変更されているらしい。

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ちょっと変なバス。

●金曜日。仕事で浦安。

駅からバスに乗る。普通、最近の路線バスは、

  • 均一料金なら乗車口で料金を入れる/もしくはICカードをタッチして支払う。
  • 距離段階制の場合は整理券を取って降車時に番号に従って料金を入れる/乗車時と降車時にそれぞれICカードをタッチして支払う。

のどちらかだと思うのだが、ここのバスは、乗車時に運転手にどこで降りるかを申告してその分を現金かICカードで支払う、という妙に非合理なシステムだった。もちろん申告したからといって、運転手がその停留所をいちいち覚えていて必ずそこで停まってくれる、というものでもないらしい。普通に降車ボタンは付いてたし。変なの……>東京ベイシティバス。

そういえば子供の頃、実家のあたりにはまだ「車掌さんのいるバス」が残っていたっけ。

●神保町の事務所に寄って、来週の出張の手配。月曜に飛行機で熊本に行き火曜に直方、福岡から飛行機で帰るというスケジュール。さらに翌日は津。行ったり来たり。

●帰りに事務所近くの酒屋でウィルキンソンのジンジャエールを立ち飲み。地球堂に寄ったが何も買わなかった。

●何だか妙にこんがらかったひどい夢を見たのだが、そんな印象だけを覚えていて内容はすっかり忘れた。ちょっとでも内容を覚えていれば「んなことあるかぃ」と笑い飛ばせるが、中身を覚えていないとどよんとした感じだけ残るので始末に悪い。

“ばさ姉”こと羽川翼さんが、当たれば正夢、外れれば逆夢と言ってしまえば、何でも予知夢になってしまうと言っていたが、覚えてないのはどうにもならーん。

●我が家の犬は筋金入りの臆病者で、雷が怖くてしょうがないのだが、それが高じて最近は雨音までが怖くなり、今日は部屋の隅で背を向けて情けない顔をして座っている。

●そろそろVanatorul de care R-35も色塗り始めないとなあ……。

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ハーフトラックの迷宮。

●先月まで大いに苦しんだ仕事は抜けたが、何やかやと細かく忙しい。

火曜日、その「先月まで大いに苦しんだ仕事」の〆として、神保町の事務所に行って書籍丸ごと一冊分(といってもそんなに厚くないが)校正。

●木曜日、麻布十番の事務所に行く。行き掛けに秋葉原に回り道。白熱電球(風呂場の電球が切れた)とLED電球(玄関用)と携帯電話の充電コードを購入。玄関灯にはこれまで白熱電球を使っていたのだが、これがどういうわけか、妙に頻繁に切れる。今回切れたものも1、2ヶ月前に取り替えたばかりだったように思う。どこかおかしくて異常電圧が生じているのか、どこかで誰かが我が家の玄関灯に毒電波を送っているものと想像。

YSに寄って、ポーランドRB MODELSのKV-2用アルミ砲身を購入。ライフリングも刻んであって441円は、別売砲身としては破格のお値段。

P1000030b ●ドラゴンの8tハーフのシャーシは現在このような状態。シャーシとボディ床面は微妙に反りが入っており、接着すればそれぞれ修正できそうだが、そうなると後からシャーシだけを見られないのでちょっと残念。

なお、キットのシートは全てスプリングベッドのように四周がきちんと角ばっているが、戦時中の写真を見るともっとなだらかなようなので、削るかどうか思案中。

P1000025b ●どうも芋蔓式にお手付きを増やしているだけなのだが、週末模型親父さんのところで1:35のトラック祭みたいなイベントをやっていて、ついついポーランドのwz.34ハーフトラックでエントリーしてみる。

これもハーフトラックつながりで掘り出してきたもの。ポーランドS MODEL社製のもので、何年も前に買ってそのまま仕舞い込んであったもの。昨日と今日で、一応荷台だけ組んでみた(右上)。実車についてはココに詳しい。

ずいぶん大雑把な出来のキットで、手元の資料本のカラーイラストあたりを見ても、「ここ、形違うんじゃないの?」というような場所もあるし、それ以前にキャビンも荷台も分厚くてキャビンと一体のドアの筋彫りは手彫り感一杯のトホホな感じだが、実車のクリアな細部写真もほとんどなく、手の入れようもあまりない。

●タミヤが48シリーズで、コマツの海軍用ブルドーザを出す由。日本軍車輌は、タミヤの97式中戦車2種、ファインモールドの95式軽戦車のストックがあり、あとは94式軽装甲車を作ったことがある程度なのだが、今度出るトラックと、このブルドーザには手を出してしまいそうだ。

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