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2010年1月

蘭学事始。

CATVのアニメチャンネルで「フランダースの犬」を見ていた娘の素朴な疑問、

「で、あのオランダの風車って何のためにあるの?」

に対するかみさんの見解。

「風力発電」

さすがに蘭学の国の技術ってスゲーな、と思った。

(もっとも、それに対する「でも電線付いてないよ?」という娘の返答もどうかと思う。)

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缶詰。

●義姉が大病を患い予断を許さぬ状況であり心配。

●仕事、いよいよ逼迫。にっちもサッチモ・アームストロング砲の尾栓が暴発状態。ここ数日、家から一歩も出ず、起きている間は周りじゅうに資料を広げ、PCとにらめっこ状態。足が萎えるよ……。

五月雨式に出来上がったものをC社長にメールで送るが、スケジュール的には締め切りである今日に至っても、まだ3分の1程度。

●そんな時に限って、カラオケ屋の「BIG ECHO」って、看板の文字のスペースが狭くてつい「びげちょ」って読んじゃうよね、などと余計なことを考える。

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薄幸のJSU-152(16)

●仕事が激しく切羽詰っているので製作はスローダウン中だが、なんとか砲周りは工作したので、その報告など。

201001251710000b ●先述のように、フィンランド軍の「薄幸のJSU」はJSU-152のなかでも恐らく最初期に生産された車輌で、防盾周りはKVベースのSU-152とほぼ同じ特徴を持っている。

大雑把に言うと、防盾は、キットで表現されている標準型に比べて丸みが強く、湯口も前面でなく側下部にある。

防盾基部も標準型では追加されている湯流れを良くするための周囲のリブがなく、側面の膨らみも下部で若干“痩せた”印象である一方、上部左右はもっとエッジが立った格好になっている。

というわけでカリカリ削ったり盛ったり追加したり。細かい工作ポイントは、

  • 防盾の基本形状の変更。上記のように、特に駐退器カバー部の角を丸め、突出部左右に段差を追加(写真の黄色い部分)。左右下部にプラペーパーを溶かして湯口を再現。
  • 防盾前面下部の4箇所のボルトは周囲に窪みがあるため、一度削り落とし、窪みを工作した後に再接着。
  • 駐退器カバー部左右にコの字金具を追加。
  • 標準型では防盾左右の斜めになった部分にフックがあるが、初期型にはない。その代わり、前面上部左右にアイボルト装着部があるのでこれを追加(小さなお公家さんマユゲ)。パロラの展示車輌ではリングが装着されているが、戦時中の実車では普段はボルト頭だけで、砲交換時のみ植え替えるものと思われる。
  • 照準口はキットでは貫通していないのと、初期型ではほんのわずかだが小径のようだったので一度埋めて開け直した。
  • 基部の基本形状の変更。周囲の湯流れリブを削り落とし、両肩部にパテ盛りして削り直した。
  • 側面のフック上側に、内側から何か組継ぎで接合したような溶接痕があり、これを適当に再現。内部の砲架に関係しているのではないかと思うが、標準型にはないようなので、標準型では内壁にイモ付けになったのだろうか。
  • 下部左右数箇所に小穴を開ける。おそらく基部を戦闘室前面に(内側から)ボルト止めするボルト穴の底が表にわずかに貫通しているのではないかと思う。
  • この他、マズルブレーキの固定ネジ部を追加した。マズルブレーキ固定部は、マズルブレーキの根元、砲口側から見てほぼ1時・7時方向の2ヶ所にあり、それぞれ斜めに2つ連続した穴が開いていて、そこにピンだかネジだかが植えてある。

基本、上記の工作は初期型を作る際のみに必要な修正点で、標準型とも共通するのはマズルブレーキ固定部程度。キットの防盾は鋳造表現もメリハリがあって迫力があるので、それを削り落としてしまうのはいささかバチアタリ感がある。

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薄幸のJSU-152(15)

201001231620000b ●相変わらずのピンボケ写真。

●車体前端の工作を少々。

何かのホルダーのような部品(キットのパーツだとG24)は、標準型では戦闘室左側前部にあるが、初期型ではシャーシ前面にある。

何に使うものか判らないので、一応現時点では、「赤軍スナック菓子に入っているオマケの党幹部カードコレクション用ホルダー」と勝手に想像(ちなみに戦前版に入っていたトハチェフスキー元帥のカードは激レアであり持っていたら即銃殺)。

キットは左右と下の3ヶ所にリブ状モールドがついているが、左右は実際はL字レールなのでプラバンで替えた。

装着個所は、実車写真で確認した限りではほぼ中央・キモチ右寄りからだいぶ右寄りまでバリエーションがあり、要するにずいぶんいい加減。「薄幸のJSU」では「微妙に右寄り」であった模様。しかしどれも右寄りであるところを見ると、右に寄せる何か積極的理由があったのかもしれない(もちろん、私が見ていないだけで左に寄った車輌もあるかもしれないが)。

湯口の上の帯金はソ連戦車ではお馴染みのもので、標準型には普通にあり、JS-2初期型にもあるので、「薄幸のJSU」にも付いていたものと判断して追加した。

実際には表面に細かく格子がけがいてある。何かのチェック印を入れるものだと、以前青木氏に聞いたことがあったような(整備記録?)。あー。きっと赤軍スナック・カードの種類をチェックしておくんだなー(ばか)。

●防盾基部は、肩にパテ盛りした後に削って、現在サーフェサーを塗って形状の様子見段階。

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ちぐら先生。

●「仕事が進まない・眠い・金欠」の三重苦。

●午後、市ヶ谷某社にて、まさに滞っている仕事(幕末に関する出版物)の会議。納期までまだ少し時間があるので、最も進行が遅れている私に対しても諸氏は「ガンバレ」と激励の言葉を掛けてくれるが、来週あたりになると「何やってるんだバカヤロー」になる可能性あり。頑張ろう……。

なお、「幕末・維新期に来日した外国人」が議題に上った際に、K女史がぼそっとつぶやいて曰く、

「ツィーグラー博士」

密かに定着してますなあ……某陸棲貝類の研究者。

●会議後、神保町の事務所に立ち寄り、I君とともに埼玉の戸田公園まで。後輩M君、K君とともに4人で飲み会。

●終電の2本前で帰宅。夜中を回ってすでにオリオン座が西に傾いており、夜空はもう冬が過ぎつつあるのだなあ(詠嘆)と思う。……と並行して、「ベテルギウス爆発してくれんかな」と物騒なことを(相変わらず)考えたりする。

●宇宙ネタといえば。

日記で取り上げるのはまたまた青木氏の後追いになってしまったが、小惑星探査機MUSES-C「はやぶさ」が無事帰還できる可能性が高まったそうな。

実はその昔、組立中のMUSES-Cに触ったことがあり、たったそれだけで、何やら自分の身代わりに宇宙を見てきてくれているかのような勝手な思い入れを抱いているので、非常に喜ばしい。

……しかし、そもそも計画前半で不具合が発生したのは、かば◎が触ったせいなんじゃないかといくつかの方面から非難されそうな気もする。が、もちろん、そんなはずはない。たぶん。

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ぼーっと。

●火曜日。家で仕事をしていると、どうしても煮詰まってきて、「うわぁ、進ま~ん」などと(心の中で)叫びながら履帯を繋いだりしてしまうので、神保町の事務所に出掛ける。

神保町に行ったからといって仕事がサクサク進むとは言い難いが、I君もまた煮詰まっていたりなどして、心が癒されたりする。いやダメだろうそれじゃ……。

●宵、C社長、I君とともに夕食に出る。選択肢がそれほど広くないにも関わらず(むしろ広くないから?)出掛ける段になって「どこ行こう?」と言い合ってなかなかまとまらないのはいつものことだが、結局、これまでI君と数度行ったことのある地下の中華料理店へ。

中国人のおねーさんが「これは美味い」とか「これとこれならこっちがオススメ」とか、たどたどしい日本語で一所懸命薦めるのにほとんど無批判に乗って(主にC社長が)、満腹になる。刻みネギを塩ダレに漬けてしんなりしたものを大量に乗せた蒸し鶏がなかなか珍しくて美味かった。

が、腹一杯食ったおかげで、その後事務所に戻っても仕事進まず。

201001202059000b ●カステンのJS履帯を繋いだ余勢で、以前買っておいたKV初期型履帯を少し繋ぐ。

レジンのパチハメ式のもので、袋に入っていたタグがどこかに埋もれてしまったのでメーカー不詳だが、確か日本製。買った当初は袋を開けたらクラッとするほどレジンの溶剤臭かったので、しばらく放置して“枯れ”させていたもの。半完状態で放ってあるトランペッターのKV-2か、製作途中の中期型溶接砲塔のKV-1に使用する予定。

レジンのパチハメ式は、ずいぶん前にanvil(今はどこだかレーベルが替わって出ている?)のものをSU-85Mに使って楽をした覚えがあるが、このKV用は、フランジに注型ゲートがあり、また所々型荒れのバリもあったりするので、整形の手間はかかる。また、どうしたわけか片方のフランジ中央が、半ば透けるほど薄く、下手をすると割る可能性もある。現在、片側の半分程度を繋いだが、フランジを割るか穴を開けてしまったもの2枚、もともと整形不良でフランジ端が欠けていたものが2枚。また、リンクの噛み合わせが中央部分でちょっと余裕があるので、近くで注視すると、連結ピンが通っていないことがバレる(笑)。総じて見ればそう悪くないが、「お手軽」とまでは言いづらい気がする。

そもそもKV用の履帯は、初期標準型も、後期の2分割タイプ混ぜ履き型も、手軽に使えるものが実はあまりない。トランペッターのキット付属のものは、スチロールのほうは上側がすでに上部転輪に合わせたるんだ形に一体成型で、上部転輪の位置をいじると使いづらい。軟質樹脂のベルト式も表現は悪くないが、長さがきつい(もちろん、そもそも初期標準型しかパーツ化していないので後期型には使いづらい)。カステンの可動式は、タミヤのキットに合わせて設計してしまったのか、ぱっと見て妙に思うほどピッチが短く、専用の起動輪に取り替えなくては使えない。フリウルからは確か初期標準型と2分割混ぜ履き型の両方が出ているがそれなりに値が張る。カステンが出し直してくれるか、ブロンコあたりが安くで出してくれると助かるがなあ……。

もっとも、上記のもの以外にもあれこれ出ているようなので、「**のものは出来がいい」とか「値段もリーズナブル」とかご存知の方は教えていただけると有難い。

●水曜日。家でだらだらと仕事。

●新生代第四紀の始まりが、従来の新第三紀に食い込む形で遡ることが決まったそうな。「日本地質学会など関係4団体が20日、明らかにした」そうなのだが、調べてみると、もう何年も前から国際的には議論されてきたことらしい。

そのへんの経緯を見ると、もともと地質年代の区切りというのは結構場当たり的に決まってきたところがあるようなので、それをある程度地球規模の変動とすり合せること、しかし従来呼び習わしているところとあまり違和感なくすることのさじ加減は面倒な作業なんだな、というのが窺える。

……ま、T-34の年式と似たようなもんぢゃな。

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薄幸のJSU-152(14)

201001182006000b ●カステンの履帯(SK-14)を繋げる。キット付属のものとタイプ的には同一で、キットのものでも充分な出来ではあるものの、何と言っても全部工作も塗装も終わった後で履帯を取り付けられるのは可動履帯のメリット。ディテール上も、ピンの内外の区別もあるのはいい。

ただし、キット付属のインジェクションのものと同様、裏側に押出しピンの痕がわずかに窪んでおり、消す必要がある。青木氏は一度瞬着パテで埋めているそうだが、

「てやんでぇ。こちとら江戸っ子でぃ。そんなまどるっこしいことができるかぃっ」

と、そのままヤスリで削り飛ばしてしまった。実際のところ、私は江戸っ子ではないので、単に横着をしただけ。

なお、カステンの説明書では、ドラゴン用には85枚が標準とあるが、タミヤはわずかに車体も長いので、86枚で写真のように垂れ具合もよい感じに繋がる。偶数枚なので2分割のものと1枚のものとがちょうど交互になるのも都合がよい(ただし、1枚タイプの履板が連続するのは実車でもよく見られることなので、特別気にするほどのことではない)。おっと。右側のタンクステイが未工作なのがバレちまったぃ。

●フィンランドのあんどれあすさんち(http://www.andreaslarka.net/)は、しばしば掲載している写真を入れ替えるのだが、つい最近、パロラのJSU-152の写真も新しいものに変わっている。新しい写真では、車体下部側面の給弾ハッチを写したものの端に上部転輪基部も見えていて(ただし、画像ソフト等で明度を上げる必要がある)、やはりパロラの車輌(初期型)では上部転輪基部は8穴タイプ、余計なボルト穴は開いていないことが確認できた。

また、シャーシ後面のクローズアップもあり、予備履板取り付け部の溶接痕のようなものも確認できる。初期型では後面の予備履板はあった可能性増加。

マズルブレーキの固定ビス部分の拡大もあり、今回の更新はかなり有難い。

とはいえ、更新されると(おそらく容量の問題で)今まであった写真は引き下げられてしまうので、普段からマメにチェックしておく必要がある。

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あんなにクールだった先生が…

●ウールになるなんて!(特に意味は無し)

●プラパーツの押出しピンの痕は、窪んでいるより出っ張っていて欲しいものだなあと思う今日この頃。

●左手はなんとか直ったので、やはり肘当て起因の可能性が高そうだが、とはいえ頭が悪い(もちろん血管とか神経とか)可能性も捨てきれず、各方面からオコラリタので近々医者に見てもらうことに。うー。歳を取るってのは……。

●息子がギターの改造に手を染め始め、ソリッドのボディに穴開けを手伝う。ピックアップを交換してスイッチとボリュームとトーンを増設するんだとか何だとか。

●娘が「ネコとアヒルが力を合わせて……」と鼻歌を歌っていて、聞けば某保険会社の「まねきねこダック」の歌だという。あれってアヒルがネコ耳帽子被ってるだけじゃないのかよ!

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ビートルジュース。

●というドタバタ映画が昔あって、「コガネムシのジュース」と引っ掛けているのだけれど、要するにベテルギウスの英語読みなのだそうな。

オリオン座の肩にあるベテルギウスは、シリウスとともに今の夜空でも1、2を争う目立つ星で、ちょっと天文に興味のある人にならば脈動変光を行う赤色巨星として有名だが、青木氏の日記経由で先日知ったニュースによれば、何やら表面に異変が起きているらしく、もともと「いつ爆発してもおかしくない」と言われていたのが、「いよいよアブナイ」段階に近付いているとか。

その「いよいよアブナイ」がいつなのかというのは、何しろ天文学的スケールでの話なので明日なのか数万年後なのかは判らないが(といっても640光年離れているので、もう爆発しているかもしれないわけだが)、爆発すると満月ほどの明るさになり、昼間でも見えるそうな。点で光って満月ほどの明るさ、というのもちょっと想像がつかない。

赤色巨星では生命のいる惑星など持っていないだろうし、ベテルギウス系人の心配などしなくていいのだから、ぜひ生きている間に超新星爆発を見せてもらいたいもんだ、と思ったのだが、地球までの影響はほぼないと考えられるものの、wikipediaの超新星の項の解説によれば、超新星爆発で発生するガンマ線で、半径5光年以内の惑星に住む生命体は絶滅、25光年以内で半数が死亡、50光年以内でも壊滅的打撃、だそうな。近くにお住まいの方もいるかもしれないので(マクツミプロクツマ星人とかだ)、やはり暢気に「見たい」などと言ってはいけないのかも。

●水曜の晩からなぜか左手がうまく動かなくなり、非常に不便な思いをする。なんとなくぼんやり痺れているような感じで、手首と指が、内側には曲がるが外側に曲げようとすると力が入らず、ポケットの中のものも取り出しづらいし、キーボードも打ちにくい。今はちょっと復旧してきたので、右手でカバーしつつ、左手は普段の半分くらいの作業量でキーを打っている。もともとブラインドタッチではなく、キーを打つ指が一定していないのが逆に幸いする。

●煮詰まった仕事が一気にデッドラインを迎え、月曜の晩、火曜の晩と2晩連続で徹夜、する。半死半生。その合間、火曜の夕方は神保町で打ち合わせがあったので、雨の中を仕方なく出掛けたが、当然電車の中では気絶状態で、行きに東京駅で降りる際に傘を置き忘れてしまった。

傘を忘れること自体は今までにもなかったわけではないが、だいたい、それは雨も上がって帰りに忘れるのが定番というもので、まさに降っている行きに忘れるのは我ながら重症。しかもその後、返却期限が過ぎて催促されている市立図書館の本を、逗子駅の返却ポストに投函し忘れ、かばんに入れっ放しであったことも発覚。

流石に2日目の水曜は朦朧としてどうにもならず、午前中2時間ほど寝て、その後懸案事項を何とか片付ける。夜になって椅子に座ったまま気絶するように居眠りをして、起きたら前述のように腕がうまく動かなくなっていた。どうも肘掛に変な風に押し付けていたのではないかと思われるのだが、一晩寝ても直らなかった。

神保町の事務所でC社長やI君に、それは血管が悪いだの神経が悪いだの頭が悪いだの態度が悪いだの散々言われて健康診断を受けるよう薦められる。

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薄幸のJSU-152(13)

201001112043000b ●現実逃避の所産(といっても、流石に今日作ったわけではない)。

「薄幸のJSU」は、撃破後の写真では、この「カマボコ箱」は失われているが、その数日前の再塗装時の写真では付いており、おそらく撃破された際に飛んでしまったものと思われる。

先の写真によれば、箱の取り付け位置はタミヤのキットに示された通常の位置に対しちょっと高く(初期型は高かったのか、単に個体差なのかはよく判らない)、しかし右側の止め具が外れてしまっているらしく傾いている。本体の変形はわずかだが、弾痕と思しき穴が2ヶ所あり、さらに蓋は少しひしゃげて半開きになっている。

……というわけで、ちまちまと何となくそのように工作。

●飛行機模型の場合、特定の機体を作るというのは割と当たり前のことだが、陸モノの場合は、装備品の有無、変形、細部仕様など、個体別の表面の変化が大きく、「まさにその車輌」を再現することは結構面倒だし、それほど一般的ではない。

私もそうだが、よく使われる手は、ある写真に残された仕様を作ろうと思ったら、その車輌番号などをちょっとずらしてみたりして、「おそらく基本仕様は同じであるだろうと思われる、同一部隊の、しかし写真には写っていない車輌に仕立てる」というもの。こうすると、細部の状態などにかなり自由度を付け加えることが出来る。

もっともそれが裏目に出てしまうこともある。以前、ドラゴンのT-34-85が発売されたときに早速作って(私だって発売直後のキットをそのまま一直線に完成させてしまうことはあるのだ。……ごく希に)、手元の資料に出ていた自由ポーランド軍所属の車輌の、砲塔番号1番違いにした。ところがなんと、その後出た別資料に、まさに同一部隊の、私が作った番号の車輌が写っていて、しかも、それは別形式のポーランド国章が番号に重なって薄く消え残っているという、なかなか特徴のあるマーキング例だったのだ。ぎゃふん。

もっとも、ほぼ全車のシリアルと写真が残されていて仕様が判るフィンランド軍のIII号突撃砲とか、全車に固有名が付けられ書き込まれているシャールB1bisとか、否応なく特定個別車輌の考証が必要になる陸モノもある。

今回の「薄幸のJSU」も同様で、何しろ相手は1輌しかないわけだから、判っている限りの固有の特徴は織り込む必要がある。このカマボコ箱もそのひとつ。まあもっとも、判らない部分もたんまりあるので、その辺は想像交じりにするしかないんだけれど。面倒なこっちゃ。

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薄幸のJSU-152(12)

●仕事が滞ってにっちもサッチモ・アームストロング状態であり、模型どころではないが、先日の書き込み以来進めたところなど。

201001110216000b ●初期型形態の手すりもついて、現在、車体はご覧のような感じ。車体上下はまだ貼り合わせていないが、塗装の便を考えるとやはりカステンの履帯が楽だし買い置きもあるので、カステンの使用に考えが傾きつつあり、そろそろ車体上下も貼り付けてしまおうかと思っているところ。余ったタミヤの履帯はSU-152に使おうっと(貧乏性)。

初期型形態の手すりは、戦闘室側面前方が2本足、後方が4本足、後面右は3本足。エンジンルーム左右は確認できる写真が少なく、たぶん5本足で間違いはなさそうだが、特に後半の足の位置や間隔は微妙。

車体後部パネルのヒンジ軸が白いのは、弄り回している間にキットの軸を折ってしまったからで、特に意味はない。実際、この軸は実車でも曲がっているものが多いのでしらばっくれていようかとも思ったが、折れたところを接着してもまた折りそうだったので素直に植え替えた。

シャーシ後面は先述のようにヒンジとフック基部形状をちょっといじっている。碇型フック下の外れ止めは基部形状にバリエーションがあり、キットは基本的に後期のコの字金具のものを再現しているが、初期はL字金具を背中合わせに2つ使っているので、プラペーパーでベロを付けて適当にそれらしく。角自体の形状にも差がある可能性はあるが未確認で、そのままキットのものを使った。

青木氏によれば、初期型の場合、車体後部にはJS-2同様に予備履板が2枚装着されているとのことで、カステンの履帯に入っている装着用突起を付けた……のだが、ふと思いついて、「薄幸のJSU」と同時期にカレリアで撃破されたソ連軍車輌の後ろからの写真を明るさ補正してみたら、付いていなかった。

この車輌では、ミッション点検ハッチ2つは吹き飛び、リアパネル下ヒンジも片方飛んでいるほどなので、履板も取り付け突起ごと衝撃で外れた可能性もないとは言えず、実際、車体下に履板が2枚落ちているのだが、左の履帯は切れているので、そこからのものという可能性もまたある。さらに、リアパネル下ヒンジが飛んだ部分は周囲の溶接痕が確認できるが、シャーシ下面中央はほぼまっさらである。衝撃で外れるにしても、4本の突起がすべてほぼ痕跡も残さず落ちるというのも考えにくい。衝撃で予備履板が弾き飛ばされるにしても、突起ごとよりはまず止め具かボルトが飛びそうなものだし。なお考慮中ではあるものの、「最初からなかったもの」と考えて改めて削り落とす方に考えが傾き中。

それにしても、書籍で写真を見ている時代には思いもよらないことだったが、デジタルデータの写真は(元がフィルム写真でも)、明るさ調整で、陰になっている部分もずいぶん判る。印刷された写真の常識で見ると、「ああ残念」で終わりだが、一見真っ黒でも、明るくするとしっかりディテールが写っていたりする。……ということを、ここ最近しばしば思い知らされているのだが、本人が旧い常識に捉われているので、つい忘れてしまう。

201001110419000b●戦闘室前部、ライトとホーン部の工作はこんな感じ 。キットにはコードを引き込むパイプはモールドされているが、そこから先は無いので若干追加。コードはライトとホーンに直接ではなく、ライト下の円筒形の部品(コネクタ?)に一度引き込まれてから、ライトとホーンにそれぞれ分かれる形になっているようだ。

「薄幸のJSU」の写真ではもちろんそんな細部までは確認できず、これはJSU標準型での形態なのだが、KVの初期型ではパイプから直接2本出ているが、鋳造砲塔型あたりから同様の形式になっており、JSU初期型も変わらないものと判断した。

なお、「薄幸のJSU」ではホーンはあるがライトは付いていないので、台座金具だけを工作して取り付けた。

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クリームパンと会議と補充。

●新年早々だがいろいろと煮詰まる。

●大河ドラマに合わせて幕末あたりの出版物が山のように出始めているが、そんな関係の一つの企画に関わっていて、金曜朝までその調べ物。とりあえずサンプル的にまとめたものを関係者のメーリングリストに流す。

すぐに返事があり、「年号がすべて19**年になっているが18**の間違いでは?」。

済みません、ウチのエディタのコレクト機能で、どうも勝手に19**に直されちゃってたみたいですね。はっはっは。

……という言い訳を一瞬考えたが、そりゃ通らないわな。

●その会議が金曜午後からあり、神保町の事務所経由で、C社長と共に市ヶ谷に行く。前回同様長丁場で、終わった頃には日もとっぷり暮れ、数度意識が遠のいた。

●mixiに「目指せ!国旗マスター」というアプリがあって、要するに次々出てくる国旗の国名を四択から当てるというもの(3回間違えるとゲームオーバー)。一応私の記録は40問ちょっとで、それなりに判るほうだと思っていたが、最近P女史が190問台という驚異的な記録を出している。

丁度会議に出てきたP女史に、国旗の本でも見てるの? と聞いたのだが、そうではなくて、繰り返しやって見て覚えた由。すご過ぎる……。いや、実はあれは伝説のP女史姉が!

●東京駅地下改札を出たところに出店があり、広島・三原の八天堂の「とろけるクリームぱん」というのを売っている。試しに買う。

1つ1つ、コンビニの中華まんのような(モスバーガーのような?)袋に包まれて売っており、白くもちっとしたパン生地にクリームがたくさん。美味しくはあるが、パン(食事)というよりはケーキ(お菓子)。

例えば普通のクリームパンにコーヒー牛乳は(両方甘々だとしても)昼食になり得るが、シュークリームとコーヒーならデザート。どこが違うんだと言われれば、自分でも線引きは明確ではないが、強いて言えば、後者は別腹のほうに入っている気がするから、みたいな。いずれにせよ、この「とろけるクリームぱん」は後者向き。いやまあ、どっちでもいいんですけどさ。

●会議が終わって帰り、ふと思いついて、読み逃していた「化物語」下巻を買おうとOAZOの丸善に寄る。

こういう流行りもんの本は、前面に平積みになっていれば目立つが、そうでないと、さて、どこに置いてあるやら迷う。まずはコミックスコーナーに混ざっているライトノベルの棚を見てみるが、そちらは文庫のシリーズしかなく、では文学の棚を見てみると……ここの丸善の書棚はなんだか妙な凝り方で、まずはエンターテインメント系と純文学系が分かれていて、純文学系はさらに男性作家、女性作家に分かれ、それが今度は作家の生まれた年代別になっている。妙に細かいが判りやすいのかそれ? 一方でエンターテインメント系は、どうやらミステリーとSFとにほぼ2分されている様子。

さて、それで例えば有川浩の単行本は、純文学系とSF系の両方にあって、それもまあ何だか判ったような判らないような感じだが、求める「化物語」は無し。そこで店員に聞けばおしまいではあるが、なんとなくこっちも意固地になり、ここの丸善の本の並べ方の「ユーザーフレンドリー」さを確かめてやれ的キモチになってきて、むきになって探す。

結局判らず、店頭の情報端末で検索。すると、別の階の「ファンタジーノベルズ」の書棚にあるという。ミステリーやSFを「エンターテインメント」でくくっておいて、ファンタジーは別の階ってなぁどういうことだ?……などと思いつつ階を昇るが、今度は、売り場の見取り図に「ファンタジーノベルズ」のコーナーがない。念のため児童書のコーナーを覗いてみるがそちらにはなく、結局、文庫・新書コーナーの一角にやっと発見した。ちなみに情報端末で検索時に地図も出て、それをプリントアウトもできるのだが、その時点では「上に行きゃわかるだろう」と出力せず。要するに、裏目裏目に行動してプログラムのバグ洗い出しテストをしているような厄介な客ではある(笑)。

201001091431000 そんなこんなでようやく書棚は見付けたのだが、肝心の「化物語」は上巻があって下巻はない。そこでようやくもう一度端末で検索・印刷、在庫ありになっている場合、書棚になくてもどこかにあるのか店員に質問する。そこからまた結構時間を掛けてあちこち探したり問い合わせたりしている様子だったが、しばらくして、裏にありましたとか何とか、そんな説明付きで1冊運ばれてきた。ケースが多少ヨレている上に、裏にべったりと東販の「補充」と書かれたシールが貼り付けてある。これはどういう扱いをされてた本なんでしょうね。

常に雑誌は上から3冊目を取るような人ならその時点で「いやこれは嫌です」と言いそうだが(私もまあ、買う本は綺麗なほうがいいが)、折角掘り出してくれたものだし、そのまま買ってくる。何だかどこにもあるような本を買うのにえらく時間がかかった。いや、それ以前に「化物語」を探しているいい歳こいたおっさんというのもどうなんだか。

●土曜日。自室で仕事をしてい……るようなフリをして結局煮詰まって、youtubeでCCRの「Sweet Hitch Hiker」を聞いていると、息子が食べかけの「わさびマニア」というコーンスナックを持ってきた。か、辛っ!

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薄幸のJSU-152(11)

201001072214000b ●戦闘室上面に初期型ベンチレータ・カバーを作って付ける。最初は、タミヤのパーツより若干大きめのドラゴンのパーツを使い(ボルト頭でも取るつもりだったのか、たまたまこのパーツが入った枝をジャンク市で買って持っていて余っていた)、穴を狭めて使うつもりでいたが、円弧状の穴を綺麗に狭めるのはどうも面倒そうで、二の足を踏んでいた部分。

一方で適当な流用パーツがないか探してもいたのだが、今日たまたま使えそうなものを見つけたので仕事の合間に工作。正体はエデュアルド1:48のポリカルポフI-16のスピンナ。初期型、中期型、後期型の3種のスピンナが入っているので、使わない後期型の頭を切って先端の穴を埋め、表面も若干削った。

後部角ハッチの開閉補助スプリングは、パロラの車輌にはもともと付いていたような痕跡もなく、青木氏によれば「プロトタイプもなさそう」とのことだったので除去。ハッチの軸は後面側同様、初期型では軸受け金具の外側に飛び出していないので切断。結局、どちらも前身であるKVベースのSU-152の角ハッチと同一の仕様ということになる。

パロラの車輌で角ハッチ左にあるキャップ状のものについては以前にも言及したが、これは回収車に改造された際にタンクか何かを増設したためのものと考え、一般的な初期型の特徴ではないと判断して付けなかった。

前方の丸ハッチは、現存車輌ではハッチの固定金具付きのものもあるが、パロラの車両やモスクワ中央軍事博物館のJSU-122などにはなく、戦後の改修か?

201001072237000b ●左フェンダー上のシャックル留めを再工作。

先日の工作の際の青木氏のコメントにあるように、結局これはシャックルのバタ付き防止ベルトを通すものだそうな。現存実車では前方にはないものがあり、しかもその車輌では後ろ側の2つが留め金具と中心線がズレズレなので「別の用途が?」と思ったのだが、どうやらこれは後年の資本主義の腐ったモデラーを惑わすためのNKVDの陰謀であったらしい。いやもうまったく。

留め具自体は、当初、タミヤのキットのモールド位置に合わせて付けてあったのだが、2個所ずつに金具を付けようとするとどうも前端までの距離が長すぎるような気がしたので、一旦削ぎとって、若干前方にずらした。

201001072223000b ●燃料タンクの留めベルトを試しに1つ作ってみた。写真がボケボケで申し訳ないが、ベルトはプラペーパーで両端に0.3mmの真鍮線、止めボルトはトライスターのIV号戦車で大量に余るサス基部から削り取ったもの。

この状態は正規位置だが、ステイの外側の金具はフォーク状なので、実車だとタンクを締めていないと外側はすぐスッポ抜けるはず。実際、「薄幸のJSU」でもへろへろあっちに垂れたりこっちにハネたりしている模様。「薄幸のJSU」では、右側は全部ベルトが残っていたようだが、左側は揃っていなかったふうに見える。

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はんがりあんヴェローチェ(2)

●意味もなく、

さもほどなや・うすたのふかーーーーーーっ!

と叫んでみたり。

JSU-152の製作は何だかこちょこちょしたところにはまり込んでいるが、そうこうするうち、年明け早々締切の仕事がすでに煮詰まり状態。いかんねどうもね。

にしても、先の言葉はJSUのSU(キリル文字でС У)、ロシア語でСамоходная Установкаと綴る(らしい)のだが、ひらがなで書くと妙に古典文学っぽい。

さても中将、さもほどなやとおほせらるれば、いみじううすたのふか。みたいな。

ついでに言うと、ロシアの資料本、フロントバヤ・イリュストルツィヤ(フロントライン・イラストレーションズ)も、いつも「とりかへばや物語」の題名を連想する。

●というわけで、家でだらだら仕事をしているよりも、行き帰りに掛かる時間を差し引いても効率が上がるかもしれないと、神保町の事務所に出掛けるつもりでいたのだが、I君に電話すると、全員出払っている由。「んじゃ、明日にするわ」と言って、結局家でだらだら。いかんねどうもね。

●JSU-152の152mm砲のマズルブレーキの留めネジのディテールを知りたいと思い、改めてJSU-152、ISU-152、ML-20(搭載砲の名)などで画像を検索していて、ロシアの模型関係のサイトで大量の実車・実機の資料画像が蓄積してあるところに行き着く。DiSH MODELSという名前だが、今はもう表紙しか残っていないAchtung-Dish !!!と関係あるのだろうか。

結局、留めネジのクローズアップは見付からなかったのだが、漁っているうち、例のクビンカのハンガリー仕様・指揮車型のカルロ・ヴェローチェ(35Mアンサルド)の膨大な量のクローズアップがあった。うひゃあ……。

問題のキューポラ、防盾もさまざまな角度で押さえてあって、“A Magyar Királyi Honvédség Fegyverzete”の図では何もないことになっているキューポラ後面にも、ちゃんと視察口があることなども判った。

キューポラの右前脇にある突起は、数少ない戦前・戦中の指揮車型の写真には見当たらないが、他のイタリア製AFVに同様のものが付いている例があるので、この車輌にはもともとあったものなのだろう。最初はシグナル塔かと思ったのだが、前からの写真でも後ろからの写真でも穴などは見当たらない。何だろう……。

車体側面の視察口は、このクビンカの車輌ではシャッター付きの単純な形状のものだが、ハンガリー仕様の35Mの場合、ここは視察ブロックが装着されているものと、この状態のものと両方ある。

●同じサイトにあった、SU-122-54(T-54ベースの自走砲)。かかか、かっこえぇ……。

形状も低くてスマートだが、ステレオレンジファインダー付きのキューポラがまた……。

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薄幸のJSU-152(10)

●瞬間接着剤も手に入れて大人のモデラーの仲間入り~。

●年をまたいで細かな工作を続行。これで息切れしてしまうと「薄幸のJSU」がずるずる「発酵のJSU」になりかねないので早めにカタを付けたい。

201001041906000b ●左フェンダー前部に付くシャックル装着具は、キットではシャックル取り付けの便から上が切れた「山」形だが、実際は穴が開いているだけ。「薄幸のJSU」はシャックル自体失われているようなので、フェンダーと合わせて作り直した。

後方の小さいコの字金具は、最初はシャックルがバタ付くのを防ぐために留めるベルトでも通すのかと思ったのだが、それにしては前方にはないようだし、用途は謎。しかも車輌によっては(後方に)2つ並んでいることもある。

フェンダーのベロは本来、破線状に溶接痕がある。

201001041916000b ●ワイヤー用ターンバックル掛けは後期にはもっと単純な形状で上面側にあるが(キットの状態)、初期はJS-2初期型同様、側面側にある。ルノー用のエッチング・パーツの枠をリサイクルして工作。

標準型では後部右端にある謎の電装部品は、初期型では左側面に。背も低いようなので、キットのパーツ(G40)を裏から削った。上部の配線カバーはパロラの展示車輌を元に山形のものを付けたが、後から思うに、オリジナルでは戦闘室同様パイプの可能性もあったかも。また、標準型では側面後端にあるフォーメーションライトは上面に移動。背も低めた。

燃料タンクステイは、キット指定の位置だと前方タンク用・後方タンク用との間が若干開き気味になっている。まあ、もともと実車でもそう厳密に付けられているわけではなさそうだが、少なくとも「薄幸のJSU」や「1212号車(パロラに現存する車輌の鹵獲時の状態)」、同時期・同戦域で破壊されたソ連軍の車輌と、どれもステイ位置は4つがほぼ等間隔だったので、キットの取付穴は埋め、上部転輪や起動輪との位置関係を見つつ調節した。

燃料タンクのベルトを留める2ヶ所のベロは、私はお手軽に両方0.3mmプラバンで作ってしまったが、本来は奥の穴の開いたL字金具は薄く、手前の“のりしろ”のない切込みの入った金具は厚みがある。奥の金具は薄い金属板などで作って違いを出すと、極一部のマニアを唸らせることが出来る……かもしれない。

フェンダーステイの位置にはバリエーションがあるようなのだが、「薄幸のJSU」ほか初期型ではどこにあったのか、今ひとつよく判らず、キットのままとした。

201001042120000b ●戦闘室前面、防盾脇の左右3ヶ所ずつに、小コの字金具を付ける。これは防盾にカバーを装着する際に使うものと思われる。カレリアで撃破されたソ連軍車輌の写真にもボンヤリそれらしきものが写っていること、パロラの展示車輌にも溶接痕のようなものがあることで、初期型も付いていたと判断した。

私はピンバイスで穴を開けて金属線を通しただけだが、実物は外側に小さく足を出して溶接してある。

●またまた泥縄だが、車体後端ヒンジの下側を少し作り直す。キットはヒンジ角と、その下側のフック台座の角が、お互い逃げるように削られているが、パロラの車輌では単純に四角く、カレリアで撃破されたソ連軍車輌も(ヒンジ自体は取れているが溶接痕から)そのように見える。

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明けましておめでとうございます。

201001021202000b ●本年もよろしくお願い申し上げます。

まあ、少しばかりでも新年のご挨拶らしく、ということで、今日の昼に逗子マリーナから撮った江ノ島越しの富士山の写真を。しかし改めて見るとボケボケだな……。

●例年通り、年末にかみさんの実家に行き、年を越して元旦に私の実家へ。かみさんの実家は千葉の野田、私の実家は川崎と、ともに近郊なので移動距離は大したことはない。そもそも義弟の車に乗せて行って貰っているだけだし。

野田への行き帰り、首都高から、建設中の新東京タワー「スカイツリー」を見る。高さとしてはまだ3分の1程度だろうか。それにしても、「え? ホントにそんなもん作るの?」と思っているうちに建て始めてしまった感じだ。

●BOOKOFFで森薫の「エマ」を買う。「乙嫁語り」を読んで以来、何となくこっちも読むかなあと思っていたのだが、野田のBOOKOFFで5巻まで105円で売られていたので、つい。

結局、川崎の実家近くとあざみ野のBOOKOFFで6~8巻を買い足すが、そちらは350~400円だった。

●小坪の漁港で正月の伝統行事「みかん投げ」というのがある。

荒くれ漁師が東西に分かれて渾身の力を込めてみかんをぶつけ合うという勇壮な行事――を想像した方には申し訳ないが、そんなこたぁなくて、漁船の上からみかんを浜に向けて放り投げてそれを拾うというもの。

小坪に引っ越して20年近くなるのにこれまで行ったことがなく、まあ、一度は見に行くかという感じ。昼前に出掛けたが、本来の漁港で行うみかん投げは「第1部」ですでに午前中に終了してしまった由。昼からは「第2部」で、隣の逗子マリーナの一角で、陸の上のヨットから投げるというちょっとマヌケなイベントになっていた。

201001021319000b ●家に戻るというかみさんらと別れて鎌倉に出る。どうせ混んでいるだろうと正月の鎌倉は敬遠していたので、今年が初めて。市内は交通規制されていて鎌倉行きのバスも駅の少し手前で折り返し。案の定、鶴岡八幡宮は初詣でかなり混んでいる様子で、段葛の手前で、すでに写真のような感じ。わざわざ人込みの中に飛び込むのも嫌だったので、そのまま江ノ電に乗って極楽寺へ。

201001021413000b 閑散とした極楽寺で賽銭箱に小銭を入れて「初詣」とし、その後、成就院、御霊神社と回る。写真は極楽寺坂下の虚空蔵さん。「エルフェンリート」でルーシーさんを狙う狙撃チームのいたところですな。

御霊神社は、普段は極楽寺同様、それほど人はいない小さな神社だが、一応、鎌倉・江ノ島七福神の一つに数えられており、初詣を兼ねて七福神巡りをしている人でいつもよりは賑やか。正月だけなのだろうか、小さな蔵の宝物庫が公開されており、県指定の文化財だという伎楽面十面を見ることが出来た。なかなか。

拝観料を払ってまで混んでいる中に入る気にはならなかったので長谷寺は山門から覗いただけ。大仏も結構混んでいそうだと横目で見つつ、「いとこ」でかぼちゃきんつばを買って、歩いて鎌倉駅前に戻る。初めて「大新」に入って遅い昼食のラーメンを食べ、買い物をして帰宅。

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