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薄幸のJSU-152(6)

●クリスマス・イブである。クリスマスと言えばサンタクロースで、サンタクロースと言えばフィンランド。従って、聖しこの夜、生臭物である戦車とはいえ、フィンランド軍JSUを製作するのは当然であると言えよう。いやまったく。

そういえば今夜の我が家の夕食は、塩鮭とおでんと牡蠣フライとキムチと味噌汁(要するに“ありものごはん”というヤツ)だった。今の今まで、チキンやケーキがなかったことに気が付かなかったよ……。

200912242332000b ●初期型のエンジンルーム上面板の“ベロ”はこんな感じ。これはパロラの車輌だけでなく、手すりは標準型だが防盾は初期仕様のミンスクの車輌も同様。おそらく、比較的初期に生産された車輌は5つボルト・切り欠き無し仕様であったものと思われる。

ただし、パロラの車輌に比べ、ミンスクの車輌はもっとフランジの上下幅が狭い。

ハッチが黄色いのは先述の「ヒンジ位置が違う」のを再現しようと一度ヒンジを削ぎ取って窪んでしまった表面を再生したため。実はその後、カレリア戦区で撃破されたソ連軍のJSU――つまりフィンランド軍が鹵獲した2輌の元“同僚”の後方からの写真では、同車のハッチヒンジは標準位置であり、さらに第4回への青木氏のコメントで指摘されているようにプロトタイプでも標準位置にあるとのことで、どうやらパロラの車輌が特別であるらしいことが判明。つまり余計な事をした名残り。

しかしパロラの車輌は後面板にヒンジを移したような痕跡もなく、また鹵獲時の写真を見てもハッチが壊れているようには見えないから、これはこれで当初からこの位置にあったと考えるのが自然で、いよいよ謎。

ハッチヒンジのシャフトは初期型では受け金具までの長さのようなので、その部分は切り詰め、ドリルで両端に穴を開けてある。

●上面のスプリングはあったのかどうかなお悩み中。ただしあったとしても、タミヤのキットのそれはハッチ本体に接続していないので、手を入れたほうがいいのは確か。

●戦闘室側面の継ぎ目下にあるモールドは、第4回への青木氏のコメントによればフェンダーのノリシロとのことなのだが、現存の各車を見てもなかなかしっかり写っている写真がなく、しかも僅かに写っているものの仕様がバラバラでどうしたらいいやら。

ちなみにパロラの車輌ではまったくこのノリシロは見当たらないが、フェンダー自体、全面的に作り直されている可能性があるので何とも言えないところ。ただし「薄幸のJSU」の撃破時の写真を見ると、ちょうどこの部分のフェンダーが取れているのだが、前後から繋がる普通のアングル材のノリシロ痕しか見えない。

この角部分だけのノリシロのない車輌ってのもあるんですかね>青木先生。

●ようやくJSUの“顔”である防盾を本格的にあれこれいじり始める。基部のほうの周囲にいくつか開いている小穴は、特に右側では中途半端に表に見えているものもあるのでどうやればうまく再現できるか思案中。

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コメント

・戦闘室上面後部の角ハッチのバランス用トーションバーは,コンコード灰色本p.59右下のISU-152プロトタイプ(たぶん)では無いように見える.また,パロラの車輌でも角ハッチにトーションバーを受ける部分が(痕跡も)無いようなので,トーションバーは最初から無かったのではないか.

・側面フェンダーのノリシロの件.上記のISU-152プロトタイプでは,戦闘室の横の角の部分だけノリシロがなくなっているのが確認できる.たぶんフェンダーの底板を曲げずに直接戦闘室に熔接しているのだと思う.

投稿: 青木伸也 | 2009年12月25日 (金) 01時09分

多謝。心安らかにスプリングを削り取ることにします(笑)。
それはそれとして、「流血の夏」探したまい。

投稿: かば◎ | 2009年12月25日 (金) 01時25分

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