素晴らしきヒコーキ野郎(2)
●マーチン・ハンダサイドの小部品削り中。資料もないことだし、基本、キットを綺麗に作ることだけを心掛けることにする。
……しかし考えてみれば、あれこれ考証だの何だので手を入れることでもっともらしく誤魔化しているのが普段の私のモデリングであり、「そのまま綺麗に作る」腕はあまりないのが困ったもんだ。
●このシリーズは基本的によく出来たキットなのだが、第一次大戦前の機体の常、スポークむき出しの車輪だけは何とかしたい。オーソドックスな手段はスポーク部をエッチングパーツに挿げ替えることで、実際、もう1機“お手付き”のデュペルデュサン用には右写真のようにエッチングに替えたものを用意した。
けれどマーチン・ハンダサイドは、機体自体のディテールアップもほとんどしようがないし、もっとお手軽に作りたいということもあって、インジェクションのジャンク・パーツを流用することにした。
というわけで、脚部にはめてみたのが左写真。大きさはキットの車輪パーツとほぼ同径。ただし中心部の厚みが足りないので、そのあたりは要調整。ちなみにこのパーツ自体は、おそらく、大昔のケロッグのオマケ、ミニ・インジェクションキットのクラシックカー・シリーズのもの。このスポーク車輪もそうだが、異様にモールドがシャープで、しかも結構通好みな車種が揃っていたように思う。ダイソーの100円プラモあたりで一揃い出たら大喜びしてしまうのだが。
そもそもマーチン・ハンダサイドは、次の12年型の写真や図面では、手本にしたアントワネット同様、かなり小径の車輪を付けており、このいわゆる“No.3”でもそうだった可能性がある、というのも、わざわざ車輪で苦労したくない理由の一つ。
●エンジンは古いキットの常として(というか、最近のキットでも珍しくないかもしれないが)、シリンダーにプッシュロッドがベッタリモールドしてある。とはいえ作り直すとそのぶん、冷却フィンも彫り直さなくてはならず、げっそりしたので、前後を中心に、モールドの付け根部分をナイフで彫り込むだけに止めた。
横に飛び出している排気管は先が丸まっているので真鍮パイプか何かで植え直す予定。
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