有限会社マトリョーシカ事務所。
●神保町の事務所のベランダから見える、通りをはさんで向かいのビルの同一階は、夏頃一時空き部屋になっていたのだが、そのうち何かの会社が入った。
事務机にパソコン、ホワイトボード、積み上がった書類など、結局何をしているところなのか判らないというところまで含めて、“いかにも事務所”と言う以外に言いようのない事務所だったのだが、窓際の端にマトリョーシカが置いてあったので、勝手に有限会社マトリョーシカ事務所と命名。
ベランダで休憩を取るたび、
「ふむ。マトリョーシカさんも仕事しとるね」
などと、見るともなく見ていたのだが、今日いきなり引越し屋さんが入って、また空き部屋になってしまった。
半年も経たずに、マトリョーシカ事務所に一体何が!!
推論1:せっかく事務所を構えたものの、このご時勢で撤退(当たり前すぎる)。
推論2:実は本拠は別にあって、そこの改装か何かの間だけ、一時的に入居していた(これも当たり前すぎる)。
推論3:実は怪しい商売のためのヒットエンドラン事務所だった(マジメそうに見えたけどなあ)。
推論4:実はロシアの諜報機関の出先で、各所を転々としている。
ちっ。ここも公安の手が回ったかっ。
●夕食はP女史の提案に乗り、アンガーラ(覆麺)。
編集長I君、K女史、P女史とゾロゾロ4人で行って、おもむろに4人揃ってカウンターに黒帯カードを並べる。ちょっと異様かも。
ちなみに黒帯カードは、貰った当初は「提示すれば、この店がなくなるまで卵が付く」ということだったが、その後さらに1~5までの段数が付き、1~4までは生卵、青唐辛子、辛味噌などいくつかの「トッピング」から1つ選択。5段までいくと、さらに味玉も加わった中から2つ選択できる由。
そもそも黒帯カードを貰う条件は「スープを全部(8割以上だったかな?)飲む」ことなのだが、昇段条件はさらにそのスープが濃くなっていく由。しかし普通の状態でさえ、コレステロールやら塩分やらを気にする人であれば、1回食べたら1ヶ月くらい断食する覚悟が必要なんじゃないかと思えるほど、ここのスープは濃い。近場に通っている我々も、ここに食べに行こうと思う時は、
「今日のオレはアンガーラに勝てるのか!?」
という自問と決意が必要である。昇段はちょっと遠慮したい。
驚いたことに、来年からは黒帯カードがそのまま会員証となり、会員証を所持している、もしくは会員証を持っている人と一緒である場合のみ入店できる「会員制ラーメン屋」に移行するそうだ。しかし単に名刺大の黒画用紙に銀色の丸シールを貼っただけなので、簡単に偽造もできそうだ。
すぐ近くにあるラーメン「二郎」は、常に隣のビルの端まで行列していて、いくら美味かろうが、さすがにそんなに並んでまでラーメンを食べる気にはならないので一度も食べたことがない。そんな事態になるよりは「会員制」もアリかなとも思ったが、考えてみるとアンガーラで行列はあまり見たことがない。
先日、店の前を通りかかった際、テレビクルーが来ていて舞の海がインタビューしていた。今日訊ねたら、11月7日だかに日テレ系で紹介されるそうなので、この手の店に興味のある方はどうぞ。
●アンガーラとの勝負を経て事務所に戻る途中、コンビニに飲み物を調達に行く。P女史とともに、ついに「ペプシ・あずき」を購入。
事務所に戻るまで待ちきれなかったか、交差点で早速一口飲んだP女史、何とも言えぬ顔。
「……残念な味です」
こちらも事務所に戻って飲むが、罰ゲームレベルまではいかないものの、これはちょっと……。味見してみたI君、K女史も失笑。
炭酸飲料であずき味? いや、それってどうなのよ? 合わないでしょ、普通?
と、当初思って、しかし「万が一の、いい方への予想ハズレ」を期待して飲んだわけだが、まさに当初予想通りみたいな味だった。先日の「ハイチュウ・ドリアン味」と違い、「うん、まさにあずきの風味はするね」という敢闘精神は称えるが、もう買わねえ(笑)。いやもちろん味覚は万人違うので、「いやコレ美味しいよ」という人もいるだろうけれど。
と、そんな弾みでハイチュウ・ドリアン味を試した話をK女史にしたら、
「(そんなものばっかり試して)いったいどこに行こうとしてるんですか」
と呆れられる。……べつに異世界を目指しているわけでは。
●この間は連日夜中になると薄曇りで流星群を見逃したのに、今夜は帰宅時、見事に晴れて星が綺麗。オリオン座も上り、足元にはもうシリウスも。
“かへり見すれば”西の空に半月よりだいぶぷっくりした月があり、すでに山際に近いまで傾いていたので光も暖色系に振れていて、なんとなく美味そうな。
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