「ハッピーターン」vs「ばかうけ」
●神保町の事務所は、多寡の変動はあるが、基本的に“お茶菓子備蓄”を欠かさないところである。
夕刻、「ハッピーターン」を食べていて、向いのK女史に
「姉妹品で、星の形をしているのもありますよねえ」
というような話をしたのだが、これはまったくの間違いで、星の形の「星たべよ」は栗山米菓、「ハッピーターン」は亀田製菓の製品であった。同じ楕円形せんべいである栗山米菓の製品「ばかうけ」と、「ハッピーターン」とを混同していたのである。
それで改めて調べてみると、「ハッピーターン」と「ばかうけ」はどうやら熾烈なライバル関係にあるらしく、web上でも、主にそれぞれの支持者による比較論争が盛んである。
ちなみに歴史的には「ハッピーターン」が古く、こちらは表面にまぶされた、ダシの利いた甘しょっぱい粉が特徴で、ファンの多くも、この「ハッピーパウダー」なる怪しい固有名を持った白い粉の魔力に囚われているらしい。なお、重篤な中毒者向けにはハッピーパウダー当社比2倍の品もあるそうだが、現在、亀田製菓のHPには出ていないところを見ると期間限定品か?
一方、「ハッピーターン」が基本、1つの味で勝負しているのに対し、「ばかうけ」のほうは季節限定、流通ルート限定などでさまざまなバリエーション展開を行っているのが売りであるらしい。
これはいかん。うっかり両者を混同してしまうなど、ハッピーターン原理主義者と革命的ばかうけ主義派の双方から激しい非難が舞い込みかねん。
なお、亀田製菓といえば同社製「柿の種」は、柿の種界のデファクト・スタンダードと言えそうだし、同様にほぼ誰でも好きな「ソフトサラダ」もあるので、事務所のお菓子備蓄のなかでは侮れない勢力を保っている。
●「デジタルマップフェア」の略称は「でじたま」であるらしい。
逗子市運動公園(正確には第一運動公園だが、第二があるのかどうかは謎)の略称「うんどこ」と同じテイスト。ただし、E君曰く、「逗子出身のウチのかみさんは、そんな呼び方聞いたことがないって言ってましたよ」。「うんどこ」は我が家周辺のみに通用する超ローカル呼称だったのだろうか!?
●久々に模型屋(神保町の地球堂)に行き、サイバーホビーの新製品、M10パンターを購入。こんなのがインジェクションで出るなんて(おそらく同製品についてコメントしている模型サイトの99.7%くらいが同様のことを言っていると思うので以下略)。
それにしても、装甲がナナメになっているドイツ戦車を手にするなんて、お江戸が東京と名を変えて以来くらい久しぶりなので(白髪三千丈的比喩)、ワタクシ、ちょっとビビり気味です。でかいし。
なお、AZURのルーマニア仕様サボイア・マルケッティも非常に欲しいのだが、1機でドラゴンの35戦車2輌が買えてしまうようなお値段のため、なかなか手が出せない。
●ダイオウホウズキイカの話の続き。wikipediaからもリンクが張られている、唯一この種の全身標本を保有するニュージーランドのテ・パパ博物館のサイトで、問題の「回転カギ爪」のクローズアップを含む写真多数が閲覧できる。ANATOMY INTERACTIVEでは、そのカギ爪を回してみるところの動画もある。うーむ。面妖な。
ダイオウホウズキイカ製作を志し細部ディテールを追求したいモデラーもこれで安心(……なのか?)。
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コメント
細部ディテールは知らなくても、味はご存知ですね
本種やダイオウイカのような巨大なイカ類の体組織には浮力を得るための塩化アンモニウムが大量に含まれている。
↓
フィンランドなど北欧諸国で人気のあるサルミアッキ(リコリス菓子)というキャンディには塩化アンモニウムが使用されているため塩味とアンモニア臭がする。日本人の口に合わないため「世界一不味いアメ」として知られている。
投稿: milk32* | 2009年9月16日 (水) 23時58分
うはははは。
まさに桜樹ルイ16世氏のところでも、
「まさかサルミアッキ味か?」
という話題になっていました。
同じく塩化アンモニウム入りのダイオウイカのほうは、
食材としての用途開発をしてる国もあるそうですよ。(wikipediaによれば)
投稿: かば◎ | 2009年9月17日 (木) 01時20分