だんべばっけ。
●昼、ちょっとぐずぐずしてたら逗子行きのバスに乗りはぐってしまったので(そもそも家を出る前にバスの時間になってしまった)、山を反対側に降りて鎌倉に出て、ついでに「小町団子」でみたらしを買って事務所に行く。
ここのみたらし団子はタレがベタ甘でなく、焦げ目が香ばしいのでなかなか。
(ところで先日腹丁先生の日記に出てきたみたらし団子は、団子ではなく串焼きのトックみたいなシロモノだったが、宝塚方面のみたらし団子ってのは、そんなもんなんですか)
●上に書いた「乗りはぐった」というのは「乗りそびれた」という意味なのだが、改めて考えると、どうも標準語ではないような気がするし、では神奈川方言かというと、子どもの頃はそんな言葉は使っていなかったような。野田出身のかみさんから伝染したチバラキ(千葉北部~茨城)方面の言葉遣いではないかと思う。
東京近郊というのは、現在はずるずると新興住宅地化の波に飲まれてしまったが、もともとは多くが里山の農村地帯なので、私の子どもの頃は割とまだ独特の言葉が残っていた。
かつて東京の町田の外れに親戚のおばさんがいたが、同地に嫁入りして久しく過ごすうちにすっかり現地の「~だんべ」言葉になり、親戚内では「だんべばっけ」という、武蔵野・奄美のハイブリッドなあだ名を奉られていた(「~だんべ」は武蔵野~北関東ではよくある助動詞だが、青森方面では使用要注意であるらしい)。
「ばっけ」は奄美(の北部)の言葉で――私自身は奄美出身でないのであくまで私の理解では、という範囲内だが――当人のいないところで、「あのおばはんは……」などと言う際の「おばはん」にあたり、尊称としての「おばさん」は「ぜ」という。
なお、奄美の「ぜ」は、「ぜ(ze)」と「じぇ(je)」の中間のような音で、したがってあちらの人間は「ぜ」と「じぇ」を言い分けるのが不得意である。うちの母の言う「ジェット機」は、どうも「Z旗」に聞こえる。聞くたびに「皇国の興廃この一戦にあり?」などと思う。
ちなみのちなみに、野田の義父は「~っぺ」「~だっぺ」が特徴的なチバラキ訛りを喋るが、義父が言うとむしろなかなかハイカラに聞こえる。
●日差しは相変わらずそこそこきついが、だいぶ気温が下がって夜などは涼しい。昨日は都心でツクツクボウシを聞いた。
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コメント
>「乗りはぐった」
イバラギの人間は使うようですな。(いま県民)やっぱりこの辺のイナカモノが使う言葉なんか?
>みたらし団子
串に刺さってるのが普通だと思いますが……。
>腹丁先生
久しぶりに日記見てみました。相変わらず食事記のようですが。
で、ワタシもヴィッツに乗ってるのですが、おおよそリッター17km前後です。たぶん一回あたりの走行距離が違うからなんでしょうが、ちょっと差がありすぎな気もしますねぇ。
>ツクツクボウシ
お盆の休み明けぐらいから鳴き始めてました。やっぱり都心よりちょっと気温が低いのかな。
投稿: はほ/~ | 2009年8月26日 (水) 22時22分
>みたらし団子
私がよく買う喜八洲のみたらし団子は,球形でなく円筒形の団子が5個ずつ串に刺さっているのですが,これは標準的ではなく,同社独特のものです.同社のサイトの商品説明によると「炙った時に焦げ目がつきやすく、また、タレの絡みをよくするため」だそうです.
http://www.kiyasu.jp/
>ヴィッツの燃費
ウチでは住居と職場の間の高低差が大きいのも一因だと思いますが,高速道路を使って遠距離走行をしたときも15km/リッターぐらいでしたねぇ.
投稿: 青木伸也 | 2009年8月26日 (水) 23時48分
>はほちん
書き方が紛らわしくて申し訳ない。串に刺さっていることを問題にしているのでなく、青木センセの言うように、円筒形であることを言ってました。
>青木センセ
ふむ。うまそうですな。宝塚に行く機会があれば食べてみましょう。なお、コメント内のURLが、その後の文章までURLの範囲内と判断されてしまって大変なことになっていたので(なんなんだいったい)、勝手ながら編集してURLの場所を直させてもらいました。
投稿: かば◎ | 2009年8月27日 (木) 00時09分