傷だらけの人生。
●日曜日午後、HARDOFFに行きたいという息子を、「じゃあついでに行くか」と誘惑し、恒例の散歩。北鎌倉で降りて明月院を経由し、「鎌倉湖」なる池を目指す。
明月院は「あじさい寺」の通称で知られ……というのは行く道すがらの看板で知ったような次第で(以前も一度行っているのに!)、「それならまだ時季が早いな」等々言っていたのだが、着いてみると、色付き具合はイマイチながら、もうそこそこ咲いていた。
さらに奥庭はハナショウブがちょうど見頃(追加拝観料を取られたが)。
ところで、前庭横手の竹林に、いたずら書き(と言うか、いたずら“彫り”)をされている竹が数本あり、それに掛かった木札曰く、「このようなヒドイことをする輩はキズだらけの人生になるでしょう」(大意)。仏教の基本は「因果応報」とはいえ……まあ、気持ちは判りますが(苦笑)。
●鎌倉湖を目指して歩く。明月院を出たところに、とある喫茶店まで「ここから365歩」という看板があり、そこから転んで「365歩のマーチ」の話題に。
「1日1歩、3日で3歩、それから2歩戻るにも1日ずつ掛けているとすると、5日で1歩か」
「まあ、要するに365歩のマーチは5年間のことを歌ってるわけだな」
「いや、閏年があるし」
「少なくとも1回、多いと2回あるわけだから、5年マイナス2日か」
「で、結局歌のオチはなんだった?」
「休まないで歩けだな」
「でも1日1歩しか歩かないわけだし」
「いや。休まないで歩くんだから、24時間かけて1歩動くわけだよ。もう、じわじわと!」
「1歩50センチとして1時間に2センチ以下! 片足死ぬね」
「死ぬねえ」
……馬鹿だ! 馬鹿な親子だ!
●目的地の通称・鎌倉湖、本名「散在ガ池森林公園」は、市域から言えば鎌倉市だが、山一つ越えて大船側で、住宅地の先に忽然と鬱蒼とした森と谷と、その底の池がある。ちなみに読みは「さんざいがいけ」ではなく「さんざがいけ」である由。途中少々道に迷う。
何やら公園の裏口のようなところから入り、うねうねと山道を下ってようやく池の端に着く。池に張り出した枝に、何やらカラスほどに大きな鳥がいて、黒い頭、灰褐色の羽、どうやらこちらに背中を向けて留まっているようで、時折首を振ると白く長いくちばしがちらちら光る。ゴイサギとか、そのあたりの鳥だろうとは思うのだが、遠くて細かい特徴までは捉えられず、帰って調べてもよく判らなかった。
●大船に出て、最近、(む)印さんのところで知った「すずき模型」に寄り、模型用の細い綿棒とメタルプライマーの缶スプレーを購入。その後東戸塚のHARDOFFまで足を延ばす。
●話は前後するが、出がけ、近所のバス停で白い比較的大型の蝶を見る。最近しばしば近辺で目撃するようになったアカボシゴマダラの春型のようだ。去年だったか、初めて見たときには珍しい、綺麗な蝶で、何かのはずみで逗子近辺まで飛ばされてきたのかと、ちょっと得した気分にもなったのだが、調べてみると外来種で、おそらくゲリラ放虫の結果、湘南地域で増殖中である由。たちまち有り難味激減。
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コメント
父子の会話で,どの台詞がどちらかわかりません.
あと「ゲリラ放虫なんて言葉あるんか?」と思いGoogleで検索したら,約11200件もヒットして驚きました.
投稿: 青木伸也 | 2009年6月 1日 (月) 19時29分
まあ、どっちもどっちな会話なんで曖昧にしてますが、一応書いておくと最初が息子で以下交互です。
「ゲリラ放虫」は、私もこのアカボシゴマダラの件を昨年だったか調べていて初めて知った言葉ですが、ブラックバス等々の「ゲリラ放流」同様、じわじわあちこちで問題が顕在化しつつあるので、これからますます目にする機会が増えるかも。その地の環境がその種に対し“免疫”がないために増殖してしまうわけなので、パンデミックの問題とも何だか近いもんがありますね。
ま、来月キミがこっちに来るのを楽しみにしてます。
投稿: かば◎ | 2009年6月 1日 (月) 20時18分