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2009年6月

喝!

●締切仕事が終わらず、結局、神保町の事務所のほうは今日は出社せず。しかし自室は風の通りが悪いので、はなはだ暑し。現在、月曜夕。まだ終わるアテ付かず。

●仕事に出ているかみさんが作っておいた、本来昼飯用の弁当は朝食べてしまったので、昼食は輸入食材屋で購入したインスタント・トムヤムラーメン(タイ製)を作って食す。麺は日本で言えば一世代前的感じだが、酸っぱ辛いスープはなかなか。

●とまあ、私自身、インスタントラーメンなんぞ食べているわけですが。

おまぃは油モン食い過ぎじゃーっ!
しかもオレより20kg近く肥えてて、さらに読んでる料理本が「大好きな炒めもの」って……なんじゃそりゃあっ!?

……と、“腹丁”青木氏の日記を見て思わず(心の中で)叫んだ私であったことだよ(詠嘆)。来月久々会えたら糾弾予定。

●静岡ホビーショーでは先行販売されていたそうだが、FINEMOLDがマキノのマシニングセンタの模型を出すというのを今頃知る。結構モノ作りの工場に行く機会が多く馴染み深いだけでなく、マシニングセンタ自体のメーカーにも何度か行ったことがあり、ちょっと惹かれるものあり。

ピンバイスの歯を植えてディテールアップかっ!?(無駄にコストがかかりそうなのでしませんが)。

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富士は日本一の山。

●土曜日だが仕事がずるずる遅れており、昼過ぎ、神保町の事務所に出掛ける。

家を出てバスを待っていると、脇の横須賀線の線路を、懐かしいチョコレート色の客車が電気機関車に押されて走って行った。逗子駅に看板があり、どうやら「レトロ横濱号」という横須賀線開通120周年記念の列車であるらしい。

(6月28日追記。横須賀線開通120周年および東海道線全線開通120周年なのは確かだが、それ以前にこの列車の運行は横浜開港150周年記念である由。なお、「電気機関車に押されて走って行った」と書いたが、先頭にも機関車があったとか。)

●三ツ矢サイダー「紀州梅味」を飲む。なかなか良し。先日来、飲み物話が多いが、これは「意外に美味しいものに行き会えたら嬉しい」と思っているだけで、「好んで変なものを飲む」趣味はないので念のため。

従って、「こんにちはジュース」「激辛カレーラムネ」などを送りつけられても困る。あれらは一度飲めば充分。ちなみに「激辛カレーラムネ」と「辛口わさびラムネ」は、先日、江の島に息子と散歩に行った折に見つけて2人で半分ずつ飲んだのだが、はっきり言って罰ゲーム以外の何物でもない味であった。

食い物に関してやたらに好き嫌いの激しい息子が、「今なら口直しのためにどんな嫌いなものでも食う……」とつぶやいたのが印象的であった。

●「わ~れは う~みの子 し~らなみっの~」という唱歌が何のはずみか突然頭に浮かび、心の中で歌い始めてみるが、その後の歌詞が判らず、ほぼメロディーだけ追っているうちに、最後は「ふ~じは 日本いちの~山~」で終わってしまった。

海を眺めていたはずが、いつの間にっ!?

なお、世の中には、どんな歌でも
「ど~んなもんだい ぼ~く ドラえもん~」
あるいは
「それにつけても おやつはカ~ル」
と続けて強制終了するという荒業があるが(済みません私だけでしょうか)、今回は別にそうしたことを意図していたわけではない。

●連日妙に忙しく、模型製作を進める時間なし。Vanatorul de care R-35は、次はジャッキ台とジャッキ台ラックの工作と決めているのだが、このラック形状がなかなか凝っており悩みどころ。

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トンボの町

●仕事で磐田、日帰り。暑し。ちなみに磐田市は「トンボの町」だそうで、それは市内の某沼に60数種ものトンボが生息しているからである由。半数以上識別できなければ「磐田検定」は通らないものと推定。

●磐田から帰り、小田原までの切符で乗り、小田原-大船間の乗り越しを清算したのだが、「磐田-小田原」間と「磐田-大船」間の差額ではなく、「小田原-大船」間の正規料金を請求される。どうも納得いかーん。

……と思って調べたら、大雑把に言うと、差額清算になるのは近距離の切符で、100kmを超える切符の場合は乗り越し区間の全額になってしまうのだそうな。

とはいえ、乗る時点で行き先変更すれば差額清算になるはずで(以前そのようにしたおぼろげな記憶が)、どこで払うかによって料金が変わってしまうのは、やっぱり納得いかーん。

●グランドパワー8月号を読む。第1特集は「太平洋の日本戦車写真集」だがサブで「フィンランドのIII号突撃砲(1)」。第一期輸入分の輸入時から初戦までを扱っており、エンソーでの写真がそこそこ豊富に出ているが、ディテールについて特に突っ込んだ話は無く、拙稿「フィンランド軍の“シュトゥルミ”初期輸入分の仕様研究」は、今のところまだ無意味ではなさそう。

●マイケル・ジャクソン死去。ほぼ前後して死去したファラ・フォーセットの影が薄い。いやまあ、どっちも特にファンじゃありませんが。

●最近気になった新聞記事。毎日で読んだロイター電。「米ニューヨークのカップルが無重力状態で(要するに自由落下状態の飛行機内で)結婚式」というもので、まあ、それ自体は「好きにしてくださいよ」的出来事なのだが、問題は記事の記述で、本文中にもキャプションにも「結婚式を挙げたのは、***・*******・****さん」とある。

……なんで片方だけ「さん付け」で片方は呼び捨てですか?

ちなみに今日の仕事で同行のN女史案は「きっと呼び捨てのほうはロイターの社員なんですよ」。なるほど。

●諦め悪く某チケットショップに奄美行き航空機の問い合わせをしていたのだが、やはり「空席無し」の返答メールが来ていた。残念。もっとも、コアな日食ファン(なんだそりゃ)からは、「1ヶ月を切っていきなり行こうと言い出すなぞ笑止千万!」と罵られそうだ。

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ぺぷしそ。

●取材帰りの電車の中、編集のN女史と車内広告の「お掃除ロボット」につき議論。その「お掃除ロボット」は円盤状なのだが、「部屋の隅々まで綺麗にする」由。となると、本体がカバーできない部屋の角もなんらかの手段で掃除するわけで、「2方向を遮られると本体下からニュッと腕が出るのかもしれないが、それはそれで何となく不気味だ」等々。

特に問題となったのは、8000ナンボかするらしい「消耗品セット」にの内容についてであり、単にゴミを溜める紙パックだけでその値段はなかろうということで意見の一致をみたものの、“ロボットとはいえ要は掃除機”に関連した消耗品でそれ以外のものは考えづらく、2人して悩む。「交換用バッテリーではないか」という穏当なところから始まって、

  • 実はシャンプーなど掃除とは何の関係もない「消耗品」が付いている(N女史案)。
  • (鉄腕アトムばりの超小型原子力駆動で)燃料制御棒とペットボトル入りの重水。
  • カラーインクカートリッジ(作業終了のたびに清掃経路と通過時間をプリントアウトして報告用。一度の掃除で同じ場所を4回掃くそうなので、色分けして区別)。
  • さらにその報告書にサービス機能として「点取り占い」が付いており、その補充パック(N女史案)。

などなど。もちろんウェブ上ででもカタログ等見ればすぐ判明するのだろうが、実際のところ導入計画はないので、勝手に想像するのみで充分。

200906242038000b ●ついに発売された「ペプシ・しそ味」を試す。キャップを開けると青じその香りがして、確かにしそ味。とはいえ絶賛するほどではない気も。神保町の事務所のE氏は昨年版の「きゅうり味」が激しくお気に入りであったそうで、なぜ継続して売らないのかなじることしきり。……まあ、人それぞれですな。

●来月22日は南西諸島で皆既日食が観測できる。実は両親の郷里がまさに皆既日食帯の下。母の実家は現在叔父が住んでいるので宿には困らず、見に行きたいもんだとずっと思っていた。

さりとて仕事の忙しいこの時期、単に道楽で平日に大枚の旅費をはたいて見に行くのも気が引けていたのだが、編集M君から(旅費の数分の1のギャラではあるが)レポートを書かないかとの話あり。渡りに船と、ようやく行く決心をしかけたところ……時すでに遅く前後の飛行機は予約一杯。そりゃまあ、実際に行ったとしても、当日確実に晴れるとは限らないわけだけどさ。ぐすぐす。

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II号戦車(2)

タミヤのII号戦車(ポーランド戦線)、装備品類もほぼ付け終わり、戦車らしくなる。ただし、操縦手用前面フラップは未接着。

人形なしで戦車単体だけ作る場合、ハッチ類はすべて閉で固定するのが普通だが、個人的な感覚の問題として、クラッペ類も全部閉にしてしまうと、何となく愛想に欠ける気がしてくる。ちょっとでも「生きている車輌感」を出すのに、操縦手用のバイザーくらいは開いておきたいと思い始めたり。が、その場合は作動アームくらいは付けないといけないので、工作が後回しになっている次第。

さて、先日も触れたように、このキットはキット名称はC型だが、各型対応のパーツはきちんと入っており、c、A~Cが一応作れるようになっている。個々の型の細かい差異について、数日前にPANZER TRACTSを立ち読みしてきた結果を踏まえ(買えよ!)、現時点での「たぶん、こう」は……。

c型:砲塔リングガードはなく、操縦手前面フラップは平板な旧型。その他各クラッペも旧型。車体ハッチは生産途中で2分割タイプから(キットと同様の)1枚タイプに。右フェンダー後部は、b型でもすでに“つんつるてん”があるようなのだが、c型以降で明らかに表面パターンがある写真もあって、なお要調査。右フェンダー、戦闘室後ろ側の支持架は、後の型と違って前側と同形。前後共に後の型よりちょっと寸詰まり? デフケースは、現存の改修型を見る限り、A型以降と同形でいいような。

A型:操縦手前面フラップが山形の新型に。初期を除き砲塔リングガードが付く。各クラッペは旧型で、車体前部左右クラッペの前の跳弾リブはない。右側フェンダー、戦闘室後ろ側支持架が大型化。後ろのMG用付属品箱の保護のため?

B型:A型と略同形。車体前部左右クラッペの前に跳弾リブが付くのが標準。後期にはC型と同じ新型クラッペに?

C型:車体・砲塔のスリット付クラッペが新型。

私は説明書通りよりもほんのちょっとでも違えて作りたいというへそ曲がりなので旧型クラッペを付けたが、クラッペ前の跳弾リブは指定通り付けたので、標準的なB型ということになる。しかしそこまで作っておいて適当な塗装例が見付からずあたふた。本末転倒。

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桜田さんち(3)

200906202349000b久しぶりにサグラダ・ファミリアの工作を進める。

以前作った出版物のサグラダ・ファミリア(西村書店刊)よりもだいぶ小さいのだが、「部品分割」は同等か、むしろ細かいくらいなので、切り抜きだけでかなり往生する。

とにかく、これで「聖母マリアの塔」は完成したが、現在はまだ実物のサグラダ・ファミリアには存在しない、言わば“本堂裏手”の部分の工作。お馴染みの、4本ずつセットの使徒の塔まで辿りつくのはだいぶ先になりそう。

左手に見える卒塔婆のようなものは、主塔(「イエス・キリストの塔」)の胴部。これもなかなか工作はしんどそう。

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君と話をするのはいやだ Ф 5点

と、「点取り占い」に断言されてしまった。ちょ……それでどうしろと。

「小国空軍キットリスト」をじわじわと復活UP中。最近のキットをあまりフォローし切れていないので、お気付きの点等あれば河馬之巣掲示板、あるいは当ブログのコメントでぜひ。とはいえ、仕事が立て込んでいるので、本当に少しずつしか整理できず。

●たまたま部屋に転がっていたので手に取って読み返し、個人的に改めて「もやしもん」ブーム。ついでに現在一緒にしているライター仲間のK女史に紹介したところハマった様子。以前、息子も買ってきてしまったため、我が家にダブっていた第4巻を進呈。

ところで、「もやしもん」の主要登場“菌”物に「A. オリゼー」と「A. ソーエ」がいるが(ともにコウジカビ)、今頃になって、そうか、オリザ(稲)をかもすからオリゼーでソイ(大豆)をかもすからソーエなのか、と思い至る。

そんな復活マイブームの只中、本屋に寄ったら「もやしもん」第7巻が平積みされており、なんて素晴らしいタイミングで新刊が!と早速買って電車の中で読み始めたら、半年も前に出た既刊であった。迂闊! ダブリを消費したと思ったらまたダブリが……。

●仕事で東京タワーのふもとまで行く。浜松町で降りてみたが、東京タワー行きのバスは1時間に1本だった。他にもすぐ脇を通るバスは何系統かあったように思ったが、そもそもそれが浜松町を通るバスであったかどうかも定かでなく、結局真昼間暑い中を歩く。

そこに見えているのに真っ直ぐショートカットする道がなく、少々ウロウロ。

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日吉狩り。

●昼。娘が「“おみやげ”? それとも“おみあげ”? “おみやげ”だよねえ?」と聞いてくる。一応、高校を卒業したヤツがそんなことで迷うか?と思いかけたところで続けて曰く、

「今、母さんが葉書に“おみあげ”って書いた」

そっちかよ!

かみさんは「雰囲気」を「ふいんき」と読む模式的誤読を素でやってのけるだけでなく、(日常使う機会は少ないが)「潮干狩り」を「ひよしがり」だと思っていた経歴の持ち主である。猿でも狩るのかよ! 書いてある字の通り読め。

なお、「ひよしがり」の読みは義妹も共有。さらに義妹は過去、PTAのチラシを作っていたか何かで、「うちのコンピュータ、『れんらく(連絡網)』を変換してくれないのよ! 壊れてるの? バカなの?」と大層怒って電話してきた猛者である。この姉妹は……。

●月曜定例の仕事をなんとか昼までに片付け、神保町の事務所に出掛ける。事務所のC社長より「点取り占いを常備すべし」とのお達しあり。ちなみにC氏の今日の占いは「夕立でびしよぬれになった●2点」であった。ホントに今日の夕立で濡れてなきゃいいけどね。

●コカ・コーラ「グリーン・ティー・フレーバー」は、なんとなく普通のコカ・コーラと違っているような感じはしたものの、特に緑茶の風味は感じなかった。次はペプシ「しそ味」に期待だ!

●前回「後は今夜まで待ってもらうことに」と書いた仕事を結局週末いっぱい引きずったため、日曜日は散歩も模型製作もなし。息子の当初予想通り、サグラダ・ファミリアは夏休みまで引きずりそう。Vanatorul de careはいつまでかかるやら。

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予想GUYデス。

●とある仕事。検索画面のマトリックスにある項目それぞれに短い説明文を付けるのだが、当初打ち合わせ段階で「12項目」だったはずが、編集から送られてきたファイルを見ると、はるかに多い。

「もしもし? なんか異様に多いんですけど」
「あー。そうですか? でも最初お願いした通りに書いてください」
「……って、うわー。100項目近くある! そんなん書けるかー」

結局20本ほどにスリム化してもらうことに。しかしその他にも、なんだかんだと依頼の各段階で食い違っている個所が頻出し、とりあえず昼過ぎくらいまでに書き上げたものだけを編集に送り、後は今夜まで待ってもらうことに。

●午後、神保町の事務所に出掛ける。仕事が始まって早々に土曜出勤と相成ったわけだが、ここでちょっと頑張っておけば、去年のように後半苦労せずに済むに違いない……というわけではなく、やっぱり後半は後半でグダグダになりそうな気がする。

先日書いたように横須賀線開通120周年で、地味にイベントらしきものもやっている様子。逗子駅ホームに机が一つ出ていて駅員が座っていたが、その机の上に「本日のペーパークラフト配布は終了しました」。

なんと、そんなものがあったとはっ。

しかしその横須賀線は、総武線内の故障だかでダイヤが乱れまくり。帰宅時にもまだ変則ダイヤで運行されていた。

●神保町事務所下の自販機で缶コーヒーを買う。当たりルーレット付き自販機で、これから数ヶ月通っている間に一度くらい当たりが出るかな、などと思った途端にいきなり当たりが来た。しかも出てきた2本のうちの1本は、「自販機限定 キン肉マンフィギュア当たり付きキャンペーン」とかで、牛丼を片手に破顔一笑するキン肉マンが。ダブル当たり。

……いやしかし後者は、嬉しいかと問われると微妙。

2本目のコーヒーはI編集長に進呈しようと考えつつ事務所に上がろうとすると、エレベーターが動かない。I君に電話すると、「連絡が来ないし、今日はもう来ないもんだと思ってオレは行かなかったよ」。ぎゃふん。

まるで無駄足の上に、缶コーヒー2本を一気飲みすることに。

●神保町の書店でパラパラとSA誌を立ち読み。飛行機模型誌でありながら、巻頭の女の子グラビアには毎度違和感を覚える。一応、ノーズアートのコスプレということなのかもしれないが、模型的にはノーズアート自体の写真を大きく取り上げてくれていたほうが役立つだろうし、カワイイ女の子が見たければその手のグラフ雑誌を買えばいいだろうし。

と感じるのは読者としてであって、出版の端っこで仕事をしている身として思うのは、「まあ、編集者がこういうのが好きなんだろうなあ……」。身近に、特に脈絡なくてもアイドル取材を絡ませたがる編集者の友人M君がいるので特に。

●秋葉原に寄り道。かさぱのす氏ほかと、近々、久々に秋葉原のベトナム料理屋で生春巻を食しつつ談笑するoffをしようと計画中であり、店の確認をしに行ってみたのだが、いつのまにか中華料理屋に変わっていた。なんてこったい。

予想外のことばかり起こる一日であったことかな(詠嘆)。

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どうでもいい話。

●そういえば、先日の点取り占いの「大風に吹きとばされる」は、数日後の遠距離日帰り出張を比喩的に示したものだったのでは、と思い至る……が、どうでもいい話ですな。

なお、点取り占いはその後、神保町の事務所に備品として寄付、時折、皆で引いてネタにすることに。本日の私の結果は「逆立ちして歩け」。……え? 比喩?

●本日の買い物。「あずまんが大王・1年生」(新装版)。旧版「あずまんが大王」(全4巻)を、学年別の3巻に再構成し、若干の描き下ろしを加えたものということで、描き下ろし分のために買い直すのもちょっと贅沢だな、などと思いつつ買ったのだが、実際には、既存分もかなりの割合で描き直されていた。ネタ自体、あるいはオチ部分が変わっているものも若干あり。

ただし描き直し分はかなり顔が変わっているので、旧版の絵が刷り込まれていると違和感を覚えるかも。

●本日の考証。先日のタミヤのII号戦車(ポーランド戦線仕様)の話で、キット名称はC型でもA/B型にも対応していると書いたのだが、実際にはそれ以前のc型用戦闘室前面パーツも入っている(フランス戦線仕様も同様で、c型用増加装甲もあり)。

そのパーツを使い、砲塔リングガードを付けなければc型だ、と行けそうだが、「ジャーマンタンクス」写真77の改修型を見ると、どうもフェンダーステイも若干形が違い、右フェンダー後部もツンツルテンでなくパターンがありそうな感じ(もっともこの部分はA~C型でもちゃんと判る写真はなかなかない)。「ジャーマンタンクス」によればA型で変速機が変わっているそうなので、デフカバーも同形状でいいのかどうか。

もっともそのあたり、ここでグチグチ想像するより、“PANZER TRACTS”を見れば全部出ていそうではある。

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かーみーちゅー!

200906091613000b ●尾道。夕方。

逗子の我が家も山の上で、以前泊まりに来たハラT青木氏がブー垂れたほどだが、尾道の町の急峻さに比べれば赤子級。線路際からいきなり細い階段が続いていたり。

そんな石段や狭い坂を登ってこそ尾道に来た!と言えるのかもしれないが、体力に自信がないことに関しては自信がある(なんだそりゃ)私としては、見上げてため息をつくだけでヤメにして、向島にフェリーで渡ってみたのみ。オノミチャーになる資格無し!

尾道と向島間のこのフェリーは大人60円。さすが生活の足(ヒレ?)。

●ちなみに尾道は「大風に吹きとばされ」て行ったわけではなく、仕事帰りの寄り道。本来の目的地は福山(日帰り出張)。新幹線だけでも片道約3時間半。居眠りしていてさえ飽きるしケツは痛くなるし。

ところで、行きの新幹線の中、新横浜で乗った時から通路を挟んで隣に座っていた女性が、少なくとも私が途切れ途切れに目覚めた時には、必ず化粧をしているのだった。彼女が岡山で降りるまでずっと。

列車内で3時間も掛ける化粧というのもスゴイが、おそらく、墨入れやウォッシング、フィルタリング、ドライブラシ、チッピングなど、秘技の限りを尽くしているものと想像(あるいはツィムメリット・コーティングくらいまでしているかしれん)。……はっ! もしや高石塗りか!?

作品の塗装が常におざなりな私としては、あの根性は見習わねばならぬ。でも電車の中ではやらないね。ちなみにそれだけ根性を掛けた仕上がり具合は、さすがにマジマジと覗き込むわけにもいかなかったので不明。

●本日の目撃。今年初めてのクワガタムシ(割と大き目のコクワガタ)。ただし轢死体。逗子駅近くの路上にて。

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大風に吹きとばされる●2点

200906071718000b●良い天気。II号戦車の砲塔にクラッペを付けたりしていたが、室内がうだって来て“やってられん状態”になり、結局、2日連続の鎌倉散策に出掛ける。

鎌倉駅前に出て江ノ電で極楽寺まで。鎌倉に馴染みのない方のために解説すると、江ノ電は鎌倉-藤沢間を走るローカル線であり、ちんまい車輌の単線で、鎌倉市街は民家の軒先をかすめて走り(沿線住宅は玄関先が線路に向かって開いているところも多い)、稲村ガ崎を過ぎると一転海っぺた、さらに江の島手前では一部路面電車状態のところもありと、ほとんどアトラクション状態の電車である。ただし休日は(特に今日のように天気がいいと)、かなりの混雑は覚悟しなければならない。極楽寺駅は稲村ガ崎の手前、「古都」である鎌倉の中心市街地を過ぎ、江ノ電唯一の古びたトンネルを抜けた先の谷あいにあり、江ノ電の駅の中でも特に雰囲気があってよい。

極楽寺坂の成就院は普段なら比較的閑散とした場所なのだが、紫陽花が見頃だと昨日だか一昨日だかの新聞に出ていたせいか、かなりの人出。成就院と言って判る人は鎌倉通だけかもしれないが、「エルフェンリート」に出てくる階段のところと言えば、判る人が(わずかに)増えるかもしれない。

極楽寺坂を鎌倉市街方面に降り、海岸に出てぐるりと稲村ガ崎を回って、反対方向から再び極楽寺駅に戻る。再度極楽寺坂を降りて長谷を経由して鎌倉駅前まで歩く。御成通り端の「くろぬま」で「点取り占い」を購入(100円)。さらに小町通りで小町団子(みたらし)を買い食いして帰宅。

200906071511000●本日の発見物。どんぐりの背比べ。

●帰宅後、点取り占いを早速ひとつ引いてみたら、タイトルの内容であった。いつ?どこで?

●歩き疲れたので週末恒例のペーパークラフト工作はお休み。模型ブログでなく散歩ブログになっている今日この頃。

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それでも模型もちょっといじってるんですがね。

200906061545000b ●天気もぐずついているし、今日はじわじわと模型工作でも、と思っていたが、昼過ぎに息子が「今日は出掛けないの?」と部屋にやって来たので、急遽出掛けることに。

  • 第一目的:数日前に携帯電話が契約後満2年を迎えており、電池が無料交換できるようになったので、その交換にDocomoショップに行く。私の携帯も、ちょっと打ち合わせなどで長電話するとすぐにレッドゾーン、息子の携帯はさらに重症で、持ち歩いて3時間ほどでアウトになる状態だった。
  • 第二目的:5弦ベースの出物を探している息子に付き合って、近隣のHARDOFFのうち、行ったことがない店に行く。

200906061550000b それだけでは散策として詰まらないので、行ったことがない鎌倉の寺を検索。本日は長谷の光則寺に行く。四季折々の花が綺麗な寺で、というようなネット上の紹介を見て行って、確かにそうだったのだが、寺の庭というよりは、ガーデニング頑張ってます的雰囲気。冒頭写真は、その昔とある坊主が押込められたという土牢。入り口がコンクリで固められているため、むしろテーマパークのセットのよう。

参道入り口の店で出来たてのきんつばを買い食い。美味。

●大仏前でバスに乗り、鎌倉と藤沢の間あたりにあるHARDOFF。悪役一号が安めで売っていたが緊縮財政下であるため我慢。ハセガワのミュージアムモデル・SE5aも売っていたが、当然そんなものに手が出せるもんかっ!

その後大船に出てヤマダのホビーコーナーでバンダイHGのザクの箱を見て帰る。基本、私の模型趣味は戦車と飛行機だが、以前、「それでもザクはちょっと作ってみたいかもしれん」と口を滑らせて以来、息子に「ザクを作れ、ザクを作れ」とせっつかれており、そのうち根負けする可能性大。

200906071509000 ●近所のガケで山百合が見頃。

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世界の傑作機「ポリカルポフI-16」

その昔、何か用事があって「航空ファン」編集部にお邪魔した折、「世傑でI-16とか取り上げることはないんでしょうかねぇ」と、それとなく(しかし物欲しそうに)訊ねたところ、「いやあ、人気ないですから」と一笑に付された記憶があるが、時代は変わったと言うべきか(単にネタが切れただけか)、満を持して(?)ついに登場。

題名は「I-16」だが、内容はI-15系もカバーし、ポリカルポフの伝記も取り上げていて、要するに「ポリカルポフ・ファイターズ」全般を扱う本となっている。そもそもI-16について(I-15も)日本語でしっかり読める資料本はこれまでほとんどなく、その点ですでに貴重だが、開発史、技術的解剖も充実していてそこそこ読み応えもある。

特にI-16の設計思想について回顧した鳥養鶴雄氏の稿が楽しい。鳥養氏は元富士重工で、YS-11の開発にも携わったベテランのエンジニアであるらしい。I-16は何といっても、そのズングリした格好が特徴だが、それを始めとするスタイルの理由の推察、メリット・デメリットなど、技術そのものには疎い私にはなかなか楽しめる内容。10型以降が装備したフラップについて、「『分割するくらいなら胴体下は省略しておけ』とポリカルポフに教えてやりたいが、遅すぎた」はニヤリとする。確かに取ってつけたようなフラップだが(実際に無理矢理後付けしているわけだが)、それが技術的にどうなのかは、やはりこういう人の視点を借りないと判らない。

ただし、他の記事も含めて、それは著者のせいというより、どうも編集・校正が行き届いていないせいではないかと思うのだが、文章がうまくつながっていなかったり、読みにくかったりする部分が結構ある。キャプションも、明らかにタイプ10以降のものをタイプ5としている箇所も。

モデラーとしては(特に、以前、ポリカルポフI-16のサブタイプについてのディテール変遷メモを作ったことがある私としては)、このへんで、細部ディテールの別についてきっちりまとめて欲しいなと思っていたのだが、サラリと流していて、残念。これについては、かつて航空ファンのモデリング・マニュアルだかで取り上げていた時のほうが詳しかったように思う。

ほか、いくつか面白かった部分、気になった部分をメモ。

  • 「タイプ6」は従来、初期量産型でも割と主要な型として取り上げられてきたが、実は公式文書にこのタイプの存在を裏付けるものはなく、仮にタイプ6が実在していたとしても少数で、これまでタイプ6と分類されてきたものは、単にタイプ5の後期生産型に過ぎないのでは、との説を掲載している。確かに外形上、タイプ5と6を分けるのは風防だけで(エンジンが小改良型になったとイン・アクションにはあるが)、差異は少なく、説得力はある。
  • 主翼に小リブが増え、また前方金属外皮部が広くなったのをタイプ10以降としている。これは以前から気になっていたことで、できれば写真による対比等載せておいてほしかった。
  • MiG設計局について、「i」は「&」の意味と説明している。私は「ミコヤン」の最初の2文字だと思ってきたのだが、確かに、wikipediaあたりで見ても、設計局旧称は「ОКБ и.м. А.И.Микояна и М.И.Гуревича(アー・イー・ミコヤンおよびエム・イー・グレヴィッチ設計局」であって、間に「i」がある。機種名に使う略号は頭2文字が基本といっても、実際、グレヴィッチのほうは1文字しか使っていないわけだし。しかしそうなると、LaGはなぜ「LiG」にならないんだろう?
  • エスベーを「SB-2」と呼ぶのは誤りで、正しくはSBだけであるそうだ。本来は、「SB-2M-100」(M-100エンジン2基付きSB)と、「2」はエンジン数を示すもので機種の続き番号ではないらしい。しかしそうなると、TB-3やDB-3のように続き番号を付けているものとの整合性は?というのが気になる。エスベーはエスベー1機種しかなかったからだ、という説明は成り立ちそうだが、とはいえ、その機種の最初のもので「-1」を付けている例もあるようだし。

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傷だらけの人生。

Ajisai01_2 ●日曜日午後、HARDOFFに行きたいという息子を、「じゃあついでに行くか」と誘惑し、恒例の散歩。北鎌倉で降りて明月院を経由し、「鎌倉湖」なる池を目指す。

明月院は「あじさい寺」の通称で知られ……というのは行く道すがらの看板で知ったような次第で(以前も一度行っているのに!)、「それならまだ時季が早いな」等々言っていたのだが、着いてみると、色付き具合はイマイチながら、もうそこそこ咲いていた。

Shoubu01 さらに奥庭はハナショウブがちょうど見頃(追加拝観料を取られたが)。

ところで、前庭横手の竹林に、いたずら書き(と言うか、いたずら“彫り”)をされている竹が数本あり、それに掛かった木札曰く、「このようなヒドイことをする輩はキズだらけの人生になるでしょう」(大意)。仏教の基本は「因果応報」とはいえ……まあ、気持ちは判りますが(苦笑)。

●鎌倉湖を目指して歩く。明月院を出たところに、とある喫茶店まで「ここから365歩」という看板があり、そこから転んで「365歩のマーチ」の話題に。

「1日1歩、3日で3歩、それから2歩戻るにも1日ずつ掛けているとすると、5日で1歩か」
「まあ、要するに365歩のマーチは5年間のことを歌ってるわけだな」
「いや、閏年があるし」
「少なくとも1回、多いと2回あるわけだから、5年マイナス2日か」
「で、結局歌のオチはなんだった?」
「休まないで歩けだな」
「でも1日1歩しか歩かないわけだし」
「いや。休まないで歩くんだから、24時間かけて1歩動くわけだよ。もう、じわじわと!」
「1歩50センチとして1時間に2センチ以下! 片足死ぬね」
「死ぬねえ」

……馬鹿だ! 馬鹿な親子だ!

●目的地の通称・鎌倉湖、本名「散在ガ池森林公園」は、市域から言えば鎌倉市だが、山一つ越えて大船側で、住宅地の先に忽然と鬱蒼とした森と谷と、その底の池がある。ちなみに読みは「さんざいがいけ」ではなく「さんざがいけ」である由。途中少々道に迷う。

何やら公園の裏口のようなところから入り、うねうねと山道を下ってようやく池の端に着く。池に張り出した枝に、何やらカラスほどに大きな鳥がいて、黒い頭、灰褐色の羽、どうやらこちらに背中を向けて留まっているようで、時折首を振ると白く長いくちばしがちらちら光る。ゴイサギとか、そのあたりの鳥だろうとは思うのだが、遠くて細かい特徴までは捉えられず、帰って調べてもよく判らなかった。

●大船に出て、最近、(む)印さんのところで知った「すずき模型」に寄り、模型用の細い綿棒とメタルプライマーの缶スプレーを購入。その後東戸塚のHARDOFFまで足を延ばす。

●話は前後するが、出がけ、近所のバス停で白い比較的大型の蝶を見る。最近しばしば近辺で目撃するようになったアカボシゴマダラの春型のようだ。去年だったか、初めて見たときには珍しい、綺麗な蝶で、何かのはずみで逗子近辺まで飛ばされてきたのかと、ちょっと得した気分にもなったのだが、調べてみると外来種で、おそらくゲリラ放虫の結果、湘南地域で増殖中である由。たちまち有り難味激減。

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