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II号戦車

Vanatorul de care R-35は車体上部のツメに入っているわけだが、こうなるとキットパーツで使えるものはあまりなく、写真を漁っては細々したものをデッチ上げて加えていく、ということになる。それもしばらくやっていると結構フラストレーションが溜まるので、同じ軽戦車の比較も兼ねて、タミヤの「II号戦車(ポーランド戦線)」に手を出す。

200905312118000b というわけで、ある程度形になったものを並べてみた。相変わらずのピンボケで済みません。それにしても、II号戦車がデカイ!

「大戦初期のドイツ軍は、本来主力となるべきIII、IV号戦車の数が揃わず、非力なI、II号戦車群を主力とせざるをえなかった」というのがお決まりの評価だが、こうするとII号戦車がえらく立派に見える。まあ、R35は2人乗り、II号は3人乗りなので大きさの差は当然だし、そのくせR35のほうが1割以上重いので、そこからも装甲の脆弱さは判る。

さて、何しろキット開発の年代が数十年も違うので単純比較は可哀相だが、とにかくII号戦車のほうは、基本、キットのパーツをパチパチ切り離してゲートとパーティングラインを処理して組んでいくだけなのでなかなか気分がよい。以下、ざっと個人的レビューを。

その昔、タミヤが初代II号戦車を出した際、キャッチフレーズは「電撃戦の主役」だったように記憶しているのだが(当時小学生だった)、もちろんF型は電撃戦とは関係なく、その後、本当に電撃戦当時の戦車を作りたくなった時に、結構くやしい思いをしたのだった。それから幾星霜、ようやくホンマモンの「電撃戦の主役」が登場したわけで、これはフランス物3種の登場と合わせて個人的には非常に嬉しい。

先に「II号戦車(フランス戦線)」が出た際、どうせ初期のII号を出すなら、丸ノーズの未改修車体も作りたいのに、なんでコンパチにしてくれなかったんだ、と思ったが、見れば丸ノーズ用の不要部品も含まれていて、心待ちにしていたのだった。しかし、バリエーションを出せる分割にしておいてなかなか出さないこともあるタミヤなので、まさかこれほど早く出してくれるとは思わなかった。

キットは基本的に「フランス戦線」仕様と同一で、増加装甲を付けない状態のモールド入りの車体前面パーツが最大の相違。「フランス戦線」仕様はA~C型となっており、クラッペの選択でA/B型かC型を選ぶようになっていたが、「ポーランド戦線」では、キット名称はC型のみとなり、説明書でもそのクラッペしか図示していない。しかし、A/B型用クラッペも不要部品として含まれているので、A/B型として組むこともできるはず。また、車体前面小パネルとワイヤー掛けは、ワイヤーと一体にモールドされたパーツを付けるよう指示されているが、ワイヤーが掛かっていない状態のパーツも不要部品として含まれている(F7、A3)のは親切。こちらを使う場合、左側ワイヤー掛け内側にヘッドを引っ掛けるフックを追加するとgood。

もうひとつ、この「ポーランド仕様」の“特典”といえるのが、改設計された誘導輪パーツが入っていること。「フランス仕様」版の誘導輪は(ポーランド仕様にも不要部品として入っているが)、一見同じようで、やや小径でリブの長さにも違いがある。これはおそらくソミュールの現存車輌のものをもとに設計されているのだが、戦時中の写真では(少なくとも私は)見たことが無く、もしあったとしても一般的なタイプとは言えなさそう。以後、「フランス仕様」版にも改修版パーツを入れておいて欲しいものだ(とはいえ、フランス仕様も真っ先に買っちゃってあるけれど)。しかし、ドラゴンあたりだとこっそり旧作にも新パーツを紛れ込ませたりするが、タミヤはどうかなあ。

部品の精度は流石タミヤでほぼピタリと決まる。戦闘室前・側面装甲は増加装甲付きとの兼ね合いで別パーツだが、この当時のドイツ軽戦車は溶接ラインはエッジにあるので、上面の接合線は消す。しかし、接着剤をタップリ目で付ければ、ほぼ後でざっとヤスるだけで行ける。私は足回りの塗装の都合上、車体上面前部のベロを一度切り離し、前部上面パーツ(F2)と一緒にシャーシに先に付けてしまったが、それでも車体上部は隙間無くピタリとはまる。キモチよい。一点気になるのはシャーシ後端下部の補強シャフト(H39)で、指示通りでは下過ぎる感じ。実際は、ほぼ装甲のエッジスレスレくらいの位置にある。あとは、起動輪デフカバー前面にボルト頭を一つずつ。

なお、キット名称は「ポーランド戦線」で、デカールもその当時のものだけ(なぜか第4師団だけ)だが、実際にはフランス戦時点でも丸ノーズのままの車輌は多い。キットは追加装備のノテーク・ライトや、発煙筒、切り欠き付きのマフラーカバーのエッチングもそのまま入っているので、フランス戦でのII号戦車を作りたい人にもオススメ。また、ワルシャワにおける第4師団のR03、R05は右フェンダー上に特製ラック(?)があるので凝る方はテキトーに。

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